Billboard JAPAN


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<インタビュー>超特急 ~8周年記念作シングル「Stand up」から辿る8年間



インタビュー

 超特急のデビュー8周年記念作となるシングル「Stand up」が、デビュー日の6月10日にリリースされる。「Stand up」は、これまで発表してきた楽曲の歌詞やタイトルが盛り込まれたリリックをダンサー4人がラップで繋ぎ、ボーカルのタカシがサビを爽快に歌い上げる楽曲。
 今回Billboard JAPANでは、超特急のメンバーにメールインタビューを行った。デビューが決まった当時のことや、今までで1番印象的だったライブなど彼らの8年間を辿りながら、コロナウイルスの影響で余儀なくされた“おうちじかん”の過ごし方といった“現在”の超特急事情までたっぷり話を訊いた。

――まずは、デビュー8周年おめでとうございます! 今回その8周年を記念したシングル「Stand up」がリリースされますが、振り返ってみてどんな8年間でしたか?


カイ:ありがとうございます! 色々話したり思い返したりしてみると「長かったなあ」と思いますが、体感はあっという間でした! 結成時は高校2年生でしたが、今年26歳…果たして成長しているかどうかは分かりません(笑)。

リョウガ:ありがとうございます。体感としてはもう8年も経つのかという想いと、時の流れる速さに驚いております。ですが、思い返すと色々な事があって濃厚な8年でしたね。ここまで来れているのが、8号車のおかげなんだと強く感じます。

タクヤ:ものすごく長期にわたったドラマのような8年間でした。偶然は必然と言うように、自分がこのグループになって、仲間たちと共にステージに立って、お客さんを笑顔にさせる。元々脚本があったんじゃないかと思うくらい、そこにはいろんなストーリーがありました。

ユーキ:山あり谷あり。今思うと壮絶な8年間だったと思います。だけど、どの日も僕にとっては最高の宝物のような楽しい日々だったなと思います。当たり前が無い現実を実感しつつも、その日々がすごくかけがえのない思い出になっています。

タカシ:とにかくあっと言う間に感じました。学生の頃は目の前のことに必死で、気がつけば8年経っている様な感覚です(笑)。ですが、1日1日がすごく濃くて、充実しまくりな活動ばかりだなと思います。



――デビューが決まった当時のことは覚えてらっしゃいますか?


カイ:思ったよりも、しれっとCDデビューするよと言われたことを覚えています。嬉しかったのと同時に、どういう風になるのか全く把握できていませんでした。

リョウガ:結成時、期間限定のグループかなくらいに思っていたので、まさか曲をリリースするだなんてと驚きでした。その時はこの1枚でお終いかな程度に思っていたと思います。

タクヤ:嬉しい気持ちはもちろんありましたが、当初僕は後から加入して、ダンスの経験も全くないのに、こんな人がデビューなんてして大丈夫なのだろうかと不安も沢山ありました。

ユーキ:当時インディーズで正直嬉しかったのもありますが、よくわかってなかったことの方が多かったと思います。とにかく未知の領域だったので、棒1本の橋を手探りで渡るような感覚でした。

タカシ:覚えています。連名メールでマネージャーさんから聞いて、僕みたいな素人がデビューしていいのかと当時はすごく考えました。だからこそ、目の前にある仕事を全て全力で挑もうという気持ちを持っていて、そこが根っことして今があるので、今もその心意気は変えていないです。

――8年間の中で1番印象に残っているライブはいつのものでしょうか?


