predia『NAKED』新体制初インタビュー（Billboard JAPAN ver.）

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ｐｒｅｄｉａ

predia『NAKED』新体制初インタビュー（Billboard JAPAN ver.）

「こんな脱ぐんだ？」って思いました（笑）

　2/2TOKYO DOME CITY HALLワンマンにて10人体制のpredia完成、その1ヶ月後に新たなスタート、アイドルとして前代未聞の30歳以上制限の新メンバー募集、あらゆる女性らしさを体現した新作『NAKED』とそのセクシーMVについて等々伺ってきました！ Official Site ver.（https://predia-party.jp/news/206016）との連動インタビューになるので、合わせてご覧ください。

prediaメンバー：
まえだゆう／ちゃんころぴー
村上瑠美奈／るみな
湊あかね／あかねん
水野まい／まいまい
沢口けいこ／けいたん
桜子／らちょ

10人のprediaの完成形はちゃんと見せられたと思います

－－昨年末、ベストアルバム『Best of predia THE ONE』リリースタイミングでのインタビュー（https://bit.ly/2K71isw）には、もう4人ぐらいいらっしゃいましたよね。

predia「Close to you」

一同：（笑）

まえだゆう：ちょうど卒業発表前だったような記憶が……（笑）。

－－卒業のことは知らなかったのですが、今読み返すと、奇しくも現体制ラストインタビューの様相を呈していました（笑）。実際、10人での活動が終了することに対してはどんな気持ちでいたんでしょう？

沢口けいこ：寂しい気持ちはもちろんあったんですけど、「驚き！ショック！」という感じではなかったです。「自分はこれからどうしたいんだろう？」と見つめ直すきっかけにもなったので、prediaのことをちゃんと考える時間にもなりましたし……でも「寂しいなぁ。あの4人がいなくなったらどうなるだろう？」とは思っていましたね。

水野まい：あの10人で5年ぐらい活動してきたので、そこから4人がいなくなるのは想像できなかったんですけど、でも長く一緒にやってきたメンバーたちだからこそ、次のステップへ向かったり、違う人生を歩んでいくことを「応援したいな」とは思っていました。

桜子：今はもう前を向いているのであんまり言いたくないんですけど、そのときは「イヤだ」って言っちゃいました（笑）。最初は「なんで？なんで？」ってなりましたね。

－－そこからどうやって気持ちを立て直していったんでしょう？

▲左から：沢口けいこ／水野まい／桜子／湊あかね／まえだゆう／村上瑠美奈

桜子：さっき、けいこも言ってましたけど、自分が「じゃあ、どうしたいか？」と考えたときに、やっぱり「私は誰かが辞めてもprediaを続けたい」と思ったので、それからは前向きに捉えられるようになりました。

湊あかね：私ももちろん戸惑ったんですけど、4人の意思を聞いて「これはちゃんと送り出してあげないといけないな」と思って。寂しさとかは徐々に時間が解決してくれるだろうと思っていたので。

まえだゆう：prediaってめちゃくちゃ仲が良いので、なんとなく肌で「もうすぐ卒業もあるんだろうな」と感じ取ってはいたんですよ。しかし、みんなが「新たなスタートを切りたい」と思っていることに対しては純粋に応援できたなって。もちろん「イヤだ」っていう気持ちもなかった訳じゃないですけど、それ以上に「応援したいな」という気持ちになったし、4人が残してくれたモノを受け継いでいきたいとも思ったし、prediaを守っていきたいなと思いました。つまり…………

－－つまり？

まえだゆう：そんな感じです！

一同：（笑）

▲左から：湊あかね／まえだゆう／村上瑠美奈

村上瑠美奈：メンバーのことは仲間として物凄く信頼しているので、もちろん寂しい気持ちはありましたけど、4人の決断に対しても「そうやって考えて決めたんだね。分かった！」っていう気持ちでしたね。

－－そして、2月2日 TOKYO DOME CITY HALLにて10人体制最後のワンマンライブに臨んだ訳ですが、どういうモードであの日を迎えたんでしょう？

村上瑠美奈：「今まででいちばん楽しいステージにしたい」という想いがめっちゃあって、本番前の円陣でもみんなでそういう気持ちを話したし、卒業だからと言って「寂しい、悲しい」みたいなライブには絶対しない。それは決めていました。

