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2016年前半はロック・レジェンド来日ラッシュ!絶対に見逃がせない8アーティストを厳選
ボブ・ディランやキース・リチャーズの新作に歓喜し、ポール・マッカートニーの復活再来日公演に涙した2015年もがまもなく終わりを迎えようとしている。しかし、往年のロック愛好家にとって、年頭からビッグネームが続々と来日を果たす2016年も忙しい1年になりそうだ。ここでは、2016年前半の注目公演を紹介したい。
▲ Now More Than Ever: The History of Chicago Official Trailer
まだまだお正月気分の抜けない年明け早々「素直になれなくて」や「君こそすべて」などでおなじみのロック・バンド、シカゴが4年ぶりに来日する。大人のロック“AOR”の代表格として知られ、日本でも楽曲がCMソングに起用されるなど絶大な人気を誇る彼ら。先日、ついに「ロックの殿堂」入りを果たすことが決定したという嬉しいニュースも届いたばかり。初来日から45年、通算14度目のジャパン・ツアーとなる今回も70~80年代のヒットチャートを賑わせた珠玉の名曲をたっぷりと披露してくれるだろう。
2016年1月9日(土) 大阪・大阪国際会議場 メインホール
2016年1月12日(火) 愛知・刈谷市総合文化センター
2016年1月15日(金) 神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホール
2016年1月16日(土) 宮城・仙台イズミティ21
http://chicago-japantour.com
「ロザーナ」や「アフリカ」のヒット曲で知られるTOTO。2015年には、約9年ぶりとなるオリジナル・スタジオ・アルバム『TOTO XIV~聖剣の絆』を発表する一方で、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)を患っていた元ベーシスト、マイク・ポーカロの死去という大きな悲しみも乗り越えなくてはならかなった。それぞれがセッション・ミュージシャンとしても輝かしいキャリアを持つ彼ら。その確かなテクニックのもとで繰り出されるヒット・メドレーは、老若男女誰をも夢中にさせてくれるはずだ。
2016年3月3日(木) 宮城・仙台サンプラザホール
2016年3月4日(金) 神奈川・パシフィコ横浜
2016年3月7日(月) 東京・日本武道館
2016年3月9日(水) 福岡・Zepp FUKUOKA
2016年3月10日(木) 広島・広島上野学園ホール
2016年3月12日(土) 大阪・あましんアルカイックホール ※追加公演
2016年3月14日(月) 大阪・フェスティバルホール
2016年3月15日(火) 愛知・名古屋市公会堂
http://www.udo.co.jp/Artists/Toto/index.html
2012年に期間限定でオリジナル・メンバーによる“奇跡のリユニオン”を果たし、往年のファンを歓喜させたビーチ・ボーイズ。名盤『ペット・サウンズ』の発表から50年の節目となる2016年もまた、ファンにとってスペシャルな1年になりそうだ。まずは3月、今日までバンド名を守り続けてきたオリジナル・メンバーのマイク・ラヴとブライアン・ウィルソン脱退以降のバンドをともに支えてきたブルース・ジョンストン率いる現ビーチ・ボーイズの来日公演が決定。60年代の名曲はもちろん、1988年に映画『カクテル』の主題歌として全米No.1を記録した「ココモ」まで、ヒット曲が次々と飛び出すステージはファンならずとも楽しめること間違いなし。親子二世代で楽しむのもオススメだ。
2016年3月23日(水) 東京・ビルボードライブ東京
2016年3月24日(木) 東京・ビルボードライブ東京
2016年3月26日(土) 大阪・ビルボードライブ大阪
http://www.billboard-live.com
ここで紹介するアーティストのなかでは少々“若手”ではあるが、古き良きアメリカン・ロック/ブルース・ロックの継承者として幅広い世代から人気を誇るテデスキ・トラックス・バンド。2年ぶりに来日となる今回は、初の日本武道館公演を含む3公演。オールマン・ブラザーズ・バンドのメンバーを叔父に持ち、早くからその才能を開花させてきた天才ギタリストのデレク・トラックスと、その愛妻でブルース・シンガーのスーザン・テデスキ。来日前の1月には新作のリリースも予定されているが、“世界一ギターが上手い夫婦”率いる総勢11名が織りなすロックでブルージーなグルーヴはCDだけでなくライブでこそ体感すべき!
