2021/02/09
米ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事が、同州におけるライブ・イベント再開に向けて弾みをつける目的で、【NY PopsUp】と題された長期フェスティバルを開催すると発表した。100日以上に及ぶ日程で、ニューヨーク市に5つあるborough(ボロー、区)の至る所で300以上のパフォーマンスが行われる予定だ。
これらのパフォーマンスの多くが無料で一般公開される。新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた初期にエピセンターとなり、エンターテインメント業界が大打撃を受けたNYにおいて、今後安全にライブ・パフォーマンスを実施するための判断材料となる“パイロット・プログラム”としてこの試みは位置付けられている。
このフェスティバルは、プロデューサーのスコット・ルーディンとジェーン・ローゼンタールが提携し、ニューヨーク州芸術評議会と公益法人エンパイア・ステート・ディベロップメント連携しながら進められる。2021年2月20日に開幕し、レイバー・デイにあたる9月6日まで続く予定だ。
初日には、ジョン・バティステ、アンソニー・ロス・コスタンツォ、セシル・マクロリン・サルヴァント、Ayodele Caselらがスペシャル・ゲストとして参加する医療従事者に向けたパフォーマンスがジャヴィッツ・センターにて行われる予定だ。他にもブルックリン・ミュージアムでのパティ・スミスによる故ロバート・メイプルソープのトリビュート・パフォーマンスやヒュー・ジャックマン、 ルネ・フレミング、エイミー・シューマー、アレック・ボールドウィン、クリス・ロック、マシュー・ブロデリック、サラ・ジェシカ・パーカー、Qティップ、ビリー・ポーター、アパルナ・ ナンチェーラ、デヴ・ハインズ、ジョナサン・グロフ、フィービー・ロビンソン、ダニエル・ブルックス、イディナ・メンゼルなどが出演するイベントが予定されている。
プログラミングのキュレーションは、分野の垣根を超えたアーティストであるZack Winokurが担当し、NYのダイナミックなパフォーミング・アーツ・シーンの多様性を代表するアーティスティック・ディレクター協議会と協力しながら決定される。何百と予定されているこれらのフリー・ポップアップ・イベントは、NYCを象徴する乗り換え駅構内、地下鉄のプラットフォーム、公園、博物館/美術館、スケート・パーク、街角、非常階段、駐車場、店舗前など、NY市内に点在するさまざまな場所のほか、NY州北部の会場でも実施される。
今後は、安全にイベントを開催する【NY PopsUp】が示すモデルを参考に、NY州中に存在する“multidisciplinary flexible venues (flex venues)”と呼ばれる、固定座席がなく、ソーシャル・ディスタンスが保てる会場においてもライブ・イベントを順次再開していく構えだ。パンデミックの開始以降、NYの屋内会場でパフォーマンスが披露されるのはこれが初めてとなり、復興努力における重要な瞬間を意味する。これらのイベントは、何万人にものぼるNY州の芸術分野プロフェッショナルたちが仕事を再開する足掛かりにもなる。
All those who work in the arts have been devastated by the pandemic.
— Andrew Cuomo (@NYGovCuomo) February 8, 2021
Today we announce NY PopsUp—a nation-leading initiative to accelerate the revival of the arts: the creative energy that defines NY.
It will feature 300+ pop-up arts events across NYS. Watch for one near you. pic.twitter.com/LB0PO5OvzE
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