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MADKID 配信シングル「GIANT KILLING」インタビュー
ダンスボーカル・グループとしては稀有な音楽を発信し続ける3ボーカル&2ラッパーからなるMADKID(マッドキッド)が、11月7日に配信限定シングル「GIANT KILLING」をリリース。12月から始まる初のツアータイトルを冠した本楽曲についてはもちろん、ツアーへの意気込みなども語ってもらった。
「自分たちの壁を壊していく」という意思を強く込めていますね。
--本楽曲&ツアーのタイトルでもある「GIANT KILLING」には、どういった思いが込められているんでしょう?
YOU-TA:このタイトルは僕からメンバーに提案しました。「GIANT KILLING」って直訳すると“下剋上”、“番狂わせ”って意味なんですが、僕らMADKIDは苦節の時期が結構長く、その時代を乗り越え、今こうしてメジャーデビューまでさせてもらって、そして今回初のツアーなんです。なので、このタイトルには誰かに対して打ち勝っていきたいって思いというより、「自分たちの壁を壊していく」という意思を強く込めていますね。 YUKI:昨年のワンマンライブ【NO LIMIT】のタイトルも、そんな意味合いでしたし、結局俺らの壁って自分自身なのかなって。だからオモテ向きの意味としては、自分たちを超えていくって意味なのかな。でもその裏にはメンバーそれぞれ目標としている誰かがいるし、そんな存在も超えて今の自分よりさらに上へ向かっていきたいイメージはあるかもしれないですね。よく周りから言われるんですけど、俺らって怖く見られがちみたいで(笑)、そんなレッテルを覆すためにもいいタイトルだなって思って決めましたね。--そんな「GIANT KILLING」の制作はどうやって進めていった?
YUKI:普段楽曲を制作するときは、LINちゃんと俺とYOU-TAが中心となって取り掛かるんですけど、この「GIANT KILLING」に関してはメンバー全員でまとまって作ったんです。今までとは違ったものになるんじゃないかって狙いも含めてそうしたんですが、今まで仮メロを作って各々の声を録っていったら(イメージしたものと)違ったものになったりすることもあったので、曲ができていく段階で全員の声を入れていきました。ただ、いつもはだいたい2テイクくらいで完パケまでいくんですけど、今回はだいぶ時間を割きましたね。だいたい4日間くらい? 一曲にこんなに時間を費やしたのは初めてでしたね(笑)。 KAZUKI:うん、ほんと時間かけた(笑)。 YUKI:はじめに録ったものからアレンジを変えて録り直して、やっぱり戻して……を繰り返していって、だから完成版を聴いたとき、最終的にうまく纏まったなって感想でしたね。制作している最中はライブでどう映えさせるか等はまったく考えてなくて、「とにかくいいものを作ろう」って状態でしたけど、メジャーデビューしてから、これまでやってきた(インディーズ時代の)ものも含めて、自分たちのできる限りを詰め込めたんじゃないかな? だから「いまのMADKIDはこんな感じだよ」ってものが伝われば嬉しいですね。--楽曲「GIANT KILLING」はツアーに向けて作られた曲?
YOU-TA:そうですね。ツアーが決まってから制作しようってなった曲で、ツアーの公演にむけて、走り出す感じで作っていきました。MADKIDらしさも意識しながら、圧倒的なインパクトを見せれたらとか考えながら、歌詞とかもそうですけど、楽曲も含め、僕たちの持ち味である勢いを全面に出せたんじゃないかなって思いますね。僕の歌唱パートで言えば、メロディは美しいラインを意識しているんですけど、強めに声を張っていたりしていますね。 SHIN:うん、僕も結構そうかな? エッジを効かせた感じで、英詩が多いからかめっちゃ喉を使っていて、ロックっぽい感じになりました。 YUKI:ツアータイトルがあって、その曲を作ろうってなって、明確にどういう曲にするかとか考えてなくて、ぼやっと作り始めたんです。でもまあ「ヤバいやつ作りたいよね」って話をしてて、本当に「あ、すごい」って単純に魅了できるような曲を目指していって、「そうなるとアップテンポがいいかな」とかアイデアが出てきて、アップテンポでもメジャーデビュー曲「Never going back」と被るのはあんまりオイシくないなとか考えたり。- 今まで以上に心に刺さりやすい感じになったんじゃないかなって思いますね。
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■ツアー情報
【MADKID LIVE TOUR 2018 「GIANT KILLING」】
2018年12月15日(土)大阪・心斎橋 VARON ※SOLD OUT
2018年12月16日(日)愛知・名古屋 RAD HALL ※SOLD OUT
2018年12月26日(水)東京・渋谷 WWW
https://bit.ly/2Q1WqUM
■リリース情報
2018/11/7 RELEASEデジタル限定シングル「GIANT KILLING」
DLリンク:https://nippon-columbia.lnk.to/Ps2B4
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今まで以上に心に刺さりやすい感じになったんじゃないかなって思いますね。
--タイトルから引っ張られると、表向きはポジティブなイメージがあるんですけど、MADKIDらしいというか内側にはネガティブな感情がメロディやトラック、歌詞から伺えるのも楽しい一曲だと感じます。
