Special
メロディー・ガルドー&ピエール・アデルニ来日直前インタビュー&プレイリストを公開!
メロディー・ガルドーとピエール・アデルニ。ビルボードライブでの来日公演が迫る中、2人それぞれにインタビューを敢行!お互いの第一印象や音楽について、今回の公演に向けて質問を投げかけました。更に、2人の音楽観に大きな影響を与えた楽曲をピックアップしてもらい、プレイリストも作成。前半はメロディー、後半はピエールと分かれていますが、シャッフルで聴くとなお、今回の来日公演が楽しみになるはず。2人のスペシャル・ステージに向けて予習しよう。
メロディー・ガルドー、公演直前インタビュー
――今回、来日公演を一緒に行うピエールさんとの出会いについて教えてください。一緒に曲作りをすることとなったきっかけは?
メロディー・ガルドー:ピエールとは、親友のミュージシャン&ソングライターのジェシー・ハリスを通じて出会ったの。会う前に何度か話をしていたけれど、実際に出会った時はまるで稲妻が走ったかのようにビビっと来たの。エネルギーと意思の完璧なマリアージュというべきかしら。そこから嵐のように音楽が生まれていったわ。
――ピエールさんの音楽についての第一印象はどうでしたか?
メロディー:彼のアルバムを初めて聴いたのはLA。レコーディングの合間で、作り上げたものの柔らかさとオープンさに心を奪われたわ。彼の歌声にも惹かれた―とてもディープ、そしてインティメイトで。
――二人でステージに立つときと、ソロでショーを行う時ではどのような違いがありますか?
メロディー:普段ソロの場合は、大所帯のバンドかとびきりのトリオ編成でプレイしているの。インスピレーションを受けるのに最高だからよ。ピエールとは、詩や詞の世界を深く探求する感じね。取り上げる物語は、美しく、デリケートなものばかり。加えて、曲のパワーが、サウンドの音量というより感情の激しさから生まれている。まるで水彩画みたいに。美しさは、プロセスに努力を要さない様とその滑らかさから生まれ、感じることができるわ。
――ピエールさんとの思い出の曲はどの曲ですか?裏話もあれば教えてください。
メロディー:ここ最近のことなんだけど、一緒にコルシカ島に行ったときにわずか数分で新曲を書き上げたの。私が“悲しみと石でできた心”というアイディアを彼に提案したわ。エリス・レジーナの「Modhina」を彷彿させる悲しいラヴ・ソングを書こうというアイディアだったんだけど、彼はすぐさまその悲しみを喜びに変えた。これは、私がピエールと一緒に曲作りをするのが好きな理由のひとつ。彼は親友でありソングライターとして、どんなアイディアでも固定観念にとらわれないの。どんな感情からも違う感情へも容易に移ることができる。結果的に、一緒に歌い、セレブレートできて、とても祝賀的なムードを持った曲が生まれたの。
▲Modinha - Elis Regina (1974)
――今回の来日公演はどのようなステージになるか教えてください。
メロディー:どれだけ日本酒を飲むかにもよるけど(笑)。でも、正直な話、私たち5人が奏でる奥深く、美しい音楽と詞によって、とても詩的な夜になると思う。これは非常に貴重な瞬間。まだ一緒に演奏し始めてから間もなくて、お披露目もしていない。才能溢れるミュージシャンたち(フィリップ、ダヂ、ミッチェル)と一緒だから、可能性は無限大。観客が音楽に興味を持ち、注意深く聴いてくれる日本で初披露できるのが、とても楽しみよ。
――曲作りやご自身の音楽に影響を与えたアーティストや人物はいますか?
