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Rain Drops『オントロジー』全メンバー(緑仙、三枝明那、童田明治、鈴木勝、える、ジョー・力一)集合インタビュー
バーチャルシーン全体の未来が懸かっている
昨今のVTuber/バーチャルライバーシーンに多大な影響を与え、昨年末に前代未聞のバーチャルフェスを両国国技館で実現した“にじさんじプロジェクト”発、ユニバーサルジャパンよりメジャーデビューした音楽ユニット・Rain Drops。Billboard JAPANアルバムチャート含む全11部門で総合1位を獲得したデビュー作『シナスタジア』から半年、真価が問われる新アルバム『オントロジー』のリリースにあわせて全メンバー(緑仙、三枝明那、童田明治、鈴木勝、える、ジョー・力一)が集結し、赤裸々な想いを語ってくれた。前代未聞の革命物語を突き進む6人の今、ぜひご覧頂きたい。
Rain Dropsメンバー:
緑仙(りゅーしぇん/Ryushen)
三枝明那(さえぐさあきな/Akina Saegusa)
童田明治(わらべだめいじー/Meiji Warabeda)
鈴木勝(すずきまさる/Masaru Suzuki)
える/Elu
ジョー・力一(じょーりきいち/Joe Rikiichi)
2020年「新しい生活様式が僕らにとってはデフォルトだった」
--前回はデビュー直前にインタビューさせて頂きましたが、半年経ってRain Dropsがどんなユニットと実感していますか?
Rain Drops - 11/25発売『オントロジー』XFDムービー
--あのマッチ棒みたいなコマですよね(笑)。
ジョー・力一:そうです(笑)! 僕らの場合は6つとも色が違うんですけど、今回の『オントロジー』でしっかり揃ったなと実感しています。 える:仲が良くなりました! 最初に集められた時点では、6人の共通点はオーディションで受かった“にじさんじ”のバーチャルライバー、それだけしかなかったし、今までお互いにコラボしてきた訳でもなかったんですよね。だから「どんな化学反応を見せるんだろう? どうなっちゃうんだろう?」って不安混じりのスタートではあったんですけど、デビューアルバム『シナスタジア』をリリースして、そのプロモーションや番組を通してメンバー間でどんどんお互いのことが分かってきて、それは今回の『オントロジー』に収録されている歌にも表れている。1stと2ndではだいぶ変わってきていると思いますね。--Rain Dropsのような形態や成り立ち方の音楽ユニットがメジャーデビューする例って類を見なかったと思うので、ゆえに世に受け入れられるのか不安もあったと思うんですけど、結果としてデビューアルバム『シナスタジア』がBillboard JAPANアルバムチャート含む全11部門で総合1位を獲得。この状況に対してはどんな気持ちになりましたか?
Rain Drops『VOLTAGE』Music Video (『シナスタジア』収録曲)
--冷静な分析ですね。
三枝明那:そういう意味では、僕らの真価が問われるのは今回の『オントロジー』なんですよね。それが分かっていたからこそ「もっと視聴者やリスナーを楽しませる為にはどうしたらいいのか」ということをすごく考えながら作っていきました。デビューアルバムは“にじさんじ”に対する期待値、でも2ndアルバムはしっかりとRain Dropsへの期待値に変わっていくと思うので、ここでみんなに気に入ってもらえるかが重要だなと感じています。自分たちの中では、完成度も満足度も高いモノが出来たと思っているんですけど、数字的に前作を超えられるのかどうかはプレッシャーでもありますね。 鈴木勝:作品の内容としては、僕たち的に「前作を超えた」実感があるんですよ。手にとって聴いてくれた人たちを絶対に後悔させないアルバム。もちろんデビューアルバムも頑張って作ったんですけど、今作『オントロジー』はもっと良い作品になっているので、心から聴いてほしいなって思います。--ちなみに、コロナ禍の2020年にデビューしたことについてはどんな感慨を持たれていたりしますか? バーチャルライバーだからこそ出来たことがたくさんあったと思うんですけど。
童田明治:……難しいなぁ。 緑仙:小学生だもんね(笑)。 童田明治:なんて言ったらいいのか。でも、私たちはリアルなライブ会場で見ても、ネットで見ても同じぐらいの熱量を感じさせることが出来る。バーチャルだからこそ。なので、コロナ禍でライブは中止や延期になってしまったんですけど、そういう状況下でも変わらずにネットを通して楽しませることを出来るのが強みだとは思いました。 える:観に行こうと思ったら観に行けるもんね、えるたちは。ネット上で活動することが日常だから、配信とかを通してもちゃんと「会ってる」実感を得てもらえる。普通のアーティストさんだったらライブ会場に行けないと「会えた!」という感覚にはなれないと思うんですけど。 童田明治:日頃からYouTubeという媒体で活動していることがあたりまえなので、ライブがなくても会いに来れる。--そういう意味では、2020年にRain Dropsが結成されてデビューしたことに運命めいたモノを感じました。コロナ禍で生まれた新しい生活様式に切り替えていく難しさをどのアーティストも感じていましたけど、Rain Dropsは元々その様式で活動していたメンバーの集合体じゃないですか。
ジョー・力一:新しい生活様式が僕らにとってはデフォルトだった。 三枝明那:コロナ禍で誰もが外に出づらくなった影響だと思うんですけど、実際にYouTubeはもちろん、他の媒体もそうなんですけど、2020年は生配信を見る人が爆発的に増えたんですよ。- Rain Dropsの使命「バーチャルシーン全体の未来が懸かっている」
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リリース情報
オントロジー
- 2020/11/25
- 初回限定盤A[TYCT-69178(CD+Blu-ray)]
- 定価:3,300円(tax in.)
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関連リンク
Interviewer:平賀哲雄
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