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サンミニ『F.A.M.E / Look at Me』インタビュー



サンミニ 『F.A.M.E / Look at Me』 インタビュー

ダンスボーカルユニット サンミニが12月2日にリリースしたニューシングル『F.A.M.E / Look at Me』で、ファンも驚く進化を遂げた。

2曲の表題曲ではそれぞれ、くるりの最新作にもゲストボーカル参加していたUCARY & THE VALENTINEと、人気リアリティ番組『テラスハウス』に出演していたSNS時代のニューシンガー 當山みれいが作詞を担当。 作曲編曲には今韓国で人気急上昇中の新星 TWICEなどを手がけるDaniel Kimも招き、セクシーさでクールさを特化させたアグレッシブなサウンドアプローチはどうして生まれたのか。

まずは各メンバーにそれぞれ3曲ずつセレクトしてもらい、そこからのインタビューで変貌の真意を紐解いていく。

南彩夏が選ぶ3曲「ダンスを踊れる楽曲が好き。そこは推していきたい」

レディー・ガガ「Bad Romance」
コメント:私のダンスの分岐点になり今のマイスタイルを作ってくれた曲です。

●BoA「QUINCY」
コメント:好きな曲でありカッコよくて憧れの曲。テンションを上げたい時や自分の世界に入り込む時に聞いています。

●絢香「君がいるから」
コメント:上京する時の思い出の曲だからです!

サンミニ 『F.A.M.E / Look at Me』 インタビュー

南彩夏:私は子どもの頃からずっとダンスを教わってきていたので、聴く曲もジャネット(・ジャクソン)とかマイケル(・ジャクソン)とかメアリー・J. ブライジとか、ダンスを踊れる楽曲が好きで。そこはサンミニとしても推していきたいところだったので、いわゆるアイドルっぽい楽曲をやるっていうことに最初は戸惑いもありましたね(笑)。ただ、今年の春にリリースしたミニアルバム『A to Z』の時に、EDMをやりたいって話をして、段々今の形になってきたんです。

私は兵庫県宝塚市出身で、音楽短期大学へ入学を期に上京したんですよ。ポップス専攻だったので入試の時に歌を披露したんですけど、その時に歌ったのが絢香さんの「君がいるから」でした。絶対に上京したいっていう気持ちがあったから本当に練習した曲ですし、この曲があったから今の私がある。同じお名前で、同じ関西出身っていうのもありますし、大学にも合格できたのでとても感謝している楽曲ですね。


有沢来夢が選ぶ3曲「クラシックとかオペラとか、色んなジャンルの音楽を聴く」

●合唱「信じる」
コメント:中学の合唱コンで準優勝だったクラスが歌っていたのがきっかけで好きになった合唱曲。そのクラスの合唱で泣いたし、落ち着きたい時によく聞く。

クリスティーナ・アギレラ「Show Me How You Burlesque」
コメント:ずっとジャンルを決めずダンスをしていたがjazzfunkの先生に出会って、教えて貰った「Burlesque」に出てくる曲。これをきっかけにダンスへの思いが強くなってjazzfunkに絞って頑張ろうって思えるようになった曲。

Dream「希望の光 ~奇跡を信じて~」
コメント:落ち込んだ時や疲れてる時に聞く曲。

サンミニ 『F.A.M.E / Look at Me』 インタビュー

有沢来夢:中学生の頃、吹奏楽をやっていた妹の影響でクラシックとかオペラとかも聴くようになって、色んなジャンルの音楽を聴くようになったんです。私はずっとダンスをやっていたんですけど、バレエから始めてタップ、JAZZ、ヒップホップとすべての授業に挑戦しながら、どれが自分に合うか悩んでたんですよ。で、ある時、jazzfunkの先生に出会ったことでピンときて、その先生に勧めていただいたことがきっかけでバーレスク(=踊りを中心にした喜劇や楽曲のジャンル)を好きになったんです。

