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フォークとロックを自由自在に行き来するUK注目の新星! トゥ・キル・ア・キング インタビュー

トゥ・キル・ア・キング インタビュー

 2009年にシンガーソングライターのラルフ・ペリーマウンターを中心に結成されたトゥ・キル・ア・キング。2011年にシングル「Fictional State」でデビューし、2013年に1stアルバム『カンニバルズ・ウィズ・カトラリー』を発表。ストリングス、ブラスなどを用いた情緒的なフォーク・サウンドと詩的な世界観が受け、同年<Xtra Mile Recordings>と契約し、ボーナス・トラックを追加収録した形で再リリースされる。その後、幾度かのバンド・メンバー変更を経て、現在の5人編成に落ち着くと、旧友バスティル(ラルフは大ヒット曲「Pompeii」の印象的なコーラスにも参加している)やフランク・ターナーのツアー・サポートに抜擢され、ライブ・アクトとしても頭角を現していく。そして、2015年3月には、大規模な会場での演奏経験によって培われたダイナミズムに溢れたバンド・サウンドに傾倒した2ndアルバム『トゥ・キル・ア・キング』を発表。今作を日本でもリリースするバンドの中心人物ラルフが、これまでの軌跡とアルバムについて話してくれた。

自分の作った音楽を人々とシェアすることは、ずっと僕の夢だった

Musicians Like Gamblers Like Drunks Like Me
▲ 「Musicians Like Gamblers Like Drunks Like Me」 (CARDINAL SESSIONS)

??ニュー・アルバム『トゥ・キル・ア・キング』のリリースおめでとうございます。先日行われたロンドンのシェパーズ・ブッシュ・エンパイアでのライブもソールドアウトとなったそうですね。

ラルフ・ペリーマウンター:ありがとう。シェパーズ・ブッシュでのライブは、すごく楽しめた。新曲を演奏するのが楽しくてしょうがないんだ。ライブに新たな息を吹き込んでくれる感じだね。

??ラルフが曲作りを始めたのは、いつ頃ですか?また本格的に音楽を作ろうと思ったきっかけは?

ラルフ:15歳の頃に曲作りを初めたんだ。僕が歌い、友人がギターを弾いていたけど、すぐに不満に感じるようになって、自分でギターを習得することにした。小さい頃から、様々な音楽を聴いて育ったけど、やはり詞がいい曲に惹かれるね。ボブ・ディラン、ザ・フーやグリーン・デイ。自分の作った音楽を人々とシェアすることは、ずっと僕の夢だったんだ。それをプロのミュージシャンとしてできることになったのは、オマケでしかないよ。

??トゥ・キル・ア・キングは、これまで幾度かメンバー変更を経ていますが、現在のメンバーについて教えてください。

ラルフ:僕が主に曲を書いていて、キーボード・プレーヤーのベンは、新作に収録されている曲の半分をプロデュースしたんだ。タッフェルは物を叩くのが好きだからドラマーにピッタリで、エレキ・ギター担当のグラントは最近ジョギングを始めた。ベーシストのピートはフィンランド出身だよ。

Family
▲ 「Family」 (Live)

??これまでのキャリアのハイライトは?デビュー作と今作の間では、バスティルやフランク・ターナーなどの前座として何千人もの観客の前でも演奏してますよね。

ラルフ:やっぱり自分たちのヘッドライン・ツアーは特別だよね。これまで2回行ったけど、みんなが曲を一緒に歌って、楽しんでくれるのは、僕らにとってとても意味のあることなんだ。そう、慣れっていうのは、可笑しなものだよね。大勢の観客の前でいくつかショーを演奏したら次第に慣れていくんだ。緊張もほぐれ、みるみると演奏のレベルも上がっていくし。

??気の知れたミュージシャン仲間などと行っていた“バルコニー・セッションズ”などのインティメイトな空間での演奏と比較すると如何ですか?

