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「1人ずつでもいいから、バンドに対する固定概念を変えていければいい」― R5 来日インタビュー

R5 来日インタビュー

 人気ティーン・ドラマ『オースティン&アリー』でオースティン役を演じるロス・リンチと彼の兄弟姉妹ロッキー(ギター)、ライカー(ベース)、ライデル(キーボード)、そして親友のエリントン・ラトリフ(ドラム)の5人によるポップ・ロック・バンド、R5(アール・ファイヴ)。2009年に結成され、自主制作したEPや精力的なツアーなど地道な活動を経て、2013年に『ラウダー』でメジャー・レーベルよりデビュー。そのポップで遊び心溢れるナンバーとエネルギッシュな本格派志向の演奏は、アルバムを引っさげたワールド・ツアーで世界中のファンを熱狂させた。そして、2015年7月に世界同時リリースされた2ndアルバム『サムタイム・ラスト・ナイト』では、表現の幅を広げるとともに、よりソングライティングやプロダクションにこだわり、米ビルボード・アルバム・チャートで6位を記録する快挙を果たした。新作とともに来日を果たし、東京での3日間に及ぶ公演をすべてソールドアウトさせた5人に話を訊いた。

TOP Photo: Sotaro Goto

全公演に足を運んでくれているみんなには心から感謝してる

All Night: On The Road
▲ 「All Night: On The Road」

−−年末年始はラスヴェガスで公演を行ったそうですね。

一同:そうなんだ!

ロス:最高のパーティーだった!

ライカー:グレイトだったね。

−−そして少し休暇を取って、日本にやってきてくれたわけですね。

ライデル:そう、5日間ぐらいゆっくりできたわ。

エリントン:ちょっとした用事だったり、身の回りのことをするのに、ちょうどよかった。

ロス:最近は、ずっとそんな感じだね。ツアーで色々な国や場所に行って、その合間に数日間だけ家に戻るっていう。

−−昨日、一昨日のライブはソールドアウトでしたね。

ライカー:今日のもだよ!3日間ともすべてソールドアウトしてる。

−−中でも、今日の会場は一番キャパが大きいです。

ロス:もっと大きな会場で、1公演だけやってもよかったぐらいだよ。そしたらバンド的にも、そこまでエネルギーを消耗することがなかった(笑)。でも、あれぐらいのキャパの会場で演奏するのは大好きだよ。観客のエネルギーが直に伝わってきて、演奏しててすごく楽しいから。最近だと、小さな会場で演奏することが少なくなったから、ちょっと恋しいんだ。

エリントン:そうだね。これまでクラブ規模の会場でたくさんのライブをやってきたけど、最近はもっと大きな会場でプレイしてるから。

ロス:うん。過去に行った5ツアーぐらいは、すべてクラブ規模だった。

−−それに同じ会場や都市でライブを何日間か行うと、毎日来てくれているファンの顔も分かるようになりますしね。

エリントン:そうなんだよね!全公演に足を運んでくれているみんなには心から感謝してる。

−−ライブでの新曲の反響はどうですか?

ロス:みんなすごく気に入ってくれてるみたいで嬉しいよ。日本の観客はとても静かだから、反応が気になる時もあるけど、全体的にはすごくいい反響だ。

−−ニュー・アルバムのツアーから何かハイライトがあれば教えてください。

ロス:僕がステージから落ちたことかな。

−−え、どこでですか?

エリントン:最悪の場所!

ロス:考えられる中で、一番最悪の場所だった。マジで。もし日本で同じことが起ったら、みんな一歩下がって場所を空けてくれて、ステージに戻るのを手助けしてくれたと思うけど…。で、その場所っていうのは、アルゼンチンのブエノスアイレスなんだけど。南米のファンがロック・バンドに対してどんな感じなのか、君が知ってるか分からないけど…とにかく本当にクレイジーなんだ!

−−(笑)。

ロス:マジで死ぬかと思ったよ…。

−−ステージに戻るのに、大分時間がかかったんじゃないですか?

エリントン:演奏を中断しなきゃいけないくらいヒドかったんだ。

ロス:8,000人もいた観客が僕に向かって押し寄せてきて、もみくちゃになって、八つ裂きになるかと思った!

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ニュー・アルバムに収録されてる「Did You Have Your Fun ?」は、
前回東京に来た時に起った体験に基づいた曲

Let's Not Be Alone Tonight
▲ 「Let's Not Be Alone Tonight」 MV

−−ツアー中は、その国の文化も堪能できるわけですが、日本滞在中はカラオケに行ったそうですね。みなさんは、持ち歌的な曲ってあるんですか?