「希望の光 ~奇跡を信じて~」は歌詞がすごく好きで、現場の活動をしている時、つらいことがあった時に聴くと元気をもらえるんです。よく帰り道に聴いてましたね。



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柏元萌華が選ぶ3曲「少しは成長できたかなって」

●ザ・チェインスモーカーズ「Closer ft. Halsey」
コメント:最近ハマっていてずっと聞いています!踊りたい!ノリが好きです。

●BoA「VALENTI」
コメント:BoAさんに憧れてこの道を目指したので昔からBoAさんの曲を沢山聞いていています。この曲はオーディションでも歌ってきたので想いがあるのと、歌詞もすごく燃えます!!気合いが入ります。

ジャネット・ジャクソン「All For you」
コメント:ダンスの発表会で初めて踊った曲で、苦い思い出もあるしダンス好きだなって改めて思わせてくれる曲です。

サンミニ 『F.A.M.E / Look at Me』 インタビュー

柏元萌華:私はEDMとか好きなんですよ。「Closer ft. Halsey」は1番が男性で2番が女性っていう展開も好きですし、色々想像できる感じが良いですね。いつかはこれで踊ってみたいなって思ってます!
BoAさんの「VALENTI」は“私を見て”っていうのが共感するというか、よくオーディションなどでも歌っていたので、燃えますね。それに私たちはみんなK-POPが好きなんですけど、その入口になったので今でもずっとBoAさんを聴いてます。

やっぱり私は踊るのが好きなので、ノリの良い曲が好きですね。ジャネット・ジャクソンの「All For you」も、初めてダンスでステージに立った時に踊った曲なんですよ。だからいつ聴いても初めての時のことを思い出すので、初心に帰れるんです。当時は地元の小さなダンススクールに通っていて、少しは成長できたかなって(笑)。



久松かおりが選ぶ3曲「「愛をこめて花束を」は家族に会いたくなる」

●YUI「TOKYO」
コメント:私が15の時上京してきたときに毎日聞いていた曲です!東京ってなに!と悩んだりしたときにいつも聞いてました。上京した方や親元や地元を離れた方には必ずぐっとくると思います!

superfly「愛をこめて花束を」
コメント:お母さんの事を思い出す曲です。本来は、恋愛のソングとも言われていると思うのですが、私は聞いた時に親や家族を思い浮かべいつも聴いていました。この曲を聞くと家族に会いたくなります。

E-girls「Follow Me」
コメント:元気がない時に聞くと元気になれる曲です。聞くと自然に明るくなれたのでいつも元気が無くなると自然にきいていました!

サンミニ 『F.A.M.E / Look at Me』 インタビュー

久松かおり:洋楽やK-POPは言葉がわからないから、ノリや音が好きで聴いていることが多いんですけど、やっぱり歌詞がジーンとくるのはJ-POPですよね。私は元々音楽に興味が無かったんですけど、姉がYUIさんのファンだったので何となく聴いてみたら「良い曲じゃん!」って。上京してきた当初はうまくいかないことも多くて、落ち込んでいた時に聴いていたのが「TOKYO」です。
「愛をこめて花束を」の歌詞は家族に置き換えられる、愛情が凄い歌詞だと思っていて。私はお母さんが大好きなので、聴くと「今すぐ帰りたい!」ってなっちゃいます(笑)。

普通、同年代を素敵って思うことってあんまりないじゃないですか。でもE-Girlsさんは悔しいけど憧れてしまうんですよね。気持ちとしてはライバルだっていう意識もあるんだけど、憧れる気持ちにさせられてしまうくらいパフォーマンスが凄いなって。


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今回のシングルは試すというか一か八か

サンミニ 『F.A.M.E / Look at Me』 インタビュー

--皆さんにこの3曲!というのを選んでいただきましたが、今回のニューシングル『F.A.M.E / Look at Me』がどうしてこういう作風になったのか、理解できた気がしました。

久松かおり:今回のシングルは試すというか一か八かなところもあるんですけど、自分たちがやりたいことをやった方が楽しいし、誇りを持って活動できるので信じてます。

--先日3周年記念のワンマンを観させていただきましたが、そのパフォーマンスやダンス、歌に対する姿勢から、いわゆるアイドルシーンとは違うステージに行こうとする覚悟を感じたんですよ。

久松かおり:あのワンマンライブは、みんながそう思いながら挑んでいたので、そう感じ取っていただけた方がひとりでもいてくださったら嬉しいです!

