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2021/02/09

【米ビルボード・ソング・チャート】オリヴィア・ロドリゴ4週連続1位、CJの「Whoopty」がTOP10入り

 オリヴィア・ロドリゴの「drivers license」が初登場から4週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
 
 前週から24%減少したものの、今週も3,220万再生と高水準を維持して、ストリーミング・ソング・チャートでも同4週目の1位をキープした「drivers license」。デジタル・ソング・セールス・チャートでは3位にダウンしたが(13,000ダウンロード)、エアプレイ・チャートでは32%増加の4,680万回を記録して、16位から11位に上昇した。先週に引き続き、今週もその週最もオンエア数が伸びた曲に贈られるAirplay Gainerを獲得している。
 
 Hot 100史上、1位に初登場したタイトルは「drivers license」が48曲目で、そのうち初登場から4週を超えたタイトルは同曲が通算12曲目の快挙となる。それ以前には、アリアナ・グランデの「7 rings」が2019年に5週(通算記録は8週)を記録していて、次週トップの座を維持できればその記録に並ぶ。

 アーティストにとって初のHot 100首位となった楽曲が、初登場から4週以上首位をキープしたのは、「drivers license」が歴代4曲目で、本人のみがクレジットされた女性による楽曲としては初の快挙となる。2013年にはバウワーが「ハーレム・シェイク」で5週、1998年にはエアロスミスが「ミス・ア・シング」で4週、そして1997年にはフィーチャリング参加したフェイス・エヴァンスと112にとって初首位となったパフ・ダディの「アイル・ビー・ミッシング・ユー」が11週にわたり1位をキープしている。
 
 以下TOP5は先週と変わらず、2位に24kGoldnの「ムードfeat.イアン・ディオール」、3位はザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」、4位にアリアナ・グランデの「34+ 35」、5位がデュア・リパの「レヴィテイティングfeat.ダベイビー」がランクインした。
 
 24kGoldnの「ムードfeat.イアン・ディオール」は、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートでは各23週、ラップ・ソング・チャートでは17週目の首位をそれぞれ獲得している。
 
 ザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」は、TOP10の滞在週が48週、TOP5のランクイン数は39週目、Hot 100の総チャートイン数を61週目に更新し、R&Bソング・チャートでも歴代最長の45週目に、それぞれ記録を更に塗り替えた。Hot 100におけるランクイン週は、ポスト・マローンの「サークルズ」(2019年)、イマジン・ドラゴンズ「デモンズ」(2013年)と並ぶ歴代12位タイ(各61週)に浮上している。
 
 「ブラインディング・ライツ」に続き、新曲「セイヴ・ユア・ティアーズ」も先週の14位から8位にTOP10入りを果たしている。「セイヴ・ユア・ティアーズ」は、エアプレイが20%増加の2,800万回、ストリーミングは7%増加の1,500万再生、セールスは6%増加の6,000ダウンロードに、主要ポイントをそれぞれ上昇させていて、今後も更なる上昇が見込める。両曲が収録されたアルバム『アフター・アワーズ』からは、その他1stシングルの「ハートレス」が2019年12月14日付チャートで1位を獲得していて、本作からは3曲目、通算12曲目のTOP10入りを果たした。
 
 ザ・ウィークエンドは、2月7日に開催された【第55回スーパーボウル】のハーフタイム・ショーでパフォーマンスを行い、6曲目に「セイヴ・ユア・ティアーズ」、フィナーレに「ブラインディング・ライツ」をそれぞれ披露した。ショーの反響も大きく、ポイントが反映させる次週のチャートでは、2曲とも上昇する可能性が高い。
 
 先週4位にランクダウンしたアリアナ・グランデの「34+ 35」は、安定したポイントを維持して同位をキープ。前曲「ポジションズ」も引き続き7位にランクインしていて、今週もTOP10に2曲を送り込んでいる。
 
 先週の16位から10位に、今週新たにTOP10入りしたのは、米ニューヨーク州スタテン・アイランド出身の新人ラッパー=CJの「Whoopty」。同曲はCJのデビュー曲であり、自己最高位更新にして初のTOP10入りとなる。週間ストリーミングは前週から4%ほど減少したが、エアプレイは12%増加の2,320万回に上昇し、デジタル・セールスはiTunes Storeでのセールが好調で、前週から132%増加の7,000まで数字を伸ばしている。

 スタテン・アイランドといえば、レジェンドとして受け継がれているヒップホップ・グループ=ウータン・クランの出身地であり、CJは「彼らの出身地からデビューできることにプレッシャーを感じつつも、誇りを持ち、地元の期待を裏切らない活躍をしたい」と、若手ラッパーにしては珍しい誠実なコメントを残している。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは2月12日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「drivers license」オリヴィア・ロドリゴ
2位「ムード」24kGoldn feat.イアン・ディオール
3位「ブラインディング・ライツ」ザ・ウィークエンド
4位「34+35」アリアナ・グランデ
5位「レヴィテイティング」デュア・リパfeat.ダベイビー
6位「ゴー・クレイジー」クリス・ブラウン&ヤング・サグ
7位「ポジションズ」アリアナ・グランデ
8位「セイヴ・ユア・ティアーズ」ザ・ウィークエンド
9位「HOLY」ジャスティン・ビーバーfeat.チャンス・ザ・ラッパー
10位「Whoopty」CJ

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