桜子：本当に悲しいお別れではないので、最後に楽しく「10人で今まで経験してきたモノをぜんぶ出そう！」という気持ちで臨んだんですけど、まぁでもボロ泣きだったんで（笑）。

－－でもあの日の皆さんの涙をネガティブに受け取った人はいないですよね。

桜子：そうですね！そういう涙ではなかった。

沢口けいこ：10人のprediaの完成形はちゃんと見せられたと思います。いろんな人の助けもあって、4人が卒業するということもあって、やりたいことをやらせてもらいましたね。私たちの「これをやってみたいです！」という意見に対して、スタッフの皆さんが「叶えてあげよう」という姿勢でいてくれたので。なので、本編ではprediaの完成形を見せられたと思うんですけど、アンコールはみんなで泣いちゃいましたね（笑）。でもそれも「prediaらしさかな」って。大人アイドルとして「格好良さだけを見せたらいい」って訳じゃないと思うんですよ。人間味溢れるところとか、ありのままをさらけ出せるところもprediaの強みだなって思うし。

－－「prediaのぜんぶをお見せします」的な内容でしたよね。

▲左から：湊あかね／まえだゆう

まえだゆう：ぶっちゃけリハーサルも泣きまくりました！でもそれで10人の絆をより強く感じることが出来ましたし、だからこそ卒業するメンバーも私たちに凄いエールを贈ってくれたので、改めて「prediaっていいな」と実感することができました！

湊あかね：あの日のライブは、私史上最もいろんな感情が出まくった……

水野まい：そうだね（笑）。

湊あかね：出まくりすぎて！「こんなに人前で感情をさらけ出すことってないな！」と思うぐらい。だからなんか……「人間だったんだな」って思った（笑）。

インタビュー写真

リリース情報

NAKED


CRCP-10427
Type-A[CRCP-10427（CD）]
: 定価：2,000円（tax in.）; 詳細・購入はこちらから＞＞; Type-Bの詳細・購入はこちらから＞＞; Type-Cの詳細・購入はこちらから＞＞

アイドル＝恋愛禁止とか「独身があたりまえ」とかそういう常識も壊したい

－－それだけメンバーにとってもファンにとっても特別なライブになったと思うんですけど、それゆえに今後のprediaが超えていかなくちゃいけない壁にもなりましたよね。どう思われますか？

▲沢口けいこ

沢口けいこ：prediaを続けていく限りは、絶対に比べられるのは2月2日の10人体制最後のワンマンライブになるだろうなと。あの10人だからこそ出来たモノだと思うし。でもいずれ超えていくんで、大丈夫です！安心して付いてきてほしいなと思います。新メンバーも入ってくるかもしれないし、過去のprediaを常に超えていけたらなって。

－－今現在、prediaは30歳以上限定で新メンバーを募集しているんですよね？

村上瑠美奈：最年長組が卒業したので、大人アイドルとしては30歳以上のメンバーを募集したいなとなりまして。最近はたくさんのアイドルグループが解散しているし、辞めていく子もたくさんいると思うんですけど、そういう人たちが年齢を重ねたとしても「まだ夢を叶えたい」という想いがあるのであれば、ぜひ私たちと一緒にその夢を追いかけてほしいなという気持ちもありまして、30歳以上限定という素敵な募集要項を用意させて頂きました。

－－アイドルの概念を壊す、素敵なアプローチですよね。

村上瑠美奈：そうですね。既婚者でもいいっていう。

－－既婚者可というのが凄いですよね。prediaであればいつまでもアイドルを続けられるという宣言みたいなモノじゃないですか。

▲まえだゆう

まえだゆう：アイドル＝恋愛禁止とか「独身があたりまえ」とかそういう常識も壊したかったですし、prediaって今平均年齢が29歳ぐらいだと思うんですけど、「この年齢でもまだ前を向いて夢を追いかけているんだよ」っていう姿勢を見せ続けたいと思っているんです。私も24,5歳からアイドルを始めましたし、世間的にはアイドルを卒業する年齢だったと思うんですけど、でもprediaは何歳からでもチャレンジできるし、やりたいことをやれるし、毎日ハッピーに活動することが出来るんですよ。それをみんなに知ってもらいたいなと思って、30歳以上限定で募集することにしたんです。既婚者の人も「結婚しちゃったからもうアイドルできない」じゃなくて、もし「まだアイドルをやりたい」と思っているんだったら一緒にやりたいなと思いました！

