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<インタビュー>“生活密着型ラウドロック”を鳴らす打首獄門同好会とは? 大澤敦史が語るバンドのヒストリーとグローバルな反響



インタビュー

 打首獄門同好会は大澤敦史(Gt)、河本あす香(Dr)、junko(Ba)の3ピース・バンド。重厚なラウド・サウンドにユルい歌詞を乗せる彼らは「好きな食べ物やお菓子のテーマソングを勝手に作り、地元の電車や好きなテレビ番組に捧げる歌を勝手に作り、貧困や抜け毛の悩みやメタボの恐怖や風呂入って寝る喜びを歌う」(オフィシャル・サイトから引用)という自分たちのスタイルを“生活密着型ラウドロック”と標榜している。結成は2004年で、現在の3人体制になったのは2006年、2009年に初の全国流通作品『庶民派爆弾さん』をリリースし、 2018年には日本武道館でのワンマンライブを成功させた。

 そんな彼らが4月21日、4曲入りの最新シングル『こんなバンド名だけどいいんですか』をリリースした。収録されている「シュフノミチ」と「極・夫婦街道」(きわみ・めおとかいどう)は、おおのこうすけ原作のアニメ『極主夫道』のオープニング&エンディング主題歌に起用。同作はNetflixオリジナルアニメシリーズとして、2021年4月8日から全世界190か国に配信開始されている。打首サウンドが持つ唯一無二の世界観、その成り立ちと国内外における広がりについて、大澤に話を訊いた。

ルーツは海外のメタル、打首サウンドを生んだ「成り行き」とは

――まず、この人目を引くバンド名ですが、もともとは「和風な名前がいい」というメンバーからの希望がきっかけだったそうですね。

日本語の名前がいいと言い出したのはドラムの河本なんですよ。日本でもバンドを始める人は洋楽がルーツの人が多いので、つけるバンド名も自然と英語になっていくと思うんですけど、河本は「英語の名前だと覚えられないから日本語のほうがいい」という考え方だったんですね。たしかに同意できるところはあったので、「じゃあ、日本語でいいですよ。で、どういう名前がいいですか?」と聞いたら、「ちょんまげトリオ」と返ってきまして(笑)、それをなんとか止めようと。

――お笑いトリオみたいな名前ですもんね(笑)。

だから、「そんなにコメディに寄った名前じゃないよね?」という話はしたんですけど、和風で侍方面の名前ということは受け入れて、自分の中の侍の引き出しを開けていったら、親父が昔観ていた『遠山の金さん』で悪事を働いた者に対して「お前たちは打首獄門だ!」と刑を言い渡すシーンがパッと浮かんで、「じゃあ、打首獄門同好会はどう?」という話になりました……。この話を海外の人向けにするなら、「侍ドラマの刑罰に由来してます」って感じです……ってそれだけ言うとメタル・バンドっぽいですね(笑)。

――そうですね(笑)。でも、日本語のバンド名という提案をよく受け入れましたね。

まあ、近しいサウンドでバンド名が日本語の人たちはこれまでにも聖飢魔II、人間椅子、筋肉少女帯といった人たちがいたので全然OKでした。結局、歌詞も日本語になったし、英語に対する執着が自分にはなかったんだと思います。

――でも、大澤さんのルーツとして濃いのは洋楽だそうですね。VAN HALEN、Mr.Bigを入り口にのめり込んでいったそうで。

住んでいるところが田舎だったので、近所に1軒しかないレンタル屋に置いてあった洋楽でたまたま目についたのがVAN HALENとMr.Bigで、「あ、これ、『ヤングギター』で見たことある名前だ! 借りよう!」って(笑)。



Van Halen - Jump (Official Music Video)


――あ、当時からすでにギターを始めていたんですね。

最初にギターでコピーしていたのがB'z、Xだったんですよ。でも、当時世間で流行っていたのはビーイング系の音楽で、バンドだけどギター・サウンドが全面に出ているわけではなかったので、大澤少年は生意気にもそれでは物足りなくなってきたんですよ。それで「ギターが派手に鳴っているのは洋楽なんだろうか」と思って手を出してみた雑誌が『ヤングギター』で、レンタル屋で見つけたCDがVAN HALENとMr.Bigだったんです。ついでに言うと、兄弟がたまたま持っていた洋楽がBON JOVIとかSkid Rowで、特にSkid Rowの3枚目あたりは時代を先取りしたようなメタルだったので、そこからの影響もありましたね。

