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2021/02/06 11:00

【コーチェラ2021】4月開催が中止、SOPHIEが34歳で急逝、オリヴィア・ロドリゴ/モーガン・ウォレンがSG/ALで3週連続No.1:今週の洋楽まとめニュース

 今週の洋楽まとめニュースは、【コーチェラ2021】(Coachella Valley Music & Arts Festival)に関する話題から。新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからないことから、昨年に引き続き2021年も【コーチェラ・フェスティバル】が中止されることが明らかになった。同フェスが毎年開催されてきた米カリフォルニア州リバーサイド郡の公衆衛生当局者であるキャメロン・カイザー医師がTwitterで発表した。新型コロナの影響で【コーチェラ】が延期または中止になったのはこれで3度目で、昨年4月の日程の延期が、感染が拡大しつつあった3月に発表されたあと、10月に再調整された日程も6月に中止が発表された。2020年のヘッドライナーはトラヴィス・スコット、フランク・オーシャン、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが予定されていた。Goldenvoiceの関係者によると、【コーチェラ2021】は、パンデミックの状況次第では、2021年10月に開催される可能性がまだ残されているとのことだ。

【コーチェラ2021】4月開催が中止、パンデミックの状況次第では10月開催の可能性も

 スコットランド出身の実験的ポップ・アーティスト、SOPHIE(ソフィー)が急逝したことが、2021年1月30日に確認された。所属レーベルFuture Classicが、「私たちの美しいSOPHIEが、悲惨な事故で今朝亡くなってしまいました。彼女は自身の精神性に忠実に、満月を見るために(高い場所に)登り、誤って滑って転落してしまいました」と声明で発表した。享年34歳だった。訃報を受け、多くのアーティストがSNSで彼女の早すぎる死を悼んでいる。サム・スミスは、「心が張り裂けるニュース。世界は天使を失いました。私たちの世代における真の先見者でアイコンでした。あなたの光は、次世代の多くの人をインスパイアするでしょう。この困難な時に、SOPHIEの遺族と友人のことを思っています」とツイートした。また、ナイル・ロジャースも、「レスト・イン・パワー、SOPHIE!2019年に@southbankcentreで一緒に仕事をした中で、君は一番革新的で、ダイナミックで、温かい人の一人だったよ」と、ツーショット写真と共に投稿した。

SOPHIEが34歳で急逝、サム・スミス/Rina Sawayamaなど多くのアーティストが追悼

 BTSによる「Dynamite」ミュージック・ビデオの振付バージョンのYouTube再生回数が1億回を突破した。昨年9月に公開されたBTSのデジタル・シングル「Dynamite」MVの“Choreography ver.”のYouTube再生回数は、2021年1月30日の午後7時21分ごろ1億回を超えた。これで、BTSは通算29本目となる億単位の再生回数を誇るMVを保有することになり、韓国歌手の最多記録を更新した。先立って「Dynamite」MVの“Choreography ver.”は、世界的なゲーム開発会社であり、ゲーム・エンジン開発会社であるEpic Gamesとコラボレーションして「フォートナイト」パーティー・ロイヤル・モードで世界初公開され、大きな話題を集めた。「フォートナイト」パーティー・ロイヤル・モードは、プレイヤーが戦闘なしで友達や他のプレイヤーと一緒にコンサートや映画を観覧したり、一緒に楽しめるソーシャル空間だ。他にも「Dynamite」の公式MVが8億再生、「Dynamite」MVの“B-sideバージョン”も1億再生を超え、依然として人気を集めている。

BTS、「Dynamite」MVの振付ver.再生回数が1億回突破

 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、オリヴィア・ロドリゴの「drivers license」が3週目の首位をキープした。前週からポイントは減少しているが、ストリーミング・ソング・チャート(4,260万再生)、デジタル・ソング・セールス・チャート(17,000ダウンロード)でもそれぞれ3週目の1位を獲得。ラジオのオンエア数は前週から63%上昇の3,530万回まで上昇し、今週のAirplay Gainerを獲得している。そして、先週の4位から3位にTOP3復帰したザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」は、チャートイン数を60週目に更新し、TOP10の滞在週も47週、TOP5は38週目とそれぞれ歴代最長記録を更新した。Hot 100史上、ランクイン60週を超えたタイトルは「ブラインディング・ライツ」が通算16曲目で、60週目の時点でTOP10にランクインしているのは同曲が初となる。また、R&Bソング・チャートでも1位をキープし、歴代最長の44週目に記録を塗り替えている。

【米ビルボード・ソング・チャート】オリヴィア・ロドリゴ3週連続No.1、ザ・ウィークエンドが初記録

 そしてアルバム・チャートでは、モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』が、初登場から3週連続の首位をキープした。前週から18%減少したものの、今週も130,000と高ユニットを記録。アルバム・セールスは12,000まで落ち込んでいるが、アルバム・ストリーミングは115,000と高記録を維持している(週間1億5,413万再生)。初登場から3週目で13万ユニットを超えたのは、2020年8月22日付チャートでテイラー・スウィフトの『フォークロア』が136,000ユニットを記録して以来、約5か月ぶりで、過去1年間のうち初登場から3週目で125,000ユニットを超えたのも、その2作のみとなる。今週10位に唯一TOP10入りを果たしたのが、プエルトリコ出身のレゲトン・シンガー=オズナとアヌエルAAによるコラボレーション・アルバム『Los Dioses』。初動ユニットは29,000で、そのうちアルバム・ストリーミングが23,000と全体の8割近くを占めた。アヌエルAAは、昨年6月に8位を記録した前作『Emmanuel』、オズナも最高7位を記録した2ndアルバム『Aura』(2018年)に続く、それぞれ2作目のTOP10入りとなる。

【米ビルボード・アルバム・チャート】モーガン・ウォレン3週連続No.1、オズナ&アヌエルAAのコラボ作がTOP10初登場

 

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