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SILENT SIREN、【NOW PLAYING JAPAN LIVE vol.4】出演インタビュー
Vo&G.すぅ(吉田菫)、Dr.ひなんちゅ(梅村妃奈子)、Ba.あいにゃん(山内あいな)、Key.ゆかるん(黒坂優香子)の4名からなるガールズバンド<SILENT SIREN>。2015年にガールズバンド史上最短で武道館単独公演を行い、2016年にはワールドツアーも開催、2019年3月リリースの最新アルバム『31313』は、Billboard JAPAN HOT Albumsでトップ10入りを果たすなど国内外で活躍している。今回、ストリーミングからヒットを生む【NOW PLAYING JAPAN LIVE】に出演する彼女たちに、普段、どのようにストリーミングを使っているのか、そして当日の意気込みについてインタビューを行った。
あいにゃん「お風呂に、防水スピーカーを持ち込んで聴いています」
−−ストリーミングサービスは、使っていますか?
全員:めちゃめちゃ使ってます
ひなんちゅ:いくつかのサービスを使ってるんですが、サービスによってプレイリストで聴いたり、色んな使い方をしています。みんな、複数使ってるよね?
ゆかるん:シチュエーションに合わせたプレイリストとか、よく聴いています。「眠るときに聴く曲」とか、「朝に合う曲」とか。それで気になるアーティストがいたら、その人のアルバムを聴いたりしています。
すぅ:私は、「この曲を聴いている人に、オススメのプレイリスト」とかを、よく聴いてます。そこで知ったアーティストもいますし、プレイリストって面白いですよね。前までは、あまり他の人が作るプレイリストって聴いたことがなかったんですけど。
ひなんちゅ:私はシチュエーションに合わせたプレイリストより、アーティストの名前で検索して聴くことの方が多いですね。洋楽とかK-POPが好きなので、好きなアーティストを聴いてみたり。ストリーミングだと、同じ事務所のアーティストの方とかが関連アーティストとして探せるので、そこからさらに聴いてみたりしていますね。
あいにゃん:私はお風呂に、防水スピーカーを持ち込んで聴いたりするのが好きですね。そういう時は、ゆかるんと似てるんですけど、「癒し」とか「自律神経に良い」っていうプレイリストで聴いてみたりしています。あと、何の曲を聴くか迷ったときは、ヒット曲とか新曲を集めたプレイリストを聴いています。
−−メンバー同士でプレイリストを紹介し合うことってありますか?
ひなんちゅ:プレイリストを交換することはありませんが、「今、これを聴いているから流すね」って言って、楽屋で流したりすることはあります。ゆかるんは、最近よく嵐さんを流しています(笑)。
ゆかるん:嵐さん、最近 解禁しましたよね。昔、聴いてた曲を改めて聴いてみたら「ちょっと待って、めっちゃ良い曲じゃん」っていう新たな発見があって。昔も、良い曲だなって思って聴いてたんですけど、大人になってから聴くと、歌詞の意味がやっと分かったりして。楽しいですよね。
−−ストリーミングサービスを使っていて「こんなサービスがあったら、良いな」って思うことってありますか?
あいにゃん:私はお風呂で聴いている時に、手が濡れてると次の曲にスキップできないので、そういう時に曲が変えれたらいいなって思います。
ひなんちゅ:それは、「アレクサ、次の曲かけて」って言えばできるんじゃない?
あいにゃん:たしかに(笑)。あとは自分たちの曲をストリーミングで聴くこともあるので、自分たちの曲の中でも、何が再生されているかっていうランキングを見れるじゃないですか。それは、すごく参考にしますね。ライブのセットリストを作る時も、ストリーミングを使うと、すごく便利です。
−−ストリーミングサービスをきっかけに、聴くようになった曲とかジャンルってありますか?
