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モーニング娘。 『ピョコピョコ ウルトラ』インタビュー

モーニング娘。 『ピョコピョコ ウルトラ』 インタビュー

 早くも次期エースの最有力候補となっている鞘師里保(9期メンバー/中1)、その真っ直ぐ過ぎる言動で注目を集めている新星 工藤遥(10期メンバー/小6)の2人から、今後のモーニング娘。を占う貴重な言葉をいくつも頂いてきた。高橋愛から学んだもの、工藤から見た9期、鞘師から見た10期、2人が新曲『ピョコピョコ ウルトラ』に見出した新しいモーニング娘。像、そして春ツアーで卒業する新垣里沙への想い。世間ではまだまだ子供と称される年齢の2人が、どれだけ今とその先に広がる未来について考えているか。ぜひ知ってもらいたい。

高橋愛が後輩たちに残したもの~工藤遥の力

インタビュー写真
▲鞘師里保

--ここ半年で、高橋愛の卒業、10期メンバー加入、新垣里沙の卒業発表など大きなトピックが幾つもありました。この目まぐるしい状況にどんなことを感じていましたか?

鞘師里保:モーニング娘。は高橋愛さんがリーダーになってから4年ぐらい新メンバーの加入がなかったんですね。でもここ1年間でいろんなことが変わったし、私たち9期メンバー(譜久村聖、生田衣梨奈、鞘師里保、鈴木香音)が入ってきてから大きな出来事ばっかりで。加入してから1年も経ってないのに10期メンバー(飯窪春菜、石田亜佑美、佐藤優樹、工藤遥)が入ってきたので、正直言って焦りとかもありましたし。「1年間で一気にこんなことになっちゃうのか」って(笑)。そういう印象です。

--ひとつずつ掘り下げていきたいんですが、昨年9月30日の高橋愛卒業コンサートは鞘師さんにとってどんな公演になりましたか?

鞘師里保:昨年の1月2日に9期メンバーが加入して、その1週間後には高橋さんの卒業が発表されたので、卒業されるまでの期間を大事にしようとは思っていたんですよ。でも一緒に活動している間は卒業してしまう実感が全然なくて。どんどん仲良くなれたし、これからもずっと……っていう感じだったんです。卒業ライブのリハでも実感が湧かなくて、卒業していくってどういうことなんだろう?と思っていたんですけど、本番で高橋さんと2人で話す場面ではすごく涙が出てきて。私の中で高橋さんはハロプロの象徴だったんです。ハロプロと言えば、高橋愛さん。

--自分の記憶が確かなら、あの日に愛ちゃんから「期待してるよ」的なことを言われてましたよね?

鞘師里保:はい。そういう言葉をもらうと頑張らずにはいられないというか……高橋さんは見守ってくれているので、その期待に応えられるように頑張りたいと思っています。

--工藤さんはモーニング娘。に加入した翌日、高橋愛という大先輩を見送ることになった訳ですが、あの日はどんな心境でした?

工藤遥:高橋さんが卒業するのは分かっていたんですけど、まさか自分がモーニング娘。に入れるとは思ってもいなかったので、29日の合格発表の時点ではメンバーに選ばれた嬉しさしかなかったんです。でも30日になって本番が始まる瞬間に「高橋さんがモーニング娘。で歌って踊る姿が観られるのは、これで最後なんだ」と思って、いろんな気持ちが出てきて。高橋さんと少ししかモーニング娘。で活動できなかったのは残念ではあったんですけど、10期が入ったことで今までとは違うモーニング娘。に変わっていけたらいいのかなと思ったりもしました。

--工藤さんはハロプロエッグ出身ですが、エッグのみんなにとっても高橋愛は憧れの存在だったの?

工藤遥:そうですね。モーニング娘。だけじゃなく、ハロー!プロジェクト全体のリーダー的存在でもあったので、すごく大きな存在。でも話しかけて下さったり、本番中にアイコンタクトを取ってくれたり、高橋さんの方から肩を組んで下さったり、すごく優しくて。

--鞘師さんは彼女からどんなことを学んだと思いますか?

鞘師里保:目指したい人がいたら「こういうところをマネしたいな」って思うし、学んでいくべきなんですけど、良いと思ったものを何もかも取り入れることで、自分らしさを忘れちゃうこともある。でも高橋さんは自分の世界を持っていて、どんな曲であっても高橋さんらしい格好良さがあるんですよ。そういうところを見てると、自分の声やダンスも個性を大事にしないといけないなって。その上で、みんなと協力していくことの大事さを学びました。

インタビュー写真
▲工藤遥

--そんな高橋愛と入れ替わる形で10期メンバーは加入した訳ですけど、モーニング娘。のメンバーになることが決定したときは、どんな気持ちに?

工藤遥:全く意味が分からなかったです。

--(笑)

工藤遥:合格したことは分かっても、全く実感もないので「入ったの……かな?」みたいな。武道館で合格発表されても緊張し過ぎていて真っ白でしたし。でも最近になってやっと「自分はモーニング娘。に入ったんだな」と思えるようになりましたね。

--そもそも工藤さんがハロプロエッグに入ったきっかけって何だったの?

工藤遥:昔からモーニング娘。が好きで応援していて。お父さんとお母さんがファンで、その影響で好きになったんです。で、自分は小学3年生ぐらいまで男の子みたいな性格だったんですけど、歌手を目指したいと突然思うようになって、オーディションをやっているところとか探していたんですね。そしたらハロー!プロジェクトが出てきて、モーニング娘。が所属していることを知って、オーディションを受けたんですよ。でも緊張して自分のことを全然アピールできなくて「これは無理だな」って思って。ただ、私は何の力を持っているか分からないんですけど「無理だな」って思うと、意外と受かってるんですよ。

--なるほど。

工藤遥:それでエッグに入ることが決まったんですけど、モーニング娘。とかBerryz工房さんとか℃-uteさんとかに会うのは、夏と冬のハロー!プロジェクト全体のコンサートだけだったので、その先輩たちと触れ合える大事なチャンスを本当に大切にして頑張ってましたね。

--モーニング娘。や先輩たちがいるグループに入りたいと思っていたんですね。

工藤遥:思っていました。私がエッグに入ったときは、スマイレージさんの初期メンバーの4人がちょうどエッグを卒業してデビューする時期だったんです。だから「やっぱりエッグからもデビューできるんだ。頑張ろう」と思っていたんですけど、みんな、2年、3年、4年とエッグで活動してからデビューなんですよ。でも私は入って1年ぐらいだし、エッグの中でも一番下だったし、経験も浅いし、モーニング娘。に入ることが決まってすぐは「いいのかな?」って思ったりしたんですけど、「選ばれたからにはしっかりやらなきゃな」って。

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モーニング娘。「ピョコピョコ ウルトラ」

ピョコピョコ ウルトラ

2012/01/25 RELEASE
EPCE-5836/7 ¥ 1,728(税込)

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Disc01
  1. 01.ピョコピョコ ウルトラ
  2. 02.悲しき恋のメロディー
  3. 03.ピョコピョコ ウルトラ (Instrumental)

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