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Gacharic Spin(ガチャリックスピン)『赤裸ライアー/溶けないCANDY』インタビュー

Gacharic Spin(ガチャリックスピン) 『赤裸ライアー/溶けないCANDY』 インタビュー

「私たちを超えるエンターテイメント集団、いたら出てこいや」

 日本の音楽シーンにじんわり革命を起こしつつある全力エンターテイメントガールズバンドの実態を暴く、メンバー全員参加インタビュー。アイドルとも、バンドとも、あらゆるエンターテインメントと本気で戦う6人の生き様、ここに記録する。

参加メンバー:FチョッパーKOGA(b)、はな(vo,dr)、TOMO-ZO(g)、オレオレオナ(vo,key)、まい(Performer1号)、ありさ(Performer2号)

「私は昔、SPEEDになりたかったんですけど!」「しかも可愛いし」

--今日は「“ガチャリックスピン”って最近よく名前聞くけど、一体何者なの?」と思っている人たちへ向けたインタビューにできればと思うんですけど、Gacharic Spinって一体何者なの?

FチョッパーKOGA:全力エンターテイメントガールズバンドです!

--そもそも何を目指して結成された集団なんでしょう?

『Lock On!!』 GacharicSpin
『Lock On!!』 GacharicSpin

FチョッパーKOGA:私とはなから始まったんですけど、元々「ガールズバンドをやろう」って始めた訳じゃなくて、「ボーカルだけ男性で、楽器チームを女子だけで固めたら格好良いよね」とか色々思っていたんですよ。でも最終的に集まったメンバーが女の子だけだったんでガールズバンドになったんです。で、音楽性で言うと、デジタルサウンドを取り入れているガールズバンドがあんまりいないので、それもやれるし、厳ついこともできるバンドにしようと思っていたんですけど、まさかこういう形態になって、エンターテインメントに傾倒していくとは思ってなかったです。そこはバンドを続けていく中で変わっていったところで。

--どういった経緯でこの6人が集まったんですか?

Gacharic Spin vs ガチャガチャダンサーズ『赤裸ライアー/溶けないCANDY』インタビュー

FチョッパーKOGA:私とはなとTOMO-ZOとセンターボーカルがいたんですけど、そのセンターボーカルが脱退することになって、そのちょっと前にオレオレオナはサポートキーボーディストとしてGacharic Spinのステージに立ってたんですけど、入れ替わりで正式メンバーになったんです。そこからオーディションで新しいボーカルを探したんですけど、なかなか良い出逢いがなくて。はなもオレオも前はボーカリストとして活動していたこともあったので、だったらこの2人をツインボーカルにしようと。ただ、みんな楽器で手が塞がってて煽ることができないので、新しい血を入れようと思ってニューハーフの人やマジシャンとか「バンドメンバーなの? それ」みたいな人に声掛けてて、最終的にパフォーマーを2人入れることにしたんです。

--そのパフォーマーである1号 まい&2号 ありさはどこで見つけたの?

オレオレオナ:まいはKOGAさんと知り合いだったんだよね?

FチョッパーKOGA:Gacharic Spinのライブを観に来ていたんですよ、お父さんやお母さんと。それでダンサー入れたいなと思ってたら「やりたい!」って言ってくれて。その前に一度だけまいが踊ったことがあって、それの評判がすごく良くて。それで加入してもらうことになったんですけど、ダンサーは1人よりも2人のほうがバランスが良いので、友達のありさを連れてきてもらったんです(笑)。

--Gacharic Spinを浅くしか知らない僕からすると、近年のアイドルムーヴメントがあって、それを上手く活用したバンド兼パフォーマンス集団という印象なんですけど、実際のところはどうなんでしょう?

Gacharic Spin vs ガチャガチャダンサーズ『赤裸ライアー/溶けないCANDY』インタビュー

はな:アイドルが活躍しているのをきっかけに。という訳ではないんですけど、パフォーマーが入ったことによって対バンもバンドだけじゃなくアイドルさんとやることも増えたし、間口がすごく広がったんです。なので、アイドル文化に乗っかった訳ではないんですけど、本当にたまたま時代が合ったんだろうなって。


--あと、Gacharic Spinのライブを観た人は口を揃えて「パフォーマンスがヤバい、演奏が凄い」と言います。そこは我ながらヤバくて凄いことやってるなと思っているんでしょうか?

