2021/05/17 16:00
BTSのJ-HOPEが、米ローリング・ストーン誌のカヴァー・ストーリーで、コロナ禍で感じたことや、10代だった頃からグループのメンバーとして成長してきたこと、そして次のソロ・ミックステープなどについて語っている。
長引く新型コロナウイルスのパンデミックで思うように音楽活動ができないことについて彼は、「普通の暮らしがどれほど大切かということを学ぶ機会でした」と述べ、「自分の人生をどう歩むべきかとか、このような時期でもとにかく落ち着いて集中しなければならないなどと考えていました。自分についてたくさんじっくり考える時期でした」と振り返っている。
彼はまた、「結局、自分が一番上手なことをするしかないということです。時は過ぎ、人生も流れていきますが、僕たちはとにかく音楽とパフォーマンスをやり続けるしかないんです。安らぎや希望を人々に与えられるような音楽を作っていかなければならないと思いました」と述べている。
2018年にリリースしたミックステープ『Hope World』について聞かれた彼は、「あの時期にあのような音楽ができたということは、本当に純粋で無垢で美しかった。今音楽を作るとき、あの頃の感情に立ち返ると、“あー、あの頃は良かったな”と思えるんです。現在取り組んでいる音楽にも本当にいい影響を及ぼしていると思います。あのミックステープを通じて多くを学びましたし、アーティストとして、ミュージシャンとして進みたい方向性を形作ってくれました」と説明し、「僕のミックステープをあれほど多くの人々が愛してくれたことに本当に感謝しています。これからも音楽を作り続けて、J-HOPEならではの音楽を見せていきたいと思っています」と決意を述べている。
2ndソロ・ミックステープについては、「現時点では、インスパイアされていい音楽を作ることが目標です。まだ何も決まっていませんが、音楽は作り続けるつもりです。音楽のスタイルも大きくは変わらないものの、もっと大人っぽくなるだろうとは思います。自分が本当に語りたいと思う物語を2ndミックステープに収録できればと思います」と彼は明かしている。
“希望”そのものの前向きな芸名で、明るい笑顔の印象が強い彼だが、つとめて明るく振る舞っていた初期の頃よりは自分の素直な感情を表に出せるようになってきたと彼は語っている。「それが僕にとって一番心地いいんです。誰だって表立って見せない面があるじゃないですか。もちろん、僕はアーティストとしての重責やプレッシャーだってあります。(でも)それをそのまま受け入れています。これらの困難を乗り越えるんだってことを表現しようとしているんです」と彼は説明している。
初期の頃は、彼も含めてメンバー全員が自分たちのいい面や明るい面だけをファンに見せていたが、「時が過ぎるにつれ、ずっと同じ気持ちのままではいられませんし、僕だって色々な気持ちになります。それらの感情を音楽や対話で表現しようと、とても美しく表現しようとしたんです」と彼は語っている。
まだ10代だった2010年に事務所の練習生になったJ-HOPEことチョン・ホソク少年は、芸能活動のため学校で勉強したり遠足に行くなど生徒としての思い出作りができなかった。このことに関して彼は、「僕はこの仕事を、自分の道を自分で選び、そういうことを諦めました。そういうことを経験できなかったことを不運と捉えることもできるかもしれませんが、僕は夢を追っていたんです。そして練習生時代にほかのメンバーたちと出会えたことは本当にすごかった。こんなにも違う人たちが一緒になって一つのグループを作ったということがとにかくすごいんですよ。メンバーにありがとうって言いたいですし、時々あの頃に戻りたいなって強く思うこともあるんです」と明かしている。
現在はお互いとの距離感がうまくつかめている彼らだが、初期の頃は育ちや価値観の違いから衝突も多かったと彼は話している。「気まずかったですよ。慣れるまで時間がかかりました。一緒に暮らしていましたけれど、それぞれが自分だけのスペースを確保できるようにしなければなりませんでした。やがてお互いを理解できるようになりましたし、今ではあまりにも長いこと一緒に活動しているので、チームワークを成立させるための調和と言いますか、互いに意思の疎通があります。そして音楽面ではそれぞれが違う役割を担当していて、違うことをしているので、お互いに助け合いながらそれぞれが向上できるようにしています」と語っている。
米ローリング・ストーン誌では、2021年6月号でBTSを大特集しており、メンバー全員の表紙のほか、各メンバーがそれぞれフィーチャーされた表紙の全8種が収められたボックス・セットのプレオーダーが開始されている。日本在住のA.R.M.Y.には残念ながら、紙ヴァージョンは米国とカナダにしか発送していないが、それぞれのメンバーのデジタル・インタビューがサイトで順次公開されていく予定だ。
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