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videoolio vol.30: Austin Mahone~いよいよジャパン・ツアー開幕!過去のヒット曲をMVとともにプレイバック

オースティン・マホーン MV特集

 2017年1月、お笑い芸人のブルゾンちえみによる「キャリア・ウーマン」ネタのバック・ミュージックに「ダーティ・ワーク」が使われたことで、一気に日本で知名度を高めた、テキサス州出身・21歳のポップ・シンガー、オースティン・マホーン。2013年5月にプロモーションのため初来日し、2016年と2017年には、2年連続で音楽フェス【POPSPRING】の出演を果たしている。そんなオースティン・マホーンが、7月にジャパン・ツアーのため再来日することが決定。来日直前に、これまでリリースしたシングル曲をミュージック・ビデオと共に振り返る。
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Say Somethin
(2012年)



 オースティン・マホーンの実質上のデビュー曲となる「セイ・サムシン」は、2012年6月にリリースされ、米ビルボード“Mainstream Top 40”チャートで最高位34位をマークした。プロデュースは、ジャスティン・ビーバーの「ハートブレイカー」やイギー・アゼリアの「マーダー・ビジネス」などを手掛けたメイジャー・アリが担当。ワン・ダイレクションの初期を彷彿させる、超王道のティーンポップ・チューンで、6700万視聴回数を超える学園ドラマ風のミュージック・ビデオでは、当時16歳のオースティンが、ブルーのキャップとカラフルなパーカーで、あどけない表情をみせて踊っている。現在とはまったく違う、変声期の声色も初々しい。



Say You're Just A Friend feat. Flo Rida
(2012年)



 2012年12月リリースのセカンド・シングル「セイ・ユア・ジャスト・ア・フレンド」は、2008年の米ビルボード年間チャートNo.1をマークした「今夜はロウ☆ロウ☆ロウ」や「ライト・ラウンド」(2009年)などのヒットで知られるラッパー、フロー・ライダーをゲストに迎えた、ティーンポップ・チューン。そのフロー・ライダーのヒット曲などを手掛ける、ジャスティン・フランクスがプロデュースを担当していて、R&Bシンガー、マリオの「ジャスト・ア・フレンド2002」がサンプリングされている。ジャスティン・ビーバーを意識したミュージック・ビデオでは、ジャスティンに負けずとも劣らない見事なダンスを披露した。米ビルボード“Bubbling Under Hot 100”チャートでは4位をマークし、ウクライナやベルギーではTOP10入りを果たした、いわばオースティンのブレイク曲。



What About Love
(2013年)



 2013年6月リリースの、サード・シングル「ホワット・アバウト・ラヴ」は、レディー・ガガの「ジャスト・ダンス」(2009年)や「ポーカー・フェイス」(2010年)などを手掛けた音楽プロデューサー、レッドワンが担当した、エレポップ・チューン。フロリダ州のハリウッドビーチで撮影されたシーンや、地下パーキングで踊るフォーメーション・ダンスが印象的なミュージック・ビデオの視聴回数は、自身初の1億回を突破し、RIAA(アメリカレコード協会)ゴールド認定がされた大ヒット曲。米ビルボード・ソング・チャートでは、最高位66位をマークし、UK(イギリス)やカナダでも、初のランクインを果たしている。この曲から、よりアーティスト性を高めていくオースティンに注目。



Banga! Banga!
(2013年)



 この年に18歳になったオースティンは、“より大人っぽいサウンド”を追求し、前3曲のイメージを覆すR&B色を強めたダンス・ポップに挑戦した。同曲のミュージック・ビデオでは、スケーター・ファッションで黒人を引き連れてダンスする、少し成熟したオースティンが堪能できる。クリス・ブラウンのボーカルやダンスをソックリ真似たこの曲は、「ブレイク・アップ」(2009年)などのヒットで知られる、ラッパー兼プロデューサーのショーン・ギャレットがラップを担当し、楽曲もショーンとオースティンが共作している。ショーン・ギャレットは、クリス・ブラウンの他にも、アッシャーやブリトニー・スピアーズ、ビヨンセなどのヒット曲を手掛け、ヒットに導いた。



Mmm Yeah feat. Pitbull
(2014年)



 前年(2013)、ケシャとデュエットした「ティンバー」が米ビルボード・ソング・チャートNo.1獲得の大ヒットを記録した、“お祭り番長”ことピットブルをゲストに招いた、5曲目のシングル。その「ティンバー」を下敷きにしたような、フロア向けのエレクトロ・ポップ・チューンで、リデル・タウンセルがリリースした1992年のシングル「ヌー・ヌ(NU NU)」をサンプリングした、シカゴ・ハウスやラテン要素を取り入れた、ピットブルらしい曲に仕上がっている。2014年の<MTVミュージック・アワード>にもノミネートされ、現時点でのオースティン最大のヒット曲となった。ジャミロクワイの「ヴァーチァル・インサニィ」(1995年)を意識したような、近未来的なミュージック・ビデオの視聴回数は、1億6000万回を突破している。



