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ももいろクローバーZ ライブ・ヒストリー MOMOIRO CLOVER Z DOME TREK 2016 “AMARANTHUS/白金の夜明け”



ももいろクローバーZ ライブ・ヒストリー

2月に2枚のアルバムを同時に発表し、その後述べ25万人超を動員した5大ドームツアーを敢行。夏の恒例ビッグイベントから新境地への第一歩となるアメリカ横断ライブ……と大きな節目を迎えたももいろクローバーZが、11月20日にライブBlu-ray&DVD『MOMOIRO CLOVER Z DOME TREK 2016 “AMARANTHUS/白金の夜明け”』をリリースした。

そこで今回は、Z以降に行ってきたライブの数々を紹介。その軌跡を辿りながら、今なお目覚ましい成長と進化を続ける5人の真髄に近づいていく。

『サマーダイブ2011 極楽門からこんにちは』
2011年8月20日 at よみうりランド
2011年12月21日 RELEASE


結成以降、アイドルシーンで縦横無尽の快進撃を続けてきたももクロだったが、同年春に開催された初の【一大事】で早見あかりが脱退。“ももいろクローバーZ”に改名し、著名人とトークバトルを繰り広げる【試練の七番勝負】や、伝説として語り継がれるZepp Tokyoで限界突破に挑んだ1日3回回しのフルライブと、いよいよ前人未到の領域に足を踏み出した。

そんな5人の気風が爆発したのが、このライブ。自身初のオープンエアな大規模な会場を舞台に、クレーン車まで持ち込んで魅せた登場シーンから立木文彦氏によるナレーション、観客もびしょ濡れになって大騒ぎした放水など、規格外にして現在のももクロにも繋がるトゥーマッチな演出が盛りだくさんの内容となっている。

セットリストは開催直前にリリースした1stアルバム『バトル アンド ロマンス』収録曲を全曲披露。アンコールでは「コノウタ」に加えて、初期代表曲の「走れ!」や「ツヨクツヨク」(mihimaru GTカバー)を熱唱してファンの涙を誘った。

『ももいろクリスマス2011 さいたまスーパーアリーナ大会』
2011年12月25日 at さいたまスーパーアリーナ
2012年4月11日 RELEASE


初のアリーナクラス会場でのワンマン公演ながらチケットは即日完売、1万人を動員した。広大な会場に見合った豪華かつ大胆な演出の数々で終始観客を楽しませたが、大貫浩史指揮による100人編成の合唱団に加えてスペシャルゲストのマーティ・フリードマンを迎えてこの日初披露された「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」の模様は圧巻の迫力。

前月にリリースしたシングル『労働讃歌』では作詞:大槻ケンヂ 作曲:Ian Parton(from The Go! Team)というロック&洋楽ファン驚嘆の1曲となっていたが、ももクロならではのカラフルかつボーダレスな音楽性が開花し始めたアクト、改名に象徴される激動にしてひとつの節目を迎えた同年を締めくくるに相応しい驚嘆と感動のステージが繰り広げられた。

なお、レニー・ハートによる曲紹介や、ゲスト解説を担当した山里亮太とバナナマンらお笑い芸人とのコラボ(Blu-rayの副音声に収録)などもこの頃から。

『ももクロ秋の2大祭り「男祭り2012-Dynamism-」
&「女祭り2012-Girl's Imagination-」』
[男祭り]2012年11月5日 at 日本武道館
[女祭り]2012年10月5日 at 日本武道館
[女祭り]
2013年2月27日 RELEASE
[男祭り]
2013年2月27日 RELEASE


2012年も横浜アリーナ2DAYS公演【ももクロ春の一大事2012】、初のドーム公演【ももクロ春の一大事2012 ~横浜アリーナ まさかの2DAYS~】と、次々に規模を拡大していった彼女たち。秋に開催したのが前年よりスタートした恒例の男性&女性限定ライブであり、その舞台に選んだのはワンマン公演では初となる日本武道館。しかも2か月連続と、これまたももクロらしいチャレンジ精神にあふれた名演だ。

ステージはフィジカルや骨太さが強調された【男祭り】、フェミニンなかわいらしさがカラフルに花開いた【女祭り】と、それぞれに相応しいテーマを反映した演出に。中でもアイドルという男性ファンが中心的になりがちなシーンの中で、より豊潤でドリーミーな演出や同性ならではの愛情に包まれた後者の模様は、ももクロがより国民的な人気を獲得していく後の歴史を鑑みても大きなマイルストーンとなった内容といえるだろう。

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『ももいろクローバーZ 春の一大事 2013 西武ドーム大会
~星を継ぐもも vol.1 / vol.2 Peach for the Stars~』
2013年4月13、14日 at 西武ドーム
vol.2
2013年9月25日 RELEASE
vol.1
2013年9月25日 RELEASE