メロディー:自身の“ソウル”を表現するために楽器を手に取ったすべての人。チャーリー・ヘイデン(彼のことが恋しい)、ガーシュウィン、ロジャース&ハート(&ハマースタイン)、マーラー、カエターノ・ヴェローゾ、マリア・カラス、デューク・エリントン、ムラトゥ・アスタトゥケ、チャーネット・モフェット(親友で、大きなインスピレーションを与えてくれる)、トム・ヨーク、アリ・ファルカ・トゥーレ、トム・ジョビン、エリス・レジーナ、ディジー、ルイ・アームストロング、マイルス、ショパン、ピアソラ、ロバート・プラント、デビュシー、マックス・リヒター、クルト・ワイル…他にもまだまだたくさんあるわ。
――最近は世界各国でのツアーも精力的に行っているようですが、新曲やアルバムのリリース予定などありますか?
メロディー:今回私たちがここに一緒にいる理由がこれなのよ。新たなプロジェクトを始動し、どこへ導いてくれるか見るため。まさに今回の公演が私にとっての“最新”なのよ。
――最後に、日本のファンへのメッセージをお願いします。
メロディー:私たちを招いてくれてありがとう。日本へ行くのは久しぶり。桜大福、春の桜、渋谷のエネルギーとスピリット、そして穏やかな人々…すべてが恋しい。日本は尊敬の念を重んじる、とても研ぎ澄まされた国なので、それをみなさんと一緒にセレブレートすることができて光栄です!アリガトウゴザイマス!!!
公演情報
メロディー・ガルドー&ピエール・アデルニ
featuring ミッチェル・ロング、フィリッペ・バーデン・パウエル&ダヂ
名古屋ブルーノート:2016/10/12(水)
>>公演詳細はこちら
ビルボードライブ東京:2016/10/14(金)~15(土)
>>公演詳細はこちら
ビルボードライブ大阪:2016/10/17(月)
>>公演詳細はこちら
INFO: www.billboard-live.com
BAND MEMBERS
メロディー・ガルドー / Melody Gardot
ピエール・アデルニ / Pierre Aderne
ミッチェル・ロング / Mitchel Long
フィリッペ・バーデン・パウエル / Philippe Baden Powell
ダヂ / Dadi
関連リンク
ピエール・アデルニ、公演直前インタビュー
――今回の来日公演では、メロディー・ガルド―さんとの共演になりますが、メロディーさんの音楽についての第一印象はどんなものでしたか?
ピエール・アデルニ:メロディーと彼女の音楽については、友人のジェシー・ハリスが紹介してくれたんだ。初めて彼女の音楽を聴いたとき、彼女は素晴らしいジャズ・シンガー、シンガーソングライターで、同時に世界中には他にどんなミュージシャンがいるのかっていうことに、とても興味を持たせてくれた人物なんだ。彼女の音楽は色々な要素が混ざり合っているけど、同時に彼女のルーツも損なっていないと感じた。
――メロディーさんとの思い出の曲はどの曲ですか?裏話もあれば教えてください。
ピエール:「Melodia e Letra」という曲。彼女はハワイにて、僕がリオから送ったポエムで曲を書いたんだ。僕が“Letra(歌詞)”で、彼女が“Melodia(メロディー)”ってことなんだ。その1年後にリスボンで初めて彼女と実際に会って、2人でその曲をレコーディングしたんだよ。
――二人でステージに立つときと、ソロでショーを行う時ではどのような違いがありますか?
ピエール:メロディーと一緒にステージに立つときは、自分の家のリビングルームにいるように思えるよ。すごくオーガニックな自然な感じ、もちろん一緒に曲を作っているときもね。ひとりでステージに立つときは、ベッドルームにいる気分になるね。静かな鏡に映る自分自身に向かって話しかけている感じだよ。
――今回の来日公演はどのようなステージになるか教えてください。
ピエール:そうだね、きっとすごくインティメイトな夜を観ることができるんじゃないかな。例えて言うなら、新しい曲を僕たちのホームで初めて友達に披露するような感じだよ。
――2010年には、ユニクロのCMソングに起用されましたが、自身の曲が日本で流れていることについてどう思いましたか?
