2021/03/24
【コーチェラ・フェスティバル】を主催し、米ロサンゼルスにあるステイプルズ・センター、英ロンドンのO2アリーナを所有する世界第2位のコンサート・プロモーターであるAEGが、コンサートの再開に向けて従業員を呼び戻すことが分かった。
米ビルボードによると、AEGはパンデミックの影響で一時帰休もしくは労働時間を削減されていたパートタイムおよびフルタイムの従業員のうち第一段階の対象者の復職を4月1日から開始する。
AEGの最高責任者であるダン・ベッカーマンは、米ビルボードが入手した3月22日付けのメールで「今後6か月間、私たちのビジネスが活発化するにつれ、みなさんをフルタイムの満額の給料で復職させることを開始します」と従業員に説明した。
「通常の生活に戻るまで、私たちのビジネスの一部は引き続き不確実性に直面しているため、他の人より先に復帰する人もいます」とベッカーマンは続けた。「しかしながら、何らかの問題が発生しない限り、遅くとも10月1日までに全員が完全に復帰できるつもりでいます。今後数週間、これらの変更があなたをどう影響するか、人事マネジャーより連絡します」と説明した。
第二段階の再雇用は、パートタイムに変更されたフルタイムの従業員が対象となる。これらの従業員は4月1日からフルタイムに戻され、6月1日までにプロセスの完了を予定している。最後の第三段階では、パンデミック中に一時帰休となった従業員を対象に秋までにフルタイムでの復職を予定している。
AEGは、米ビルボードに対し、「当社は、新型コロナウイルス関連の従業員計画から完全に復帰するための概要を配布し、今後数か月の間に影響を受けた全ての従業員を迎え入れることを楽しみにしている」と声明を発表した。
AEGとその競合会社であるライブ・ネイションは、パンデミックの最中、ライブ・エンターテインメントのない1年間と大幅な収益減少に備えて、大幅な一時解雇と一時帰休を実施した。ライブ・ネイションは数千人の従業員を対象に、数回にわたる一時解雇と一時帰休を実施。同社の2019年の年次報告書によると1万500人のフルタイムの従業員を雇用していると報告し、2020年末の報告では一時帰休の従業員を含む8,200人のフルタイムの従業員を雇用していることから、約2,300人のフルタイムの雇用が永久的に削減されたことになる。
AEGは、2020年4月に従業員の給与を一律に削減し、6月8日に大規模な一時解雇と一時帰休を実施した。同社は、一時解雇と一時帰休の影響を受けた従業員の数について、具体的な数字は公表しなかった。
ライブ・ネイションは、まだ再雇用計画の具体的な内容を発表していない。しかし、同社CEO兼社長のマイケル・ラピノは、3月の投資家向け電話会議で、同社が所有またはリースしている会場の収容人数制限が解除された場合、従業員の補充を開始する予定であると述べた。
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