FチョッパーKOGA:自分たちでは「凄いです」とは答えづらい!

一同:(笑)

はな:まぁでも私とオレオの場合は楽器と歌を兼任でやってる訳じゃないですか。元々センターボーカルがいた頃の曲もやったりするんですよ。そうなると、物凄く激しいプレイをしながらメインボーカルも務める訳で。そこでプレイを簡単にしたくないっていう意地があるので、どっちも必死にやるんですよね。そういうところは我ながら頑張っているなと思います。

FチョッパーKOGA:それは楽器をやっている人たちには「凄い」って言われますね。「これ叩きながら、あれだけ歌えてんの?」って。

オレオレオナ:私ははなちゃんほどやってないんですけど、歌いづらかったらそれなりに変える。

--あ、変えちゃうんですね(笑)。

オレオレオナ:だからはなちゃんは凄いなって思います(笑)。

はな:でもオレオは鍵盤に乗っかったりするんですよ。

オレオレオナ:私は昔、SPEEDになりたかったんですけど!

はな:SPEEDは鍵盤の上には乗らない(笑)。

FチョッパーKOGA:あと、こんなにつけまつげも付けない。

オレオレオナ:こんなに太ってもない!

一同:(笑)

オレオレオナ:いや、何が言いたいかと言うと、歌もうたえて、鍵盤も弾けて、今はダンサーも入ったことで一緒に踊ったりもできるんで、超楽しませてもらってて。「今までの人生でやってきたこと全部無駄になってない!」みたいな感じなんです。そんな自分が好き□(□=ハート)

--自分が好きっていうことを伝えたかったんですね。まぁでも自分の好きだったものがここには全て集約されていると。

オレオレオナ:私の人生の集大成がGacharic Spin。それは他のバンドでは出せないので、ここにしかない。だって、ステージ上でいくらでんぐり返ししても怒られないんですよ?

--たしかに他のバンドではでんぐり返しさせてくれない(笑)。

FチョッパーKOGA:あと、TOMO-ZOは一番ギャップがあると思います。

--どんなギャップがあるんでしょう?

FチョッパーKOGA:クマの靴を履いてるんですよ!

オレオレオナ:この時代に!

Gacharic Spin vs ガチャガチャダンサーズ『赤裸ライアー/溶けないCANDY』インタビュー

TOMO-ZO:私もちょっとだけ後からGacharic Spinに入ったんですけど、演奏陣のパフォーマンスとテクニックが凄いんで、私もメタルの速弾きとか弾くようになって、フレーズもいろいろ勉強するようになったんですけど、それを笑顔で弾く人は他にいないよね?って思って。しかも可愛いし。

一同:…………。

--「こんなに可愛い私がメタルギタリストのように速弾きしながら笑顔だよ。凄いでしょ?」ってことですね。

TOMO-ZO:そうです(笑)。

FチョッパーKOGA:TOMO-ZO独特のステップがあるみたいで、「あれをやりながらあのリフを弾くのは凄い」って言われてます。

TOMO-ZO:メタル系のゴリゴリのギタリストの方がそれをマネしてくれています。

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「グラビアだったんですけど(笑)」「吉TOMO-ZOな感じで東京に」

--そんなヤバくて凄いGacharic Spin、せっかく全メンバー揃っていますので、それぞれの生い立ちも聞きたいんですが、どのような人生を歩んでいく中でGacharic Spinに辿り着いたんでしょう?

