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MADKID 2ndシングル『Summer Time』インタビュー
それぞれのスキルアップと団結力を強めて“MADKIDらしさをクリアにしていきたい”
2018年1月にメジャーデビューした3ボーカル&2ラッパーのダンスボーカルユニット・MADKID(マッドキッド)が、2ndシングル『Summer Time』をリリース。「Summer Time」はMADKIDに今までなかった爽やかなサマーナンバー、またシングル・カップリングにはLITTLE(From KICK THE CAN CREW)を迎えた80年代後半を思わせる「Forever young Feat.LITTLE(From KICK THE CAN CREW)」と、シンプルで男女共世代を問わないメロディも印象的な作品となっている。ここでは本作『Summer Time』についてはもちろん、ミュージックビデオ制作時の話、メンバーの“夏の思い出”やそれぞれの“憧れ”などなど、雑談含めて楽しく語ってもらった。
MADKID メンバー
ボーカル:YOU-TA、KAZUKI、SHIN
ラッパー:YUKI、LIN
MADKIDの夏の思い出
--今回のシングル『Summer Time』はジャケットから何まで“夏”ですね!そこで「夏といえば、この曲!」といった楽曲を伺っても?
一同:えぇー!(笑)
YOU-TA:でも、夏になると聴きたくなる曲はありますね。 KAZUKI:湘南乃風さんの曲とかね。あと個人的には、YUIさんの「SUMMER SONG」はめっちゃ聴いてましたね。その当時、テレビとかでよく流れていて、それから永遠にリピートしちゃったり。--楽しい夏を連想させる曲ですが、そういった思い出なんかも?
KAZUKI:いや、それはないんですよね。彼女とか、いなかったし(笑)一同:悲しいー(笑)
YUKI:でも俺もあんまり……。だって、夏休みは家でずっと踊ってたもん。 LIN:それはそれでヤバイ!(笑) YUKI:部屋の絨毯をそれで3枚ダメにしましたから。一同:ヤバ!(笑)
SHIN:僕が夏でパッと思いつた曲は「涙のキッス」で、イントロの部分が夏の終わりを感じさせるなって思って。チャンチャンチャン~♪って。 YUKI:夏の終わりで思い出したんですけど、清水翔太さんの「ナツノオワリ」はめっちゃ聴いてた。 YOU-TA:いまSHINちゃんの話ぶったぎったな(笑)。てか、さっきSHINちゃんが口ずさんだイントロもう一回やって。 SHIN:チャンチャンチャン~♪ YOU-TA:それ「真夏の果実」じゃんか! SHIN:あー!「真夏の果実」だあー!!一同:(笑)
LIN:俺はPSG(PUNPEE/S.L.A.C.K./GAPPER)さんの「サマー・シンフォニー」って曲に夏を感じますね。Ver.2で曽我部恵一さんが歌っている曲なんですけど、そのgrooveman Spot Remixもあって、そのリミックスをよく聴いてたな。車の免許を取りに行った夏に、ホント暇すぎてそればっか流しながら、交通標識とか見てました(笑) YOU-TA:僕は夏といえば甲子園で、『熱闘甲子園』って番組のテーマソングにもなってた秦基博さんの……ど忘れした。なんとかハレーション? LIN:それラブライブ!の曲じゃね?一同:(笑)
YOU-TA:違うよ!(笑) その曲も好きだし、大学生の時よくμ'sも聴いてたけど、それめっちゃ雪だし! って、僕がさっき言ったのは秦さんの曲ですからね(※)。※秦基博「Halation」(ABC夏の高校野球統一テーマ曲)
「Summer Time」はMADKID初のサマーソング
--そして、MADKIDの新曲「Summer Time」も今後“夏の思い出の一曲”と言われるような仕上がりになりましたね。
YOU-TA:ほんと爽やかなMADKIDナンバーになりましたね。ちょっと恋チックな要素もあって、どっぷり浸れるような楽しみ方もできるんじゃないかなって思いますね。それと情景を描いたような歌詞も面白いんじゃないかな。--それには理由が?
