Special
青山テルマ 「In This Place~2人のキズナ」リリース記念&クラブ・ツアー Special Interview
2018年12月21日より公開となる映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」のオフィシャルソング「In This Place~2人のキズナ」を手掛け、2019年1月には自身初となるクラブ・ツアーを開催する青山テルマにインタビューを敢行。新曲の話題から、注目のライブ内容、そして時代のアイコンとしての存在感を放ち続ける彼女のセルフ・プロデュースまで、彼女らしい言葉でたっぷりと語ってもらった。
取材・文/猪又 孝
「与えられたモノをやるだけじゃなくて、自らアクションを起こしてしていくことって大事だなって。」
――ディズニー最新映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」のオフィシャルソング「In This Place〜2人のキズナ」が12月19日に配信リリースされました。今回のオファーが届いたときはどんな気持ちでしたか?
青山テルマ:正直びっくりでした。最近はバラエティ番組でぶっちゃけキャラになっているので、最初は「私でいいの!?」みたいな不安の方が大きくて。でも、そんな私だということを踏まえてお話を頂いているし、やるんだったら全力でやろうと。自分がステップアップするための挑戦にもなったので、今は本当にありがたい気持ちでいっぱいです。
――テルマさんにとってディズニーはどんな存在ですか?
青山テルマ:音楽を始めたキッカケがディズニーと言ってもいいくらいなんです。幼稚園の頃、歌手になりたいという夢の前に、ディズニーのパレードで踊る人になりたくて。パレードとかで流れる楽曲だけが入ってるCDを買ってもらって、家でパレードのシミュレーションしてたんです。当時、奈良に住んでいて、年に1回、夜行バスで東京ディズニーランドに連れて行ってもらうっていうのがお母さんからのご褒美だったんです。デビュー後に、「Mellow Disney ~R&B Revisited~」(2009年)というアルバムで「いつか王子様が」をカバーできたときも嬉しかったですね。
――日本版エンドソング「In This Place(日本語バージョン)」は、テルマさんが共作で日本語詞を手掛けていますが、どのようなことを大事にされましたか?
青山テルマ:もともとは先方から頂いた日本語詞があったんですけど、最初の歌合わせのときに、ダメ元で自分なりに書いた歌詞を持って行ったんです。ディズニーファンとして、1曲という短い時間の中なら、もっとわかりやすい言葉で伝えた方がいいんじゃないかと思って。
――そしたらそれが採用されて。
青山テルマ:またびっくりっていう(笑)。でも、今回の制作で自分からガツガツアピールしていたデビューした頃を思い出しました。与えられたモノをやるだけじゃなくて、自らアクションを起こしてしていくことって大事だなって。ディズニーソングを歌うなんて人生で一度あるかないかくらいの機会じゃないですか。もし、あのときに自分で歌詞を書いていなかったら、今回のことは起こってないわけだから。夢に向かって自分でドキドキやワクワクをプラスしていくことがどれだけ大事なのかっていうことをすごく感じたプロジェクトでもありました。
――今回は日本版エンドソングをアレンジした「In This Place~2人のキズナ」も作られています。こちらはどんな思いから作られたんですか?
青山テルマ:原曲に沿って作ると、いわゆる日本的なサビの繰り返しがないんです。あと、歌詞も映画に出てくる「Slaughter Race」っていうオンラインのレースゲームを軸に書かれていて、それをまんま日本語にすると伝わりづらいんじゃないかと。それで原曲のサビのフレーズを4回繰り返して、新たな日本語詞を充てるっていうアイデアを提案したんです。
――Julia Michaelsが歌う原曲はメロウなフューチャーベース系のサウンドですが、「In This Place~2人のキズナ」は疾走感のある軽やかなディスコテイストにアレンジされていますね。
青山テルマ:こういうファンク~ディスコ調の曲は、これまであまりやったことがなくて、そこも新しいチャレンジでした。あと、今回の曲はオンラインゲームっていうテーマがあるから、映画の世界に私が飛び込んだっていう作りにしたくて、オートチューンを使ってボーカルをゲームチックにしてるんです。でも、オートチューンで歌うことはあまりないし、ましてや自分ではあまり歌わないタイプの曲調だったので、久々にレコーディングで苦戦しました。でも、できあがりには大満足。聞いたら気分が明るくなるようなキャッチーな曲に仕上がったと思ってます。
▲ 「シュガー・ラッシュ:オンライン」本予告
リリース情報
シュガー・ラッシュ:オンライン オリジナル・サウンドトラック
<配信>
2018/12/19 RELEASE
※「In This Place~2人のキズナ」「In This Place (日本語バージョン)」単曲購入は、バンドルページから可能。
https://lnk.to/sugarrush-ol
<CD>
『シュガー・ラッシュ:オンライン オリジナル・サウンドトラック』
2018/12/19 RELEASE
UWCD-1010 / 2,700円(tax in)