FチョッパーKOGA:名古屋の田舎のほうで暮らしていたんですけど、元々はダンスがやりたかったんです。でも田舎にダンススクールってないんですよ。ダンスを練習するにはタレント養成所みたいな劇団の授業を受けるしかなくて、そこに入ってみたんですけど、実際にはダンスの授業が全然なくて。それで「このままじゃダメだ。東京に行かなきゃダメだ」と思っていろんなオーディションを受けて、落ちまくったんですけど、最後に「これ落ちたらもう諦めよう」と思っていたオーディションに受かったんです。それがグラビアだったんですけど(笑)。

--最初はアイドルだったんですね。

FチョッパーKOGA:でもふとしたきっかけでバンドをやることになって、初めてベースを持ったんです。高校生のとき。そこからはバンド活動にどっぷりハマってしまって。東京出てくるときにまさか自分がバンドをやるとは思ってもいなかったんですけど。元々音楽がすごく苦手で、音楽の授業は全部サボりたい人だったんで、地元の友達に「バンドやってる」って言うといまだに驚かれます(笑)。

--続いて、はなさん。

はな:元々は何にも興味がない人間で。

オレオレオナ:すっごいところから入ったね(笑)。

Gacharic Spin 『僕だけのシンデレラ』 Full ver.
Gacharic Spin 『僕だけのシンデレラ』 Full ver.

はな:本にもテレビにも映画にもゲームにも興味が持てないまま十数年過ごしてしまったので、その反動で高校生のときにいろんなものに興味を持つようになっちゃったんですよ。そこからいろんな楽器に興味を持ち始めて、「あ、これも弾きたい、あれも弾きたい、それも触りたい」ってなって、ギターとかベースとかドラムとかをちょこちょこ遊びで触ってて。で、そのときに同級生だったKOGAさんと学校で「バンドやっちゃう?」みたいな感じになったんですけど、最初はそれぞれ別のバンドで活動することになって。でもやっぱり一緒にバンドを作ろうってなって、Gacharic Spinがある感じです。好きなものに対して「こうしたいからこういう音楽を創る」とか「どうやったらみんなに楽しんでもらえるかな?」って自分で考えながら何かやるのはGacharic Spinが初めてかもしれない。

--続いて、TOMO-ZOさん。

TOMO-ZO:私は設定が……あって……ニコリン星かた来たトモコリン……。

はな:遠慮がちに言うの、やめよう(笑)!!

--堂々と言って頂いて。

TOMO-ZO:宇宙人なんですけど! ……で、どうしたらいい?

一同:(笑)

TOMO-ZO:あの……地球に降り立って、わりと地球に来てからすぐ……地球に生まれ立ってから……えーっと。

はな:馴れてない(笑)。

TOMO-ZO:小さい頃から音楽が大好きで、その頃から音楽の仕事がしたいなって思ってたんです。初めてバンド組んだのが小学校5年生だったんですけど、そこでギターも始めて。でも長野の田舎者だったので「ここにいてもしょうがない」と思って……

FチョッパーKOGA:俺ら東京さ行ぐだ?

TOMO-ZO:テレビもねぇ、ラジオもねぇ。

--吉幾三、出てきましたね。

TOMO-ZO:吉TOMO-ZOな感じで東京に出まして、高校のときにオーディションで初めて組んだのが、オレオと一緒のガールズバンドで。5年ぐらい活動していたんですけど、それが残念ながら解散したときにGacharic Spinのギターも抜けるときで……。

FチョッパーKOGA:私が前にやっていたバンドとこの2人がやってるバンドで対バンしたことがあって。

TOMO-ZO:それもあってGacharic Spinのオーディションに行って、無事受かりました。

--続いて、オレオレオナさん。

オレオレオナ:私はSPEEDに憧れて、中1のときにダンススクールに入ったの。練馬区出身なんですけど、練馬のほうでは可愛いほうだったし、自信持ってたんですけど、実際に入ってみたら可愛い娘ばっかりで、ちょっとビビっちゃって。

はな:一応そこはビビるんだ(笑)?

