Billboard JAPAN


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松尾太陽 3か月連続リリースインタビュー「普段生活している中で何気なく僕の曲が流れているというのが理想」



インタビュー

 超特急タカシのソロ活動、松尾太陽が2021年1月より3か月連続リリースをスタートさせた。第1弾は、全英詞に挑戦したR&Bダンスチューン「Magic」。そして第2段の「体温」はOmoinotakeから楽曲提供を受け、この度2月11日に配信リリースされた。
Billboard JAPANでは、既にリリースされている「Magic」や「体温」、そして自身が制作に携わる第3弾シングルのリアルな制作状況まで、作品1つ1つについて話を訊いた。

――3か月連続配信リリースの第1弾楽曲「Magic」が1月にリリースされました。


松尾太陽(以下、太陽):「Magic」は、僕のソロ作品の中でも特に軽快で、心も体も踊りだしてしまうようなダンサンブルな楽曲です。歌詞はすべて英詞なんですが、一目惚れした主人公の高揚感を1曲に詰め込んだ、聴くだけでテンションを上げてくれるような楽曲になっています。

――リリース後の手応えはいかがでしたか?


太陽:SNSでリリース決定のお知らせをしたときに、“松尾太陽”としての活動を待っていてくれた人が結構いてくれたということがまず嬉しかったです。今回は配信シングルという形でのリリースでしたが、自分の携帯やタブレットなどで聴きたいタイミングにすぐダウンロードして聴けるという手軽さは良いですよね。



――すべて英詞のレコーディングは大変だったのではないでしょうか?


太陽:英語はしっかり時間を使って確認させてもらうことができたので、その不安は払拭された状態でレコーディングに挑めました。歌入れでは自分で刻んでノリっぽさも作ってみたり、後半のフェイクも何パターンかやってみたものを自分でテイクを選ばせてもらったり、そうやってグループ活動とは違った音楽への追及ができたように思います。充実していて気がついたら何時間も経っているようなことが多かったです。

――歌入れする際、超特急とソロとでは違う部分があるのでしょうか?


太陽:ちょっと違いますね。超特急の歌入れは“何人かの自分”を用意するんです。デモを聴いたときに「これ、14人くらい必要だな」って思ったら、脳内に何人か用意してスタジオに向かいます(笑)。ソロのときはその場で作り出すので、何も用意しない状態で行きます。色々ディスカッションしてみてから考えるようにしているので。

――たしかに太陽さんが超特急で歌っているときは、1曲の中でも歌い方に多面性がありますよね。最近ますます表現の幅が広がって、昨年末のライブでは人数が増えたような気がしました(笑)。


太陽:あまり自覚はないんですけど、ライブで楽しくなっちゃうと数名増えちゃうこともありますね(笑)。ライブでしか聴かせられないし、出し惜しみしたくない気持ちはあります。



――今回のリリースにあたって、超特急のメンバーから何か反応はありましたか?


太陽:みんな曲は聴いてくれているんですが、直接リアクションがあるわけではなくて。Instagramでリリースのお知らせをしたときにさりげなく「いいね」を押してくれていたり、配信ライブのときもメンバー全員が観に来てくれていて、チャットに参加してファンの方たちと一緒に応援してくれていました。もちろん直接言葉を貰えるのも嬉しいですが、照れくさかったりもするので、メンバーの応援の仕方は粋だなと思うし「らしいな」とも思います。



――第2弾楽曲「体温」はどんな楽曲になっていますか?


太陽:「Magic」はかなり明るくて爽やかな楽曲でしたが、「体温」は打って変わってドライなテイストで、僕の中では暗いところからさらに深い所にいるようなイメージがあります。“体温”って、肌と肌が重なり合って感じる温かさもあると思うんですけど、今は「とにかく距離をとってくれ」とか「家から出ないほうがいい」という状況が続いている中で、触れ合うことだけで感じる温かさだけではなくて、心の中でも“体温”を感じることができると思うんです。そんなメッセージも詰まっている楽曲になっているんですが、人によっては切ない失恋ソングとも受け取れるかと思います。

――レコーディングではどんな感情を込めて歌われましたか?


太陽:歌詞が洗練されていてメッセージ性が強い楽曲でもあったので、通して歌ってみたときにその歌詞に応じた感情に自然と切り替わっていくのが自分でも分かりました。「こういう風にする」と決めて歌ったというより、その場で生まれた気持ちを大事にして歌いましたね。Aメロは日の光も届かないような深い海にダイブするような気持ちで歌ったので、イメージしてもらいながら聴いてもらいたいです。



――「体温」はOmoinotakeが制作されたとのことですが、直接お会いしましたか?