カイ:どのライブも同じように色濃く残っていますが、Zepp Diver City Tokyoでの初ワンマンはよく覚えています。約2000人、本当に集まるのか全く想像がつかなかったので。

リョウガ:6月10日に行われる生配信ライブですかね。毎回毎回のライブで、8号車と最高更新する事を目指しているのでライブをする度に更新されます。

タクヤ:初めて代々木第一体育館に立ったとき。以前出演したイベントで代々木第一体育館のステージに立ったときに「この会場を8号車のみんなで埋めたい」と思っていたのが本当に叶った。ステージから見る客席の景色は今でも忘れません。

ユーキ:スタジアムで行った夏の屋外イベントで、爪痕を残そうという気持ちを全力でこめた「fanfare」が、今でも鮮明に記憶にあります。

タカシ:【Fantasy love train~君の元まで繋がるレール~】です。憧れの代々木第一体育館で、念願の初めての単独ライブだったので、色濃く記憶に残ってます。



――デビューから8年が経って、1番「変わったな」と思うメンバーは誰ですか?


カイ:タカシ。歌は言うまでもなくえげつない成長をしていますが、見た目も精神の強さもどんどん成長していると思います。唯一のボーカルとして、超特急の要でいてくれているので。

リョウガ:一番はタカシじゃないですかね。馬鹿真面目な所は変わらないのですが、彼のパフォーマンスの成長度は異常です。

タクヤ:タカシ。僕が言うのも変ですが、圧倒的に歌が上手くなっている。それだけじゃなく、今ではタカシ1人で全てこなしているし、ダンスもやっている。なんでも簡単にできてしまうタイプではないけれど、裏での努力や葛藤などで、タカシ自身がとても強くなった。

ユーキ:タカシ。そもそもダンスも歌もやってなかった彼が、今は一人でボーカルを背負い、ダンスをすることも増えて、ここまできていることすごい変化でもあるし、真面目な性格で昔は涙もたくさん流していたけど、今は立ち向かっていけるくらいにメンタルが成長したところです。

タカシ:ユーキです!メインダンサーとして、いつもダンス面を支えてくれているのももちろんですが、ここ最近はずっと演出面も頑張ってくれているので、良い意味で変わりましたね。



――「Stand up」では初めてHIP-HOPに挑戦されました。昨年末の【Pastel Shades Christmas】のクリスマス・ソングパートで様々なジャンルの要素を取り入れたダンスを披露していましたが、年末のライブから学んだ点、または過去のライブから今回生かせた部分があれば教えてください。


カイ:過去のライブ、過去のシングルやカップリングでは様々な振付師の方にお願いをしていて、その方によって全くスタイルが違います。なので、色々な方にお願いをして色々なジャンルのダンスを取り入れたからこそ、「Stand up」でのHIP-HOPが、より意味を持つものになったのではないかと思います。

リョウガ:今回振り付けを担当したユーキは、特にそういった部分を感じていそうですね。質問からずれてしまいますが、結成からずっと進む方向が同じだったからこそ、今までの超特急を詰め込んで、まとまった一曲が出来たのだと思います。

タクヤ:今更ですが、改めてダンスの中にもいろいろな種類のダンスがあって、それぞれの個性もあって、得意なジャンルや苦手なジャンルがより明確に理解できたかもしれないです。「Stand Up」は、ノリノリのHIP-HOPなので、踊っていてとても気持ち良いですし、過去に先生に教わったグルーヴ感などは自然と意識しています。

ユーキ:今回のこの曲の歌詞が、歴代のシングルの曲のフレーズが組み込まれているので、今までのシングルの象徴的な振り付けをあえて取り入れたりしました。いままで培ってきたものがかなり生かされていると思います。

タカシ:僕はソロライブ【utautai】などで、音のノリ方などを沢山の方に教えてもらったり、曲に対してのノリ方やリズムの取り方のレッスンも受けていたので、ほんの少しですが、HIP-HOPにも反映できているのかな、なんて思います。



――今回はダンサーのみなさんもラップで参加していますが、特に好きなフロウはありますか?


カイ:「oh oh the rolling shooting star~」の部分は、歌っていてテンポがとても良いので心地よかったです!

リョウガ:「ワナワナ抜け出せない」が何か癖になります。実際に口に出して言ってみると多分実感できます…ほら、癖になるでしょう?