Gacharic Spin vs ガチャガチャダンサーズ『赤裸ライアー/溶けないCANDY』インタビュー

オレオレオナ:そこは分かってる。自分のビジュアルの雑さは分かってる。それでビビっちゃったんですけど、歌もダンスも楽しくて。でも中3の頃に足を壊しちゃって、医者から「もうダンスやらないで。二十歳前後で歩けなくなるよ」って言われて、それで超絶望していたときにギャルバンブームがあって。WhiteberryとかZONEとかいっぱい出てきてて、私がピアノを弾けるのを知って「ウチでもバンドやるから」って事務所から声をかけてもらって。それで「バンドとか分かんないしな」って思ってたんだけど、ディープ・パープルの「ハイウェイ・スター」を聴いて、「こういうの、やろうよ」って言われて、「これだったらコピーできるかも」って思って。クラシックを前からやっていたので。それでメンバー集まって演奏したらめっちゃ楽しくって。そこからはダンスそっちのけでバンドばっかりやってて、15ぐらい~22歳までやっていたんですよ。で、解散して、TOMO-ZOはGacharic Spinに入るんですけど、私は2年間ぐらい、ピアノ弾き語りで、今みたいな格好じゃなくお淑やかな女の子っぽい感じで、アコ箱とかで……

FチョッパーKOGA:ダンボール?

はな:空き箱?

Gacharic Spin vs ガチャガチャダンサーズ『赤裸ライアー/溶けないCANDY』インタビュー

オレオレオナ:空き箱の中じゃない(笑)。アコースティック箱! で、アコースティックライブを2年間やっているあいだに「Gacharic Spinのサポートしない?」って声かけてもらって。そこで「私、殻をかぶっていたのかな?」って気付いて、それが破れたんですよ。その破ったときに得られた快感が忘れられてなくて、入っちゃった□(□=ハート)

--続いて、1号 まいさん。


Gacharic Spin vs ガチャガチャダンサーズ『赤裸ライアー/溶けないCANDY』インタビュー

1号 まい:小学3年生の終わりの頃にスカウトされてグラビアをやってたんですけど、小4から部活に入らなくちゃいけないルールがあって、とりあえずダンス部に入ったんです。そこで先輩に「近所にダンススクールあるから、来ない?」って誘われて、体験入学みたいなので行ったらすごく楽しくて! そこからダンスにハマっていって、オーディションとかも受けていたんですけど、それと並行してグラビアを通じて、共通の知人を通してKOGAちゃんと知り合って、Gacharic Spinのライブを観に行ったときに「なんだ? このバンド!」と思って。で、2012年の7月7日にゲストで出させてもらったら、今までのダンスと、そこのステージに立ったときのダンスでは雰囲気も違うし、お客さんとの距離も全然違うんですよ。「楽しい!」っていう想いがすごく強くて、そこで新しい自分が見つかって。その後に「一緒にやらない?」って誘われたときに「やりたいです!」っていうお話をして、2013年に私の友達のありさを誘ってガチャガチャダンサーズとしてGacharic Spinとツアーを廻らせてもらって、6月7日に正式メンバーになりました。

--その誘われて入った2号 ありささんは、元々こういう世界に興味があったんでしょうか?

Gacharic Spin vs ガチャガチャダンサーズ『赤裸ライアー/溶けないCANDY』インタビュー

2号 ありさ:元々、まいと同じダンススクールに入ってたんですよ。でも将来の夢として「ダンサーになりたい」みたいな気持ちはそんなになくて、今目の前にあるものをやっていけばいいかなっていう、本当に軽い気持ちだったんですよ。でもまいに声かけられて「やってみようかな?」って、そこからスタートしました。今、実際にGacharic Spinのメンバーとして活動させてもらってるんですけど、みんな、お姉ちゃんみたいで。

FチョッパーKOGA:よかったぁ、おばさんじゃなくて(笑)。

--まいさんとありささんは、今回のシングルでガチャガチャダンサーズなるアイドルユニットとしての曲も収録しています。ということは、Gacharic Spinにはアイドルが二人在籍しているという印象でよろしいんでしょうか?

TOMO-ZO:あの……一応、私、アイドル担当。

--あ、そうか。

一同:(笑)

TOMO-ZO:こんなピンクの衣装着てるのに!