――ジャーマン・メタルも聴いていたそうですね。

Xを聴いていた流れで、ドラムがスピーディでメロディが心地よく乗っているジャンルを探していたところにジャーマン・メタルを見つけて、Helloweenを聴いて「これだ!」ってなったり。なので、中学から高校にかけては、LAメタル、ジャーマン・メタル、スラッシュ・メタル、ハード・ロックを聴いてましたね。

――ということは、今のソング・ライティングに一番影響を与えているのは、その頃に聴いていた音楽だったりするんですか?

自分ではそう思ってます。ズッシリとした心地よいリフにわりとポップなメロディが乗っているLAメタルと、メタルとポップな要素が共存しているジャーマン・メタルが打首獄門同好会のルーツになってるんだと思います。ベースのjunkoもMOTLEY CRUEが好きですし。

――今お話されたように、打首サウンドの根っこにはしっかりとメタルが根付いていますけど、音楽ファンやメディアからメタル・バンドとして語られることはあまりないですよね。

我々も自分たちのジャンルを説明するときに、歌詞の絡みもあって「生活密着型ラウドロック」と言ってるんですよね。「ラウドロック」と言っちゃってるんです。音としては最近のラウド系よりもメタル寄りだし、自分でリフを作っていても「これはメタルだね」と思うことはよくあるんですけど、なんとなく自己紹介にメタルと入れそびれているところはあります。



打首獄門同好会「日本の米は世界一」


――入れそびれたままここまで来てしまったと(笑)。でも、王道のメタルやハード・ロックにハマりつつも、その影響が打首のサウンドにストレートに出なかったのはなぜでしょう?

うーん、たぶん、成り行きによる部分が大きいんだと思います。まず、自分がボーカルをやると決心した時点で、歌詞を英語で書くことを諦めたんですね。それで日本語で初めて歌詞を書いたときに実感したことがあって。洋楽をずっと聴いてきたからイメージとして湧いてくるのは英語の発音のメロディで、そのままいけば洋楽っぽくなるんですけど、日本語の50音に当てはめるとどうしても響きが日本の音楽になるんですね。そうなると、洋楽の前に聴いていた日本の音楽が築き上げてきたAメロ~Bメロ~サビという美学が曲作りに影響してきて、それが自然と自分の中にあったコッテコテのメタルを中和したんです。

――なるほど。

もう一つの要因として、男女混合バンドだということも大きくて。曲を作っていると自分でも分かるんですけど、ギタリストって息継ぎする間がないようなメロディを作りがちなんですよ。普通の人ならそこで息継ぎができるように作り直すんですけど、このバンドの場合はメイン・ボーカルがすべて歌うというこだわりがなかったので、「じゃあ、みんなで歌えばいい」という発想になったんです。自分の中でイメージしていたのがどれだけダミ声でメタルなメロディだったとしても、彼女たちが歌った途端にポップになるんですよ。そうやってポップな要素が加わった結果、いつの間にかキャッチーになったんです。あとは、ドラムが2バス使いじゃなかったことも大きいですね。自分の頭の中には2バスのフレーズが思い浮かぶんだけど、うちのドラムは1バスだからそういうアレンジにするとコテコテのメタルのフレーズにならないんですよね。そうやっていくつもの成り行きが重なって、今の打首獄門同好会のヘヴィとキャッチーの間みたいなサウンドが生まれたんだと思います。


発端はイタズラ

――こういう音を鳴らしているバンドとしては珍しく、ライヴでVJを取り入れていますよね。これはいつからなんですか。

結成4、5年目ぐらいに初めて試みた手法ですね。最初はイタズラだったんですよ。当時、我々はライヴの転換中に物販紹介として、CDの収録曲を文字つきの映像で流していたところ、ウケてCDがよく売れたんですね。それで「これはライヴでもやりたいな」と思っていたところ、それができるライヴハウスがあったので、パソコンに強いバンドマンに声をかけて、「パワーポイントでいいから歌詞を出して」とお願いしてやってもらったら、それがめちゃくちゃウケたんです。