ライデル:私はヴェンガボーイズの「Boom, Boom, Boom, Boom!!」。

−−なかなか古いナンバーですね。他のメンバーは?

エリントン:メイシー・グレイの「I Try」。

(ロスが歌いだす)

−−メイシーの独特な歌声も完コピして?

エリントン:もちろんだよ!

ライカー:(エリントンを差して)僕も“E”とロックしたよ。

ロッキー:あと、プリンスの「I Wanna Be Your Lover」を歌ったんだけど、最強にイカしてた。

ロス:あの曲は結構キーが高くて、歌うのが難しいけど、楽しかったよね。

ロッキー:ちゃんとあのキーで歌ったんだよ。大爆笑ものだった。

ライカー:そう言えば、マルーン5のライブに行った時にその曲カヴァーしてて、最高だったな。

−−ロスはどうですか?

ロス:色々あるけど、昨日はカニエ・ウェストの「Gold Digger」を歌った。もちろんカッコよく、キマったよ。

−−こういったツアー中の実体験を元にして曲を書くことはありますか?

ロス:もちろん。クールなことだと思ってるから、既に何回か言ってるけど、ニュー・アルバムに収録されてる「Did You Have Your Fun ?」は、前回東京に来た時に起った体験に基づいた曲なんだ。

−−新作の詞にテーマがあれば教えてください。

エリントン:アルバムが『サムタイム・ラスト・ナイト』ってタイトルなのは、夜起った体験について書かれた曲が多いからなんだ。LA、ツアー中、それにここ日本でも。そういった体験に基づいたストーリーを曲にすることが多かった。それか、そういった体験にインスパイアされたものを、曲、詞の形式にしていったんだ。

ロス:ばっちりな回答だね!

写真
2016.01.14 R5 @ AKASAKA BLITZ
Photo: Sotaro Goto

−−楽しい反面、ツアー中は大変なことも多いですよね。たとえばアメリカ・ツアーは移動時間が長いですし、退屈することも多いのでは?

ロス:僕は、移動中は寝てることが多いね。

ロッキー:日本の後にオーストラリアへ行くんだけど、11時間のフライト時間、ずっと寝てると思うよ。それは、日本であまり睡眠が取れてないからなんだけど(笑)。

ライデル:常に移動してるから、あまりゆっくりする時間もないの。

ロス:ちょっとでも時間がある時は、Netflix観てるよ。

−−では、最近ハマってるTVドラマがあれば教えてください。

ライカー:『Archer』!

ライデル:私は、『Jane the Virgin』ね。

ロス:僕は、なぜか数か月に1回は『ムーラン・ルージュ』を観ないと気が済まないんだよね。ドラマじゃないけど。

ロッキー:僕は、『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』。

エリントン:それ言っちゃっていいの?

ロッキー:え、もう言っちゃたし…。

エリントン:僕もひそかに観て楽しんでるけど、人前では言わないな(笑)。だから、普段は『Parks and Recreation』って答えてる。

ロス:そんなに面白いんだったら、僕も『クローン・ウォーズ』観はじめようかな~。

−−ちなみに『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』はもちろん観ましたよね?

一同:もちろん!

エリントン:本当に最高だったよね!

ロッキー:僕ら全員『スター・ウォーズ』は大好きだからね。

−−旧作を含め、どのキャラになりたいですか?

ロス:間違いなくハン・ソロだね。

ライカー:オビ=ワン。

ロス:あ、でもアナキンもいいな。パドメとも付き合えるし。

ロッキー:僕はチューイになれたら最高だね。でもクワイ=ゴンも捨てられないな。エピソード1最強のキャラだから。

ライカー:それにオビ=ワンの師匠でもあった。

ライデル:ロッキー自身、ちょっと似てるしね(笑)。

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自分が置かれている環境はアウトプットするものに深く関係してくる
新しいスタジオでレコーディングしたら、どんな作品が生まれるか楽しみ

F.E.E.L.G.O.O.D.
▲ 「F.E.E.L.G.O.O.D.」 (Live at The Greek Theatre)

−−話が大幅にずれましたが…ニュー・アルバムについてもお聞かせください。米ビルボード・アルバム・チャートでは初登場6位でしたね。おめでとうございます!