太陽:はい。レコーディングに立ち会っていただきました。

――どんなアドバイスを受けましたか?


太陽:ワンフレーズワンフレーズ、細かくアドバイスをいただきました。印象的だったのは2Bメロの“憂鬱な朝焼けさえも”という歌詞で、“憂鬱”という言葉って全部母音が“う”なんですが、同じ母音が続くときって、最初と最後はちゃんと発音できていても、真ん中がおざなりになってしまうことが多くて、言葉が消えてしまうことがあるんです。僕はそれを気にしていたので“ゆ・う・う・つ・な”ってはっきり歌うようにしたのですが、Omoinotakeさんから“ゆ”と“う”を繋げた後に一度区切って“うつな”を言うと、はっきりと発音しなくても言葉が潰れずに協調することができるというのを教えていただいたんです。

――なるほど。他の部分でもそういった感じで細かくアドバイスをもらいながら進めていったのですか?


太陽:はい。大きな部分から小さなことまで、まさに思いのたけをぶつけてくださいました。

――Omoinotakeや前回のアルバムで楽曲を提供してくれたVaundyさんなど、フレッシュな若手アーティストともコラボされていますが、太陽さん自身は流行っている音楽を聴かれたりしますか?


太陽:最近はよく聴くようになりました。今までは古い楽曲がルーツにあったので、それをソロ活動に反映したりしていましたが、今は新しいものを生み出すアーティストがたくさん増えてきていて、それがトレンドとして成り立っているのを見て、僕自身も「新しい音楽を生み出すということを勉強したいな」と思い始めました。最近はSNSや音楽番組など、流行りの楽曲と出会う術がたくさんあるので、聴かせていただく機会は昔に比べて増えましたね。

――太陽さんはどんなツールを使っていつも音楽を聴かれていますか?


太陽:動画サイトやサブスクなどの音楽アプリが一番多いですね。

――逆にご自身の楽曲はどんな形で聴いてもらいたいですか?


太陽:音楽アプリでもいいし、動画サイトでもいいし、色んなところで聴いてもらえたら嬉しいですが、僕個人としてはいつかレコードを出してみたいです。レコードプレイヤーを持っている人ってあまり多くないと思うんですけど、僕自身はLPが好きだったりもするので、僕たち世代の人に触れてもらえるきっかけを作りたいです。自分の声をレコードプレイヤーを通して聴いてみたいというのもありますけどね。

――太陽さん自身はLPをよく聴かれるのですか?


太陽:実家にありました。僕が幼稚園くらいのときに両親がよく聴いていました。

――ご実家ではどんな音楽が流れていたのでしょう?


太陽:実家ではずっと色んな音楽が流れていましたね。邦楽が多かったですが、洋楽もかかっていて、イーグルスなどがよく流れていました。

――最近の太陽さんのお気に入りを教えてください。


太陽:最近はTikTokで曲を知る機会が増えたんですが、川崎鷹也さんの「魔法の絨毯」がすごく良い曲だなと思っていて。「サクラウサギ」という曲も好きです。「サクラウサギ」はこれからの季節にぴったりな楽曲でよく聴いています。ご自身の想いを上手に音楽で伝えられている方だなと思います。



――第3弾としてリリース予定の楽曲は太陽さんが作詞作曲をされるということですが、制作はどんな状況ですか?


太陽:今ちょうど作曲作業をしています。1回作ってみたんですが、サビの別パターンも作ってみたいなと思っているところです。メロがある程度できあがったら作詞にとりかかろうと思います。

――楽曲のテーマは決まっていたりするのでしょうか?


太陽:3月に配信される曲なので、テーマはざっくりですが“春”や“桜”をイメージしています。2021年の春って今までとは違った春になると思うんです。自分が経験してきた卒業や上京、新生活とは少し違うと思うし、新生活に対する不安な気持ちがより大きくなっている人たちもいるだろうなって。そういう方々に向けて背中を押すというより、背中を支えられるような応援歌を作りたいなと思っています。



――以前、超特急の「Asayake」のリリース・インタビューのときに「色々な場所で聴いてもらえるチャンスがあったときに『どういう歌い方が1番耳に入ってきやすいんだろう?』というのを考えるようになった」とおっしゃっていましたが、ソロ活動の中でもそういったことは意識されますか?