――なるほど。

あと、我々はラウドなサウンドを出したくて始めたバンドなんですけど、歌詞が評価されるようになったことで「歌詞をもっと聴きたい」というお客さんが増えてきたんですね。でも、歌詞を聴かせるようとすると、ギターの音を下げるという選択肢がどうしてもあがってくる。それは嫌なので、どうにか両立できないかと考えたときに「これだ!」と。映像で歌詞を流せば好き勝手なサウンドでやれると。さらにある時期のマネージャーが「これ、どこででもできるようにしようぜ」と言い出して、中古で買ったテレビとかプロジェクターを持ち込んで、今ではそれが定番化しています。



打首獄門同好会「カモン諭吉」LIVE(2014.10.18@赤坂BLITZ)


――VJもそうですけど、コロナ禍を受けて無料のライヴ生配信をいち早く取り入れたり、VRライヴハウスを始めたり、打首は様々な奇抜なアイデアを常に実行に移していますよね。しかも、話題性だけではなく、どれもしっかり意味のあるものとして落とし込んでいる。これは大澤さんのどういう考え方が基になって生まれてくるんですか。

発端はイタズラなんです。そもそも曲を作っている時点でイタズラみたいなもので、うまい棒の歌を作るとなったら、「みんながライヴ中にうまい棒を持ってたら面白くない? 10円だから配れる配れる!」ってことで実際に配ってみたらそれがウケて、その後も10年ぐらい続いてるという。そういうアイデアを有言実行することに慣れてきたんだと思います。あとは、ライヴハウスを遊び場とみなしていた影響もあると思います。へんてこなバンド同士で面白がって勝負するという文化が自分たちの近くにあったので、「これ面白いでしょ?」「面白い面白い!」という遊びの延長なんだとも思います。

――それは普通にライヴをやるだけじゃつまらないからなのか、ライヴをしているうちに自然にアイデアが浮かんでくるのか、どっちが感覚として近いんですか?

それも成り行きなんですよね。普通に音楽だけで勝負するライヴもやぶさかではないし、全然満足できるんですけど、一度思いついちゃって面白そうなものは「じゃあ、やろう」と。そういう遊びが大渋滞を起こしているんですよね。

――それにしても、実行力がすごいですよね。打ち上げの場で生まれた面白いアイデアって、ほとんどの人が実行に移さないじゃないですか。

実行することに慣れちゃってるんですよね。何か言った途端に調べてる。で、「見つけた、買おう!」で買っちゃう。その究極はVJで、VJをやっていくうちに野外ライヴだと太陽光に負けてテレビとかプロジェクターの文字がちゃんと映らないということが分かって、「ああ、これは諦めるしかないのか……」となったときに、「LEDならイケる」という話になったんですよ。だけど、当時はそれをレンタルするには高くて、1度のライヴのために何十万も払うのは現実的じゃないということになったんです。けど、何か裏技がないかと秋葉原のLEDショップまで相談しに行ってみたら、LEDパネルが売られていたので、「これでディスプレイを作ったらちゃんと映るんですか?」「映りますよ」と聞いた瞬間にそのパネルを買って、PCに接続したら本当に映ったので、東急ハンズで買ってきた木で枠を作って、1畳半ぐらいのLEDディスプレイが完成したんですよ。それを持って野外フェスに行き始めました。

――あのディスプレイの誕生にはそういう経緯があったんですね。

そういう経験をしてしまっているので、何かをやろうとしたときにその物がなかったら「じゃあ、作ろう」という発想になるんですね。だから、アイデアが生まれたら何としてもやるという姿勢ができあがっちゃったんです。

――新しいことにチャレンジするハードルが低くなってるんですね。

やりゃあできるだろう、今までもできてたしという変な自信が生まれてると思います。

――あと、打首で面白いのは62歳のベーシスト、junkoさんの存在です。世界的に見ても、あの年齢であそこまでアグレッシヴなプレイをする女性ベーシストってなかなかいないですよね。

いないですね。今日名前が挙がったバンドの中だとニッキー・シックスが一番年が近いんですよ。

――僕もメタル・シーンでjunkoさんのタメを探してみたら、IRON MAIDENのブルース・ディッキンソンでした。

あっははははは! レジェンドじゃないですか!