一同:ありがとう!

−−みんなで祝ったりしましたか?

ロッキー:嬉しくて、みんなでハイタッチした。

ロス:レーベルのみんなをボーリングに連れて行ったよ。

エリントン:それは何か月も後の話だろ。知った時は、ツアー中でNYにいたんだ。ちょうど『LIVE with Kelly and Michael』に出演してて、その後にミシガン州かどっかに飛んだんだよね。

ライカー:違う。あのバックステージが最高だった会場へ飛んだんだ。

エリントン:え、どこだっけ?

ライカー:ニューハンプシャー州だよ!

−−分かりました。内容的にも、前作以上に多彩なサウンドになっていて、ソングライティングの面もさらに洗練されてます。そんな中で、特に“冒険”した曲があれば教えてください。

エリントン:僕はプロデューサーが所有していた子供用のすごく小さいジャズ・ドラムのキットでプレイした。それと一緒にあの巨大な丸い…(叩く真似ををする)。

−−ゴングみたいな?

エリントン:いや、ゴングじゃなくて巨大なキックドラムみたいなのを壁に立てかけて一緒にプレイしたんだ。あれはすごくクールだったね。あと「F.E.E.L.G.O.O.D.」では、まるで玩具みたいなスタイロフォンっていう楽器もプレイした。アーバン・アウトフィッターズで買えるんだけど、すごくオールドスクールなオルガンみたいな音がして、よりファンキーなサウンドに仕上がった。

ロッキー:あの曲はキャラが濃いよね。

ライカー:ハーモニーもふんだんに使ってる。

ロス:ハーモニーもそうだし、マイナーからメジャーに入れ替わったり、ブリッジ部分でまったく曲のヴァイブが変っちゃうところも面白いよね。

−−既に完成していたアルバムをボツにして、まっさらな状態からアルバム制作を再スタートしたのも、冒険と言えば冒険ですよね。

ロス:うまく自分たちで作品をコントロールできていないと感じてて、アルバムが持つ意味や目的を見失っていた。前作とまったく同じ方法で制作して…。

ライデル:すべて手渡されたって感じかな。

ロス:そう、ほらこれに従ってやればアルバムになるよ、って具合に。でも、そんなバンドになりたいわけじゃない、って言ってやったんだ。そしてレーベルと何度か話し合って、自分たちがやりたいことをきちんと理解してもらった。そこから新たにアルバムを作ることになったんだ。

−−その際には、一緒に曲作りしたい人々も自分たちで選ぶことにしたのですか?

ロス:うん。でも、この5人だけで曲を書いたセッションが、一番楽しかったよね。「F.E.E.L.G.O.O.D.」とか。5人だけでやれた、っていうのは貴重な経験にもなったし。

ライカー:それに、プロデューサーも僕らで選んだ。ていうかロッキーが、ほぼすべてプロデュースしたんだけど、最終段階でマット・ウォレスに参加してもらったんだ。彼は、マルーン5のデビュー・アルバムや僕らの好きな作品を数多く手掛けてて、知り合いも絶賛していたから。

写真
2016.01.14 R5 @ AKASAKA BLITZ
Photo: Sotaro Goto

Counting Stars ft. The Vamps
▲ 「Counting Stars ft. The Vamps」 (Live)

−−今回は、ポップよりのソングライターやプロデューサーたちも曲作りを行っています。特に北欧出身のソングライターは、形式的なアプローチをとることで知られていますが、その点はどうでしたか?

ロス:ソングライターのアプローチは十人十色だけど、君の言うように彼らは特出しているね。

エリントン:すべてが完璧じゃないといけないんだ。

ライカー:“完璧”というかバランスがとれているんじゃないかな。まるで方程式みたいに。

ロス:曲の構造を重視してて、それを完璧にすることで、曲がキャッチーになると思っているみたいだね。全員そうってわけじゃないけど。

−−アルバムをボツにして、新たに曲を書き始めた時、意識的に行ったことはありますか?

ロス:とにかく自分たちのフィーリングに従って、自分たちが気に入って、クールだと思ったアイディアをどんどん取り入れるようにした。

エリントン:5人で住んでたLAの家のガラージにスタジオを作って…ロジック、コンピューター、ドラム・セット、あとはソファーがあるようなスペースなんだけど、起きて朝ご飯を食べて、しばらくするとロッキーがプロデュースし始めて、そこからみんなでアイディアを出し合って曲作りを進めていった。今までで、一番のソングライティング経験だったと言えるね。すごくリラックスして取り組めた。庭にはビリヤード台があるから、もし作業してて行き詰ったら、外の空気を吸って、ビリヤードしながら話し合うことで、気分転換にもなったし。

ロス:次回レコーディングする時もビリヤード台は必須だね!