南彩夏:衣装もこれまでとは違うアプローチにしたくてガッツリ変えちゃいました。前よりもメイクやファッションまでこだわるようになって、同性からも憧れてもらえるような存在を目指したいんです。

有沢来夢:私はまだ高校生なんですけど、学校でも女の子の友だちたちが今、私の活動を注目してくれているんです。「F.A.M.E」の作曲編曲はTWICEさんも手がけるDaniel Kimさんが担当してくれたのですが、みんな好きって言ってくれていますし、影響は与えられているんじゃないかなって実感しています!

私は今年の夏に加入し、サンミニはプラチナム・パスポートの他のアイドルとも全然違っているのは前から知っていました。サンミニ加入前は別のグループで活動していたこともあるんですけど、家族や昔を知ってくれているファンの方からも「今の方が合ってるね」って言ってもらえますね。

--ただ、アイドルがこういったアプローチをすることには賛否両論がありますよね。

久松かおり:絶対にあると思います。日本にはダンスボーカルユニットとしてやっているグループがたくさんありますし、そういう方々が出演されるイベントもたくさんある。サンミニもそこに出演する機会が増えて欲しいと思うと同時に、「あの子たちは元アイドルでしょ?」って見方が出てくることは絶対にある。そこで自分たちが意志を強く持って、負けない気持ちでスキルを磨いていければいいのかなって。

アイドルシーンの中にいると「(私たちって)踊れてるでしょ?」って気持ちになっちゃう時もあったんですよ。でも、こういった路線に変えてやっていくことになると負けているところがいっぱいある。今まで甘え育った部分にも気づいて、強くなっていけたらって思ってます。

柏元萌華:そういうプレッシャーも感じますし、自分たちは未熟だなって思いますので、4年目のサンミニはもっと“せいしん”して……

南彩夏:精進。

柏元萌華:精進してやっていきたいです!(笑)

ちょっとやんちゃな姿もファンの方に愛してもらえるように

▲YouTube「サンミニ 「F.A.M.E」 MV」
▲YouTube「サンミニ 「F.A.M.E」 MV」

--また、今作は作詞が共に女性ですが、くるりの最新作にもゲストボーカル参加していたUCARY & THE VALENTINEさん(F.A.M.E)、人気リアリティ番組『テラスハウス』にも出演していた當山みれいさん(Look at Me)という布陣になっています。

久松かおり:本当にありがたいですね! 同年代の女性の方々なので、自分たちが思っていることと世界観がまったく一緒! だから歌っていても本当に共感できるというか、気持ちいい!

有沢来夢:私たちも歌詞に対しての意見をお伝えさせていただいたので、今のサンミニの思いがしっかり入っています。

南彩夏:本音です。

--“私たちはもう大人なんだから”(F.A.M.E)という歌詞を含め、次のステージに向かう覚悟を表明している作品ですよね。

久松かおり:3年間もやってきたので、4年目は自分たちも甘え無しに、自分に厳しくやっていかなきゃダメだなって。

南彩夏:自分たちのリクエストを反映して活動できるなんて本当は無いと思うので、良い環境でやらせてもらえていると思います。

--確かに「F.A.M.E」ミュージックビデオにおける、ハイライトの強い女の子の自室のようなシーンなどは、皆さんが好きだというK-POPっぽいガーリーな世界観ですよね。

久松かおり:歌詞もおしゃれをして遊びに行くような、家からスタートしてみんなで準備してメイクして遊びに行こう!みたいなイメージです。そういうちょっとやんちゃな姿もファンの方に愛してもらえるようにがんばります!