タクヤ:「Starlight 浴びてかかってこいや」。自分たちの自信の満ち溢れ具合が伝わってきて、とてもかっこいい。

ユーキ:僕がラップしている「君と僕ならばできる」という部分がとても苦手なので、あえて好きになりました!(笑)

タカシ:「モノホンなんてならなくて結構僕らは未完成でも光ってる」というワードが、まさに僕達らしくて好きです。



――ファンクラブ盤のジャケット写真では、みなさんの私服を着用して撮影されているとのことですが、ご自身のコーディネイトのポイントを教えてください。


カイ:んーー。自分のブランドを着たこと(笑)。春なので明るい色にしてみました! メンバー全体の色味もバランスよくなったので、白にして良かったと思いました!

リョウガ:8号車カラーのピンクをズボンで取り入れました。ジャケットのイメージが淡いピンクだったので、対比になって良い感じな気がします。

タクヤ:本当にないです(笑)。普段と変わらないスタイル。洋服が好きなのでちょっとしたお出かけの際でも、自分のそのときの気分の服を着るのでいつも気にかけています。強いて言うなら僕としては珍しいジャケットを着ているところですかね。

ユーキ:自然とイメージカラーを意識してしまっているところと、今回の楽曲に合わせてストリートな感じにしました!

タカシ:春っぽくアースカラーであわせてみました。あと、あえてイメージカラーの純白を取っ払ってみました(笑)。

――「Stand up」のMVは可愛らしい雰囲気の中一発撮り風で撮影されていましたが、お気に入りのシーンはありますか?


カイ:ポリスの格好をして静止しているところ。片足立ちで静止しているのですが、両足にすればよかった。大変だった(笑)。大変だった成果なのか、不思議な感じに撮れていて面白かったです!

リョウガ:今年の初めの方に運転免許を取得したのですが、MV内の車のシーンで「a kind of love」のタクヤに代わり、僕が運転席に座る事が出来たので、達成感というか、を感じております。

タクヤ:タカシの女装のインパクト。やっぱり何度やっても美人さんですね(笑)。

ユーキ:後半の電車ごっこをしてる振りの、みんなで横1で斜め上空のカメラに向かって指を向けていくところがとても好きです。

タカシ:勿論タカミが現れるシーンです(笑)。ほんの数秒しか写っていませんでしたが、あそこはかなりこだわって撮ってくださっていて嬉しかったです。



――MV撮影中のエピソードで印象的だったことを教えてください。


カイ:タカシの女装に全スタッフが全力を注ぎすぎて、メイクをがっつりするために女装シーンが全体の最後のカットになり、メイク直しが長時間設けられたこと(笑)。

リョウガ:序盤の縄跳びのシーンはかなり苦戦しましたね…。曲と僕達メンバーと、縄跳びを回している女の子とカメラマンさんが一つにならないといけなかったので難易度高めでした。使われているシーンの僕は果たして“飛べている”と言えるのでしょうかね。

タクヤ:僕がラップ冒頭の部分で、サラリーマン役をやっている時、求められてもいないのに、勝手に役名まで考えて役作りしてました。

ユーキ:チアリーダーのコーチの方がかなりテンション高く、ノリも良くて、めちゃくちゃ短時間だったのですが、今でも印象に残っているくらいギラギラな人でした(笑)。

タカシ:大縄跳びをみんなで飛ぶシーンがあるのですが、なかなか早く決まらず苦戦しました(笑)。

――カップリングには「#いいね」が収録されていますが、最近“いいね”と思ったことを教えてください。


カイ:ランニングで過去最高ペースで走ったのですが、全く疲れなかったこと!

リョウガ:キッズから動画を募った「My Buddy」は良すぎました。テレビで家族と無限に観ています。

タクヤ:伸びに伸びた髪の毛を切れたこと。

ユーキ:姉に出産祝いを渡したら、お礼にスイカバー25本入りBOXを送ってくれたこと。

タカシ:古坂大魔王さんとリョウガのインスタライブのやりとりが高じて、PPAPをコラボ出来たことです!