ピエール:まず初めに、ユニクロがまだ世界的に有名になる前からユニクロのことは知っていたんだよ。だからあのビデオで黒木メイサに、“東京女子”に歌うことが出来たのは本当に良い経験になったよ。ちょうどあの頃、『アグア・ドーシ』のアルバムを制作中だったから、このCMの仕事を貰えたことで自分のキャリアを支えてくれる凄くいい機会になったんだ。このアルバムはブライアン・クルマンとヘクター・カスティーヨがプロデュースしてくれて、ニューヨークでレコーディングしたんだよ。それにこのアルバムのおかけで自分の音楽の扉が開けたから、今思えばユニクロのCMなしではこのアルバムを作ることは出来なかったと言えるね。
▲Vida de estrela - Pierre Aderne
――音楽を始めたきっかけは何ですか?あなたの音楽のルーツを教えてください。
ピエール:カエターノ・ヴェローゾがきっかけだよ。母が美術の教育者でよくアートを見に連れていかれたし、父は文学の先生でブラジル中を一緒に回ったからね。その時は気付かなかったけど、そういった経験が混ざって僕にとっての"ミュージック・スクール"になったんだと思うよ。
――今年はオリンピックがリオで開催され、ブラジル全体が盛り上がりを見せていたと思いますが、何か特別なことをしましたか?
ピエール:オリンピックのときにはヨーロッパにいたんだよ。でも僕の心はいつもリオの太陽とArpoadorの側にあるんだ。
――最後に、日本のファンへのメッセージをお願いします。
ピエール:サウダージというのかな、日本のファンがとっても恋しいよ。日本でショーをするといつも色んな事を学ぶんだ。音楽に対する尊敬の心とかね。日本で歌うときファンの息遣いが僕の音楽、譜面、歌詞の意味と一体となっているように感じるし、それぞれ違った静けさを感じるよ。またね!
公演情報
メロディー・ガルドー&ピエール・アデルニ
featuring ミッチェル・ロング、フィリッペ・バーデン・パウエル&ダヂ
名古屋ブルーノート:2016/10/12(水)
>>公演詳細はこちら
ビルボードライブ東京:2016/10/14(金)~15(土)
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ビルボードライブ大阪:2016/10/17(月)
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INFO: www.billboard-live.com
BAND MEMBERS
メロディー・ガルドー / Melody Gardot
ピエール・アデルニ / Pierre Aderne
ミッチェル・ロング / Mitchel Long
フィリッペ・バーデン・パウエル / Philippe Baden Powell
ダヂ / Dadi
関連リンク
メロディー・ガルドーとピエールアデルニ、それぞれの音楽観に大きな影響を与えた楽曲
Astor Piazzolla - Oblivion
メロディー・ガルド―:曲とメロディが大好き。ロマンチックな情熱の最高峰。彼がこの曲を作曲にしていたときに、どんなことを感じでいたか知るために、同じに部屋にいれればよかったわ。
Björk - All Is Full Of Love
メロディー:素晴らしいアレンジとエレクトニックスの融合。ヴォーカルの取り方も素晴らしいわね。
Blossom Dearie - Lover Man (Oh Where Can You Be)
メロディー:ブロッサムのヴォーカルには聴くと胸が張り裂けそうになる、なにかがある。彼女の無垢さが好きなの。
Charlie Haden Quartet West - Wayfaring Stranger
メロディー:アラン・ブロードベントのアレンジとチャーリーの歌声は、美しくて、心揺さぶられるわ。天国を音楽で表したら、って感じね。
Erykah Badu – Rim Shot (Intro)
メロディー:ずっとエリカのファンだったけれど、中でもこの曲は格別で、全然飽きないわ。
St. Germain - Suivez le guide (feat. Claude Nougaro)
メロディー:サン・ジェルマンの素晴らしいエレクトロ・トリップ・ホップとヌガロの詩が合わさり、さらなる高みを生んでいる。本当に大好きよ。
Caetano Veloso – Manhata (Para Lulu Santos)
メロディー:アレンジとミックスが最高。それに彼の歌声も美しいわ。
Duke Ellington and John Coltrane - My Little Brown Book
メロディー:彼らの自由さとデリケートさは、素晴らしいソングライティングを喚起させる―お互いの領域を侵さずに探求している。共に踊る二人の“ジャイアント”みたいな感じね。
Led Zeppelin - I Can't Quit You Baby (Sound Check Version)
メロディー:とてつもなく熱情的な歌い方で、真摯なエモーション。プレイリストにツェッペリンは必須よ!
