自分がやらなけらばならないことではなくて、
やりたいことをやるいい機会だった

▲ 「Capsized」 MV

??2人のファン層とって、このプロジェクトは意外だと思うのですが、どのようなきっかけでスタートしたのですか？

ピンク：これまで1枚のアルバムの中で様々なことを試みてきた―そしてポップ“なんとか”っていうレッテルを貼られてきた。このプロジェクトは、自分がやらなけらばならないことではなくて、やりたいことをやるいい機会だったの。このプロジェクトをやれと言う人は、お互い以外誰もいなかった。レコード会社に「アルバムが完成するのを待ってる。」とか「こういうことをやった方がいいんじゃないの。」とか言われたわけでもない。単に友人であって、お互いを愛し、そして歌うことを愛することから生まれたの。

ダラス・グリーン：個人的に知り合いだったから、という以上に彼女の音楽を聴けば分かるよね。ポップ・ソングであれ、バラードであれ、どれだけ彼女の歌声が際立っているのか。ずっと彼女の歌声は高く評価してきた。そして、ある日友人になった時に、少し落ち着きたいというのを、僕になんとなくほのめかしたんだ。

▲ 「Break the Cycle」 MV

??ピンクは、今作でこれまでファンが慣れ親しんできたものとは違うトーンで歌っていますが、彼らを遠ざけてしまうのでは、といったことは考えましたか？

ピンク：そんなことは、まったく考えていないわ！アタシのファンは、行く場所すべてに付いて来てくれるような人々ばかりだから。もし、ジュエリーや香水を発表したら、「ちょっと待って、本気？」って思うだろうけど、このプロジェクトは私らしいと思えるようなものだから。ドイツ、オーストラリア、カナダ、南アフリカ、アメリカ、どの国のファンでも一緒、私とともに何かを感じたいんだと思うわね。

??では、これまでのファンからのリアクションについて教えてください。

ピンク：一番好きなのは…、どこで見たのか忘れてしまったけれど、「アレクシスオンファイアが、曲芸ロープからぶら下がったら、こうなるんだ。」ってやつ（笑）。

ダラス：人が様々な意見をもつのはしょうがない事だと思う。現代社会は、とても批評的だから。僕は、単純にこれらの曲をみんなと分かち合えることにエキサイトしているよ。

▲ 「You and Me」 Lyric Video

??このプロジェクトが、ライブ・ツアーでどのようになるか、既に考えていますか？

ピンク：そうね、今考えてる最中よ。私のファンは、ティンカーベルみたいに会場を飛び回った、その2分後にはジーンズに裸足でレッド・ツェッペリンを歌ったりすることも知ってる。とにかくこれらの曲をみんなの為に歌いたい。

ダラス：内輪のジョークで、このバンドをThe Self-Deprecation Society（自己卑下クラブ）って呼ぼうって言ってたんだ。2人ともお互いを批評することができないからね。

Q&A by Andrew Hampp / 2014年10月13日 Billboard.com掲載