前年末に結成当初からの夢である紅白歌合戦初出演を果たして多くのファンに感動を届け、翌年春からは2ndアルバム『5TH DIMENSION』を引っさげての大阪、名古屋、札幌ツアーで大会場を巡ったももクロが、春の恒例【一大事】シリーズとして西武ドームで2DAYS公演を実施。初日にmihimaru GTと南こうせつ、2日目は松崎しげる、広瀬香美、坂本冬美と豪華ゲストミュージシャンらが多数参加し、両日ともに3時間半を超えた長尺のステージながら観客を飽きさせることなく魅了し続けた。

しかし、本公演何よりのトピックは、ダウンタウンももクロバンドによる生演奏になるだろう。音楽監督も務める武部聡志を筆頭に、シーンのトッププレイヤーたちが集結したフルバンドによる迫力のサウンドは、ももクロの力強い音楽性をより広く知らしめる結果に。メンバー5人の歌唱力も1年前、2年前とは飛躍的に成長している姿を確認でき、音楽的観点からも見逃すことのできない公演となった。

『WHITE HOT BLIZZARD MOMOIRO CHRISTMAS 2013
~美しき極寒の世界~』
2013年12月23日 at 西武ドーム
2014年6月25日 RELEASE


こちらも恒例の【ももクリ】シリーズだが、極寒の最中に空調施設がない自然通気型の球場をセレクトする異例のチャレンジで話題を呼んだ。スペシャルゲスト 村主章枝のスケートパフォーマンスに始まり、NHKドラマ『天使とジャンプ』で共演した飛鳥凛と百田夏菜子を除く4人による“Twinkle5”の登場、ハンドル中央にマイクスタンドが取り付けられた自転車で場内を激走する有安杏果などなど。膨張し続けるトゥーマッチな演出で会場は終始熱く、季節を感じさせない盛況となった。

なお、本公演は会場に集まった4万人の他、全国70スクリーンで行われたライブビューイングで2万5千人が見守ったことも大きなトピックに。さらに同年末には2度目の紅白出場が決定していたが、このステージにて来春、国立競技場でワンマン2DAYSを行うことを発表。同会場は改修工事が決まっていたことから、公演の実施を諦めていたメンバーが号泣する微笑ましい一幕もと、日々拡大と拡散を続けるももクロの勢いを象徴するステージといえるだろう。

『ももクロ春の一大事2014 国立競技場大会
~NEVER ENDING ADVENTURE 夢の向こうへ~』
2014年3月16日 at 国立競技場
【Day2】
2014年10月8日 RELEASE
【Day1】
2014年10月8日 RELEASE


かねてよりメンバー自ら大きな目標のひとつに数えていた“国立競技場でのワンマン実施”を2DAYSという形で叶えた記念碑的公演。両日とも全国ライブビューイングも展開され、会場の動員と合わせて計15万人ものファンたちが5人の夢の実現を支え、あたたかく見守った。

聖火台まで用意されたメインステージを筆頭に、大所帯のストリングス&コーラス隊が登場して「カルミナ・ブラーナ」から「Neo STARGATE」へ連なる枠を超えた驚嘆の演出、立木文彦氏は生ナレーションで盛況を煽り、スペシャルゲストのTHE ALFEE 高見沢俊彦や後輩にあたる3Bjuniorもと、豪華参加陣らもそれぞれの形でももクロを祝福。アンコール最後の1曲「あの空へ向かって」が終わる頃には、会場は涙する観客で埋め尽くされた。

また、本公演前後から5人は“笑顔を届けること”を新たな標榜として掲げ始めたことも、忘れずに記しておきたい。

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『ももいろクリスマス2014さいたまスーパーアリーナ大会
~Shining Snow Story~』
2011年8月20日 at よみうりランド
【Day2】
2015年6月24日 RELEASE
【Day1】
2015年6月24日 RELEASE


同年春には主演映画『幕が上がる』が各方面から賞賛され、他の追随など到底許さない速度とスケールで挑戦を続けてきた5人が、音楽やステージ、エンターテインメントに対して純度高く、かつ終わりなく探求し続ける強靭な精神力と日々培われた地力と意志を発揮した名演のひとつ。

13名のブラス隊を加えたダウンタウンももクロバンドに、世界の度肝を抜いたダンサー 黄帝心仙人&タイムマシーンや、総勢30名の社交ダンス集団 ソシアルクローバーZ。綿密に構築された特殊効果や映像演出に、数々の名調子でお馴染みの立木文彦からニューヨークヤンキースの田中将大選手、松崎しげる、東京03 飯塚悟志らゲストまで……。シーンのトップランカーとして先進性とポピュラリティを高い次元で両立させた。百花繚乱の恒例【ももクリ】シリーズ最高峰と言えるこちらも必見のステージだ。