2016年3月30日(水) 名古屋・名古屋市公会堂
2016年3月31日(木) 大阪・オリックス劇場
2016年4月1日(金) 東京・日本武道館
http://www.udo.co.jp/Artists/TTB/index.html
▲ 「The Night We Called It A Day」MV
2010年、2014年と近年はライブハウスを舞台に来日ツアーをおこなってきたボブ・ディラン。今回の来日公演は2001年以来の劇場(ホール)公演ということで、ひさしぶりにディランを座ってじっくり堪能できることになりそうだ。2月には36枚目のスタジオ・アルバム『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』をリリースし、今もなお精力的に活動を続けている“神様”も、すでに御年74歳。ついに今回が最後の来日になるだろうという関係者の声も聞こえてきているが…見納めとは思いたくないが、やはり悔いの残らぬ選択をしたいもの。また、1公演観終えるともう1公演観たくなってしまうのもディラン公演のおそるべきところ。全12公演、あなたは何公演?
2016年4月4日(月) 東京・Bunkamura オーチャードホール
2016年4月5日(火) 東京・Bunkamura オーチャードホール
2016年4月6日(水) 東京・Bunkamura オーチャードホール
2016年4月9日(土) 仙台・東京エレクトロンホール宮城
2016年4月11日(月) 大阪・フェスティバルホール
2016年4月12日(火) 大阪・フェスティバルホール
2016年4月15日(金) 名古屋・センチュリーホール
2016年4月18日(月) 東京・Bunkamura オーチャードホール
2016年4月19日(火) 東京・Bunkamura オーチャードホール
2016年4月25日(月) 東京・Bunkamura オーチャードホール
2016年4月26日(火) 東京・Bunkamura オーチャードホール
2016年4月28日(木) 横浜・パシフィコ横浜
http://www.udo.co.jp/Artists/BobDylan/index.html
ビーチ・ボーイズの項でも紹介したとおり、2016年はロック史に燦然と輝く大名盤『ペット・サウンズ』のリリースから50年。これを記念してビーチ・ボーイズ黄金期をサウンド面で牽引し、その後ソロアーティストとしても大きな成功を収めたブライアン・ウィルソンが、4月に東京大阪で『ペット・サウンズ』再現ライブを開催する。ブライアンの来日は2012年のビーチ・ボーイズ“奇跡のリユニオン”以来、ソロとしては2005年以来11年ぶり。2015年はソロ・アルバム『ノー・ピア・プレッシャー』もリリースしているが、今回は最後の『ペット・サウンズ』再現ライブになという。できればオリジナル・メンバーでもう一度…という思いもありつつ、現ビーチ・ボーイズ、ブライアン、2度にわたって彼らの黄金サウンドに触れることができるのもファンにとっては嬉しい悲鳴だ。
2016年4月12日(火) 東京・東京国際フォーラム ホールA
2016年4月13日(水) 東京・東京国際フォーラム ホールA
2016年4月15日(金) 大阪・オリックス劇場
http://www.kyodotokyo.com/bw16
▲ 「Cocaine」 (Slowhand At 70 Live At The Royal Albert Hall)
世界中のファンがうらやむ夢の5日間がやってくる!1974年の初来日以来コンスタントに来日を果たし、大の日本びいきで知られるエリック・クラプトンの通算21回目の来日公演は、海外ツアーの一環ではなく日本単独、会場も武道館のみの5デイズとなっている。体力的な問題から、70歳での海外ツアー引退を公言していただけに、前回2014年の来日公演が最後だと思っていたファンも多いはず…が、しかし!今年3月に70歳を迎えた“ギターの神様”は、そんな私たちの思いをいい意味で裏切ってくれた。2015年は、すでにDVD化されている英ロンドン・ロイヤル・アルバート・ホールとニューヨークでの70歳バースデー公演以外、目立ったライブ活動を行っていないクラプトン。さすがに今回が最後の来日公演だと考えるのが妥当なだけに、絶対に見逃すわけにはいかないだろう。
2016年4月13日(水) 東京・日本武道館
2016年4月15日(金) 東京・日本武道館
2016年4月16日(土) 東京・日本武道館
2016年4月18日(月) 東京・日本武道館
2016年4月19日(火) 東京・日本武道館
