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【TikTok 2021年上半期楽曲ランキング】Chinozo「グッバイ宣言」が首位 BTSやBLOOM VASEらもランクイン
ショートムービープラットフォーム“TikTok”における再生回数や影響力などを総合的に判断して生成された国内週間楽曲ランキング“TikTok HOT SONG Weekly Ranking”。その2020年11月23日~2021年5月22日を集計期間とした上半期ランキングの結果が明らかとなった。この半年間、多くのユーザーに愛され、SNS上を賑わせたバイラル・ヒット・ソングを総合、邦楽、洋楽の3部門に分けて紹介していく。
総合1位を獲得したのは、ボカロPのChinozoが2020年4月に発表した楽曲「グッバイ宣言」。バズのきっかけはフィンガー・ダンスで、ミュージック・ビデオでも使用されているイラストからインスパイアされた振り付けがミーム化した。その後、音源は様々な動画で使われるようになり、知名度はさらに拡大。5月に放送された『ミュージックステーション』の『ネクストブレイク予測!ヒット先読みチャート大特集』では、Chinozoのテレビ初インタビューがオンエアされた。
当ランキングでは、1月11日~17日集計週で8位となりトップ20デビュー、1月25日~31日集計週でトップ3入りを果たし、2月8日~14日集計週で初の首位を獲得した。これまでの首位獲得回数は6回となっている。なお、Billboard JAPANの新人チャート“Heatseekers Songs”では、6月9日付で2連覇を達成しており、ストリーミングとダウンロード指標がチャート・アクションを牽引していることから、SNS上のバイラル・ヒットだけに留まらない広がりが窺える。
続く2位は、BTSが2020年8月21日にリリースしたシングル「Dynamite」。2020年8月24日~30日集計週で4位となりトップ20デビューした同曲は、グループのアカウントから発信されるダンス・ビデオはもちろん、世界中のユーザーが動画で使用し、振り付けのカバーからファッション系やスポーツ系まで、幅広い投稿が見られた。2020年9月28日~10月4日集計週で初の首位を獲得し、これまでの首位獲得回数は10回、これは歴代2番目の記録となっている。
3位はピアニカの魔術師「クラシックメドレー2019」が獲得。軽快な曲調が親しまれ、主にコメディ調の動画のBGMとして定番化した。そして4位には、BLOOM VASE「Bluma to Lunch」がエントリー。2020年夏に「CHILDAYS」がTikTokで人気を集めた彼らの最新EP『BLOOM SQUAD』収録曲で、TikTokでは“#スプリットスクリーン”でチャレンジが展開、写真を使ったビフォー・アフターを投稿する遊びがミーム化した。また、BLOOM VASEは12位に「Pop Corn」も入っている。こちらはダンス動画が人気だ。
ChinozoやBLOOM VASEを筆頭に、今年もTikTokを中心としたバイラルがきっかけで注目度を高め、ヒット・チャートやストリーミングのランキングにも入るようになった新人は多い。7位に「シル・ヴ・プレジデント」が入ったP丸様。は、動画投稿サイトで自作のショート・アニメを公開しているクリエーターで、3月に1stアルバム『Sunny!!』をリリースし、アーティスト・デビューを果たしたが、そのアルバム収録曲「シル・ヴ・プレジデント」のフィンガー・ダンスが流行し、同曲を使ったP丸様。本人の自作イラスト動画も人気を集めた。そのほか、10位のkZm & Tohji「TEENAGE VIBE」、13位のたかやん「手首からマンゴー」、20位のCherry 88「I Love You (8man remix)」など、個性豊かな若手アーティストの台頭がランキングからも見て取れる。
一方、海外発祥のトレンドが日本のユーザーにも波及し、知名度を高めていった洋楽にも注目したい。総合では5位、洋楽部門ではBTS「Dynamite」に続く2位をマークしたのは、カナダ出身のトラックメーカー、ElyOttoの「Sugarcrash!」。動画の最後のオチを強調するようなエフェクトを使った投稿がミーム化した。また、総合6位、洋楽部門3位となったAnders Nilsen「Salsa Tequila」は、“もし〇〇したら”や“〇〇あるある”などのお題を設けた動画投稿がミーム化し、1月23日から“#サルサテキーラ”でチャレンジも展開された。
総合8位、洋楽部門4位のLizz Robinett「Renai Circulation (English Cover) [TV Size]」は、花澤香菜が演じるアニメ『化物語』のキャラクター、千石撫子のキャラクター・ソング「恋愛サーキュレーション」の英詞カバー。2020年の年間ランキングで総合12位だったPut a Donk on It「The New Sweet Groove」も、花澤香菜が歌うキャラクター・ソング(TVアニメ『妖狐×僕SS』髏々宮カルタの「sweets parade」)の海外版リミックスだったことを考えると、日本のアニメ・カルチャーとTikTokユーザーの親和性の高さが窺える。上半期トップ20には入らなかったものの、ももいろクローバーZが“桃黒亭一門”として歌ったテレビアニメ『じょしらく』エンディングテーマ「ニッポン笑顔百景」も、海外のユーザーのあいだでダンスがミーム化した。
2021年下半期、どんな楽曲がTikTokユーザーの動画を彩っていくのか、引き続き注目していきたい。
TikTok 201年上半期楽曲ランキング <総合>トップ20
Chinozo
BTS
ピアニカの魔術師
BLOOM VASE
ElyOtto
Anders Nilsen
P丸様。
Lizz Robinett
Bek & Wallin
kZm & Tohji
Kreepa
BLOOM VASE
たかやん
Reol
RUN DMC
Ander Huang & DJ Kuromi
フレデリック
BBY NABE
LiSA
Cherry 88
TikTok 201年上半期楽曲ランキング <邦楽>トップ20
Chinozo
ピアニカの魔術師
BLOOM VASE
P丸様。
kZm & Tohji
BLOOM VASE
たかやん
Reol
フレデリック
LiSA
Cherry 88
NiziU
Awesome City Club
YOASOBI
Eve
BLOOM VASE
和ぬか
Mom
Ado
NiziU
TikTok 201年上半期楽曲ランキング <洋楽>トップ20
BTS
ElyOtto
Anders Nilsen
Lizz Robinett
Bek & Wallin
Kreepa
RUN DMC
Ander Huang & DJ Kuromi
BBY NABE
Conkarah
Leat'eq
gnash
SugLawd Familiar
Kevin MacLeod
Charli XCX
Shaun
Dance Hits 2015
OH MY GIRL
Mariah Carey
Bixel Boys & Poupon