太陽:そうですね、意識はしています。ありがたいことに何気ない場所で僕の曲が流れているみたいで、それがきっかけで僕のことを知ってくれた方がいるというのはすごく嬉しいことです。僕も街で流れている自分の曲を聴いてみたいです(笑)。ミニアルバム『Utautai』をリリースしたときに、結構周りから「聴いたよ」って言ってもらえたりしていたのですが、僕は聴けていないという…。

――そうなんですね! 結構色んな場所で流れていたのを耳にしましたが…。


太陽:本当ですか! それは嬉しいです。聴こうとして聴いてもらうというより、買い物をしていたり普段生活している中で何気なく僕の曲が流れているというのが理想なんです。「歌う活動をしよう」って思ったときには全く想像できなかったことですけどね。

――今後の太陽さんの目標としては、ご自身の楽曲が見ず知らずの人たちの日常に溶け込むことですかね?


太陽:そうですね! あと、僕自身もそういう状況で自分の曲を聴いてみたいです(笑)。



――他にも今後頑張りたいこと、やってみたいことはありますか?


太陽:お客さんを入れてのライブをソロでもやりたいというのはあります。でも、それは本当に安全な状況になってからで大丈夫だと思っていて、今は自分が挑戦してみたいことや勉強をする期間だと思っています。みなさんに会えないこの時間も無駄にしないようにできたらいいなって。いつかツアーもできたらとは本当に思いますけどね。

――昨年の配信ライブはいかがでしたか?


太陽:2019年のソロライブ【うたうたい】とミニアルバム『Utautai』リリース後の配信ライブで、ありがたいことに同じバンドメンバーと一緒にやらせていただけたんです。なので「もう大丈夫だろう」と思っていたのですが、ガッチガチに緊張してしまいました(笑)。それで、正直やりたいことや思っていたことができなかった部分もあったんですよね。

――不完全燃焼な部分があったんですね。


太陽:そうなんです。もちろんライブ自体とても楽しかったのですが、ちょっと心残りな部分もありました。なので、お客さんを入れてのライブはもちろんやりたいけど、もう1回くらいオンラインライブをやりたいなという気持ちもあります。でも、配信ライブは楽しかったし、観てくれたみんなからの反響もたくさんいただいて、それはとっても嬉しかったです。

――以前ご自身が「超特急に依存している部分がある」とおっしゃっていましたが、ソロの配信ライブを見させていただいた限りでは、払拭できたのではと感じました。


太陽:そうですね。ソロ活動で自分一人でできる力をつけたいという気持ちがあって、それがあのソロライブではできた部分もありましたね。でも、アーカイブを見たらMCはやっぱり一人では慣れていないなと思ったり。なんかすごくかしこまり過ぎていたので、もっとユーモアが溢れているような……他のアーティストさんのライブを見て研究したいです。

――今後の“松尾太陽”としてのライブはどのようにしていきたいですか?


太陽:今は声帯模写も取り入れながら、自分の個性や力を注いでいって、ライブでどんどん進化させていきたいです。染まれるものには染まって、それをゆくゆく自分のものにしていければなと。CDとライブでのパフォーマンスはまた別のものにしたいです。

――最後になりますが、現状お客さんを入れたライブが難しい状況で、ファンの方たちに直接楽曲に込めた気持ちを伝えることが難しいと思います。なので、この機会に何か伝えたいことはありますか?


太陽:「Magic」は今後色んなところで歌うことを視野に入れて活動していきたいなと思うからこそ、あえて挑戦した楽曲だったりするので、いっぱい温めて色んな会場や番組で披露できるような楽曲に成長させたいです。テンションを上げたいなと思うときにはこの曲を聴いてほしいです。そして、「Magic」と「体温」を2曲繋げて聴いてもらうと、捉え方によっては「君といられて幸せだ!」というハッピーな「Magic」から、1か月後には「体温」で一度別れてしまうけれど吹っ切れて新しい道へ歩んでいくという、人間味にあふれたドラマ・テイストな感じでも聴いてもらえたら嬉しいです。もちろん自分の境遇とリンクさせて聴いてもらっても嬉しいです。そして3月リリースの第3弾楽曲は絶賛制作中なのですが、色んな人の胸に残るような応援歌になるよう、これから作曲と作詞を進めていこうと思いますので、楽しみにしていてください!



サイン入りインスタント写真をプレゼント

写真

取材時に撮影した超特急のサイン入りチェキを抽選で2名様にプレゼント!
Billboard JAPANの公式Twitterアカウント(@Billboard_JAPAN)をフォロー&ハッシュタグをツイートして、応募完了です。下記注意事項をご確認の上、ふるってご応募ください!

・応募締め切り:2021年2月21日(日)23:59
・当選者の方には、@Billboard_JAPANよりDMをお送りします。当選時に@Billboard_JAPANをフォローされていない場合、当選は無効となります。
・種類は選べません。

Interview/Photo: Yuma Totsuka

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