--でもガチャガチャダンサーズには入れてもらえなかったと。

TOMO-ZO:そうなんですよ。仲間はずれ。

オレオレオナ:年齢がね、1億超えてるから。

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「私たちを超えるエンターテイメント集団、いたら出てこいや」

--ガチャガチャダンサーズの曲を入れようと思ったのは?

ガチャガチャダンサーズ - 溶けないCANDY(Short ver.)
ガチャガチャダンサーズ - 溶けないCANDY(Short ver.)

FチョッパーKOGA:Gacharic Spinって毎回仕掛けたり、お客さんの想像を良い意味で裏切ることが多いんですけど、メジャー第一弾シングルでこんなことをやるバンドもいないだろうし、こういうことを出来るのが私たちの武器だと思うので、今回はGacharic Spinとガチャガチャダンサーズの両A面スプリットシングルにして、どっちメインのジャケットが多く売れるか。っていう対決をして、もしガチャガチャダンサーズが勝てたら彼女たちは単体でシングルが出せるんですよ。

1号 まい:だから何が何でも勝たなきゃいけないんです。

--“パフォーマー1号、2号の下剋上(!?)となる”という紹介文も目にしたんですが、最終的にはBABYMETAL的な立ち位置を狙っていると認識して問題ないですか? 母体より有名になるという。

FチョッパーKOGA:あれ、そうなっちゃう?

オレオレオナ:そうなったら私はついていきます。

はな:乗っかるの(笑)?

オレオレオナ:乗っかる。私はみんなみたいにプライドがないから乗っかる!

Gacharic Spin vs ガチャガチャダンサーズ『赤裸ライアー/溶けないCANDY』インタビュー

FチョッパーKOGA:ガチャガチャダンサーズはこれから2人だけでステージを作らなきゃいけない場面がいっぱい出てくるじゃないですか。そのときにだいぶ成長してくれると思うので、それをGacharic Spinのステージに持ち帰ってきてくれたら良いなって。だから今回の勝負ではライバルでもあるんですけど、仲間でもあるので、最終的にみんなが成長できる結果になったらいいなと思います。でもぜってぇ負けねーから。

オレオレオナ:大人げない(笑)。

--Gacharic Spinの皆さんは今のアイドルシーンをどう捉えているんでしょう?

FチョッパーKOGA:激しいアイドルが多い。

はな:楽曲的にもそうだし、気合いと根性、ストイックさ、すべての面において「可愛いですね」じゃ済まされない、メラメラしている感じがあるんで、対バンするときもめっちゃ本気で戦う。「アイドルだから」とか「可愛いからどう」とかそういう次元じゃないところで戦わないと。

FチョッパーKOGA:アイドルは本気だから、そこはバンドも見習うべき。私たちはパフォーマーが入ったことでアイドルの人たちと対バンすることが増えて、その現場を知れたことは凄く刺激になったし、負けてらんないなと思いました。

はな:格好良いもんね。

Gacharic Spin vs ガチャガチャダンサーズ『赤裸ライアー/溶けないCANDY』インタビュー

FチョッパーKOGA:格好良い。筋トレ、すごいしてたりとか、ストイック。

2号 ありさ:そういう凄いアイドルさんたちに負けないように、ガチャガチャダンサーズはスーパーちからを発揮できたらいいなと思います。

FチョッパーKOGA:スーパーちから(笑)?

--Gacharic Spinのアプローチって捉え方によってはアイドルシーンへのアイロニーにも映る訳じゃないですか。実際、アイドルシーンに対してはどういう立ち位置でいたいと思っているんですか?

