2021/01/09
今週の洋楽まとめニュースは、トランプ支持者の米国会議事堂侵入に関する話題から。現地時間2021年1月6日、ドナルド・トランプ米大統領を支持する抗議者の大群衆が警察と激しく衝突した後、米国会議事堂に侵入し、建物が封鎖される事態に発展した。ジョー・バイデンの大統領選勝利を認定するための議員による手続きが行われていた最中に起きたもので、AP通信によると、抗議者は金属製のバリケードを突破し、暴徒鎮圧用の装備とシールドを持った警官に迎えられたという。混乱の中、多くの著名人がTwitterで米国の現状に対する憤りや、恥ずかしさ、動揺を共有した。ピンクは「米国市民として、そして二人の退役軍人の娘として、そして退役軍人の妹として、ワシントンで起きていることを恥じています。偽善、不名誉、困惑。非愛国的で偽善的な羊が毒に染まって盲信しています。これは米国にとって悲しい日です」と嘆き、カーディ・Bは「この皮肉はかなり愉快です.....夏に正義を求めていた人々はただの野獣だったのに、今は?(この状況を)見させてください」と投稿した。
ピンク/カーディ/トム・モレロ/コモンら、トランプ支持者の米国会議事堂侵入を非難
1月31日に開催予定だった【第63回グラミー賞】授賞式が、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、3月に延期されることが明らかになった。【グラミー賞】を主催するレコーディング・アカデミーが、3月開催で調整中であると米誌ローリング・ストーンが伝えている。3月に決定すれば、今年は4月25日に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催予定の【第93回アカデミー賞】の1か月前というタイムラインになる。米国では依然として新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延に歯止めがかからない状況で、11月の感謝祭から年末にかけてのホリデー・シーズン中に人々が集まる事例が多かった影響から、現在はLAがパンデミックのエピセンターとなってしまっている。【第63回グラミー賞】は、ビヨンセが9ノミネートで最多、デュア・リパ、テイラー・スウィフト、ロディ・リッチがそれぞれ6ノミネートで続いている。授賞式がTV中継されるようになった1971年から1975年にかけては3月に開催されていた【グラミー賞】だが、それからは1月か2月に開催されることがほとんどだった。3月開催が実現した場合、1995年以来となる。
1月4日に脳動脈瘤が見つかり搬送されたドクター・ドレーが、現在病院で療養していると米ビルボードが報じている。ドクター・ドレーの弁護士は、米ビルボードに対して「彼は快適に静養しています」とメールでコメントしている。米TMZによると、現在55歳のドクター・ドレーは、米ロサンゼルスのシダーズ・サイナイ医療センターに緊急搬送され、現在も入院中となっている。【ロックの殿堂】入りを果たした【グラミー賞】受賞プロデューサー、エンジニアで、N.W.A.の創立メンバーでもあるドクター・ドレーは、これまでに自身やエミネム、故2パック、スヌープ・ドッグ、ケンドリック・ラマーなど多くのアーティストのために数々のマルチ・プラチナム・アルバムやヒット曲をプロデュースしてきた。2008年には、ジミー・アイオヴィンとともにBeats Electronicsを立ち上げ、その後ストリーミング・サービスBeats Musicをローンチした。2014年には、Appleが2社を買収している。また、<デス・ロウ・レコード>の共同設立者としても知られている。
さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、24kGoldnの「ムード feat.イアン・ディオール」が再び首位に返り咲いた。3度目の首位返り咲きを果たしたのは、ドレイクが「ナイス・フォー・ホワット」で記録した2018年以来、約2年半ぶりの快挙となる。順位が急上昇したのは、先週まで上位に多数ランクインしていたホリデー・ソングが一気に順位を落としたため。先週のTOP10は、「ムード」以外の9曲全てがホリデー・ソングで独占するという歴代初の記録が打ち出されたが、今週はそれらの楽曲が圏外にランクダウンし、11位以下に留まっていたその他の曲もTOP10に繰り上がっている。今週、唯一再浮上ではなく新たにTOP10したのが、先週の27位から10位に上昇したデュア・リパの「レヴィテイティング feat.ダベイビー」。同曲は、昨年3月にリリースした2ndアルバム『フューチャー・ノスタルジア』から5曲目のシングルとして同年10月にカットされ、発売翌週にダベイビーをフィーチャーしたリミックスがリリースされた。そのリミックスが好調で、登場13週目にしてTOP10入りを果たしている。
【米ビルボード・ソング・チャート】24kGoldn&イアン・ディオール通算7週目の首位、デュア・リパが3曲目のTOP10入り
そしてアルバム・チャートでは、米アトランタ出身のラッパー、プレイボーイ・カルティの新作『Whole Lotta Red』が1位に初登場した。本作は、2018年5月に発表したデビュー・アルバム『Die Lit』に続く自身2作目のスタジオ・アルバムで、TOP10入りは最高3位を記録したその『Die Lit』に続く2作目、首位獲得は初の快挙となる。初動ユニットは100,000で、そのうち90,000がアルバム・ストリーミング(SEA)と全体の9割を占めた。本作からは、カニエ・ウェストをフィーチャーした「Go2DaMoon」など4曲の先行シングルがリリースされているが、ソング・チャート“Hot 100”、R&B/ヒップホップ・ソング・チャート、ラップ・ソング・チャートいずれにもランクインしていない。言い換えれば、シングル・ヒットがないにもかかわらず10万ユニットを獲得したことは、快挙といえる。
【米ビルボード・アルバム・チャート】プレイボーイ・カルティ自身初の首位獲得、リル・ダーク3位へ急上昇
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