2013/01/18 11:00
デビュー盤『Doo-Wops & Hooligans』からナンバー・ワンを獲得した「ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー」、「グレネード」の記録を破り、今週で自身最長の6週連続首位を獲得したブルーノ・マーズの「ロックド・アウト・オブ・ヘヴン」が今週の全米シングル・チャートを制した。
現時点で既に2013年の年間トップ10入りも間違いなさそうな勢いで、チャート日付である26日には、初来日公演が恵比寿ガーデンホールで開催される。
それを追うのが今週、最もデジタル・セールスを延ばしたマックルモア&ライアン・ルイスの「スリフト・ショップ」。豹柄のコートをまとって女子と絡む、ラップ・ソングらしい光景をベタにやらかしたPVや、サックスをフィーチャした生音っぽさが90年代風。エレクトロ色を抑え、キャッチーだけど黒っぽさを活かした曲だが、実はラッパーへの嫌味が歌詞に含まれている。ワンツをゲストに迎えたのは、それを中和させるため、なのかも? リリックがあまりにもお下劣なものでエアプレイが弱いため、デジタル・セールスのパワー・ポイントを伸ばし次週、無敵のブルーノと首位交代となるかが見もの。この曲が収録されたアルバム『ザ・ハイスト』は、昨年10月27日付初登場2位でデビューし、初週7万8000枚を売り上げている。
対象的にエアプレイを最も伸ばしたのが、4位にチャートインしたテイラー・スウィフトの「アイ・ニュー・ユー・ワー・トラブル」。全作の大ヒット曲「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない」に続き、恋人との別れからの出発を題材にし、潔く前進する様をサウンドに乗せることで、サッド・ソングとならない、戦略的というか、もはやカンペキなシナリオ。カントリー・ソングとしてカテゴライズするのはどうなのか、という声もあるが、90年代にシャナイア・トゥエインが「マン・フィールライク・ウーマン」をヒットさせていたように、カントリー界ではこのような各ジャンルを飛び越えクロスオーバーしたナンバーが、ポップチャートを賑わすこともしばしばある。
さて、そんなポップチャートを常に賑わしているブリトニー・スピアーズとウィル・アイ・アムのコラボ、「スクリーム&シャウト」が12位のデビューから順調に数を伸ばし、登場7週目ではやくも今週6位まで上昇。ランクアップの傾向からみて、次期ナンバーワン候補であり、ブリトニーにとって13曲目のトップ10ヒットとなった。この曲が収録されるウィル・アイ・アムの6年ぶりとなるアルバム『ウィル・パワー』は2月4日にリリースされ、ブリちゃんも今年、8枚目のオリジナルがドロップされる。両者にとって素晴らしい宣伝的ヒットになり、めでたしといったところだ。
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