沢口けいこ：prediaだから出来ることだと思うんですよね。これまで停滞していた時期も地道に頑張ってきて、夢を諦めないで追っていたからこそ今のポジションがあって、大人アイドルとして30歳以上限定で新メンバーを募集できたり、そういう新しいアプローチをしたらスポーツ新聞に取り上げて頂けたりしているので、これがきっかけになって「大人アイドル、面白いじゃん」と思ってもらえたらいいなって。あと、今の私たちの中に32歳とか35歳とか40歳のメンバーが入ってきたとしても、私はすぐタメ口で話すようになると思う（笑）。今までも私が年下でみんな年上だったけど、上だと思って接したこともないし、それがprediaの良さだと思っているんですよね。

▲左から：沢口けいこ／水野まい／桜子／湊あかね／まえだゆう／村上瑠美奈

まえだゆう：みんな、そうだもんね。

水野まい：みんな、タメみたいなテンションで、女子校みたいな感じ。

桜子：すごいグループだと思う。

－－ちなみに、どんな新メンバーに入ってきてほしいなと思いますか？

湊あかね：我が強いメンバーばかり残っちゃったんで……

一同：（笑）

湊あかね：だから「可愛らしい子が入ってきてくれたらいいよねぇ」ってよく話してます（笑）。ほんわかしたタイプの子。

村上瑠美奈：今、強めのメンバーばっかりだもんね。

沢口けいこ：パステルカラーが似合う女の子に入ってきてほしいです（笑）。

桜子：よく言ってるんですけど、色白の巨乳。

一同：（笑）

桜子：でも優しすぎたら絶対大変だと思うんですよ。ここから全曲覚えて一緒にやっていくとなったら、ある程度強くないとすぐ辞めちゃいそうなんで。

－－芯は強い子じゃないと厳しいですよね。

桜子：優しそうに見せかけてめちゃめちゃ気の強い子がいいですね！

水野まい：70曲ぐらい覚えなきゃいけないので、やっぱり努力家の子がいいですかね。忍耐力とかもすごく大事だと思うので、それでも「頑張る！」っていう子であれば一緒にやっていきたいなと思います。

村上瑠美奈：タフで頑張れる。私もそれは大前提だと思うんですけど、なんかめっちゃ面白い子がいい（笑）。

－－ちゃんころぴー的な？

▲左から：まえだゆう／村上瑠美奈

村上瑠美奈：ちゃんころぴーみたいなタイプはもう1人いれば十分なんで！

一同：（笑）

村上瑠美奈：それ以外のジャンルの面白い子が欲しいです。

まえだゆう：私はprediaのことをすごく好きになってくれる人がいいです！ prediaってみんなprediaのことが大好きなんですよ。そのprediaを愛してくれる人が大前提かな！しかし、なんかこう……おネェみたいな人が入ってきてもいいのかなって。新しい刺激をもらえそうだし、今回は性別問わずなので。

－－では、可能性としては入ってきてもおかしくはないんだ？

まえだゆう：そうなんです！

桜子：新しい！

インタビュー写真

リリース情報

NAKED


CRCP-10427
Type-A[CRCP-10427（CD）]
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若い女の子たちだと「脱がされてる」感が出ちゃうけど、私たちだと「自ら脱いでる」感が出る

－－そんな新しいフェーズに突入しているprediaですが、3月9日にはこの6人での新体制初ワンマンライブがヒューリックホール東京にて開催されました。どんな気持ちで臨んでいたのでしょう？

▲水野まい

水野まい：2月2日にメンバーが4人卒業することが決まったとき、メンバー同士で「6人での新体制のお披露目まであんまり時間を開けたくないね」って話していたんです。それで1ヶ月後に組んでもらって、そこまでの準備期間はいろんな人の声を聞いたりして不安な気持ちになることもあったんですけど、練習しているあいだに自信がついてくる感じもあったし、一発目で「やっぱりpredia好きだな」と思ってもらえるように自分の力を最大限に出して、その結果として良いライブになったなって思いました。

