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2021/03/30 13:30

リル・ナズ・X、悪魔の靴と名付けられた限定シューズ販売への批判に“謝罪”

 現地時間2021年3月26日に新曲「Montero (Call Me By Your Name)」を公開したリル・ナズ・Xが、その2日後に「MONTERO but ur in the bathroom of hell while lil nas is giving satan a lap dance in the other room(“Montero”だけど、リル・ナズ・Xが別の部屋で悪魔にラップ・ダンスをしている時、あなたは地獄のトイレにいる)」というクリップをYouTubeで公開した。「Montero」のミュージック・ビデオには、リル・ナズ・Xが悪魔にラップ・ダンスをする賛否両論のシーンがあり、クリップのタイトルはこれにちなんだものとなっている。
 
 この約2分間の動画は、「Montero」の音がこもったバージョンをBGMに、赤い光に照らされた誰もいない暗いトイレが映っているもので、何も起こらないため、当初ファンによる動画だと思われていた。だが実際はリル・ナズ・XのYouTubeチャンネルにアップロードされたもので、コメント欄には彼の公式チャンネルだとは思わなかったという意見が書き込まれた。
 
 あるコメントは「これは非現実的。だって、リル・ナズ・Xが悪魔にラップ・ダンスしてる時に誰がトイレに行くの?」と指摘し、「たまに彼が有名人であることを忘れてしまうほど、ぶっちゃけ彼は面白くてリアルだ」と書いた人もいれば、「リル・ナズ・Xは、実際にネットを分かっている数少ない有名人だ」という書き込みもある。
 
  そんな中、3月28日の午後、リル・ナズ・Xが、666足限定で販売される「60ccのインクと人間の血が一滴」含まれる「Montero」にインスパイアされた「悪魔の靴」への批判に言及した。
 
 保守系の作家で政治評論家のキャンディス・オーウェンズが、「私たちの足に悪魔の靴を履くよう宣伝すること」は、「ブラック・アメリカンを遅れたままにさせている」ことの一つだとTwitterで非難すると、彼は「彼女(キャンディス・オーウェンズ)が話題にするいうことは、正しいことをしたってことだ」と反応した。
 
 また、米サウス・ダコタ州のクリスティ・ノーム知事が「子供たちはこのような商品が許されるだけでなく、“限定品”だと教わっています。でも、より限られたものが何かわかりますか?神が与えた永遠の魂です。私たちは今、国の魂をかけた戦いの中にいます。私たちは激しく、そして賢く戦わなければなりません。勝たなければならないのです」とTwitterに投稿すると、リル・ナズ・Xは「知事がこんなバカな靴のことをツイートしてる。そんな時間があったら、仕事しろよ」と返した。
 
 これらの批判を受けて、リル・ナズ・Xは、彼なりにアレンジを加えた“謝罪ビデオ”を3月29日にYouTubeで公開した。動画の中で、彼は悪魔の靴を手に持ち、カメラに向かって「みんながこの靴について話しているのを見て、私は言いたいことがあります」と述べているが、その次の瞬間「Montero」のMVの「Fuck It(どうでもいい)」という箇所が再生される、彼らしい内容となっている。

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