――メタル以外だとマドンナもタメですね。

もう伝説しか出てこない(笑)。バンドをやっていると筋肉少女帯とか人間椅子みたいな先輩バンドの人たちともお会いするわけじゃないですか。でも、junkoさんのほうが全然年上なんですよ(笑)。その事実にこっちがついていけなくて。

――彼女は相当努力してあのパフォーマンスをキープしているということですよね。

でも、本人はそんなに自覚がなくて、自然体でああなってるんですよね、不思議なことに。プライベートもアグレッシヴで、50代になってからダンスを習い始めたり、キックボクシングを始めたり、東京都民なのに「海が見たい」って自転車で湘南まで行ったり、20歳下の僕でもついていけないぐらい行動力があるんですよ。

――東京からチャリで海を見に行くって中学生の発想ですよね。

しかも、ロードバイクじゃなくてママチャリですからね。スタミナがおっかないんですよ。気持ちが若くてそこに体力もついていってるから、自然に若さを保ってるんですよ。アンチ・エイジング的なことも何もしてないし、「昨日の晩は何食べたの?」と聞くと「お菓子」みたいな(笑)。もう、女子高生なんですよ。そんなに年齢差があるとは知らずにバンドに誘ったので、面白いバンドがますます面白くなったんですよね。


「あ、このバンドでも世界ってあり得るんだ」

――それでは、みなさんが楽曲提供をしているNetflixのアニメ『極主夫道』のお話も聞かせてください。OP主題歌「シュフノミチ」、ED主題歌「極・夫婦街道」ともに打首以上の適任者はいないと断言できるぐらい作品にハマっている楽曲ですが、このタイアップはどういう経緯で決まったんですか?

Netflixさんからいきなりお話をいただきました。「こんな適任はいないだろう」と自分でも思ったので、「よくぞ声をかけてくださいました!」という感じでほとんど二つ返事でしたね。

――じゃあ、曲作りもそこまで苦労はなく?

なかったですね。向こうからのリクエストも「オープニングは疾走感のある感じで」「ああ、OKです」「エンディングはエンディングらしく哀愁のある感じで」「じゃあ、演歌メタルはどうですか?」「ああ、いいですね。それでいきましょう」という感じでコンセプトが決まって、デモを聴いてもらって、サラッと「ああ、いいですね」と。仕事としては順調でしたね。

――過去最速の瞬発力で生まれた曲なんじゃないですか。

早かったですね! でも、アニメサイズの1分半に収めるのは大変でした。普段にはないパズルみたいな作業だったので。

――先に90秒のバージョンを作ったんですか?

そうですね。そのあとにフルサイズを作りました。15年ぐらいこのバンドをやってますけど、こういう作り方をしたことはあまりなかったので、普段アニメの曲を作っている人はどういうふうにしているんだろうと不思議に思いながら作ってました。



アニメ『極主夫道』主題歌・打首獄門同好会「シュフノミチ」


――でも、今回みたいにすんなり進むアニメのタイアップもなかなかないですよ。

ないでしょうね。主夫/主婦をテーマに曲を作るというのは、完全にこっちのテリトリーなので。生活密着型のバンドにとって、主夫/主婦なんてど真ん中ですからね。

――Netflixを通じて世界に配信されるということを意識したところはあるんですか?

世界にというよりも原作に向けて作ったところが大きいですね。エンディングは演歌にしましたけど、世界配信されることにあとで気づいたときに「ああ、これは面白いぞ」とは思いました。たぶん、海外の方なら新鮮に聞こえるんじゃないかなという思いはあるので。我々なりに演歌のコブシを意識したし、演歌メタルは異質なものに聞こえると思うので、どういうリアクションがあるのか気になります。

――大澤さんは世界に向けて音楽をやりたいという気持ちはもともとあったんですか?