YUKI:まあ作ったメロディを聞いた感じがそうだったからですかね。前に作った「ALL DAY ALL NIGHT」も夏っぽさのある曲なんですけど、その曲より聴きやすさがあるって感じたんで、抽象的な表現は控えてまっすぐストレートに書けたらいいなと、だから情景が浮かぶような歌詞運びで作っていきましたね。 LIN:「ALL DAY ALL NIGHT」はメロは夏っぽさがあるかもしれないけど、歌詞はパーティ要素が多かったんですよね。 YOU-TA:そうだね。だから、この「Summer Time」はMADKID初のサマーソングですね。 LIN:頭の中に景色が自然と浮かんできたんだよね。 YUKI:そうだね、曲の終盤に向かっていくと一緒に夜へ向かいたくなって、蜃気楼といったワードがでてきたり、 LIN:あと夏もちょっとで終わるかなって雰囲気とか、 YUKI:そう、切ない感じも出せたらなってね。--そうなんですね。YOU-TAさん以外はインドア系だったと仰ってて、そんな夏に対する憧れだとか、ロマンチックな情景が浮かんできたんでしょうか?
LIN:ほんとに海に行ったことが少なくて、その数少ない夏の思い出とかイメージが凝縮されてるんですよね。その日のことを凄い覚えてて、それが思い浮かんできたんですよ。 YUKI:俺も全く一緒ですね。海へ行った時の思い出が強く残っていて、その時の匂いとか、そういったものが膨らんでいきましたね。 YOU-TA:俺は全く逆ですね、海に行きまくってるんで(笑)。サビは本当にどストレートで、自分のイメージと海と女性をかけ合わせたような感じになりましたね。--「Summer Time」のミュージックビデオで、たそがれるYOU-TAさんから“海の遊びを知ってる男性像”を感じました(笑)。
KAZUKI:あー、ワンランク上みたいな感じね。一同:(笑)
YOU-TA:海でランプ眺めながらたそがれるなんて、結構アレですよね(笑)--いや、カッコいいんですけど!(笑) 王道かもしれませんが、こういったサマーソングをリリースすることになって感じることはありますか?
YUKI:こうやって夏をテーマにした曲を作ってみて、出来た曲「Summer Time」が素直にいい曲だなって、老若男女問わず聴ける歌になったというか。で、HIP HOP好きな人もいつも通りの俺ららしいラップをやれてるんで、気に入ってくれたら嬉しいですね。--MADKIDには珍しいメジャーアプローチをしている印象はありますし、多少ですがMADKIDを知っている側からしても新鮮に聴けます。
LIN:うん、なんかこの2枚目ってタイミングで、そういった(奇をてらわないような)アプローチをやれるのかってメンバーも薄々思っていたりして。ほんと、こうして完成させられたのが想像できなかったよね。 YUKI:(MADKIDが)これ今やる?ってね。--たしかに、現状MADKIDから“爽やかな夏”のイメージを抱く人は少ないかもしれないですね。
YOU-TA:そうですね、真逆ですね。 KAZUKI:まったく夏のイメージねえー(笑) YUKI:どっちかって言うと、暗い印象は持たれてるかもね(笑)。 SHIN:それこそ「Never going back」(1stシングル)みたいな感じかな? LIN:そうだね。これまで打ち込みが多かったんで、わりと無機質な感じはあったと思う。 YOU-TA:「Summer Time」はギターを弾いてもらってたりだとか、歌詞も日本語が多かったり、今回はじめてのサマーソングでMADKIDの幅も見せれたらなとは思いますね。リリース情報
Summer Time
- 2018/07/04 RELEASE
- Type-A [COZA-1452/3(CD+DVD)]
- 定価: 1,620円(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- Type-B >>
MADKID「Summer Time」on Spotify
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Interviewer&Photo:古川泰佑
ミュージックビデオ撮影は“素で楽しんでたら、終わってた”
--そういった楽曲の新鮮みもあって、ミュージックビデオも何度も見ちゃいましたね。コロナが飲みたくなりましたし(笑)
KAZUKI:そうですね、コロナからスタートで。はい、コロナスタートです!ってね(笑)。--コロナあり、ハートランドあり、ZIMAあり……メンバーはお酒がお好き?