FチョッパーKOGA:私個人的には、昔はアイドルだと思われるのがすごくイヤだったんですよ。でも今はアイドルって言われたら「よっしゃあ!」みたいな。

TOMO-ZO:できることならアイドルだと思ってほしい。

FチョッパーKOGA:「そう映る? いぇーい」みたいな(笑)。

TOMO-ZO:ガチャガチャダンサーズを通して見てもらって、ついでに私たちもアイドルだと思ってもらえたら。

--アイドルとして見られるのは本意であると。

FチョッパーKOGA:本意(笑)。でも全然嬉しい。それはアイドルの娘たちの本気さを私たちが分かってるから。私たちがアイドルって言われようが、何て言われようが、見る人の勝手というか。何にしても「Gacharic Spinを観てみたい」と思ってもらえれば勝ちな訳じゃないですか。アイドルのGacharic Spinを観に行く、バンドのGacharic Spinを観に行く、変な人たちの集まりのGacharic Spinを観に行く、そこは何でもいいと思う。

--過去にアイドルみたいなバンド、バンドみたいなアイドルは出てきましたけど、Gacharic Spinは“みたいな”ではなくれっきとした“融合”ですよね。ヒップホップとロック、メタルとクラシック、ジャズとポップスみたいな感覚でロックとアイドル、ロックとエンターテインメントを融合させたユニットなのかなと思うんですが、いかがですか?


"Gacharic Spin Delicious LIVE DVD" SPOT

はな:そう言ってもらえると嬉しいです。この6人になってからエンターテイメントをすごく意識するようになったんですよね。メインボーカルがいないから私がボーカルをやるときもあるし、オレオがキーボードじゃなくてセンターで歌ったりとか、ダンサーが前に来たりとか、いろんなことができる。だから「全力エンターテイメントガールズバンド」を名乗っていこうってなったんです。


--音楽シーンに革命を起こしたい的な想いもあるんでしょうか?

オレオレオナ:起こしたい! ちょっと真面目なこと言っちゃうと、Gacharic Spinって可能性の宝庫だと思うんです。何でも出来るし、何でもやる。本当だったら恥ずかしいと思うようなことも何でもやるから、それが結果的にすごく良い形になって、今こうなってて……何が言いたいか分かんないんですけど、とりあえず「可能性の宝庫」って言葉が浮かんだんで話し出しちゃいました(笑)。


--いや、でもその通りだと思います。メジャーファーストシングル『赤裸ライアー/溶けないCANDY』は、おそらくGacharic Spinの中で過去最も注目度が高い作品になると思うんですけど、この一枚でシーンやリスナーに対してどんな衝撃を与えられたらと思っていますか?

Gacharic Spin - 赤裸ライアー(Short ver.)
Gacharic Spin - 赤裸ライアー(Short ver.)

はな:どう思われてもいいとは言ってますけど、一応バンドなんで、バンドの演奏テクニックもちゃんと聴いてもらいたいので、メンバーそれぞれの見せ所を強調したりとか、同時にパフォーマーも生きる作品作りを目指して。楽器もダンスも、全体のことを考えて創った感じです。それぞれの武器をちゃんと入れ込んだシングルなので、そのひとつひとつに衝撃を受けてもらえたら嬉しいです。

オレオレオナ:これを機にこの変な人たちの良さをもっと知ってもらいたい。

はな:変な人が「変な人たち」って言ってる(笑)。

オレオレオナ:私がもし学校の先生だったらみんなに超花丸あげたいぐらい超がんばりやだし、そういう娘たちのピュアなハートとか熱さをもっと伝えたい。こんなに頑張ってる娘たちがやってる音楽が良くない訳ないし、本当にそういう気持ち!

--では、最後に、せっかくのメジャーデビューシングルタイミングのインタビューなので、音楽シーンに対する宣戦布告をお願いします。誰が行きます?

FチョッパーKOGA:宣戦布告だったらオレオだね。

オレオレオナ:私たちを超えるエンターテイメント集団、いたら出てこいや。

一同:おぉー!

--エンターテイメント集団って結構枠でかいですけどね。

オレオレオナ:ブルーマンとかも出てきちゃいます(笑)?

Interviewer:平賀哲雄
Photo:内山直也

Gacharic Spin(ガチャリックスピン) 『赤裸ライアー/溶けないCANDY』 インタビュー

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Gacharic Spin vs ガチャガチャダンサーズ「赤裸ライアー/溶けないCANDY」

赤裸ライアー/溶けないCANDY

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