リリース情報
青山テルマ『In This Place~2人のキズナ』
2019/1/16 RELEASE
初回盤 : (CD + DVD) UPCH-7481 / 1,950円(tax in)
通常盤 : (CD) UPCH-5957 / 1,290円(tax in)
収録楽曲
1.In This Place~2人のキズナ ※ディズニー映画『シュガー・ラッシュ:オンライン』オフィシャルソング
2.In This Place (日本語バージョン) ※ディズニー映画『シュガー・ラッシュ:オンライン』日本版エンドソング
3.こんなにも
4.In This Place~2人のキズナ (Instrumental)
5.こんなにも (Instrumental)
初回盤DVD : 「一生仲間」「世界の中心~We are the world~」Music Video 収録
公演情報
青山テルマ Premium Live
ビルボードライブ大阪:2019/1/22(火)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30 / 2nd Stage Open 20:30 Start 21:30
>>公演詳細はこちら
ビルボードライブ東京:2019/1/25(金)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30 / 2nd Stage Open 20:30 Start 21:30
>>公演詳細はこちら
関連リンク
「ヘタなプライドはまったく金にならないですから(笑)。」
――2019年1月に「Premium Live 2019」が行われますが、「ビルボードライブ」というライブ会場にはどんな印象を持っていますか?
青山テルマ:食べ物が美味しいですし、飲みながら見られるので、ちょっと大人っぽい雰囲気のライブハウスっていう印象がありますね。派手な演出とかはあまりないし、ちゃんと音楽を聞かせて、みんなでその音楽を楽しむっていう場所。音も良いので、いつかワンマンができたらいいなって思っていました。
――今回、ライブ会場にビルボードライブを選んだ理由は?
青山テルマ:2012年に「MTV Unplugged」でステージに立たせてもらったときに良いライブができた印象もありますし、キャリア的にもデビュー12年目を迎えて、ちゃんと音楽をするっていう意味では、今年の「HIGHSCHOOL GAL」ツアーとのギャップも見せられると思ったんです。
▲ 青山テルマ - 世界の中心~We are the world~
――編成はどのようなスタイルになる予定ですか?
青山テルマ:今回はコーラスも久々に入れて、フルバンドでやる予定です。地方でライブするときは基本DJスタイルだし、「HIGHSCHOOL GAL」ツアーもDJがいたので、フルバンドの生音だけでやるライブはすごく久々。自分でも楽しみです。
――今回はバラエティ番組で見せる明るくて健康的なキャラは封印っていう感じですか?
青山テルマ:いや、全然。バラードも歌いますし、ラップもしますし、過去の曲も歌うので、全部ひっくるめた自分をみせたいですね。ビルボードライブだからドレスを着ますとかじゃないんで。私がかしこまったら、お客さんもかしこまっちゃうと思うから。バラエティ番組に出るようになってからファンの世代が広がって、私のキャラも含めて好きになってくれている人が増えたんです。曲を聞いたことがない人でもツアーに足を運んでくれる人がいたりするくらい。だから、どんな世代だろうが、どんなキッカケで私を知ろうが、全員が楽しめるステージにしたいなって。みんなで青山テルマを楽しむライブ。音楽を楽しんでる私を楽しんでもらえたら最高だなって思ってます。
――「そばにいるね」のヒットから丸10年が経ちました。バラエティ番組に出るようになり、ご自身の中で音楽の届け方はどんなふうに変わってきましたか?
青山テルマ:届け方を固めなくてもいいかなって。こんなにもアウトプットがいろいろと増えている中で、「自分はこうだから」ってガチッと決めるよりは、「これもありだね、それもありだね」みたいな。これをやったら自分はどうなるんだろう?ってちょっと実験感覚でやるようになりました。音楽に正解はないじゃないですか。これをしないとダメとか、あれじゃないからダメとかそういうのはないから。昔は自分の曲の印象に縛られていた時代もあったんです。
――「そばにいるね」の青山テルマっていうイメージ。
青山テルマ:そう。青山テルマといえばバラード。大人っぽくて切ないラブソングみたいな。それを続けていく美学もあると思うんですが、私の性格上、それが無理で。音楽に対して常にワクワクする気持ちを持っていたいし、同じことをずっとやり続けたら自分が腐るなと思ったんです。
――それもあってか、2014年に出したオリジナルアルバム「Lonely Angel」からはラップを大々的に採り入れ、セルフプロデュースを行うようになりましたね。
青山テルマ:自分の中でどれだけイメージを壊して、もう1回リメイクできるかっていう。自分ができるだけ長く活動していくためにも、自分がドキドキワクワクしていたいんです。自分で自分に対して「お前、おもしろいな」みたいな。そういう期待をしてあげられる数を増やす方が私の性に合ってるんです。
――最近のバラエティ番組出演も自分リメイクのひとつなんですか?