KAZUKI:僕はまったく。あの撮影以来、飲んでないです。 YOU-TA:そういえば酒をあまり飲まないメンバーが撮影では酒ビン持ってたよね? 飲むのはこっちの2人(YOU-TA&SHIN)なんで。 LIN:なんでか分かんないんだけど、夏は瓶ビール飲みたくなるんだよね。じめじめしてたりすると余計に。--うんうん。MVではメンバーそれぞれのカットで特徴的な表現をされておりました。SHINさんは夕焼けの海辺で舞っていたり。
SHIN:そうですね。でもあれ、予定では違う感じで撮るって聞いてたんですよ。それが急遽、「夕陽が沈むギリギリの海辺で、バレエチックな綺麗なダンスをしてほしい」って言われて、で、その撮影は2回くらいで終わっちゃうんですよね、陽が沈む前に撮らなきゃならなかったんで。もうホント緊張しながらやりました!--ほんと綺麗でした! もともとバレエとかやってたんですか?
SHIN:2年間くらいなんですけど、ジャズとかバレエを習ってたことがあって、だからこうしてMVでやれたのが自分の中でも新鮮だったと言うか、これをカタチに映像に残せたことが、夕陽と一緒に……うん、嬉しかったのかな? KAZUKI:夕陽と一緒に? 嬉しかった?(笑) YOU-TA:ちゃんと集中して! SHIN:いやいや、めっちゃ集中してるんですけど! 言葉が出てこないんですよ(笑)--集中力の問題じゃなかった(笑)。 KAZUKIさんは波打ち際で遊んでいるような感じで。
KAZUKI:海のイメージって、砂浜とか、波打ち際を走っているような感じがしたんですよ、僕の中では。で、それをそのまま再現したんです。--カップルがホームビデオで撮っているような演出でしたし。
KAZUKI:だから、ただただ楽しんで撮影に臨めましたね。でも、カメラに水がかからないように注意しながら、でしたね(笑)。--そして、どこかCMを思わせるようなLINさんのシーンもあり。
KAZUKI:あー「Galaxy」とかでありそう(笑)。一同:わかるかも!(笑)
--なにかイメージしたシチュエーションはあったんでしょうか?
LIN:いやあれは、ちょうど俺の撮影が遅い時間で陽が沈んでて、そこで「歌詞を書いてほしい」って言われて、ちょうどそのとき夕暮れ時っぽい曲が書きかけであったんですよ。だからその時イヤホンしながらその曲を聴いて、歌詞の続きをリアルに書いてて、いつ撮られてたのかも把握してない状態だったんですよね。--ほぼ素だったんですね。
LIN:そうそう、電車の中とかでケータイいじってるいつもの俺だったと思います(笑)。--普段、外に出て作業することってあるんですか?
LIN:いや、いつもはPCに向かってひたすらやってるって感じで、あまり外に出て書くこととかないですね。だから新鮮でしたね、ちょっとテイストが自分でも違うなって思いましたし。でもまあ、リリースとかは全く予定ないんですけど。--それもなんか楽しいですね、いつか「これがあのMVのときの……」みたいな感じで。 YOU-TAさんは、テラスハウスの一人語りみたいなシチュエーションでしたけど、自身のイメージ的には?
YOU-TA:僕はあの時、撮ってもらってるときは、ここに女性がいたらもっといい顔できるんだろうなあって感じだったんですよ。カメラのアングルが隣に座ってる女性目線からの狙いだったんで、よりリアルに近づけようって思ってましたね。別のシーンで、スケボー乗ってるんですけど、あれはたまたまSHINが持ってきていて、それを僕が滑って遊んでたら、監督さんがそのカット入れようかって。--それ以外に、撮影で特に記憶に残っているシーンは?
SHIN:裸のシーンですね。あれが夜の撮影だったんですけど、その時まだ5月でめちゃくちゃ寒かったです! KAZUKI:たしかに、だってカイロ当ててもらってたもんね(笑)。一同:寒かったね(笑)
--皆さん、素で楽しんでいたような撮影だったんでしょうか?
