Billboard JAPAN


Special

オリー・マーズ 来日インタビュー

オリー・マーズ インタビュー

Wrapped Up ft. Travie McCoy
▲ 「Wrapped Up ft. Travie McCoy」 MV

 シンガー、エンターテイナーとしての類まれなる才能はもちろん、そのフレンドリーなキャラクターで、本国イギリスで絶大な人気を誇るオリー・マーズ。イギリスのTVオーディション番組『Xファクター』第6シーズンで準優勝、2010年に1stシングル「Please Don't Let Me Go」が全英シングル・チャートで1位を記録し、華々しいデビューを飾る。その後もコンスタントに作品を発表、これまでに計4枚のシングルで全英1位に輝き、4thアルバムとなる最新作『ネヴァー・ビーン・ベター』を含む3作を全英1位に送り込んでいる。

Look at the Sky
▲ 「Look at the Sky」 MV

 ここ日本では「Troublemaker ft. Flo Rida」で2013年にデビューを果たし、翌年行われた初の単独ツアーでは、そのパワフルな歌声とエンターテインメント精神溢れるパフォーマンスで日本のオーディエンスを虜にした。そんなオリーが、本国イギリスで2014年11月にリリースした最新作『ネヴァー・ビーン・ベター』を日本でも遂にリリース。アルバムからのリード・トラック「Wrapped Up ft. Travie McCoy」は、Billboard JAPAN洋楽チャートで2週連続1位を記録、日本盤のみに収録されている「上を向いて歩こう」の英語カヴァー「Look At the Sky」も話題となっている彼がアルバムのプロモーションの為に来日。ニュー・アルバムはもちろん、曲作りへのこだわりや自身最大規模のUKツアーなどについて話してくれた。

★来日時に行われたイベントの模様はこちらから!

まさかポール・ウェラーが僕のアルバムに参加してくれるなんて

Never Been Better
▲ 「Never Been Better」 (Live)

――最新作『ネヴァー・ビーン・ベター』が、いよいよ日本でもリリースされましたね。

オリー・マーズ:新しい作品をリリースするのは、いつでもエキサイティングだよ。少しナーヴァスにもなるけど、もう世に出ちゃったから悩んでもしょうがない(笑)。僕はUK出身のアーティストだから、本国でアルバムが素晴らしい結果を出したことに関しては、とても満足している。後は、なるようになると思ってるんだ。もし日本でも売れたら、すごくアメイジングだし、サプライズ・プレゼントみたいなものだよ。多くの人々に聴いてもらって、気に入ってもらえれば嬉しいね。

――アルバムが本国でリリースされ、その週のUKチャートが発表されるまで、やはりドキドキしましたか?

オリー:あの週は、とってもストレスが溜まったね(笑)!どうなるか、まったくわからなかったから。でも、素晴らしい結果に終わって本当に良かった。4作目にも関わらず、1位を獲れたのは喜ばしいことだから。

――今までで一番自信に満ちた、ソリッドなアルバムで、まさに『ネヴァー・ビーン・ベター』というタイトルがピッタリですよね。他にも、アルバム・タイトル候補はあったのですか?

オリー:うん、僕もそう感じているから、『ネヴァー・ビーン・ベター』は正しい選択だったと思う。でも、実は他にも候補はあったんだ。オープニング・トラックの「Did You Miss Me?」とか、「Hope You Got What You Came For」もいいタイトルになるだろうな、と思ったけど、“ネヴァー・ビーン・ベター”が頭から離れなくて。僕の心情を一番上手く捉えていて、曲を書いている時から感情移入できた。それに、ここ6~7年間を振り返るきっかけにもなった。自分の生活にすごく大きな変化がたくさん起きて、その変化によって人生が上向いたんだ、って。だから、まさに今“ネヴァー・ビーン・ベター”な状態なんだよ。

――新しいアルバムの制作に取り掛かる際に、方向性を決めたり、目標を掲げたりするのですか?