南彩夏:私はミュージックビデオの夜のシーンが本当にお気に入りで、かわいいアイドルが好きな方々は戸惑うかもしれないんですけど、あのクールさも好きになってもらいたい。そう思ってナチュラルさとクールさの両方が出るような映像にしたかったんです。

--南さんはステージでも、笑顔よりも気合が入っていたり憂いのある表情の方が素敵に見えます。

南彩夏:日本ってアイドルとアーティストを分けちゃうけど、それが嫌なんですよ。そういう壁を無くせるくらい、狭間をいきたい。別にアイドルともアーティストとも言いたくないし、区別をつけたくないんです。かっこいいものはかっこいいし、かわいいものはかわいいでやりたいんです。

柏元萌華:サンミニっていうジャンル?(笑) サンミニジャンルを作ります!

離れていったファンの人たちを後悔させたい

サンミニ 『F.A.M.E / Look at Me』 インタビュー

--サンミニジャンル……?(笑) では、そんな4人の一番のらしさというのは?

南彩夏:大人になりきれていない部分も私たちらしさなのかなって。らむちゃん(=有沢来夢)は高校生だし、私もまだ22歳なので、大人の女性になるのはこれからじゃないですか(笑)。幼さも若干残しつつも、クールだったりキュートだったりする一面を今だからこそ歌やダンスに乗せてお伝えできればと思います。

久松かおり:大人っぽさとか色気って年齢と共に備わってくるものだとも思うので、一生懸命クールにしようとするのも含めて自分たちらしさかもしれないですね。MCなどでは相変わらずなんですけど、ひとりひとりのキャラクターを感じていただけるところだと思うので、そのギャップを楽しんでもらいたいです。

南彩夏:私は最近、素の部分を出せるようになってきたんですよ。それはより自信を持ってやれているからだと思います。

--では、最後に来年に向けての抱負というのは?

南彩夏:もえぴー、ワンマンの最後にすごく良いこと言ってたよね?

柏元萌華:え? ……恥ずかしいよう!(笑) 先日の3周年ワンマンにもたくさんのファンの皆さんが来てくれてもの凄く感謝してますし、自分たちも本音で戦っているので楽しかったんですけど、まだ悔しい。自分たちはまだここでは止まれないというか。3周年にしては……って言ってはいけないのかもしれないですけど、悔しい思いをみんな持ってるんです。だから4年目は皆さんを驚かせるくらい大きくなりたいです。

南彩夏:今、皮が向けてきたところなので、脱皮しきってひと回り成長したい。

久松かおり:離れていったファンの人たちに、「サンミニ応援しておけばよかった!」って後悔させたい!見返したい!それはちゃんと見てくれない大人もだけど(笑)、その気持ちが本当に強いので、来年は後悔させてやるぞ、くらいの気持ちで。

柏元萌華:本気で最後の勝負!

--3をコンセプトに活動してきたグループが3周年を越えたわけですからね。

久松かおり:あの時に想像していた3年とは違ったから、今度は誰も想像できない4年目にしたいんです!らむちゃんが加入してくれたことも本当に嬉しかったですし、愛情を持って臨んでくれているから心強いですし。

有沢来夢:イメージしていた先輩たちの姿が全然違っていて、加入してから知ったことが本当に多いんです。活動に対する意志が本当にプロで、私も頑張ろうって思えるし楽しいんです!

柏元萌華:良いこと言うじゃん!

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サンミニ「F.A.M.E/Look at Me」

F.A.M.E/Look at Me

2016/12/02 RELEASE
POCS-1531 ¥ 1,019(税込)

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Disc01
  1. 01.F.A.M.E
  2. 02.Look at Me
  3. 03.F.A.M.E (Instrumental)
  4. 04.Look at Me (Instrumental)

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