YOU-TA:素で楽しんでたら、撮影が終わったみたいな感じでしたね。 KAZUKI:自分たちに撮影だって意識もほとんどなくて、ほんとに遊んでるところを撮ってもらってたみたいな。--メンバー5人で外に遊びへ出かけるようなことって普段は?
YOU-TA:いや、外に遊びへはないですね。室内の遊び場だったらあるかもしれないですけど、それこそ海とか山とかはないかな。俺とKAZUKIとで「キャンプしようぜ!」って誘ったとしても、「いやー俺いいわ」とか言いますもん。 KAZUKI:LINは絶対来ないね。 LIN:おまえ、俺にフリスビーずっと取らせてたじゃんか! こいつ、前に山へ行ったときに俺にそんなことさせたんですよ!! KAZUKI:アハハハ(笑)リリース情報
Summer Time
- 2018/07/04 RELEASE
- Type-A [COZA-1452/3(CD+DVD)]
- 定価: 1,620円(tax in.)
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Interviewer&Photo:古川泰佑
LITTLEとの共演! “絶対外せない憧れの的だった”
--今回のシングルのカップリング曲にはLITTLE(From KICK THE CAN CREW)を迎えた「Forever young」が。率直に、共演した感想は?
LIN:俺たちはホント勉強!って感じだったと思いますね。 YUKI:スタジオのブースから聞こえてくるLITTLEさんの声もホントCD音源そのまんまと言うか、生でこれか!って。 LIN:すげえー!って、他人事みたいに聞き入っちゃってました。 YUKI:ほんと、パッケージになってから共演してたんだって改めて思いましたからね。--やはり大先輩であり、憧れの気持ちも強かったんですね。
YOU-TA:もちろん憧れの存在だったんで、なんというか信じられない気持ちもありましたね。 YUKI:僕らは世代的に、KICK THE CAN CREWの全盛期だった時代を見てないかもしれないけど、やってる音楽的にも絶対通るアーティストだったし、日本語ラップやっている以上は絶対外せない憧れの的ですよね。--YUKIさんは「千%」ラップも入れたりしていましたね。
YUKI:せっかく一緒にやらせてもらえるならってリスペクトも込めてやらせてもらって、なんかただただ嬉しかったです。うん、なんかうまく言葉にできない(笑)。--その興奮は伝わってきます(笑)。 実際に前回のワンマンで初披露&共演されて、肩を組む場面なんかもありましたが。
LIN:なんか気持ち的にやばかった。「本番このままいって大丈夫か!? 俺はこの状態で出ていって大丈夫なのか!?」って、緊張がやばかったですね。MADKID的にも自分たちのライブにゲストを入れ込むことってなくて、自分あまり緊張しないタイプなんですけど、あの日ばかりはリハのときから緊張してました(笑)。 YOU-TA:僕も高校時代からラップにハマっていることもあって、LITLLEさんの「夢のせい」はカラオケでよく歌ってましたし、そんな僕がいちアーティストとしてLITTLEさんと一緒にステージに立てたことは一人のシンガーとしても凄い嬉しいことで、MADKIDとしてももちろん大きな出来事だったというか、夢が一つ叶った感じですね。「Forever young」からみた、それぞれの“あの頃の感情”
--改めて、「Forever young Feat.LITTLE(From KICK THE CAN CREW)」はどういった楽曲に仕上がりました?
