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2013/02/06 18:30

同世代が号泣する女の子の内面 ハピバが衝撃タイトル作リリース

 非リア充のコンプレックスや気持ちを代弁した歌詞で同世代の女の子を中心に支持を集めているガールズバンド HAPPY BIRTHDAYが、ニューシングル『イチャイチャチュッチュキャピキャピラブラブスリスリドキドキ』を2月6日にリリースした。

 きさ(歌、ギター)とあっこ(ドラム)の2人からなるHAPPY BIRTHDAYは、コンプレックスや嫉妬、恨み、弱さなど、女の子のドロドロとした部分をポップなメロディにのせて歌い、芸人やアイドルからも支持を獲得。最近ではアニメ『貧乏神が!』EDテーマに抜擢されるなど、次代の音楽シーンを担う存在として注目されているバンドだ。

 そんな彼女たちのニューシングルが、テレビ東京系アニメ『NARUTO SD ロック・リーの青春フルパワー忍伝』エンディングテーマに起用されている新曲「イチャイチャチュッチュキャピキャピラブラブスリスリドキドキ」だ。見れば分かる通り相当なインパクトのタイトルになっているが、歌詞の特異性は輪をかけて凄い。

 タイトルそのままが歌われるサビメロのみならず、“わんわんわんて鳴きなさい” “にゃんにゃんにゃんて本当はしたいのよ”などなど、女の子のあけすけな願望が擬音や擬声語で表現されているのだ。初見では驚くリスナーが多いかもしれないが、同曲を作詞したきさにとっては“攻めた感じはない”そうで、恥ずかしい所まで全部表現しようと思い切った結果なのだという。


 思えばHAPPY BIRTHDAYは、以前から自らを徹底的に卑下する言葉を並べた「しゃかいのごみのうた」や、作られた自分に不安を抱きつつ“男の子は夢見るのやめて”と訴える「アイプチコンプレックス」など。普通であれば隠したくなるような女の子の内面をダイレクトに吐露した楽曲で、ライブやサイン会などのイベントで号泣する女性ファンが後を絶たないほどの支持を得ているバンドだ。

 きさの描く詞世界には女というものを暴き出そうとする感覚があり、その一方で少女漫画の主人公のような所がある。これは一番身近な存在であるあっこの評だが、自身の性格は男の子っぽくていじらしさがないという彼女にとって、きさは自分が女であることを楽しんでいるように見えるのだという。「全身で女だなって思うんですよ。女って面白いなって」。

 女の子だからこそ書ける詞、歌える曲を発表し続け、徐々に女の子の味方というイメージが強くなりつつある彼女たち。「(リスナーと)繋がりたい気持ちがどんどん強くなってきている」とはあっこの言葉だが、一見すると突飛に写る「イチャイチャチュッチュ~」も、より広い共感を得るという意味では非常に効果的な歌詞と言えるのかもしれない。


 なお、同シングルのカップリングには、アニメ『美少女戦士セーラームーン』シリーズのオープニング曲「ムーンライト伝説」のカバーも収録されている。インディーズ時代の歌詞に登場させた過去があるほどのファンだというきさだが、『セーラームーン』から性の目覚めを感じたなんていうエピソードも。そんな彼女たちが同曲をどのようにアレンジしたのかにも注目だ。


◎HAPPY BIRTHDAY「イチャイチャチュッチュキャピキャピラブラブスリスリドキドキ」
http://youtu.be/UQPiuuZZZ5c

◎シングル『イチャイチャチュッチュキャピキャピラブラブスリスリドキドキ』
2013/02/06 RELEASE
[アニメ盤(期間生産限定盤)]
AICL-2501 1,300円(tax in.)
[通常盤]
AICL-2500 1,223円(tax in.)

取材、文:武川春奈、杉岡祐樹

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