エリントン:まるで、セラピー的なソングライティング・セッションだったよね。それぐらい楽しくて、穏やかだったってこと。

ライカー:この3日間、あの家のことをずっと話してるから、ぶっちゃけすごく恋しくなってる(笑)。

ロス:僕的には、次は新しい場所でレコーディングしたい。自分が置かれている環境はアウトプットするものに深く関係してくる。新しいスタジオでレコーディングしたら、どんな作品が生まれるか楽しみだ。

−−例えば、海外でレコーディングしたいとは思いますか?ロック・バンドだと、よくエキゾチックなロケーションに行ったりしますよね。

ロス:もちろん!

ライデル:これまでも何度か話してきたことではあるの。でも、作業がはかどるか心配ね(笑)。例えば、ハワイとか…。

エリントン:それ、めっちゃいいアイディアだね!

ロス:行くんだったらデンマークとかいいな。

エリントン:僕はサーフィンができる、ビーチがあるところに行きたい。

ライカー:そう言えば、僕の大好きなアルバムはシドニーとアイルランドで制作されてるよ。

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I Know You Got Away
▲ 「I Know You Got Away」 MV

−−曲を書く時は、主にどの楽器を使っているのですか?ギター?キーボード?

ロッキー:コンピューターだね。例えばギターだと、ある程度制限されてしまう。コンピューターだと、ドラム・ビート、ベースラインなど様々なサウンドを駆使してフックを作ることが可能だけど、ギターだけではそれが出来ないし、ワンパターンになりがちなんだ。まぁ、たまにはいいけどね。

−−スタジオで作業している時に、メンバーの中で一番頑固なのは誰ですか?

ロス:エリントンじゃないか?

エリントン:今まで、こういう質問で僕って言われたことないけど、そうかな?

ロス:自分の好みがはっきりしているよね。それってすごくいいことだと思う。答えが導き出せない時に、はっきり意見を言える人は必要だから。

エリントン:僕はドラマーだから、他のメンバーのように音階とかギターの構造やコードとか、そういうのはあまりよくわからない。だから、「こういう音にしてほしい。」って伝えて、「こんな感じ?」って彼らが弾いてくれるものに対して、「おぉ、それいいじゃん!」っていう具合に作業を進めていくんだ。

−−案外プロデューサーにも向いてるんじゃないですか?

エリントン:でも、ロッキーが僕らのプロデューサーだから。僕は指揮者みたいな感じかな。あの人の名前何だっけな~。「This Is Halloween」を作曲した人。

−−ダニー・エルフマン?

エリントン:そう、ダニー・エルフマン!彼はプロデュースする時、楽器をまったく使わないで、「こういう風にしてほしい。」ってミュージシャンに伝えて曲作りしてるみたいだからね。

−−では、R5がバンドとしてユニークだと思うポイントは?

ライカー:それ僕が答えるよ!なぜって、答えが気に入ってるから。R5の場合、曲作りをしている時、詞やメロディが思い浮かぶ前に、ヴァイブと曲の構造が確立されている。それだけでも既に面白い曲で、なんらかの感情を喚起するものなんだ。ロッキーとエリントンがスタジオで作った曲の原型を聴いただけで、何か感じるものがある。その上に、キャッチーなメロディと面白い詞をのせることで、曲がよりスペシャルなものになる。最近のポップ・ミュージックは、キャッチーなメロディとクールな詞っていう上っ面だけで、感情がこもってない。そこがロッキーがプロデューサーとして長けている部分だと思う。曲が完成する前に、既に“フィーリング”が感じ取れるんだ。

写真
2016.01.14 R5 @ AKASAKA BLITZ
Photo: Sotaro Goto

−−バンドに対するイメージについてはどうでしょう?中には、アイドルだと思っている人々も大勢いると思います。

エリントン:危険な質問だね…。

ライカー:女の子がいるのに“ボーイ・バンド”だって言われることは、未だに多いね。

ロス:バンドの存在自体が、巨大な“勘違い”なんじゃないかな。僕らがどんなバンドか、ってわかってるのは、本当に関心を寄せている人々だけ。分かったふりをしている連中は、あるサブジャンルに僕らのことを押し込めるけど、99%の確率でそれは間違っている。そういう人たちは、バンドのことを深く知ろうと努力しない。そういうのは残念だ、と思うけど、音楽性で評価される日はきっとやってくると思ってる。

ライデル:1人ずつでもいいから、バンドに対する固定概念を変えていければいいと思ってるの。

Smile
▲ 「Smile」 MV

−−バンドの一番の強みは、ライブ・パフォーマンスだと感じていますか?