桜子：ステージに出た瞬間に「これはいけるわ！」って思いました。自分たちのエネルギーもそうだけど、お客さんの雰囲気で「あ、いけるんだ！」って。それをみんな感じながらライブしていることが伝わってきたし。あとは、握手会で推しが卒業しちゃったファンに「誰推しだった？」って聞いて、「じゃあ、これからは誰を推そうか」って一緒に考えるっていう（笑）。

－－なんですか、そのコーナーは（笑）。

▲桜子

桜子：推し相談所。

一同：（笑）

桜子：「あっきー推しだったのかぁ。2推しは？じゃあ、それでいいじゃん！」みたいな。

沢口けいこ：そんなことしてたの！？

桜子：「だから次も来てね」って（笑）。

水野まい：素晴らしい。

村上瑠美奈：それでまた安心してprediaを応援できる。

－－推しと一緒に卒業させないシステム（笑）。そんなprediaの新体制初シングル『NAKED』がいよいよ完成しました。ミュージックビデオもprediaにしか出来ないアプローチになっていますよね。大人アイドルとしての経験を積み重ねてきたからこそ、堂々と打ち出せるセクシーさがある。

predia「NAKED」

沢口けいこ：「こんな脱ぐんだ？」って思いました（笑）。でもスタッフさんたちとの信頼関係があったので、その方たちが「良い」と言っているモノは絶対に良いという自信もあるし、自分たちももちろん「良い」と思っているから脱ぐし。あと、若い女の子たちだと「脱がされてる」感が出ちゃうけど、私たちだと「自ら脱いでる」感が出る。それが格好良く映るんだと思いますし、そこに子供アイドルと大人アイドルの違いがあるなと思いましたね。で、これぐらい分かりやすいアプローチだと、YouTubeの再生回数も全然違うんですよ。回転が速い！それでいて賛否の否が少ない。「格好良い」っていう意見がほとんどなので。

－－そんな『NAKED』、世の中にどんな風に響いてほしいなと思いますか？

湊あかね：なんか忘れたいことがあったら本当にこの曲を歌ってほしい。「何もなかったことにして」って。

－－いろんな意味合いで使えますもんね（笑）。

▲村上瑠美奈

村上瑠美奈：便利だなぁ。

沢口けいこ：日常でも使ってるんですよ。

村上瑠美奈：ちょっと間違えちゃったら「何もなかったことにして」って。

桜子：「一度もなかったことにして」って。

一同：（笑）

湊あかね：だから流行ればいいのになと思います。

－－「なかったことにして」ブームが起きるといいですね。さて、そんな新作『NAKED』の反応も楽しみなprediaなんですが、ここからどんなグループになっていきたいと思っていますか？

▲左から：沢口けいこ／水野まい／桜子／湊あかね／まえだゆう／村上瑠美奈

沢口けいこ：10人から6人になったからと言って夢が変わった訳じゃない。夢はずっと変わらなくて、とにかく1人でも多くたくさんの人に大人アイドル・prediaが届くように頑張ろうと思っています。ただ、今までは10人10％ずつで100％になっていたところが、6人だともっともっと頑張らないと成立しないし、超えてもいけないし、でも過去に捕われていたくはないので、その夢に向かって更に歩みを進めていけるようにパワーアップしたいですね。

水野まい：やっぱり大人アイドルを確立させたいですね。この年齢層のアイドルグループもなかなかいないので、大人アイドルを全面に打ち出していって、エロさもオシャレで格好良いモノへと昇華できる存在になりたいなって思います。中高生の女の子たちが見てもそういう存在だと思ってもらえるようになりたいです。

村上瑠美奈：10人だったときには見えなかった6人のキャラだったり、人数が減ったことによって見えやすくなったモノがあって。だから6人になってから新たにprediaのファンになってくれた方たちもいるんです。なので、本当にみんなキャラがバラバラで面白くって濃いので、それをもっともっと世に広めてファンを増やしていきたいなとも思いますし、自分たちの「やりたい」と思っていることを貫いてやっている格好良さも同時に伝わっていけばいいなと思っています。

Interviewer：平賀哲雄｜Photo：Jumpei Yamada