オリー:みんな、様々な考え方やアプローチで取り掛かると思うけれど、僕の場合、一番最初に取り組むのは、1stシングルを完璧な曲にすること。それを目標にするんだ。制作を始めてからすぐにいい曲がたくさん書けて、その中に「Wrapped Up」も入っていた。その時点で、1stシングルにするかどうかは決めていなかったけど。もちろん1stシングルをどの曲にするかというのも重要だけど、やっぱりいい曲を書くことが一番大切なんだ。

 今回は、様々なジャンルを取り入れることに重点をおいたから、単なるディスコ・アルバムでもないし、ロック・アルバムでもない―まさにポップ・アルバムなんだ。ディスコ、フォーク、ピアノ・バラード…色々なジャンルがミックスされた曲が収録されてる。ポップ・ミュージックって、異なる要素が一つになって出来上がるんだ。このアルバムは、その様々な要素を僕なりにミックスすることに焦点をあてた作品なんだ。

――アルバムを制作する上で、参考にしたアーティストや作品はありますか?

オリー:う~ん、これと言ってないかな。でも、これまでやったことがなかったディスコ・ソングがとにかく作りたくて、それは「Wrapped Up」で実現した。もう1曲似たサウンドの曲があったけど、それはプロダクションの時に変更して、まったく違う感じに仕上がったんだ。

Let Me In
▲ 「Let Me In」 (Audio)

――では、ポール・ウェラーと「Let Me In」を共作することになった経緯について教えてください。

オリー:パオロ・ヌティーニのライブを観に行った時に初めて会って、その時に少し話をしたんだ。そしたら、ポールが曲を送ってきてくれたから、「一緒に曲に取り掛かろう。もうちょっと僕らしくしたいんだ。」って連絡した。会う日程を決めて、一緒に話し合いながら、曲を仕上げていったんだ。まさかポール・ウェラーが僕のアルバムに参加してくれるなんて、思ってもいなかったから、とても誇らしい気分。すごく貴重な体験だったよ。

――元々、ザ・ジャムなどのファンだったのですか?

オリー:もちろん!ザ・ジャムもそうだし、スタイル・カウンシル、ソロ作、すべて大好きさ。素晴らしいシンガー、そしてソングライターで、もちろん人柄も最高。だから、一緒に仕事をすることができて、とても光栄だよ。

NEXT PAGE
  1. < Prev
  2. これまでやったことがないことを、
    うまくやり遂げられるか、挑戦してみたい
  3. Next >
これまでやったことがないことを、
うまくやり遂げられるか、挑戦してみたい

Stick With Me
▲ 「Stick With Me」 (Audio)

――ジョン・ニューマンが参加している「Stick With Me」は、EDMの要素も加わっていて、これまでのオリーの楽曲と少し印象が違いますよね。

オリー:当時、一緒に曲作りをしていたソングライターたちに、「ジョン・ニューマンと書いた曲があるんだけど、聴いてみる?」って訊かれたんだ。ジョンが自分で歌う曲のイメージとは、少し異なっていたから。聴いた瞬間、すぐに曲のヴァイヴが気に入った。君の言うようにEDMの要素もあるし、僕がこれまで歌ってきた曲とは違っていたから。曲のメッセージも素晴らしい―メッセージ性が強い曲は大好きなんだ。

 僕は、リリースする曲すべてに、違うヴァイヴを持たせることを心掛けている。アーティストとして、自分の様々な面を音楽で表現したいんだ。アルバムというフォーマットで、そうすることは特に重要だと感じてる。そこが人々を惹きつけ、自分の音楽に興味を持ってもらえるポイントだと思うから。

――なるほど、逆にまだ見せれていない面はありますか?

オリー:ダンスかな…。ダンス・ミュージックっぽい曲とか、どうかな(笑)?バラード、ミッドテンポ、アップテンポ、色々な曲を作ってきたけど、成長し、変化する余地はまだまだたくさんあるからね。

Up
▲ 「Up ft. Demi Lovato」 MV

――今回も、様々なフィーチャリング・アーティストが参加していますが、人選はどのように行うのですか?