『ももいろクローバーZ 桃神祭2015 エコパスタジアム大会』
2015年7月31日 at 静岡県小笠山総合運動公園スタジアム
~御額様ご来臨~
2015年11月25日 RELEASE
~遠州大騒儀~
2015年11月25日 RELEASE


百田夏菜子の地元 静岡は小笠山総合運動公園スタジアムに、ステージに高さ21メートル幅23メートルにおよぶ巨大な鳥居やステージ中央にそびえる注連縄が象徴する“祭り”がテーマの豪華な舞台装置を配し、計8万2000人を魅了した大舞台だ。

サウンド面でも和楽を取り入れた当公演ならではのアレンジを施し、着物をモチーフにした衣装と結成当初から和を重んじてきたももクロの魅力が全開に。『あぶない刑事』テーマ曲をBGMに、黒スーツにサングラス姿の登場した舘ひろしが、手にしたショットガンで悪党を退治していく寸劇も見事。大ファンだという高城れにが、共演をいたく感動していた姿も感慨深い。

『ももクロ男祭り2015 in 太宰府』
2015年10月31日 大宰府政庁跡 太宰府天満宮
2016年5月11日 RELEASE


約3年ぶり3回目の開催となった男性客限定ライブ【男祭り】は、福岡は大宰府政庁跡 太宰府天満宮が舞台に。なお、この地でライブイベントが行われるのは南こうせつや谷村新司、海援隊らが行った【ゆめ未来コンサート 都府楼の歌人たち】以来、約13年ぶりということもあり、大きな話題になったことも記憶に新しい。

1964年の東京オリンピック開催の際にも奉られた悠久の舞に始まり、骨のあるパワフルな楽曲が数多く配されたセットリストを中心に、飯盛宮当流流鏑馬保存会及び小笠原流同門会による武射蟇目の儀や、花柳流師範 花柳柏近による神事の舞 白拍子を導入した「Neo STARGATE」。そしてアンコールにて太宰府天満宮の本殿特設ステージへ移動、武部聡志のピアノ伴奏のみで「灰とダイヤモンド」を熱唱し、最後は奉納式を行うなど、この国の歴史を重んじ、力強いエンターテイメントとして表現したステージは、ももクロが乗り出した最大級の挑戦に数えられるだろう。

また、Blu-ray&DVDのジャケットに『魁!!男塾』で知られる宮下あきらを起用している点も◎

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『MOMOIRO CLOVER Z DOME TREK 2016
“AMARANTHUS/白金の夜明け”』
2015年4月2、3日 at 西武プリンスドーム
DAY1“AMARANTHUS”
2016年11月16日 RELEASE


同年2月に同時リリースした3rdアルバム『AMARANTHUS』と4thアルバム『白金の夜明け』を引っさげ、愛知 ナゴヤドームを皮切りに、北海道 札幌ドーム、大阪 京セラドーム、福岡 ヤフオク!ドーム、そして西武プリンスドームと全国ドーム会場で2日ずつ開催。述べ25万人超を動員した5大ドームツアーの締めくくりとなった圧巻の2DAYS公演だ。

初日に『AMARANTHUS』、2日目に『白金の夜明け』を曲順通り全曲パフォーマンスする“再現ライブ”的なセットリストが特徴。メンバーひとりひとりの幼少期からの写真を紹介していくムービーを導入しながら、“起きて見る夢”“寝て見る夢”とそれぞれに設けられた両アルバムのコンセプトのもと、より際立った表現に加えて巨大な舞台装置を使用した大迫力の演出も交えながら、唯一無二のステージを完成させていった。

DAY2 “白金の夜明け”
2016年11月16日 RELEASE

また、本公演では各メンバーの個性によりスポットをあてた展開も設けられており、玉井詩織がピアノを流麗に奏でていけば、佐々木彩夏は堂々と構えたエレキギターから歪んだリフを響かせていく。ハイテンポなステップを軽妙に披露した高城れにのタップダンスに、後ろで見守っていた村石雅行の感慨深い表情も見どころな有安杏果の強烈なドラムプレイ。そして新体操の経験を活かした百田夏菜子のフープダンスと、全員が新たな一面を見せ付けて観衆を驚かせた。

なお、本公演の模様を余すことなく収めたBlu-ray&DVDでは、このソロアクトを実現させるために各人が奮闘した汗と涙の特訓の模様まで収録。日本随一のライブアイドルとなったももクロが、激務を想像するに難しくない毎日の中で、華やかな分だけタフなキャリアに裏付けされたそのスキルをどのようにして得てきたのか。彼女たちの真髄を垣間見ることができるファン必見の内容となっている。

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