2020/12/20 11:00
キングコングの西野亮廣が2016年に発表し、累計発行部数57万部の大ヒットを記録した絵本をアニメーション映画化した『映画 えんとつ町のプペル』が2020年12月25日より全国公開される。
いつも厚い煙に覆われ、空を見上げることを忘れたえんとつ町を舞台に、星を信じる少年ルビッチと、ハロウィンの夜にゴミから生まれたゴミ人間・プペルが星を見つけに旅に出る。プペルの声を窪田正孝が務め、ルビッチ役には芦田愛菜、ルビッチの父親と母親を立川志の輔と小池栄子が担当する。オープニング主題歌は本作のために新たにアレンジを加えたHYDEの「HALLOWEEN PARTY-プペル Ver.-」で、西野が作詞・作曲したロザリーナによるエンディング主題歌「えんとつ町のプペル」がハロウィンの奇跡を盛り上げる。
本作では、えんとつ町の住人に笑われ、非難されながらも、ルビッチとプペルの二人が星の存在を信じて、星を見つけるために挑戦し続ける姿が描かれており、その冒険には観るものに勇気を与え、もう一歩を踏み出してみようという気持ちにさせてくれるパワーが秘められている。本作には「挑戦する人を応援する」、「夢や希望を持つ人を応援する」というテーマがあり、それはストーリーだけではなく、作品を通して美しい世界観を浸透させ、『えんとつ町のプペル』を鮮やかに彩った音楽面においても見ることができる。
ルビッチとプペルの物語を締めくくるエンディング曲の「えんとつ町のプペル」は、作品の世界観を共有するためのツールとして、絵本の制作時に作られた。さらに絵本だけではない“プペルプロジェクト”においても、各クリエイターが同じ世界観をイメージするために特別な思いを込めて作られた曲でもある。
主題歌を歌うのは「えんとつ町の世界観と彼女の声がとても合っている」という理由から大抜擢されたロザリーナ。まだ決して知名度が高いとは言えない彼女が抜擢されたことも「挑戦する人を応援する」という本作のテーマに繋がっている。その挑戦する姿勢は、本作の音楽を担当し、新世代として注目されている小島裕規と坂東祐大に作品全体の音楽を任せていることにも共通し、キャラクターソングではなく、主人公たちが抱えている“信じること”を表す気持ち、精神的なもの、感情を曲として表現しているという。オープニングを飾るHYDE、ロザリーナを起用した西野、そして王道を貫きながら、その中に個性として時代に合わせたアップデートも存在させたいという想いで小島、坂東を抜擢した音楽プロデューサー・北原京子の挑戦だったのだ。
本作で新たな挑戦に挑んだ北原は『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004)、『シン・ゴジラ』(2016)など、数多くの作品をヒットに導いてきた。北原は本作で掲げたテーマを「夢を信じる力」と語り、「リアルとファンタジー。二つの間に位置して響く様な音楽にこだわりました。地面からほんの少し浮いている様な“浮遊感”や“ドリーミー”。けれども誰の心にも響く様な“リアル”な“旋律感”。奇を衒わないけど、ほんの少しのマニアックを王道に込めたクリエーションを目指しました」と、こだわりを明かす。小島と坂東の起用については「それぞれが既に注目株のお二人ですが、本格的な映画本編の劇伴起用は挑戦でもありました。小島さんが持つ、アップデートでPOPなサウンドメイク。坂東さんが持つ、圧倒的なアカデミックな力。邦画実写では出来ない音楽表現を彼らと共にできたと思います。また劇中の挿入歌のクリエーションも同様のプロデュースを心がけました」と称賛している。
数々の作品に音楽という最後の仕上げを施し、世に送り出してきた北原は、映画音楽の重要性と役割についてもコメント。「映画音楽の作曲は映画制作行程の最後に登場する演出家だと思います。音楽の付け方によっては、そこにある客観、主観、見方を180度変える事もできてしまう。音楽だけが突出してはいけないし、映像、セリフ、効果、全ての中で調和が取れなければならないものだと思います。そんな中でキラリと光る何かを残せることを目指してクリエーションしています」と熱弁している。挑戦する人を応援する、夢や希望を持つ人を応援するというメッセージを音楽に乗せて届ける本作で描かれるルビッチとプペルの大冒険を是非劇場で。
◎公開情報
『映画 えんとつ町のプペル』
2020年12月25日(金)より、全国公開
監督:廣田裕介
声のキャスト:窪田正孝、芦田愛菜、立川志の輔、小池栄子、藤森慎吾、野間口徹、伊藤沙莉、宮根誠司、大平祥生(JO1)、飯尾和樹(ずん)、山内圭哉、國村隼ほか
配給:東宝=吉本興業
(C)西野亮廣/「映画えんとつ町のプペル」製作委員会
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