ラルフ:そう、僕らにはその一面もあるんだ。巨大なステージでエレキ・ギターをかき鳴らすこともできるけど、リビング・ルームなどでマイクなしで演奏することもできる。どちらも同じぐらい魅力的で、曲が人に与える作用もまったく違うと感じるね。

??新作の制作にあたって、そういったライブ感を活かすような工夫はしましたか?

ラルフ:アルバムは、初期のデモとプロデュースされた曲の間を行ったり来たりするんだ。そうすることで、リスナーをよりハラハラさせることができると思うんだ。

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    どのように接しているのかを体感することで学ぶことが多い
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みんなが演奏するの見たり、ビートやリフに
どのように接しているのかを体感することで学ぶことが多い

(Ralph's Singalong Sessions)
▲ 「Funeral」 (Ralph's Singalong Sessions)

??ソングライティングのプロセスにおいて、デビュー作から大きな変化はありましたか?内容も前作に比べて内省的ですよね。

ラルフ:2ndアルバムは、僕らだけで作り上げた感が強い。曲をライブで演奏することが出来なかったからね。デビュー作と同じように、困難なプロセスだった。だから、色々をトライしてみて、うまくいきそうなものと、そうじゃないものを見極めていったんだ。確かに、2ndアルバムは内省的だね。デビュー作は、僕自身というより他人についての曲が多かったから。

??今作でプロデューサーを務めたマーク・クルーは、バンドが思い描いていたサウンドをどのように具現化していったのですか?

ラルフ:彼は、本当に素晴らしいよ。すぐに気が合ったんだ。いい曲に対してとても敏感だと思うし、プロダクション、ミックスの両方において、曲の聴きどころを巧みに引き出す力を持っているんだ。

??アルバムのアートワークについて教えてください。

ラルフ:とてもビューティフルだよね。デビー・スカンランが撮影したもので、タッフェルの父親が、若い頃の自分と対決しているものなんだ。

??バンド名をデビュー作のタイトルにするバンドは多くいますが、2作目となる今作をあえてセルフ・タイトルにした理由は?

ラルフ:バンド・メンバーが変わったのと、サウンドにも変化があったからかな。

Choices
▲ 「Choices feat. Bastille & Friends」 (Ralph's Balcony, Episode 20)

??“バルコニー・セッションズ”などの映像を観ると、コラボしたり、一緒に演奏したりする仲間が大勢いるようですが、こういった音楽コミュニティの利点というのは?

ラルフ:他のミュージシャン達と演奏するのは大好きなんだ。ソングライティングに対するアプローチは人それぞれ。だから、みんなが演奏するの見たり、ビートやリフにどのように接しているのかを体感することで学ぶことが多いんだ。

??バスティルのダンとは特に親しいようですが、彼らが世界的に売れたことを嬉しく思いますか?

ラルフ:本当にアメイジングだよ。今は有名なのが当たり前みたいになっているけど、彼らがだんだん売れていくのを目の当たりにするのはとてもエキサイティングだったね。

??デビュー前に、同じバンドで演奏していたこともあるようですが、今後2人がコラボすることはありそうですか?

ラルフ:もちろんだよ。

??最後にトゥ・キル・ア・キングにとって、2015年はどんな年になりそうですか?

ラルフ:もっと、もっとライブをやるよ。新曲をライブで演奏するのが、とにかく楽しいからね。

??今日はありがとうございます。日本にも近々来てくださいね。

ラルフ:行けたら、夢みたいだね。嘘じゃなくて、僕は世界中の国で、日本に一番行きたいんだ。

"Love Is Not Control" Music Video

トゥ・キル・ア・キング「トゥ・キル・ア・キング」

トゥ・キル・ア・キング

2015/04/18 RELEASE
XMR-103CDJ ¥ 2,310(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.Compare Scars
  2. 02.Love Is Not Control
  3. 03.Oh My Love
  4. 04.Friends
  5. 05.The Chancer
  6. 06.School Yard Rumours
  7. 07.Good Times (A Rake’s Progress)
  8. 08.Musicians Like Gamblers Like Drunks Like Me
  9. 09.Grace At A Party
  10. 10.World Of Joy (A List Of Things To Do)
  11. 11.Today

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