ゆかるん:ありますね。それまでに、聴いたことのないバンドをストリーミングで知ったり。それこそ、「眠る時のプレイリスト」をきっかけに、クラシックとかヒーリング系の曲も聴くようになったし。あと、そのアーティストの曲を1曲しか知らなかったけど、ストリーミングを通じて他の曲も知ったり。「ライブでは、あまりやらない曲」とかも、ストリーミングで知ったりしました。
すぅ:私も、もともと聴いてたけど、さらに色んな曲を知って新たな発見があったっていうアーティストは、色々います。今年は、WANIMAさんとか、BUMP OF CHICKENさんとか、色んな方が解禁されましたよね。「色んな、聴き方や楽しみ方があるんだよ」って、示してもらえた気がします。私たちも、CDを買ってもらいたいという気持ちは今もありますが、ストリーミングで色んな音楽を知ったように、サイサイのことを知ってくれる人が増えるんだったら、どんどんストリーミングに配信していきたいなって思います。
公演情報
【NOW PLAYING JAPAN LIVE vol.4】
ビルボードチャートを賑わせたアーティスト数組と、 本プロジェクトの事前展開で決定した新人アーティストによるオムニバスイベント。 新人アーティストは複数のアーティストの中から、 ストリーミング各社での期間中のストリーミング数により1組が選出。
2019年12月8日(日) TOKYO DOME CITY HALL
出演:<NOW PLAYING ARTISTS> SILENT SIREN / 藤巻亮太 / サイダーガール
<STARTERS ARTIST> GANG PARADE
参加ストリーミングサービス:Apple Music / Amazon Music / AWA / うたパス / KKBOX / Spotify / SMART USEN / dヒッツ / YouTube Music / LINE MUSIC / Rakuten Music / RecMusic
観覧申し込み:http://www.billboard-japan.com/npj
※2019年12月4日(水)23:59まで
関連リンク
Text:Naoko Takashima Photo:Yuma Totsuka
ひなんちゅ「ビルボードさんのチャートを参考にしてます」
−−ビルボードジャパンは、8種類のデータを合算してチャートを作っています。ダウンロード、ストリーミング、CDセールスはもちろんですし、「ルックアップ」と言って、「CDをパソコンに取り込んだ時に、曲名とアーティスト名が表示された回数」も集計しています。
全員:え!
すぅ:そんな回数も集計されているんですね。大変だ~。
−−そもそも、チャートって見ますか?
ひなんちゅ:見ますね。自分たちの順位も見ますし、今 何が流行っているかも見ます。CDセールスのランキングだと、枚数も出ているじゃないですか。1位と2位の枚数差を見たり、「今週は、声優さんとアイドルがかぶってるんだな」とか。自分の好きなバンドがリリースした週は、どれくらいの人がCDを買うのか、すごく気になりますし。私は、めっちゃ見てます。
すぅ:私も見ますね。人気がある人は、なんでこの人はこんなにCDが売れるんだろうとか、なんでこんなにダウンロードされるんだろうって。今、なにが流行っているのかは、常にチェックするようにします。毎日、勉強ですね。
ひなんちゅ:アメリカのビルボードのチャートも見ています。最近、K-POPがめちゃめちゃ多いじゃないですか。そこでチャートインしているアーティストを聴いてみたり。この間も、「なぜ、K-POPが、こんなにヒットしているのか」っていうのを、メンバーでも話していました。K-POPってサビに歌詞がない曲が多いですよね。でも日本って、サビこそが歌詞も含めて一番盛り上がるので、サビに歌詞がない曲って、ないじゃないですか。なのでサイサイもビルボードさんのチャートを参考にしてます。
すぅ:世界のトレンドを見るのは、やっぱりビルボードです。アメリカのビルボード・チャートに、もっと日本人のアーティストがチャートインすると良いですよね。頑張ります!
−−チャートは必要だと思いますか?
ひなんちゅ:音楽を売る側として、ファンの方とできるだけ会う機会を作ったり、良い曲を作るために、日々試行錯誤しています。でも、チャートは必要ないんじゃないかって思うこともあって。好きな人が好きな音楽を聴けば良いんじゃないかって。でも、目標となる順位とか指標がないと頑張れないっていうと、ちょっと違うんですけど、応援してくれるファンのみんなにとっては、チャートの結果も含めてエンタテインメントな部分もあるのかなって。
−−チャート以外だと、どういう時に「この曲、ヒットしているな」って感じますか?
すぅ:それ、サイサイでもめちゃめちゃ話し合うんですけど、やっぱりドラマとかCMのタイアップで話題になった時ですかね。その曲を聴くとそのドラマのことも思い出すし、そういうドラマやCMとの相乗効果って大きいですよね。
ひなんちゅ:TikTokとかの動画とかに使われてバズってたり、テレビでよく話題にされたり…。自分から探さなくても、よく目にするアーティストとか、よく耳にする曲は「流行ってるんだな」って思いますね。
あいにゃん:今、何が流行ってるんだろ…。
ゆかるん:King Gnuさんじゃない?
あいにゃん:あと、ヒゲダン(Official髭男dism)さんとか、あいみょんさんとか。ずっとチャートインしてますもんね。ストリーミングのヒットチャートを見ると、「若い人たちは、このアーティストさんが好きなんだな」ってすごく勉強になりますし、私たちもチャートインしたいなって思います。
−−2020年でバンド結成10周年です。10年は、長かったですか?
すぅ:あっという間でしたね。
ひなんちゅ:ちょっとずつ積み上げてきた10年間でしたね。
−−この10年で、1番印象的だったことってなんですか?