オリー:方法は色々あるけれど、シンプルに曲に合う人を選んでいる。今作に関しては、簡単ではなかったけれど、自然に形になっていった。たとえば、トラヴィー・マッコイとは、ずっと曲が作りたいと思っていて、デミ・ロヴァートは、音楽のスタイル、歌声、ルックス、すべてが好きで、とても興味を持っていた。彼女に参加してもらえて嬉しかったよ、とてもユニークなアーティストだから。まさか参加してくれる思わなかったけど、自然と実現したんだ。

――まだ一緒に仕事をしたことがないアーティストで、今後コラボしたい人はいますか?

オリー:たくさんいすぎるよ!でも誰とは言い難いな、まだ曲が出来上がっていないから。「Wrapped Up」を書いた時に、トラヴィー・マッコイの名前が思い浮かんだのと同じように、次のアルバムの為に曲を書き始めたら、また誰かの名前が浮かぶかもしれない。とは言え…さっきのダンス・ミュージックの話に戻るけど、カルヴィン・ハリスやデヴィッド・ゲッタと何か出来たら、面白いだろうな。自分を試すという意味で、“安心領域”を飛び出し、これまでやったことがないことを、うまくやり遂げられるか、挑戦してみたいんだ。もし実現したら、すごくクールだよね!

――挑戦という言葉があがりましたが、アルバムの中で完成させるのが特に難しかった曲は?

オリー:「Hope You Got What You Came For」かな。2日間ぐらいアイディアが浮かばなくて、それまでにレコーディングした曲を聞き返していたんだ。それらを参考にして、メロディを作り上げていって、やっと完成させた曲で、すごく時間がかかった曲だね。

――オリーが思う、いいソングライティングの定義は?

オリー:強力なメロディとコーラスかな。心を震わすような真摯な曲を書く人もいるけど、ヒット曲を書くんだったら、やっぱり素晴らしいコーラスと人をアッと言わせるような詞、両方兼ね備えていないといけないと思う。これまで、自分なりにいい曲をたくさん書いてきたと思うけど、まだ“最強の1曲”を書くには至っていない。けれど、近々それを成し遂げることが出来るかもと思うと、すごく興奮するし、音楽を作り続ける意欲が湧く。何よりも継続することが大切なんだ。

 で、話を戻すと、いいソングライティングに必要なのは、素晴らしいポップ・メロディとコーラスに限るね。たとえば、マイケル・ジャクソン!マイケル・ジャクソンの「Billie Jean」。と言うか、彼が書いた曲すべて!スティーヴィー・ワンダーの「Superstition」や「Sir Duke」やロビー・ウィリアムスの「Angels」もそうだね。

――では、オリーの人生においてキーとなる作品を3枚あげてください。

オリー:まずは、キングス・オブ・レオンの『オンリー・バイ・ザ・ナイト』。このアルバムは、初めてオーストラリアに行った時の思い出と結びついてる。素晴らしい経験だった。すべての始まりと言っても過言ではない、パオロ・ヌティーニの『サニー・サイド・アップ』。そしてザ・キラーズの…、タイトルをいつも忘れちゃう。『ホット・ファス』!ザ・キラーズのことは、今でもすごく好きなんだ。あのアルバムは、最初の曲から最後まで、すべてが最高で、初めて聴いた時は衝撃的だったな。

NEXT PAGE
  1. < Prev
  2. 僕自身ポジティヴな人間だから、
    曲を聴いて救われるような人が
    一人でもいてくれればいいな
  3. Next >
僕自身ポジティヴな人間だから、曲を聴いて救われるような人が
一人でもいてくれればいいな