ロス:そうじゃないかな。

ロッキー:いや、今まではそうだったと思う。

エリントン:確かに、『ラウダー』の楽曲をプレイしていた時はそうだったかも。あのアルバムはライブ映えするから。

ロス:なるほどね。

ロッキー:もちろんライブは強みではあるけど、アルバムのクオリティも同じぐらい上がってきている。これからは、ビデオやヴィジュアル面にも、もっとこだわっていきたいと思うんだ。

ロス:うん、そっちの方面では今まで苦戦してきたからね。

ロッキー:ライブは、今までずっと僕ら主体だった。アルバムに関しては、1stでは外部のプロデューサーを起用していたけど、新作では僕らもそっち方面に参加し、作品をコントロールできるようになった。けれど、ビデオはずっと外部に頼ってきた。そこが問題なのかもしれない。次回作では、そういった面に僕らが携わることで、よりいい作品が作っていけるかもしれない。

エリントン:面白いビデオを作るのって難しいよね。

ライカー:個人的に、新作からのビデオは悪くないと思うけど。

ロッキー:いや、そういう意味じゃなくて、強みを増やしていくっていう意味合いで。

ライデル::とはいえ、ビデオのアイディアは自分たちで考えてるのよ。

ロス:だとしたら、色々手を加えられて、最終的に僕ららしくないものになっているのかもしれない。

エリントン:そう、外部の人にやってもらうことで、僕らの意図がうまく伝わらないというか…。

ライデル:「Smile」は、私たちが考えたアイディアと折り合った、満足がいく作品に仕上がったと思うけど。

−−わかりました。最後に、今から5年後に自分たちはどうなっていると思いますか?

エリントン:今22歳だから…27歳か。

ライデル:私も27歳!ヤバイわ。

ロス:僕は25歳だから、ピニャ・コラーダを飲んで…。

エリントン:中年の危機じゃなくて、(20代後半に起こる)“クオーターライフ・クライシス”に陥ってる(笑)。

ロッキー:タトゥーが5個入ってるかも。

ライカー:僕は結婚して、1人目の子供が生まれてくるのを待ってるとこ。でも、なんらかの形で音楽には携わっているはず。アルバムの制作中か、ツアーの真っ只中か。

ロッキー:その頃は、みんな様々な分野で活躍してると思うから、バンドとして集まるのは難しいかもね。

ライカー:確かに。でも、もし実現したら、凄いことになるんじゃない?

ロス:ロッキーはコールドプレイのアルバムのプロデューサーになってて、僕は映画の撮影をしてて…。

エリントン:僕は、ポール・マッカートニーのバンドでドラムをプレイしてるかも!

ライデル:(笑)。

ロス:それより、リンゴ・スターのライブ・ドラマーになった方が、面白いんじゃない?

エリントン:確かに!

ロス:どちらにしろ、ロッキーがさっき言ったことに同感。今後R5としてどんな風に成長していくか興味があるんだ。いずれ作る何枚かのアルバムは、すごく特別なものになるポテンシャルを持ってる気がするから。

アール・ファイヴ「サムタイム・ラスト・ナイト」

サムタイム・ラスト・ナイト

2015/07/10 RELEASE
UICH-1003 ¥ 2,695(税込)

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Disc01
  1. 01.オール・ナイト
  2. 02.ワイルド・ハーツ
  3. 03.ダーク・サイド
  4. 04.レッツ・ノット・ビー・アローン・トゥナイト
  5. 05.リピーティング・デイズ
  6. 06.スマイル
  7. 07.ライトニング・ストライクス
  8. 08.フィール・グッド
  9. 09.アイ・ノウ・ユー・ゴット・アウェイ
  10. 10.ドゥ・イット・アゲイン
  11. 11.ディド・ユー・ハヴ・ユア・ファン?
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  13. 13.ホワット・ユア・ミッシング (日本盤ボーナス・トラック)
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