ひなんちゅ:10年の中で1番を選ぶのってすごい難しいですけど…。私は、富士山かな。
すぅ:私も思った!
ひなんちゅ:8月に登ったんですけど、夏フェスにも色々出させてもらっている中、そのスケジュールしか空いてなくて、1泊2日メンバー全員で。日本で一番高い山だし、「フジヤマディスコ」っていう曲も出させてもらっているので、「テッペン獲るぞ!」っていう気持ちで登ったんです。でも、そのためのトレーニングも全然してなかったので、岩場もあるし、高山病にもなりかけたりとか大変でした。登った時は、「登り切ったー!」っていう達成感がありましたが、降りるとなると、またきつくて…。「こんなに大変なんだ」って思いました。
−−富士山登山の前後でメンバーの関係性に変化はありましたか。
ひなんちゅ:みんなで同じ辛さを味わえたのは良かったですね。「チョコ食べる?」とか「塩、あるよ」とか、「前、歩いていいよ」って譲り合って助け合いながら、登れたのはすごく良い経験でした。音楽と関係ない思い出なんですけど(笑)。
全員:私は、横浜アリーナでライブをさせてもらったのが、すごく思い出に残ってますね。その時、1人ずつトロッコに乗ったんです。バンドでトロッコに乗るって、あまりないじゃないですか。お客さんと一緒に踊ったりとか、大きなセットでトロッコに乗ってライブをするって初めてだったので。
−−2019年5月に、Poppin'Partyさんとメットライフドームでライブ
をされていましたが、その時もトロッコに乗ってらっしゃいました。
あいにゃん:あれ、めちゃくちゃ楽しかったです。透明の床でできたトロッコだったので、お客さんが真下に見えて。360度、全部がお客さんで。
すぅ:あと10年で一番衝撃だった日っていうと、ひなと出会った日ですね。「バンドをやりたい」っていう気持ちって、色んな種類があると思うんですが、同じベクトルを向いていて、同じ熱量の人に出会ったことがなくて。でも、そんな同じ思いの人と出会えたので、今もすごいなって思っています。ひなって、めっちゃギャルだったんですよ。超ギャル。でも、聴いている音楽がパンキッシュだったり、自分と似ていたので、それはすごい衝撃でしたね。その時の気持ちがあるから、この10年があるんだと思います。
公演情報
【NOW PLAYING JAPAN LIVE vol.4】
ビルボードチャートを賑わせたアーティスト数組と、 本プロジェクトの事前展開で決定した新人アーティストによるオムニバスイベント。 新人アーティストは複数のアーティストの中から、 ストリーミング各社での期間中のストリーミング数により1組が選出。
2019年12月8日(日) TOKYO DOME CITY HALL
出演:<NOW PLAYING ARTISTS> SILENT SIREN / 藤巻亮太 / サイダーガール
<STARTERS ARTIST> GANG PARADE
参加ストリーミングサービス:Apple Music / Amazon Music / AWA / うたパス / KKBOX / Spotify / SMART USEN / dヒッツ / YouTube Music / LINE MUSIC / Rakuten Music / RecMusic
観覧申し込み:http://www.billboard-japan.com/npj
※2019年12月4日(水)23:59まで
関連リンク
Text:Naoko Takashima Photo:Yuma Totsuka
すぅ「10年間一度も休まなかった」
−−この10年の間に、お互いの印象に変化はありましたか。
すぅ:基本的には同じですが、私はもともと、あいにゃんを読者モデル時代から見ていたので、初めて会った時は「うわ。山内さんだ。山内さんって、ベースやるんだ。かわいいなー」って思っていました。イメージ通り、すごく優しくって、最初は話し合いをしていると「どっちでも良いよ」って、周りを受け入れてくれることが多かったんですが、どんどん自分の意見を言ってくれるようになって。そういう意味での変化は、ありました。
あいにゃん:ベースをやっている人って、「うんうん。そうだよね」っていう人がもともと多いような気がするんですが、バンドをやっていくとやりたいこととかがどんどん出てきたんですよね。みんな、見た目はすごく女子っぽいんですけど、中身はすごくガッツがあって強いんです。だから10年やってこれたんだと思います。あと、私たちってライブを1本も休んだことがないんですよ。
−−素晴らしい。
すぅ:他のアーティストさんから見ても普通のことなのか、分からないんですが、自分たちでも10年間一度も休まなかったっていうのは、すごいなって思ってます。
ゆかるん:もちろん、風邪をひかなかったわけではなくて、体調がすっごく悪かった日もあって。ライブが終わって、お客さんが見えなくなったところで、すぅがそのまま倒れてスタッフさんに運ばれたことがあったよね。
あいにゃん:ドラマのようだったよね。
ゆかるん:体調が悪い中、みんなでなんとか支え合って乗り切ってきましたね。
ひなんちゅ:台風とか以外で、自分たちの都合でキャンセルしたことはないですね。