http://www.udo.co.jp/Artists/EricClapton/index.html
Photo: WireImage for Clear Channel
最後に紹介するのは、エマーソン・レイク・アンド・パーマーのキース・エマーソンによる単独クラブ・ギグ。1972年にEL&Pの一員として初来日を果たし、2000年代以降は自身のバンドで来日公演をおこなっているが、今回はキース・エマーソン・バンドへの参加や、アルバム『キース・エマーソン・フィーチャリング・マーク・ボニーラ』など、エマーソンのソロ活動の絶対的パートナーとして知られるギタリスト/ヴォーカリストのマーク・ボニーラとともに来日。ロック界にシンセサイザーを持ち込んだパイオニアの手さばきはもちろん、その息づかいまでもリアルに体感できる、小規模会場ならではの醍醐味を存分に味わってみては。
2016年4月14日(木) 大阪・ビルボードライブ大阪
2016年4月17日(日) 東京・ビルボードライブ東京
2016年4月18日(月) 東京・ビルボードライブ東京
2016年4月19日(火) 東京・ビルボードライブ東京
http://www.billboard-live.com
Text: 多田 愛子
ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集)[デラックス・エディション]
2015/11/18 RELEASE
SICP-30591/6 ¥ 22,000(税込)
Disc01
- 01.ラヴ・マイナス・ゼロ/ノー・リミット (テイク1、ブレイクダウン) (previously unreleased)
- 02.ラヴ・マイナス・ゼロ/ノー・リミット (テイク2、コンプリート) (previously unreleased)
- 03.ラヴ・マイナス・ゼロ/ノー・リミット (テイク3 リメイク、コンプリート) (previously unreleased)
- 04.ラヴ・マイナス・ゼロ/ノー・リミット (テイク1 リメイク、コンプリート) (previously unreleased)
- 05.アイル・キープ・イット・ウィズ・マイン (テイク1)
- 06.イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー (テイク1)
- 07.ボブ・ディランの115番目の夢 (テイク1、フラッグメント)
- 08.ボブ・ディランの115番目の夢 (テイク2、コンプリート) (previously unreleased)
- 09.シー・ビロングズ・トゥ・ミー (テイク1、コンプリート) (previously unreleased)
- 10.シー・ビロングズ・トゥ・ミー (テイク2 リメイク、コンプリート) (previously unreleased)
- 11.シー・ビロングズ・トゥ・ミー (テイク1 リメイク、コンプリート) (previously unreleased)
- 12.サブタレニアン・ホームシック・ブルース (テイク1)
- 13.サブタレニアン・ホームシック・ブルース (テイク1 リメイク、コンプリート) (previously unreleased)
- 14.アウトロー・ブルース (テイク1、コンプリート) (previously unreleased)
- 15.アウトロー・ブルース (テイク2 リメイク、コンプリート) (previously unreleased)
- 16.オン・ザ・ロード・アゲイン (テイク1、コンプリート) (previously unreleased)
- 17.オン・ザ・ロード・アゲイン (テイク4、コンプリート) (previously unreleased)
- 18.オン・ザ・ロード・アゲイン (テイク1 リメイク、コンプリート) (previously unreleased)
- 19.オン・ザ・ロード・アゲイン (テイク7 リメイク、コンプリート) (previously unreleased)
- 20.さらば、アンジェリーナ (テイク1)
- 21.出ていくのなら (テイク1、コンプリート) (previously unreleased)
- 22.出ていくのなら (テイク2、コンプリート) (previously unreleased)
- 23.ユー・ドント・ハフ・トゥ・ドゥ・ザット (テイク1、インコンプリート) (previously unreleased)
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