いやぁ、そう思ってたら打首獄門同好会という名前にはしなかったと思うんですよね(笑)。

――たしかに(笑)。

そもそも、世界の舞台にこのバンドが上がると思っていなかったので油断してました。このバンドを結成した2004年あたりはインターネットが普及し始めた頃で、音声や映像データが気軽に上げられるわけではなかったので、「世界と繋がる」と言ってもそんなに繋がらないだろうと。でも、思いのほかバンドが長生きになって、思いのほかテクノロジーが発達しちゃって、音声も映像もあっという間に世界に広がるようになって、こっちもびっくりしちゃってるぐらいなので、この展開はイメージしてませんでしたね。

――これは海外向けのバンド名を考えたほうがいいかもしれないですね。

実は去年3月に【SXSW】に参加する予定だったんですけど、コロナで中止になってしまって、そのときは打首獄門同好会というフルネームは長くて覚えられないだろうから、略称として「GOKUMON」と名乗ろうとしていて。なぜなら、アメリカの方でも悟空(GOKU)とポケモン(POKEMON)は知られていると思うし、「GOKU」と「MON」は覚えてもらいやすいと思うんですよ(笑)。

――たしかに(笑)。いつ頃から「世界でやれるかも」と思うようになったんですか。

2017年に「布団の中から出たくない」のミュージック・ビデオを出したら、こちらから全然仕掛けてもいないのに、海の向こうでバズったんですね。勝手に翻訳がついた動画が出回っていて、特に中国で再生回数が上がって、そこからアメリカやヨーロッパに飛び火したんです。それを受けてあらためて英訳つきのミュージック・ビデオも出して、世界中の人が聴いてくれるような状況になって、「あ、このバンドでも世界ってあり得るんだ」と初めて意識したところはあります。

――この曲は北欧でもウケがいいですよね。

そうですね。逆に東南アジアだと熱が薄めで。「寒いとは……?」みたいな。アメリカはまた違うリアクションで、「うちにはセントラル・ヒーティングがあるから大丈夫」みたいなドヤ顔のコメントがあって、「ああ、うん……よかったね」みたいな(笑)。国によって反応は様々でした。



打首獄門同好会「布団の中から出たくない」


――日本語圏以外の人たちは歌詞がよく分からないということもあって、打首の音楽を素直にメタルとして受け入れていますよね。

こっちが洋楽を聴くような感覚なんでしょうね。何を言ってるか分からないけどカッコいい、みたいな。最近、ようやくYouTubeに上げているミュージック・ビデオに英語字幕を追加し始めてます。それを見てどう感じるのかは分からないですけど。

――歌詞が日本語でも受け入れられるというのは自信になりますよね。

そうですね。さっき話に上がったVJにも繋がるんですけど、文字で訳詞を見せればOKなんだということを「布団の中から出たくない」の件でも感じたので、このまま日本語オンリーでイケるんじゃないかと思い始めてから、急に世界が身近になりましたね。

――【SXSW】の話が出ましたが、コロナが落ち着いたら海外ツアーを考えていたりしますか?

してますね。本当は【SXSW】で歌詞の英訳をVJで出しながらライヴしてみようとしていたので、リベンジを企んでます。

――僕は去年、ロンドンで人間椅子のライヴを観たんですけど、かなり盛り上がってましたよ。

いや~、人間椅子のスタイルはウケるでしょう!

――2組でツアーを回ったら面白そうですよね。

お願いできるならぜひご一緒させていただきたいです。

――今、世の中はこんな状態ですけど、来るその日のために何か準備していることはありますか?

YouTubeにあがってるミュージック・ビデオに英訳を付けてみたり、VJの英語版データも順次作っていたり。あとは日常英会話を磨くためにNetflixで『フレンズ』を観たりして、英語に慣れていこうとしてます。

――まさかの『フレンズ』(笑)。

みんなが英語学習用に観ているのが『フレンズ』だっていうので(笑)。

Interview by 阿刀 “DA” 大志

打首獄門同好会「こんなバンド名だけどいいんですか」

こんなバンド名だけどいいんですか

2021/04/21 RELEASE
346-LDKCD ¥ 1,320(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.シュフノミチ
  2. 02.極・夫婦街道
  3. 03.カンガルーはどこに行ったのか
  4. 04.それだけがネック

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