――アルバムに話を戻すと、坂本九の「上を向いて歩こう」を英語でカヴァーした「Look At the Sky」が日本盤に収録されていますよね。

オリー:正直、曲の歴史について、あまり詳しくなかったけれど、オノ・ヨーコが英訳をしたバージョンを、原曲の作曲家の息子さんと僕の日本のレーベルを通じて聴かせてもらったんだ。一聴してすぐに気に入ったから、歌わせてもらうことにした。とてもパワフルで、歴史があって、日本の人々が曲と深い繋がりを持っているということに感銘を受けた。詞も素晴らしい―とてもポジティヴなメッセージを持った曲で、僕自身ポジティヴな人間だから、曲を聴いて救われるような人が一人でもいてくれればいいな、と思ったんだ。参加させてもらえて、すごく光栄だよ。

――NYでは、オノ・ヨーコさんに会うことが出来たそうですね。

オリー:そうなんだ、今年の初めにNYを訪れた時に会う機会があった。とてもスウィートで、心優しい人だったよ。心を込めて、誰かを励ますように曲を歌えば、きっとメッセージは伝わる、ってアドヴァイスもしてくれたから、彼女に言われたとおりに歌い続けていこうと思ってる。

――他に、何か心に残っているアドヴァイスはありますか?

オリー:ツアー・マネージャーのマークが僕にいつも言う言葉で、「信じれば、必ず成し遂げられる。」というのがあるな。ありきたりかもしれないけど、これは僕が昔からやってきたことで、自分のことを信じたから、今の自分がある。もうすべて止めてしまって、普通の人生を歩もうかと思っていた時―それでも幸せだったかもしれないけど、心から幸せかと聞かれたら、そうじゃなかったと思う…。僕の人生において、一番最悪な時期で、ある意味分岐点でもあったんだけど、自分を信じ続けたから、ここまで来ることができた。心から信じれば、何でもできるはず。このアドヴァイスは、当時の僕に必要なものだったんだ。

Troublemaker
▲ 「Troublemaker」 (Live)

――オリーの場合、キャリアが軌道に乗るまでに少し時間がかかったようですし、どちらかと言えば遅咲きですよね。

オリー:幼い頃から音楽業界に入りたいと思っていたわけではなかったし、当時はサッカーに夢中だったから。もちろん昔から音楽は大好きだった。大きなステージで歌うことができる、有名なポップスターになりたくない子供はいないよね。でも、それが現実になるなんて思っていなかったから、サッカーを熱心にやっていたんだ。だから、他のアーティストに比べると、スタートは遅かった。音楽をやるきっかけは本当に偶然だったんだ。歌うことと人を楽しませることが好きな気持ちが組み合わさって、幸運にも『Xファクター』に出演するチャンスに恵まれ、すべてが始まったんだ。

――因みに、レコード会社から一番最初に貰った給料は何に使いましたか?

オリー:クレジット・カードの支払い…、それと両親と家族にクリスマス・プレゼントを買ってあげたよ。『Xファクター』に出演した直後のクリスマスは、お金がなくて、あまりいい物を買ってあげられなかったから、その次の年は豪華なプレゼントを買ってあげなきゃ、と思ってね(笑)。

――自分が「売れたな!」っと思った瞬間は、いつ頃でしたか?

オリー:2ndアルバムをリリースした時かな。アルバムが2作売れただけでクールなのに、その後リリースした2作もヒットしたから、とっても嬉しく思ってる。

――いいアルバムを作り続けなければいけない、プレッシャーもありますよね。

オリー:うん、そうだね。でも、楽しめる、いいプレッシャーだと思うんだ。新しい音楽やアルバムをリリースすることに喜びを感じてる。僕のスタッフはよく知ってるけど、いい結果を出したいから、リリース前になると、ナーヴァスになったり、ソワソワしたりする。それは僕が勝ち気で、負けるのが嫌いだからかもしれない。理由なくイライラしてるわけじゃなくて、長いキャリアを築きたいと思っているゆえのことなんだ。みんなに曲を気に入ってもらって、アルバムを買ってほしいから。

――『Xファクター』に出演していたことで、未だにアーティストとして真面目に受け止められていないな、と感じることはありますか?