あいにゃん:ケガもしていないしね。仕事が終わって別れるときは「ゆっくり休んでね!」って絶対、声を掛け合うんですよ。
−−10周年イヤーの2020年9月には、山中湖交流プラザきらら シアターひびきで10周年記念ライブを開催されます。
ひなんちゅ:富士山に登った時のように、テッペンを目指すために富士山が見える会場でやりたくて。富士山頂でライブをするわけにはいかないので、富士山が見える場所でやることにしました。天気に恵まれないと大変なんですけどね。9月は台風が多いんですが、快晴だったら、めちゃめちゃ良いロケーションじゃないですか。私たち、晴れバンドなので大丈夫だと信じてます。
あいにゃん:あと、10か月くらいあるので、やりたいことを今、色々話し合っています。
−−2019年12月には新曲「HERO」がリリースされますね。
すぅ:年末に【年末スペシャルライブ 2019「HERO」】を開催するんですが、そのテーマ曲になっています。「ヒーローにもヒーローがいるだろうし、あなたも誰かにとってもヒーローなんだよ」とか「私たちは、ファンにとってもヒーローでありたいし、でもファンの皆も私たちにとってヒーローなんだよ」っていう関係性を歌っています。
−−12月30日の横浜文化体育館のライブは、もう完売しています。
ゆかるん:サイサイってライブごとにツアーリーダーを決めて、そのリーダーが中心となって衣装とかテーマとかセットを考えるんです。今回のツアーは私がツアーリーダーで。まさに、「みんな、誰かがヒーローなんだ」っていうのが裏のテーマになっていて、私たちはサイファミ(SILENT SIRENのファン)にとって、ヒロインじゃなくてヒーローでありたいし、ヒーローって女性でも男性でも関係ないんじゃないかなって。もし、ある男性がアイドルによってすごく救われたんだとしたら、そのアイドルは彼にとってのヒーローだろうし、そのお父さんもお母さんもヒーローだし。色んなヒーローの形があるなって思ったんです。サイファミに対しての愛とか感謝の気持ちを伝えたくて、このタイトルにしました。
−−それでは最後に、【NOW PLAYING JAPAN LIVE】が間もなく開催されます。当日はライブ終演に合わせて、セットリストを12のストリーミングサービスで公開しますが、皆さんはライブの後ストリーミングでその時の曲を聴いたりしますか?
すぅ:聴きますね。あの2曲目なんだろうとか、MCのあとの曲なんだろうって思って、気になってSNSで調べたり。
ひなんちゅ:あと、自分が行けなかったライブのセットリストとかも調べたり。「あー。この曲やったんだ」って思ったり、それをストリーミングでも聴いたりしますね。
−−最後に、ライブへの意気込みをお聞かせください。
すぅ:サイダーガールさんも、GANG PARADEさんも、私たちがやっているサイサイフェスにも出てもらいたいアーティストなので、一緒にできて嬉しいです。
あいにゃん:藤巻さんもずーっと聴いてた方なのでご一緒できて、すっごく嬉しいです。
すぅ:私、ハンドベルで「3月9日」演奏したことありますし。
ひなんちゅ:3月9日になると、毎年「レミオロメンだー」ってツイートしてたしね(笑)。ライブで聴きたいなあ。
すぅ:私たちは、「これぞ、サイサイ」っていうセットリストでやるので、びっくりするくらい盛り上げてみんなを巻き込みたいです。
公演情報
【NOW PLAYING JAPAN LIVE vol.4】
ビルボードチャートを賑わせたアーティスト数組と、 本プロジェクトの事前展開で決定した新人アーティストによるオムニバスイベント。 新人アーティストは複数のアーティストの中から、 ストリーミング各社での期間中のストリーミング数により1組が選出。
2019年12月8日(日) TOKYO DOME CITY HALL
出演:<NOW PLAYING ARTISTS> SILENT SIREN / 藤巻亮太 / サイダーガール
<STARTERS ARTIST> GANG PARADE
参加ストリーミングサービス:Apple Music / Amazon Music / AWA / うたパス / KKBOX / Spotify / SMART USEN / dヒッツ / YouTube Music / LINE MUSIC / Rakuten Music / RecMusic
観覧申し込み:http://www.billboard-japan.com/npj
※2019年12月4日(水)23:59まで
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Text:Naoko Takashima Photo:Yuma Totsuka
SILENT SIREN LIVE TOUR 2019『31313』 ~ サイサイ、結成10年目だってよ ~ supported by 天下一品 @ Zepp DiverCity
2019/10/30 RELEASE
UPXH-29032 ¥ 6,380(税込)
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