Dirty Work
(2015年)



 お笑い芸人のブルゾンちえみによる「キャリア・ウーマン」ネタに使われたことで、日本で大注目されたオースティン6曲目のシングル。ビルボード・ジャパン“Hot 100”では最高位4位をマークし、自身の最高位を更新。また、ビルボード・ジャパン洋楽チャート“Hot Overseas”ではブルーノ・マーズやテイラー・スウィフトが持つ最多首位獲得数を更新する通算15週No.1を獲得。全世界のシングル・チャートでも、オースティンがTOP10入りしたのはこの曲が初となる。セクシーな女性たちとオフィスで絡み合う“ちょっとエッチな残業”がテーマのミュージック・ビデオは、5400万視聴回数を記録。ファルセットを活かしたセクシーなボーカルと、オールバックにスーツという大人びたビジュアルから、20歳になる直前で“脱・アイドル”を図ったようにも思える。プロデュースは、マルーン5やフィフス・ハーモニーなどのヒットを手掛けるザ・モンスターズ・アンド・ストレンジャーズが担当。



Send It feat. Rich Homie Quan
(2016年)



 前年(2015年)リリースした「フレックス」が、米ビルボードR&Bチャート8位、ラップ・チャート4位を獲得する大ヒットとなった、ジョージア州アトランタ出身のラッパー、リッチ・ホーミー・クワンがフィーチャリング・ゲストで参加した、7thシングル。リッチ・ホーミー・クワンは、<BETアワード>にもノミネートされたことのある実力派で、彼の個性的なラップがアクセントになった、ヒップホップ色の濃いナンバーに仕上がっている。サウンドのみならず、「君の裸を俺の携帯に送ってくれ」と歌う、ラッパーの曲にありがちなちょっと下品な歌詞や、リリック・ビデオで披露したツーブロックのヘアスタイルなど、イメージも一新している。



Put It On Me feat. Sage The Gemini
(2016年)



 2015年12月リリースのミックステープ『ディス・イズ・ノット・ザ・アルバム』の冒頭を飾るリード曲。シングルとしてリリースされていないにもかかわらず、ミュージック・ビデオは250万視聴を超える再生回数を記録している。ゲストのセージ・ザ・ジェミニは、カリフォルニア州出身のラッパー兼音楽プロデューサーで、2014年にリリースしたフロー・ライダーの「G.D.F.R.」(最高位8位)に、フィーチャリング・ゲストとして参加し、注目された。ハスキーで独特なフロウを披露した、オースティンの楽曲中、最も黒い仕上がりとなっている。セクシーな女性と絡み合うモノクロのミュージック・ビデオでは、少年から青年へ成長した様子がうかがえる。



Lady feat. Pitbull
(2016年)



 2014年の「Mmm イェー」以来、2年ぶりとなるピットブルとの共演曲。この曲は、フランス・パリ出身のフレンチ・ハウス・デュオ、モジョが2000年にリリースした彼らのデビュー曲で、UK(イギリス)やスイスでNo.1を獲得するなど、全世界で大ヒットを記録した。原曲を崩さないよう丁寧にカバーされているが、オースティン・バージョンは、フレンチ・ハウスというより、ラテン・ハウス調の仕上がりになっている。力み過ぎないオースティンのボーカルが、上手い具合にサウンドと重なり合っていて、聴き心地良い。フロアでライトを浴びながら踊るミュージック・ビデオでは、より大人びたオースティンと、白いスーツで登場するピットブルが、存在感をみせている。



Creatures Of The Night with Hardwell
(2017年)



 2017年5月21日にリリースされたばかりの最新シングル。2016年最大のヒット曲、ザ・チェインスモーカーズの「クローサーfeat.ホールジー」にインスパイアされたような、今流行りの哀愁系エレクトロ・サウンドで、リリック・ビデオも、その「クローサー」を意識したような仕上がりになっている。デュエット・パートナー兼プロデューサーのハードウェルは、オランダ出身のDJで、2016年の「DJ世界ランキング」では3位にランクインした人気・実力を兼ね揃えた注目のアーティスト。両者共にイケメンで、リリックビデオのみならず、2人が共演するミュージック・ビデオの公開も期待したい。

オースティン・マホーン「ダーティ・ワーク (+リミックス)」

ダーティ・ワーク (+リミックス)

2017/07/19 RELEASE
UICE-5015 ¥ 1,320(税込)

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Disc01
  1. 01.ダーティ・ワーク
  2. 02.ダーティ・ワーク (盆ダンス・リミックス)
  3. 03.ダーティ・ワーク (EDMリミックス)
  4. 04.ダーティ・ワーク (カラオケ)

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