YUKI:曲のジャンルとかによりますけど、ネガティブな感情のほうが共感しやすいのかなって思うんですよね。だから「行くぞ、行くぞ」みたいな熱い言葉以外で、感情の変化が曲を通してあった方がなんか面白いんじゃないかなって。曲自体には英詩も多いんですけど、要所要所にスって入ってくるような日本語を散りばめていって、今まで以上に心に刺さりやすい感じになったんじゃないかなって思いますね。 LIN:自分のラップの部分はいつもと変わらないマインドで作っていったんですけど、MADKIDとして発表した楽曲で初めてケツをカッチリはめましたね。最近はあれなんですよ、これまであまり意識してなかった押韻をカッチリ踏んでみようという時期で。別に今の日本語ラップのシーンとかじゃなく、今までの自分のラップにただ単に飽きたっていうか、いつもと変えてカッチリ踏んでみるのもやってみたいって思いからで、今年の下半期くらいからそういう感じのラップをするようにしたんですよね。マインドの面では、「音楽や画なんかの芸術って自分の中では浪人生と一緒というか、努力しても別にそれが報われるかわからない。受かるまでわからない、売れるまでわからない、ただ売れなければその努力はなんの意味もない」みたいな、そんなモラトリアムな精神性がずっとあるんで、だからあんまり気持ちをリフレッシュして書いたつもりはないんですよね。このラップに関してはマインドでなくスタイルを変えてみたっていう感じです。
--一曲を通して感じられるエモーショナルな雰囲気はそういった工夫もあったんですね。
YUKI:そう感じてもらえたら嬉しいですね。自分も完成版を聴いた後にそれは感じて、結局作ってからじゃないとわからない部分ってあるんだと思いました。制作に時間をかけて、二転三転してからこれに仕上がったんで、悩んで悩んでみんなで作っていったら、みんなの納得するところにいくんだなって実感しましたし……ほんと何回も壊しましたね。 KAZUKI:ボーカルのパートもいくつも録っていて、最初のやつが決まって、やっぱり変えようってなって変えたんですけど、それを聴いてみたら「前のほうが良かったんじゃない?」ってなって……で、完成したのが色んなアレンジをミックスしたやつなんですよ。部分的に別パターンの組み換えを混ぜたり、結構それも面白かったですね。完成版を聴いたときに、「へえ、こうなったんだ!」みたいな驚きもあって(笑)。--ライブではどんなパフォーマンスで披露するのかも気になります。
YOU-TA:パフォーマンスに関しては、(取材時点では)まだ振り入れが終わってないんで、何とも言えないですけど、ストーリー性をもった曲なんで、こうなるんじゃないかなってイメージはあるんですよ。それと僕の歌唱パートではフェイク(≒崩し)も多く入れてたり、KAZUKIとのハモリもあったり、個人的にも挑戦的なパフォーマンスになることは間違いないですね。ダンスもキャッチーな感じというより、“THE MADKID”的な感じにしたいとは思って、いま臨んでいます。--12月15日から幕を開けるMADKID初のツアーへの期待も高まりますが、今の意気込みは?
SHIN:今年一年の集大成として、5人でカマしていきたいです! LIN:メジャーデビューしてから一年迎える前の最後のライブになると思うんですけど、ただメジャーで活動させてもらってるというだけではなくて、その中で「ここまで成長しました」っていうのを見せられるようなライブにできたらいいなと。 あと年末なんで、みんなで楽しんで迎えたいというのが今回のツアーにかける思いですね。 KAZUKI:僕がこのツアーを通して感じ取って欲しいものはシンプルで、ライブを見て「やっぱMADKIDは他と違うな。やばいな。」って思ってもらいたいですね。 YUKI:メジャーデビューしてからMADKIDは変わったと思うんですよ。音楽をやっていく覚悟・プライドが本当に自分の中で強くなっていった、そんな変化をまず楽しんで見て欲しいですね。MADKIDのライブをただ楽しんでほしい。これから先どんな進化をしていくのかというのも楽しめる要素だと思うので、生のライブを多くの方に見てほしいですね。 YOU-TA:僕も本当に皆が言っているのと同じ気持ちです。MADKIDにこれからも付いていきたいって思ってもらえるライブにするので、迷ってる人もみんな、クレームはあとから受け付けるので、とりあえず来てくださいという思いです。--その後のMADKIDの野望なんかも気になるところですが。
YOU-TA:いまダンスボーカルのグループが集結するといったイベントによく出させていただいているんですけど、枠を取っ払ったような、今まで呼ばれることのなかったイベントにもどんどん出ていきたいですね。ダンスボーカル・グループに関して目の肥えたお客さんを前にパフォーマンスすることも楽しいですし、刺激を受けるのでもっと出ていきたいんですが、裾野をより広げていくという意味で、色んなイベントにアプローチしていけたらいいなと思っています。そこで僕らのことを何一つ認識していない方々へ、MADKIDの音楽やパフォーマンスを見せつけて、何かひとつでも届けることが出来たらいいなと思います。■ツアー情報
【MADKID LIVE TOUR 2018 「GIANT KILLING」】
2018年12月15日(土)大阪・心斎橋 VARON ※SOLD OUT
2018年12月16日(日)愛知・名古屋 RAD HALL ※SOLD OUT
2018年12月26日(水)東京・渋谷 WWW
https://bit.ly/2Q1WqUM
■リリース情報
2018/11/7 RELEASEデジタル限定シングル「GIANT KILLING」
DLリンク:https://nippon-columbia.lnk.to/Ps2B4
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