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Rainy Day, Dream Away~雨の日のクラシック・ロック11曲

Rainy Day Music

 音楽ファンが待ちに待ったフェスシーズンを迎える前に必ずやってくるのが梅雨。そこで今回は、クラシック・ロック名盤より“雨ソング”をピックアップ。窓ガラスを濡らす雨音とレジェンドたちの名曲に耳を傾けながら、アクティブな夏に備えてみてはいかがでしょうか。

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「はげしい雨が降る」/ボブ・ディラン
A Hard Rain's a-Gonna Fall (1966年)

 1963年に発表のセカンド・アルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』収録、60年代のディラン代表曲のひとつ。日本では、同アルバムからのヒット曲「風に吹かれて」のB面として1966年にシングル・リリースされた。ジョーン・バエズ、レオン・ラッセル、ブライアン・フェリーなどのカバーも有名。2007年にはサラゴサ国際博覧会のテーマ曲としてセルフカバーも。

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「雨の日の女」/ボブ・ディラン
Rainy Day Women #12 & 35 (1966年)

 続いてもディランの『ブロンド・オン・ブロンド』収録、歓声のようなコーラスとホーン・セクションが妙に耳に残る「雨の日の女」。ドラッグにまつわる表現を含む内容から、アメリカの多くのラジオ局や英BBCなどで放送禁止となった「いわくつき」のナンバー。とはいえ歴史を塗り替えたロックの金字塔「ライク・ア・ローリング・ストーン」(1965)と並ぶ全米ビルボード2位、イギリスでも7位と大ヒットを記録した。

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「雨に負けぬ花」/サイモン&ガーファンクル
Flowers Never Bend with the Rainfall (1966年)

 オリジナルはポール・サイモンのソロ作として1965年に発表されたものだが、翌年サイモン&ガーファンクルとして再録。同じくソロ作のセルフカバーで全米ビルボード3位を記録した「アイ・アム・ア・ロック」のB面としてシングル・リリースされた。繊細で情緒的な歌詞と2人の巧みなハーモニーは、切なくもホッとできる曲。同曲収録のサード・アルバム『パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム』はグループ史上初のTOP10入り、全米4位に。

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「レイン」/ビートルズ
Rain (1966年)

 ビートルズの全米No.1シングル「ペイパーバック・ライター」のB面収録、ジョン・レノンがリード・ボーカルをつとめる「レイン」。テープの逆回転や特殊な録音技術を駆使した浮遊感のあるボーカルといい、ジョージ・ハリスンによるオリエンタルなギターリフといい、以降サイケデリックな音楽に傾倒していったジョン・レノンらしい(名義はレノン=マッカートニーだが)雨ソングは、鬱陶しい雨の日を幻想的な気分にさせてくれるだろう。

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「雨の日に夢去りぬ」/ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
Rainy Day, Dream Away (1968年)

 ジミ生存当時のラストアルバムであり大名盤『エレクトリック・レディランド』収録のジャジーなナンバー。咳払いから始まり、語り合うようなギター&サックスの掛け合い、スモーキーな歌声が生み出す気だるい雰囲気は、まるで雨の日に窓の向こうの霞んだ街の景色を眺めているかのよう。同曲のドラムを担当しているのは、のちにジミとバンド・オブ・ジプシーズを結成する黒人ドラマー、バディ・マイルス。

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「ワン・モア・レイニー・デイ」/ディープ・パープル
One More Rainy Day (1968年)

 デビューアルバム『ハッシュ/ディープ・パープルI』収録、ハードロック路線へとバンドの音楽性を確立する前のDP初期の隠れた名曲。サイケデリック・ロック全盛期にデビューを果たした彼ら、ヒットを記録したジョー・サウスのカバー「ハッシュ」からも分かるように、デビュー当初は多分にその影響を受けたサウンド作りを行っていた。「ワン・モア・レイニー・デイ」もサイケデリックなオルガンに幻想的で美しいコーラス・ワークが印象的。

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「レット・イット・レイン」/エリック・クラプトン
Let It Rain (1970年)

 1970年発表のクラプトン初のソロ作『エリック・クラプトン・ソロ』収録。当時ツアーに帯同していたデラニー&ボニーのサポートのもとで書き上げた、クラプトンらしい情熱的なラブソング。優しく繊細なギターリフと歌声のように美しく流麗なギターソロは必聴。今でもライブでよく披露されているナンバーで、軽快なサビ部分には「Let It Rain!Let It Rain!(雨よ降れ)」と一緒に口ずさみたくなる。

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「雨を見たかい」/クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル
Have You Ever Seen the Rain? (1971年)

 ジョン・フォガティ率いるCCRの代表曲。実は彼らが「全米ビルボードNo.1(楽曲)を取ったことがない不運なバンド」なのはロック・ファンの間では有名な話。なんと5つの特大ヒット曲がありながらすべて最高位「2位」という珍記録を持ち、「雨を見たかい」も残念ながら8位止まりとなっている。この曲は反戦歌であり、曲中で歌われる「雨」はナパーム弾を揶揄しているとの説があるが、フォガティ本人はこれを否定している。

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「レイン・ソング」/レッド・ツェッペリン
The Rain Song (1973年)

 1973年リリースの5作目『聖なる館』収録曲。ビートルズのジョージ・ハリスンに「君たちのバンドの弱みはバラードをやらないことだ」と言われたことに対抗して制作された曲だそうで、あえてジョージの代表曲「サムシング」と同じコード進行にしたとか。ロバート・プラントが抑えたトーンで雨を乞う、しっとり系アコースティック・ナンバー。雨の夜にゆっくりと耳を傾けたい。

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「アバウト・トゥ・レイン」/ニール・ヤング
(See The Sky) About To Rain (1974年)

 ニール・ヤング代表曲のひとつ。CSN&Yでタッグを組むデヴィッド・クロスビーが所属していたロックバンド、バーズが1973年のラスト・アルバムで発表し、翌年アルバム『渚にて』でニール・ヤングがセルフカバー。落ち着いたピアノの音色とニール・ヤングの歌声が心地良い。しとしと降り注ぐ雨を窓越しに眺めながら、穏やかで内省的な世界観にどっぷりと浸りたくなる曲だ。

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「フール・イン・ザ・レイン」/レッド・ツェッペリン
Fool In The Rain (1979年)

 最後は再びレッド・ツェッペリン。『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』収録。先ほどの「レイン・ソング」と違い、軽快かつグルーヴィーなレイン・ソング。プラントのカラっとした歌声とジョン・ボーナムの刻むシャッフルが最高に心地よい一曲。リズムチェンジを繰り返し、やがてサンバ調へと辿り着くドラマティックな展開の同曲を聴けば、思わず雨の街角を陽気にスキップしてしまうかも。

ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス「エレクトリック・レディランド」

エレクトリック・レディランド

2013/04/10 RELEASE
SICP-30003 ¥ 2,860(税込)

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Disc01
  1. 01.恋の神々
  2. 02.エレクトリック・レディランド
  3. 03.クロスタウン・トラフィック
  4. 04.ヴードゥー・チャイル
  5. 05.リトル・ミス・ストレンジ
  6. 06.長く暑い夏の夜
  7. 07.カム・オン(レット・ザ・グッド・タイムス・ロール)
  8. 08.ジプシー・アイズ
  9. 09.真夜中のランプ
  10. 10.雨の日に夢去りぬ
  11. 11.1983
  12. 12.月夜の潮路
  13. 13.静かな雨、静かな夢
  14. 14.焼け落ちた家
  15. 15.ウォッチタワー
  16. 16.ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン)

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