Mariachi - Tres Días
メロディー:誰にもテキーラを飲むときに聴く音楽が必要よね(笑)。マリアッチは大好き。だって、周りが太陽の光で溢れているような気がするから。
Caetano Veloso - Luz do Sol / Lua de São Jorge / Terra
ピエール・アデルニ:15歳のときにリオからイギリスのバーミンガムに引っ越したんだ。この3曲はまだカセットテープに入ってた時代だよ。この曲のおかげでイギリスに住んでいる間もリオでの思い出や文化、そして人々と繋がっていると感じられた。
João Gilberto - Chega De Saudade / Doralice / O Pato
ピエール:ジョアン・ジルベルトは僕にとってもう一人の恩師だね。デリケートで、ユーモアに溢れていて、柔らかくて。彼も僕にとってとても重要な学びの一人だよ。
Elis Regina - Mestre Sala dos Mares
ピエール:この曲は子供の頃、バケーション中にラジオで初めて聞いた曲なんだ。初めて子供がボールを使って遊んだときのような感じで、1回聴いただけで虜になったよ!
Dominguinhos - Tenho Sede
ピエール:この曲は僕にとって初めてブラジルの北西部との繋がりが生まれた一曲で、僕のアーティストとしての主軸を作ってくれたと言えるね。
Frank Sinatra - My Way
ピエール:この曲は子供の頃、バケーション中にラジオで初めて聞いた曲なんだ。初めて子供がボールを使って遊んだときのような感じで、1回聴いただけで虜になったよ!
Os Paralamas Do Sucesso - Vital E Sua Moto
ピエール:この曲は、僕が18歳で大学へ行っていたときにラジオで聞いで、心の中でうわー!と思ったよ。これこそ僕の言葉だ!って。曲を書きたい、ステージに立ちたいと思わせてくれたんだ。
▲Os Paralamas Do Sucesso - Vital E Sua Moto
公演情報
メロディー・ガルドー&ピエール・アデルニ
featuring ミッチェル・ロング、フィリッペ・バーデン・パウエル&ダヂ
名古屋ブルーノート:2016/10/12(水)
>>公演詳細はこちら
ビルボードライブ東京:2016/10/14(金)~15(土)
>>公演詳細はこちら
ビルボードライブ大阪:2016/10/17(月)
>>公演詳細はこちら
INFO: www.billboard-live.com
BAND MEMBERS
メロディー・ガルドー / Melody Gardot
ピエール・アデルニ / Pierre Aderne
ミッチェル・ロング / Mitchel Long
フィリッペ・バーデン・パウエル / Philippe Baden Powell
ダヂ / Dadi
関連リンク
カレンシー・オブ・マン ~出逢いの記憶~
2015/06/03 RELEASE
UCCU-1488 ¥ 2,860(税込)
Disc01
- 01.ドント・ミスアンダースタンド
- 02.ドント・トーク
- 03.イット・ゴナ・カム
- 04.バッド・ニュース
- 05.シー・ドント・ノウ
- 06.パルマス・ダ・ルア
- 07.セイム・トゥ・ユー
- 08.ノー・マンズ・プライズ
- 09.マーチ・フォー・ミンガス
- 10.プリーチャーマン
- 11.モーニング・サン
- 12.イフ・エヴァー・アイ・リコール・ユア・フェイス
- 13.ワンス・アイ・ワズ・ラヴド
- 14.アフター・ザ・レイン
- 15.ベリーイング・マイ・トラブルズ
- 16.プリーチャーマン (ラジオ・エディット) (日本盤ボーナス・トラック)
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