YUKI:まずジャンルで言うとニュージャックスウィング(1980年代後半に発生・流行した音楽スタイル)ってやつで、僕たち初めて挑戦したんですけど、「Summer Time」もそうで日本のダンスボーカルでこういったアプローチは結構珍しいのかなって。リズムも単調で、ダンスも単調になってしまうので。だから、歌詞を聞かせないと曲としてもたないよねって、だから言いたいことをどれだけ言えるかって挑戦しましたね。LINちゃんもね、早い段階で歌詞を書いてたよね? LIN:そうだったね。いつもはプリプロ前あたりで書いてるんですけど、「Forever young」は何かのライブ終わりにふっと早い段階で書いてて、自分としては珍しかったかもしれない。--メンバーの年齢からして「Forever young」ってタイトルで、そんなテーマを歌うことも珍しさは感じます。
LIN:結構SHINくんとかも、小さい頃からエンターテイメントをやりたいと思って、俺も8歳位からこの業界に入って、なんか言ったらアレですけど年寄りみたいな、歴を重ねた分、考えることがたくさんあって、自分はその点からの「Forever young」なんですよ。その8歳のときに抱いて「楽しい」「もっと上にいきたい」っていう気持ちを、今も持っていたいと思って。やっぱり楽しいだけじゃなくなってくるじゃないですか。その中で思い出すんですよね、音楽をただ聴いて楽しかった自分とかを。そんな時の気持ちを結構素直に、自分のなかで昇華して書けた感じですね。 SHIN:僕は3歳からダンスとかを習い始めて、小5のときに野球にハマってそっちの道も考えたこともあるんですけど、中3のときに妹がジャニーズのDVDを借りてきて、その映像を見た瞬間から「またステージに立ちたい!」って気持ちが強くなって。保育園のときから「アイドルになりたい」って言ってたみたいなんですけど、だから潜在的にエンターテイメントへの憧れは強かったのかな。--当時、その象徴となるような存在はあったんですか?
SHIN:特にないですね。ただ単にステージに立って輝きたかった。--YUKIさんは?
YUKI:僕はもうマイケル・ジャクソンですね。マイケル・ジャクソンのおかげでダンスを始めて、いろんなものに興味をもったんですけど、自分には出来るはずないとか思ってましたね。ましてや音楽って小さい頃から触れてなきゃいけないって感覚もあって、いまさら出来っこないって思ったりもしたんですけど、やっぱり好きなものだからのめり込んじゃって、気づいたらこうなっちゃいましたね。なので「Forever young」の歌詞もそんな気持ちを書いていて、マイケル・ジャクソン「ビリー・ジーン(Billie Jean)」から入っていったんでそれを入れたり。あの頃って何にでもこう柔らかく没入して、吸収できると言うか、自分を確立していく中で要る要らないって選択していくことは大事だと思うんですけど、そうするとやっぱ我が固まってきちゃうんですよね。そういうのを無くして、色んなものを吸収して、それを磨いていくみたいな感覚を思い返していくと、僕の中には「謙虚」(=humble)って言葉が浮かんできたんですよ。だからこの曲で「スポンジのような柔らかかった自分を思いながら、これからも謙虚にやっていけよ」って自分に対して言ってますね。--KAZUKIさんは?
KAZUKI:僕は東方神起さん。ちょうどその時がK-POPブームっていうこともあって、そのなかでも僕は東方神起さんに憧れたと言うか、東京ドーム公演のDVDを買ってずっと見てたんですよね。もともと俳優をやらせてもらってたことがあるんですけど、それからステージ上で歌って踊ることが憧れや夢に変わって、「そのステージ上に立つって、どれくらい気持ちいいんだろう?」って、アーティストを目指していきましたね。--YOU-TAさんは?
