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ザ・スパンデッツ 来日記念特集

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 最新アルバムを携え9月に初来日公演を行うことが決定したカナダ出身の10人組バンド、ザ・スパンデッツ。一昨年、日本デビュー作『スパンデックス・エフェクト』がクラブ・シーン界隈で密かなブームを巻き起こした彼ら。とはいえ、ボーカルが3名?フリー・ソウル?彼ら一体何者?多くの音楽リスナーにとってまだまだ謎多きザ・スパンデッツをキーワード別に徹底解説!

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 カナダ出身のアーティストといえば…ジャスティン・ビーバー、カーリー・レイ・ジェプセンなどのポップス勢に加え、SUM41にニッケルバック、アヴリル・ラヴィーンにダニエル・パウター、ラッパーのドレイク、そして昨年夏に全米を席巻したMAGIC!(マジック!)など数えあげればきりがなく、そのジャンルも幅広い。ザ・スパンデッツはそんなカナダの音楽シーンにおいて、日本ではあまり馴染みのないトロント発のインディー・シーンから飛び出した異色の10人組バンドである。

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CD
▲『サーティー』/
アレックス・テイト

 バンドの一番の特徴として挙げられるのが、3名の女性ボーカリストの存在。なかでもリード・ボーカルを務めるアレックス・テイトは、伝説のラテン・ミュージシャン、マンテカのバンド・メンバーだったトランペット奏者を父を持つ音楽一家育ち。今年2月にPヴァインが仕掛ける新世代ジャズ・シリーズ“Feelin’Jazzy”第一弾としてソロ・デビュー作『サーティー』もリリースしており、キュートで透明感溢れる歌声が最大の持ち味だ。アレックスを中心にマギー・ホプキンス、リジー・クラークの3人によるハーモニーがスパンデッツ・サウンドの核となっている。

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CD
▲『スパンデックス・
エフェクト』

 ザ・スパンデッツの音楽が日本上陸を果たしたのは2013年のこと。日本デビュー・アルバム『スパンデックス・エフェクト』に先行してリリースされた「Sweet & Saccharine」がクラブ・シーンを中心に話題沸騰。まったくの無名ながら、ポップでアーバンなサウンドはフリー・ソウル、サバービア、オルガンバー、キング・オブ・ディギン、レア・グルーヴ、渋谷系といった言葉にピンとくる日本のコアな音楽リスナーのツボを刺激し、7インチ・シングルも即時ソールドアウトという非常事態に。橋本徹氏の監修・選曲で90年代に一世を風靡した伝説のコンピレーション「Free Soul」の復活盤『Free Soul meets P-VINE』にも、その中核を担うナンバーとして選曲・収録された。

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 デビュー作『スパンデックス・エフェクト』では、フリー・ソウルやレア・グルーヴ・クラシックとしても日本で人気の高いハワイアン・バンド、レムリアの人気曲「Hunk Of Heaven」をカバーし話題となった彼ら。8月19日にリリースするセカンド・アルバム『スパンコール・サンライズ』にもボーナストラックとしてレムリアの新たなカバー「All I’ve Got To Give」が収録されるとのこと。同曲の7インチ・シングルもリリース予定で早くも売り切れ必至だ!

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Dig Deeper
▲ 「Dig Deeper」(Live)

 アレックスはザ・スパンデッツについて3人のガールズ・グループと総勢10名の大所帯バンド、2つの側面を持っているとインタビューで語っている。現在バンドには、ギター、ベース、ドラム、キーボードの基本編成に加え、フルート、サックス、トランペットなどを担当するホーン・セクションが3名。トランペット奏者を父に持ち、ディスコ・ソウルにも多大な影響を受けたアレックスは、このホーン隊もザ・スパンデッツのサウンドの大きな個性の一つだと考えているとのこと。9月の来日公演には残念ながらホーン・セクションは参加しないようだが、彼らが醸し出すアーバン&メロウなだけでなくディスコ・ソウルにも通ずるグルーヴィーなサウンドを是非CDで味わってほしい。

『スパンデックス・エフェクト』収録曲の
アコースティック・セッションをチェック!

Sweet & Saccharine

「Sweet & Saccharine」

 日本でのスパンデッツ人気に火をつけた「Sweet & Saccharine」。オリジナルはアップテンポなディスコ・チューンながら、透明感溢れるハーモニーはどこか涼しげ。

Calendar Girl

「Calendar Girl」

 女の子らしいポップ・チューンは元々「ケイティ・ペリーに曲を書くとしたら?」というお題のもと書き下ろしたナンバーとのこと。キュートな歌声や歌詞の世界観は渋谷系、シティ・ポップ好きのリスナーにも響くのでは?

Shine A Smile

「Shine A Smile」

 レゲエやハワイアンなどトロピカルなムード漂うナンバーはまさに今の気分。心地よいハーモニーに合わせて思わず体を揺らしたくなる、ご機嫌な一曲。

来日公演へ向けて橋本徹氏からコメントが到着!

 思えば2013年秋、カナダ・トロントからスパンデッツのファースト・アルバム『スパンデックス・エフェクト』の音源が届いたとき、一緒に盛り上げていきましょうよ、とレコード会社の担当ディレクター氏に声をかけられたのが、Free Soul 20周年のアニヴァーサリー・コンピが次々とリリースされることになったきっかけだった。軽快なギター・カッティングがグルーヴィーで心地よい「Sweet & Saccharine」は、『Free Soul~2010s Urban-Groove』というコンピレイションに収めた。ハワイのメロウ・ブリージンなFree Soul人気バンドLemuriaのカヴァーも話題を集めた。そして、充実のセカンド・アルバム『スパンコール・サンライズ』を発表したばかりの彼女たちが、遂に日本公演にやってくる。初めて「Sweet & Saccharine」を聴いたときのような胸躍る気分で、心待ちにしたいと思う。

橋本徹(SUBURBIA)

ザ・スパンデッツ「スパンコール・サンライズ」

スパンコール・サンライズ

2015/08/19 RELEASE
PCD-93939 ¥ 2,530(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.Love Me Leave Me
  2. 02.Little Late
  3. 03.Lover’s Summer Day
  4. 04.Over Me
  5. 05.If You Wanna Stand By Me
  6. 06.Don’t Look Now
  7. 07.Mister Mister
  8. 08.Something Good
  9. 09.So Far Away
  10. 10.All I’ve Got To Give
  11. 11.Love Me Leave Me (extended version)

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