オリー:今は、もうあまり気にしてないよ。むしろ笑えるな、ってここ数年間で思えるようになった。最初の2、3年間は、『Xファクター』に出演していたことを批評されたり、からかわれたりすると、頭にくることも多かった。もう6年も前のことだし、今は「まだその話引きずるの?」って感じだよ(笑)。結局のところ、より成功して、自分の実力を証明することが一番なんだ。これは、どんなアーティストも避けられない問題だと思う。世界中の人々全員が好きだと思えるアーティストなんていないわけだし。みんな、より多くの人々が自分の音楽を聴いてくれることを、常に願っている。ネガティヴな人もいれば、ポジティヴな人もいるから、やるべきなのは、自分の音楽に一生懸命取り組んでいくこと。そうすることで、ファンが増え、ネガティヴな批評が減っていくことを願うだけだよ。

NEXT PAGE
  1. < Prev
  2. アーティストとして常に前進し、成長している
    ということを証明できるツアー
  3. Next >
アーティストとして常に前進し、成長している
ということを証明できるツアー

Dear Darlin'
▲ 「Dear Darlin'」 (Live)

――そして今春には、2万人を収容するロンドンのO2アリーナでの4公演を含む、大規模なUKとヨーロッパ・ツアーを行いますね。

オリー:そうなんだ。今回のツアーは、大きなステップアップになる。ここ3、4年間で、ツアーを精力的に行ってきたし、ロビー・ウィリアムスのツアー・サポートを務めたことは、大きな励みになってる。僕のソロ・ツアーとしては、一番規模が大きいものだから、すごく楽しみなんだ。チケットもこれまでで一番たくさん売れた。アーティストとして常に前進し、成長しているということを証明できるツアーで、さらに上を目指して行きたいね。

――『Xファクター』に出演してた時のプレッシャーも計り知れないものだったと思いますが、大勢の人の前で歌う時、やっぱりまだ緊張しますか?

オリー:一番最初のショーは、いつでも緊張するね。第一にファンに楽しんでもらえるように、ショーを構成している。だから、僕がファンに求めているのは、始まった瞬間から最後の曲まで、ジェットコースターに乗っているような感覚になってもらうこと。ジェットコースターに乗った時の「すっごく楽しくて、最高!」っていう気持ちを持続させたいんだ。途中で飽きちゃって、降りたらビミョーな気持ちになるジェットコースターなんて最悪でしょ(笑)?ファンのみんなには、心からライブを楽しんで欲しいから、最初の何日間かは少しナーヴァスになるね。

――今回のアルバム・ツアーの構成やパフォーマンスについて、既に考え始めていますか?

オリー:まだ計画し始めたばかりだけど、イイ感じで準備が進んでいるよ。とにかく今までで一番“ビッグ”なツアーにしたいんだ―セット、スクリーンとか、僕自身やファンがこのツアーを振り返った時に、印象深いツアーだったって思えるようなものにしたい。これまでのツアーでは、ちょっとだらしない恰好をしていたから(笑)、れっきとしたポップスターに見えるような演出をきちんとしようと思ってるんだ。

Up
▲ 「Up ft. Ella Eyre」 (Live)

――オープニング・アクトも、オリー自身が選んでいるのですか?

オリー:うん。オープニング・アクトは、これまでずっと自分で選んできた。色々な人に観てもらうチャンスを、自分が好きなアーティストに与えることができれば、と思って。今回起用したエラ・エアーに関しても、とても楽しみにしてる。彼女はすごくユニークで、変わったアーティストだから。加えて、素晴らしいシンガーだから、一緒にツアーするのが待ちきれないね。

――オリーにとって、ライブの醍醐味というのは?

オリー:予想不可能で、何が起きてもおかしくないということ。バンドと一緒に生で演奏すると最高の気分になるし、特別な瞬間でもあるんだ。好きな曲を、好きなように歌って、何を言っても構わない―自由があるんだ。僕のキャリアだから、その瞬間、瞬間を味わないと、もったいないよね。人に何と言われようと構わない、だって僕のショーだから。ステージに上がったら、好きなように歌って、踊って、ファンに語りかけることができる。それはアーティストにとって、この上ない喜びで、僕自身が輝き、楽しめる時間なんだ。

――ツアーをするために、また日本にも戻ってきてくれますよね?