YOU-TA:高校時代までは野球をやってたんですけど、当時からHIP HOPが好きで よくAK-69さんの曲を歌ってたんですよ。それを一緒にいた男友達が聴いて泣いてくれて、そこから音楽の道に進んでいきましたね。 KAZUKI:そこ男友達なんだよね、凄いよね。 YOU-TA:僕のルーツにあるのは結構HIP HOPで、その当時、AK-69さんだとか、LGYankeesさんだとか周りで流行っていたこともあって。まあ異性(女性)が泣いてくれるのは分かるんですよ、ラブソングとかで。でも同性が泣いてくれたのは、なんか違和感だったと言うか…… KAZUKI:違和感!?(笑) YOU-TA:違う!(笑) なんか彼は積もる思いがあったんでしょうね、その感情を僕の歌に当てはめてちょっと感極まったんですかね。それで音楽を通してこういった感動が生まれることを覚えたし、シンガーになりたいって思ったんですよね。--その経験はなかなか稀だと思いますね。
YOU-TA:ほんとに、それがなかったら平凡に高校を卒業して、大学生になって、サラリーマンとして働いていた気がします。リリース情報
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- 2018/07/04 RELEASE
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Interviewer&Photo:古川泰佑
「不思議な感じの撮影でしたね(笑)」
--「Forever young」から、メンバーの音楽に対する憧れや強いモチベーションを感じられましたし、そういった経験やルーツが一つのキーになっていたんですね。
YOU-TA:今回はLITTLEさんに参加してもらったので、MADKIDっぽく若干メロディの譜割りとかB,Dメロは英語詞に寄せている部分はあるんですけど、全体的に往年のHIP HOPっぽい感じになったとは思いますね。それと、僕のサビにあるイメージは「もうあの場所には戻らない、もっと上を目指す」みたいなものがありますね。--このミュージックビデオでもたくさんの遊び心がみれました。
KAZUKI:動きとか内容は殆どおまかせだったんですけど、大まかな設定もあったりするんですよ。 YOU-TA:ほんと大まかなんですけど、一つの家に住んでる3人がいて、YUKIがTVでたまたま流れた「Forever young」にノリだして、古いアパートだからそれが騒音で、俺とKAZUKIが怒鳴り込んでいくんですけど、結果的に皆してノッちゃったみたいな感じですね。--YOU-TAさんは書道家でいろいろと書いてらっしゃいましたね。
YOU-TA:あれは実際に僕がレコーディングの合間に書いたんですよ。--上手ですね! あの中に読めない漢字があったんですけど、「元」+「鬼」っていう
YOU-TA:たぶんそれ「魂」だと思うんですよ。ミスったかな……僕もネットで見た書道家の作品をマネて書いてたんで、多分その人が間違ってたんじゃないかな(笑)一同:(笑)
YOU-TA:まあ旧字体でそういった漢字があるかもしれないですし、あと他にも「鯖」とか書いてるんですよ。--気づかなかった! もっと何回も見て探さなきゃですね。
LIN:あれ書いてたの、本当にレコーディングの佳境だったんですよね。「ちょっと書いてくるね」って普通に出ていって書いてるんですよ(笑)。--SHINさんはTVの中で出てくるアイドルとして登場してましたね。
SHIN:自分がそんな役回りだって知らなくて、3人は先に撮影してたんですけど、 LIN:そうそう、俺とSHINくんは別現場から向かってて何も分かってなかった(笑) SHIN:何も知らずに、言ったら「フリーに踊って」とか「フリーにアクションして」とか皆一通りやってたんですけど、はじめて映像見てこうなってたんだって、不思議な感じの撮影でしたね(笑)。--こういったMVはKAZUKIさんにとってはやりやすかったんじゃないですか?
KAZUKI:そうですね。一応僕の設定は八浪生なんですよ。目指してる大学とか、なにを将来やりたいとかは定まっていないんですよね。テキトーにただ勉強してる26歳みたいな感じで。 YOU-TA:たまたま小道具にあった「日本産業人名鑑」とか「地球儀」とかホント何勉強してるのかとか訳解んないよね(笑)。 KAZUKI:とにかくバカに、気持ち悪い要素も持たせて、笑えるキャラを目指しましたね(笑)--ほんとに楽しく観れました。 そしてカップリングにはLINさんが手がけた「OVERAGAIN」も。この曲はいつ頃に作られた曲でしょう?