青山テルマ:そうです。関西出身なのでお笑いが好きっていうのが根本にあって、バラエティ番組は好き過ぎて出てなかったんです。でも、やるんだったら全力でやろうと思って。自分に嘘をついて「自分はこう見られたい」とか思って格好付けて出るのは逆につまらないし、番組をつくっている方にも失礼だから、出るんだったらこのキャラのまま出ていこうと決めたんです。そしたら、ありがたいことに支持して頂けたり、面白いと言ってくださる方がいて。「この自分でいいんだ」って改めて思わせてもらったし、だったら音楽も自分らしく楽しみたいなって。自分が楽しんでると、それがお客さんにも伝わるんですよね。だから自分で自分のことを笑えるくらいがちょうどいい。音楽をつくるうえで自分が納得するものを作りたいけど、「こうでなくちゃ」とかはつまらない。ヘタなプライドはまったく金にならないですから(笑)。
――そんなテルマさんの2019年のモットーは?
青山テルマ:全力に見せて適当に生きていきたいです(笑)。一生懸命すぎると自分で「こうじゃなきゃ」みたいな決め事を増やしちゃうし、ストイックになりすぎると見えるモノも見えなくなってくるから。柔軟にというか、なんでも「ありじゃん?」みたいな姿勢。そうして「あ、これもありなんだ」っていうモノを発信していけたら。全力に見せて適当っていう、それくらい肩の力が抜けてる方がいろんなことを楽しめると思うんですよね。
リリース情報
シュガー・ラッシュ:オンライン オリジナル・サウンドトラック
<配信>
2018/12/19 RELEASE
※「In This Place~2人のキズナ」「In This Place (日本語バージョン)」単曲購入は、バンドルページから可能。
https://lnk.to/sugarrush-ol
<CD>
『シュガー・ラッシュ:オンライン オリジナル・サウンドトラック』
2018/12/19 RELEASE
UWCD-1010 / 2,700円(tax in)
リリース情報
青山テルマ『In This Place~2人のキズナ』
2019/1/16 RELEASE
初回盤 : (CD + DVD) UPCH-7481 / 1,950円(tax in)
通常盤 : (CD) UPCH-5957 / 1,290円(tax in)
収録楽曲
1.In This Place~2人のキズナ ※ディズニー映画『シュガー・ラッシュ:オンライン』オフィシャルソング
2.In This Place (日本語バージョン) ※ディズニー映画『シュガー・ラッシュ:オンライン』日本版エンドソング
3.こんなにも
4.In This Place~2人のキズナ (Instrumental)
5.こんなにも (Instrumental)
初回盤DVD : 「一生仲間」「世界の中心~We are the world~」Music Video 収録
公演情報
青山テルマ Premium Live
ビルボードライブ大阪:2019/1/22(火)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30 / 2nd Stage Open 20:30 Start 21:30
>>公演詳細はこちら
ビルボードライブ東京:2019/1/25(金)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30 / 2nd Stage Open 20:30 Start 21:30
>>公演詳細はこちら
関連リンク
シュガー・ラッシュ:オンライン オリジナル・サウンドトラック
2018/12/19 RELEASE
UWCD-1010 ¥ 2,750(税込)
Disc01
- 01.ゼロ
- 02.あたしの居場所
- 03.In This Place
- 04.大親友
- 05.ぶっちぎりのレーサー
- 06.電源が抜かれる!
- 07.屋上で
- 08.ラルフの名案
- 09.インターネット
- 10.ノウズモアとスパムリー
- 11.初めての世界
- 12.会計カウンターで大失敗
- 13.ゲームでリッチに
- 14.シャンク
- 15.追いかけっこ
- 16.バズチューブ
- 17.いきなり大スター
- 18.分かれ道
- 19.ヴァネロペのマーチ
- 20.非常手段
- 21.コメントは読んじゃダメ
- 22.心の痛み
- 23.ダブル・ダン
- 24.弱点をスキャン中
- 25.割れたハート
- 26.増殖するラルフ
- 27.誘導作戦
- 28.しつこいモンスター
- 29.本物の友情
- 30.大きな人を助けないと!
- 31.別れの時
- 32.いつもの場所
- 33.それぞれの世界で
- 34.In This Place~2人のキズナ <日本盤ボーナス・トラック>
- 35.In This Place (日本語バージョン) <日本盤ボーナス・トラック>
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