オリー:もちろん。100%イエスだよ。夏にまた戻って来る予定で、ツアーのスケジュールも近々決めたいと思っているよ。

Beautiful to Me
▲ 「Beautiful to Me」 (Live)

――では、アーティストとして、最大の目標は?

オリー:今、僕にとっての最大の目標は、ブリット・アワードを受賞すること。イギリスでは、かなり大きな賞だからね。後は、ウェンブリー・スタジアムで自分のライブをやることだね。これまでロビー・ウィリアムスのツアーやラジオ局主催のショーで、ウェンブリーのステージに立つ機会に恵まれたけれど、ワン・ダイレクションやエド・シーランが、ヘッドライナーとしてショーを行っているのを観ると、僕もいつかやってみたい、っていう意欲が湧いてくるんだ。

――音楽、ソングライティングの面では?

オリー:世界中でナンバー1になるような曲が書けたらいいよね(笑)、すごくアメイジングだと思う。でも、時間がかかるプロセスなんだ。これからも、ヒット曲を書き続けたい。まだ、自分のキャリアを代表するような曲が作れていないから、今後何が起こるか、とても楽しみにしているよ。

オリー・マーズ「ネヴァー・ビーン・ベター」

ネヴァー・ビーン・ベター

2015/01/14 RELEASE
EICP-1619 ¥ 2,420(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.ディド・ユー・ミス・ミー?
  2. 02.ラップド・アップ <feat.トラヴィー・マッコイ>
  3. 03.ビューティフル・トゥ・ミー
  4. 04.アップ <feat.デミ・ロヴァート>
  5. 05.シーズンズ
  6. 06.ナッシング・ウィザウト・ユー
  7. 07.ネヴァー・ビーン・ベター
  8. 08.ホープ・ユー・ゴット・ホワット・ユー・ケイム・フォー
  9. 09.ホワイ・ドゥ・アイ・ラヴ・ユー
  10. 10.スティック・ウィズ・ミー
  11. 11.キャント・セイ・ノー
  12. 12.トゥモロー
  13. 13.レット・ミー・イン
  14. 14.ウィー・スティル・ラヴ (ボーナス・トラック)
  15. 15.アス・アゲインスト・ザ・ワールド (ボーナス・トラック)
  16. 16.レディー・フォー・ラヴ (ボーナス・トラック)
  17. 17.ヒストリー (ボーナス・トラック)
  18. 18.アローン・トゥナイト (日本盤ボーナス・トラック)
  19. 19.ラップド・アップ <feat.トラヴィー・マッコイ> (ケーヒル・ラジオ・ミックス) (日本盤ボーナス・トラック)
  20. 20.ラップド・アップ <feat.トラヴィー・マッコイ> (ウェストファンク・ラジオ・ミックス) (日本盤ボーナス・トラック)
  21. 21.ルック・アット・ザ・スカイ (日本盤ボーナス・トラック)

関連キーワード

TAG

ACCESS RANKING

アクセスランキング

  1. 1

    <インタビュー>YUTA(NCT) ミニアルバム『Depth』に込めたソロアーティストとしての挑戦――「たくさんの経験があったから今がある」

  2. 2

    ロゼ&ブルーノ・マーズ、11/22大阪開催【MAMA】で「APT.」世界初披露へ

  3. 3

    【先ヨミ・デジタル】JIN『Happy』がDLアルバム首位走行中 NEXZ/Aile The Shotaが後を追う

  4. 4

    <インタビュー>米津玄師 新曲「Azalea」で向き合った、恋愛における“距離”――「愛情」の源にある“剥き身の生”とは

  5. 5

    <ライブレポート>ano「次に会う時まで必ず生きて」――ツアー追加公演完走、音楽でたどり着いた“絶対聖域”

HOT IMAGES

注目の画像