2021/03/07 14:00
2021年3月8日付のBillboard JAPAN週間“Top Albums Sales”で、『どついたれ本舗 VS Buster Bros!!!』が77,996枚を売り上げ首位を獲得した(集計期間2021年2月22日~2021年2月28日)。
本作品はヒプノシスマイクシリーズの2nd Division Rap Battle CDの最初のリリース作品であり、Battle CDとしては2018年11月14日発売のFinal Battle CD『MAD TRIGGER CREW VS 麻天狼』以来のリリースとなっている。また、2nd Division Rap Battleは従来のイケブクロ・ヨコハマ・シブヤ・シンジュクに加えてナゴヤ・オオサカを加えた6ディビジョンで競われ、本作はオオサカ・ディビジョンどついたれ本舗とイケブクロ・ディビジョンBuster Bros!!!のバトルがテーマとなっており、初回製造分にはバトルの勝敗を決めるCD投票券が付属している。
ここでは『どついたれ本舗 VS Buster Bros!!!』と、過去のヒプノシスマイクプロジェクトのBattle CDがどのように売れているかをSoundScanJapanのセールスデータを使用し調査してみた。まず前回のBattle CD『Buster Bros!!! VS MAD TRIGGER CREW』、『Fling Posse VS 麻天狼』、『MAD TRIGGER CREW VS 麻天狼』と、本作『どついたれ本舗 VS Buster Bros!!!』の発売初週の販売数と現在までの累計販売数を比較したのが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/97707/2)である。
発売初週の販売数(図中緑)を比較すると2018年に発売された前3作は順調に初週販売数を伸ばしており人気の拡大しているのが見て取れる。そして今作は前回のFinal Battle CDである『MAD TRIGGER CREW VS 麻天狼』の初週販売枚数を更に上回る枚数を記録しており、益々注目度が増している。また、過去3作はどの作品も初週販売枚数と比較すると累計販売枚数が大きく伸びており、旧譜となっても売れるロング・セールとなっているため、今作も今後更にセールスを伸ばす事が予想される。
次に、上記の4作のBattle CDが地域別にどのように売れているかを調査したのが図2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/97707/3)である。また、一般的なアルバムの地域別の販売比率と比較するため、2020年の全アルバムの地域別の販売比率を項目として追加している。
前回のDivision Rap Battleは4チーム全てが関東地方のディビジョンであった事もあり、Battle CD最初のリリースである『Buster Bros!!! VS MAD TRIGGER CREW』の発売頃は関東地方の販売比率が58.6%と圧倒的に多かった。しかし知名度が上がり、販売枚数が増えているに従い、関東地方の販売比率が減少し他の地方の販売比率が上がっていく傾向が見て取れる。
そして、2nd Division Rap Battleでは、新たにオオサカ・ディビジョンとナゴヤ・ディビジョンが増えて関東地方以外にも応援基盤を持ち、地域別で所属チームを応援するといった意味合いが見えてきている。これまで全アルバムの販売比率を超えていた地方は関東地方だけだったのだが、今作は特にオオサカ・ディビジョンどついたれ本舗とイケブクロ・ディビジョンBuster Bros!!!のバトルという事もあり近畿地方の販売比率が全アルバム15.0%に対し17.1%と大きく伸びており、地方進出に成功した結果となっている。
今後も2nd Division Rap Battleとして。『Bad Ass Temple VS 麻天狼』、『Fling Posse VS MAD TRIGGER CREW』とリリースは続き、更に勢いは増していくだろう。今後もヒプノシスマイクシリーズから目が離せない。
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