Billboard JAPAN


NEWS

2020/12/17

音楽関連の株価がアナリストの期待以上に急騰

 音楽関連の株価が再び急騰している。Spotifyの株価は、3月中旬から3倍になり、iHeartMediaは回復傾向にあり、米ライブ・ネイションでさえ2020年の最高価格に近づいている。しかし、一部の株式アナリストは、今後の株価の上昇はないと考えている。
 
 アナリストの平均目標株価と比較すると、7つの主要な音楽関連株のうちの4つ(Spotify、米ライブ・ネイション、iHeart、Tencent Music Entertainment)は、下落傾向にある。今年6月から26.2%上昇し、12月14日時点で株価が325.83ドル(約33,670円)のSpotifyの場合、同社による競争上の優位性や利益率の改善を示唆するニュースに基づいて、投資家は株を購入している。しかし、30人のアナリストは平均目標株価は232.63ドル(約24,040円)としている。
 
 米ライブ・ネイションの株価は12月14日に70.35ドル(約7,270円)で取引を終え、新型コロナウイルスが最初に米国の株式市場に深刻な影響を与えた2月24日の株価まで回復した。今年最安値となった3月18日の$21.70(約2,240円)以来、ワクチン接種が2021年のコンサート業界を救うという期待に後押しされて、株価は224%以上上昇した。ただし、アナリストは平均目標株価を66.10ドル(約6,830円)としている。
 
 しかしながら、アナリストは全ての音楽関連の株が過大評価されていると考えていない。ワーナー・ミュージック・グループ、マディソン・スクエア・ガーデン・エンターテインメント、SiriusXMに対するアナリストの平均目標株価は、今後の大幅な上昇が予想されている。