――コロナウイルスの影響で外出やライブの自粛など、誰もが沢山の我慢を強いられてきましたが、みなさんは自粛期間が落ち着いたあと1番最初にしたいことや行きたい場所はありましたか?


カイ:まず、2ヶ月髪の毛が伸びに伸びていたので、最高に最高に行きたかった美容院に行けました。他には普通にショッピングに行きたいですね。仲良しの店員さんにも会いたいですし。

リョウガ:やっぱりライブがしたいです…!インスタライブのコメントでよく見るので、8号車もうずうずしてると思います。コロナウイルスがいち早く収束するためにも自分が出来ることをしていきたいです。

タクヤ:高校の友人が静岡にいるので会いに行きたい。

ユーキ:この暑い時期はアウトドアなことがしたいので、海やプールなどに浸かりたいですね♪ そして、美味しいものを食べて銭湯に行ったりして体を癒したいです♪

タカシ:ライブやイベント、とにかく皆に会いたいです。

――おうちでは毎日どんなことをして過ごされていますか?


カイ:ゲームをしたりテレビを観たりしていました。ただ、身体を動かさないと眠れないことが発覚したので、日々トレーニングやランニングをしていました。

リョウガ:正直昔と変わらずでした。アニメ、マンガ、ゲームのループです。

タクヤ:ゲームをしたり、ドラマ観たり映画観たり、散歩したりランニングしたりトレーニングしたり、ゴロゴロしたり爪切ったりですかね。

ユーキ:リモートワークに追われていました(笑)。でも、その他の時間はゲームざんまいな時間だったなぁ…。ダメ人間化していました。

タカシ:基本豆苗を育てたり、散歩をしたりして過ごしていました。おじいちゃんみたい(笑)。

――メンバーにお薦めしたいおうちでの過ごし方を教えてください。


カイ:こんな時期だからこそ、身体を鍛えて次8号車に会ったときに変わったところを見せつけるのはとても素敵じゃないかなと思います!

リョウガ:VRですね。去年から言っているのですが誰もやってくれません。

タクヤ:一度横になったら動きたくなくなるクッションの上でのダラダラ生活(笑)。

ユーキ:お風呂でアイス食べながら、映画やYouTubeをみることです(笑)。

タカシ:お菓子を作って食べるのは心も体も満たされますよ。

――最後に、読者のみなさんへメッセージをお願いします!


カイ:読んでくださってありがとうございました。直接会ってライブができるようになったら是非会いに来てください!

リョウガ:大変な時期こそ顔を上げ、前に進む気持ちが大事だと思います。そして何かを頑張る糧を見つける事も大事です。願わくば、その糧に僕達がなれればと思っていますので、リモート乗車お待ちしております。

タクヤ:いつも超特急を応援してくれてありがとうございます。今は会えない日々が続いていますが、いつかきっとまた笑顔で再会出来る日は必ず来ると思います。それまでは超特急に思いを馳せつつも、有意義な日々を過ごしてください。予防は忘れずに。

ユーキ:Billboard JAPANをご覧の皆さん、いつもありがとうございます!超特急は無事に8周年を迎えることができました。まだまだ僕たちはこれからさらなる高みを目指して全力で突き進んでいきますので、この情勢が収まったら是非一度ライブを観に来てみてください!! 後悔はさせません。その他にもたくさんSNSを通して発信しているので、超特急でチェックしてみてください!よろしくお願いいたします。

タカシ:皆最後までみてくれてありがとう!また皆に会える様に、一刻も早く落ち着きます様に、歌も仕事も沢山頑張るで!



▲超特急「Stand up」MUSIC VIDEO


超特急「Stand up」

Stand up

2020/06/10 RELEASE
ZXRC-1233 ¥ 1,320(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.Stand up
  2. 02.#いいね
  3. 03.Table Manners

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