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videoolio vol.22: ICONIC SUMMER ROCK SONGS OF THE 90's~90年代ロック・シーンを彩ったサマー・ソング特集
旬なアーティスト、注目のバンドなどをビデオをとともに紹介する【videoolio】。今回は、90年代へ時間を戻し、サブライム、シュガー・レイ、311、オフスプリング…夏を連想させるロックのミュージックビデオをピックアップ。30代洋楽リスナーの青春時代を彩ったナンバーの数々で、本格的な夏がやってくる前に“あの夏”にタイムスリップしてみては。
パンク、スカ、レゲエ、ヒップホップ、ダブなどを包括したオリジナリティ溢れるサウンドにショッキングな歌詞、激情型のライブパフォーマンスで90年代にアメリカの若者から支持を得た米・カリフォルニア・ロングビーチ出身の3ピース・バンド、サブライム。メジャーデビュー直前の96年5月にフロントマンであるブラッド・ノウェルがドラッグのオーヴァードーズにより急死しバンドは解散となるが、日本でもサーファーやスケーターを中心に人気を獲得し、ブラッドの遺作である『サブライム』が今も名盤として多くの人に愛聴されている。
自主レーベルから92年にリリースしたデビュー作『40オンス・トゥ・フリーダム』収録曲。当時、社会問題となっていたデート・レイプを題材にしたこの曲が地元ラジオ局でパワープレイされたことで、彼らの人気に一気に火がついた。よりスカ色を濃くしたフィッシュボーンによるカバーも。
96年、ブラッドの死後にリリースされた『サブライム』収録、レゲエ色の強いアコースティック・ナンバー。懐かしさを感じさせる素朴で優しいメロディーながら、歌われている内容は決して平和的ではないのがサブライムらしい。在りし日のブラッドの姿が投影されたミュージック・ビデオも今となっては味わい深い。
90年代に隆盛を極めたオレンジ・カウンティ出身、バンドにDJを加えた編成のミクスチャー・ロック・バンド、シュガー・レイ。ミクスチャー勢のなかでも、“夏”や“海”を連想させるリラックスしたサウンドとフロントマンのマークのルックスもあって特に女性から多くの支持を集めた彼ら。3rdアルバム『14分59秒』は300万枚を超えるセールスを記録し、収録曲から「エヴリ・モーニング」「サムデイ」「フォールズ・アパート」と3つの特大ヒットを生んだ。
2ndアルバム『シュガー・レイのアメリカン・ドリーム'97~爆走街道まっしぐら、俺らに勝る敵はナシ!』のリード・シングルとして全米ビルボード・エアプレイ・チャート6週間連続No.1を獲得したロングヒット・チューン。アルバムは200万枚を超えるセールスを記録し、バンドはブレイクを果たした。
アルバム『14分59秒』のリード・シングルとして米ビルボード・シングルチャート最高位3位となるヒットを記録したシュガー・レイの代表曲。アコースティックなサウンドにキャッチーなメロディーが海を連想させ、ミドルテンポを得意とする彼らの真骨頂ともいえる一曲だ。
95年にリリースしたセルフ・タイトル作が300万枚のセールスを記録しブレイクを果たした311。ロックにレゲエやヒップホップ、ダブなどの要素を融合した斬新なサウンドと歌とラップによるツインボーカル・スタイルでその後のロック・シーンに大きな影響を与えた。90年代後半に流行したミクスチャー・ロックの先駆け的な存在として、日本でも高い人気を誇り、コンスタントに来日公演を行っている。
『311』のリード・シングルとしてスマッシュ・ヒットを記録した出世作。地道にライブ活動を続けてきた彼らだが、「DOWN」のミュージック・ビデオがMTVでパワープレイされたことを機に一気に全米ブレイクを果たした。今もライブでは必ず披露される名曲。
50万枚の売り上げを記録したアルバム『サウンドシステム』のリード曲として1999年の8月に発表されたサマー・チューン。重厚なギター・リフにレゲエ調のボーカル、ラップの絡みが印象的なナンバーで、これからの季節がよく似合う一曲。
ミクスチャー・ロックと並び90年代後半に大流行したのが、日本では“メロコア”と称されたパンク勢。その代表格といえるのがカリフォルニア州オレンジ・カウンティ出身のオフスプリング。94年にアルバム『スマッシュ』がインディーながら脅威のセールスを記録し大ブレイク、グリーン・デイとともに90年代中盤にポップ・パンク(メロコア)ブームを巻き起こした。疾走感溢れるサウンドは当時スケーター達のアンセムに。おバカで皮肉な世界観と過激なパフォーマンスは今も健在だ。
97年『イクスネイ・オン・ジ・オンブレ』からのリードシングルとして96年末にリリース。アルバム自体は『スマッシュ』を超える大ヒットには至らなかったものの、衝動的な歌詞と疾走感溢れるサウンドで多くの若者の心を掴んだ。彼らの曲の中で最も短い(1分55秒)シングル曲である。
▲「Pretty Fly (For a White Guy) 」(1998)
98年『アメリカーナ』のリードシングルとして、バンド史上最大のヒットを記録。おバカでお気楽なナンバーと見せかけて、実は皮肉や辛辣なメッセージが込められているという彼ららしい手法のナンバー。HIPHOPカルチャーに憧れるミーハーな若者を揶揄する内容で、ミュージック・ビデオもそれに基づいたストーリー仕立てとなっている。
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