LIN:「OVERAGAIN」は今年の頭くらいには出来たんじゃないかな。いま自分が作れるなかでは良いものが出来たんじゃないかなって思いますね。本当はドロップ(≒サビ)の部分とかは歌を入れなくてもいいかなって構成もあったんですけど、聞きやすさと言うかあまり凝ったことはしたくなかったし、個人の曲じゃないので。全体的には求めるカタチにはなったのかなって思いますね。自分のラップの部分でダブステップの派生でリディムっていうジャンル、2サビ終わりでいま海外でリヴァイバルで定着しているサイケデリックトランスを組み入れたりとか、ジャンルで捏ねくりまわしたっていう感じはありますね。--日本の流行りを意識した感じは少ないですよね。
LIN:あーちょっと日本だと早かったのかもしれないし、定着していないジャンルかもしれないですね。それぞれのスキルアップと団結力を強めて“MADKIDらしさをクリアにしていきたい”
--今回のシングルは前回のワンマンライブ(2018/4/30@新宿ReNY)で発表され、いろいろライブなどで振り返りたいこともあるんですが、それを踏まえて今後の活動への自分たちの課題や展望なんかありましたらお願いします。
YOU-TA:やはり課題に関して言うと、いまメンバーで話しているのは“チーム力の底上げ”をしたいってことで。メジャーデビューしてから約半年くらい経って、勢いとかだけじゃどうしようもないこともたくさんあるわけで、より多くの人たちに届けるためにダンス、ボーカル、ラップ、すべてにおいて底上げをしたい。演出一つにしても何らかの感動があるような、それでいてMADKIDらしいなと感じてもらえるような新しさを常に加えていきたい。いま2ndシングルのリリースですけど、その先のことも見ていって現状を常に超えていきたいとはMADKIDのみんな考えていますね。それとチームなので、もっと団結力みたいなものをステージ上で見せていきたくて、もちろん今もまとまりはあるし、一丸となってパフォーマンスしているとは思うんですけど、そのまとまりを大きくしていってもっとライブでその塊をぶつけていきたいというか、だからこれからもっと団結が必要かなと感じますね。--以前のインタビューでも仰っていた“バンドのライブ感”がやはりその根底にあったり?
YOU-TA:そうですね、バンド感と言うか、とことん生感と言うか、ただ歌って踊るっていうのはダンスボーカルなんだから当たり前なんですよね。圧もそうですし、メッセージ性もそうですし、自分たちで曲を作っていることもあるので「その意思をどこまでステージから届けていけるか」ってことにも繋がっているのかなと思いますね。 YUKI:そこがより出せていくと、他のグループとの差別化が進むというか、MADKIDがくっきり見えてくると思うんですよね。世界的に活躍されているK-POPグループとかにも出せない、やっぱり日本人にしか出せないものもあると思うし、そこへアプローチするにあたってMADKIDのライブ感だとかMADKIDらしさって簡単にいま言語化できていないのもそうだと思うので、ライブを見て「あ、MADKIDだ」ってなるような底上げができるといいなって思ってます。まあ簡単にするって言うよりも、分かりやすくしていきたいんですよね。いまのままだと「~みたい」「~のコピー」的な感じで認識を促す感じになりかねないんですよ、たぶん。だから、MADKIDの個性というか、メンバーそれぞれの個性を磨いてライブで見せていくのが、正攻法なのかなって。--そこで例えば“MADKIDらしい”と自ずと感じられるライブっていうカタチがあって、それこそ言葉に出来ないですけど、そんなステージを目指している?
YOU-TA:うん、それを見つけていきたいっすね。それをまだ発信できないかもしれないけど、まず自分たちでそれを明確にしていきたい。いまは見えているようでその本質にまでたどり着けていないような感覚もあって、メンバーそれぞれ分かってはいるけどクリアじゃないのが現状なのかな。だから、それぞれのスキルアップ、MADKIDの団結力が常にある課題ですし、そこでお客さんもMADKIDをもっと理解して好きになってもらえたらなんて、そうなったら嬉しいですね。リリース情報
Summer Time
- 2018/07/04 RELEASE
- Type-A [COZA-1452/3(CD+DVD)]
- 定価: 1,620円(tax in.)
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MADKID「Summer Time」on Spotify
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Interviewer&Photo:古川泰佑
Summer Time
2018/07/04 RELEASE
COCA-17468 ¥ 1,324(税込)
Disc01
- 01.Summer Time
- 02.Forever young Feat.LITTLE(From KICK THE CAN CREW)
- 03.OVERAGAIN
- 04.Summer Time (Instrumental)
- 05.Forever young (Instrumental)
- 06.OVERAGAIN (Instrumental)
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