2021/04/02 08:45
1968年に自宅で撮影されたジョン・レノン&ヨーコ・オノの未公開プライベート8mmフィルム映像と、「ぼくを見て」の最新"アルティメイト・ミックス"を組み合わせた新作ビデオが公開された。
カメラ・オペレーターのウィリアム・ウェアリングをはじめとする撮影スタッフが記録したこの映像は、モノクロ及びカラーのスタンダード8フィルムに記録された"ホーム・ムービー"。これは、ジョン&ヨーコが『Film No. 5』 (『Smile』)(ヨーコの作品)や『Two Virgins』 (ジョンとヨーコの共作)といった映像作品を制作する合間に撮影されていた。"レノン・アーカイブズ"から新たに発掘され、今回初公開されるこの映像は、「ぼくを見て」のニュー・ミックスとのカップリングで新たなミュージック・ビデオに仕上げられた。
今回のビデオでは、ジョン&ヨーコの日常や彼らの映像制作の舞台裏を垣間見ることができる。たとえば、撮影の合間にアコースティック・ギターを奏でるジョンの映像もそのひとつで、また、アルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に登場したドラム・スキン (デザインはジョー・エフグレイヴが担当)やサイケデリックなアップライト・ピアノ (オランダのデザイン・チーム、ザ・フールのサイモン・ポスチューマとマリク・コジャーによるペインティングが施されている)もフィルムに映し出されている。さらには撮影の準備をするスタッフ、ジョンがスチール弦を奏でているあいだプールの周りで踊るヨーコなども見ることができる。こうした映像は、ジョンとヨーコの家庭生活、そしてふたりを結びつけていた強い絆を感じさせてくれるものとなっている。
「ぼくを見て」は、2021年4月23日にリリースされる『ジョンの魂:アルティメイト・コレクション』の2曲目に収録されている。アルバム『ジョンの魂』はジョン・レノンが大きな変化を遂げた、きわめて影響力の大きい名盤であり、今回リリースされる"アルティメイト・コレクション"はその発売50周年を記念した企画となっている。
この8枚組のスーパー・デラックス・ボックス・セットは、ジョン・レノン自身が"これまでに成し遂げた最高の仕事"と語っていた『ジョンの魂』をより深く理解し、さらに濃密なリスニング体験を可能にする作品になっている。このボックス・セットはヨーコ・オノ・レノンの完全な許諾を得て作られており、ヨーコはボックスのプロデュースやクリエイティヴな方向性も監修している。
また今回のボックス・セットは2018年に高評価を得た『イマジン:アルティメイト・コレクション』と同じ音響チームが手掛けており、グラミー賞を3度に亘って受賞しているエンジニアのポール・ヒックス、ミキサーおよびエンジニアのロブ・スティーヴンスとサム・ギャノンが引き続き参加している。
この『ジョンの魂:アルティメイト・コレクション』を通じ、聴き手は、1970年にEMIのアビー・ロード第2、第3スタジオで行われたレコーディング・セッションを、その場に居合わせたかのような臨場感で追体験することができる。そこでは『ジョンの魂』と共に、ジョンがザ・ビートルズ以降に作った「平和を我等に」、「コールド・ターキー」、「インスタント・カーマ」などのレコーディングも行われている。これらの楽曲が誕生する瞬間から最終的なマスターが完成するまでのプロセスを、未発表音源やレアなデモ・テープ、リハーサル、アウトテイク、ジャム・セッション、スタジオでの会話といったさまざまな素材を通じて辿り、今なお愛され続けているこれらの作品が作られた過程のすべてを詳らかてくれるのがこのパッケージなのである。
ボックス・セットに収録されている膨大な音源は、すべて24ビット/192kHzで新たにハイレゾ変換したマルチトラック・マスターテープから新規リミックスされ、こうしたさまざまなニュー・ミックスが収録されている。
◎リリース情報
アルバム『ジョンの魂:アルティメイト・コレクション』
2021/4/23 RELEASE
https://umj.lnk.to/pob
Photo: Richard DiLello © Yoko Ono Lennon
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