2020/12/12 11:00
今週の洋楽まとめニュースは、テイラー・スウィフトに関する話題から。現地時間2020年12月10日朝に、テイラーが15曲入りのニュー・アルバム『evermore』を12月11日の米東部標準時間0時にリリースすることを明かした。テイラーは、自身のTwitterに「“folklore”の姉妹のような、私の9thスタジオ・アルバムを東部標準時間で本日24時にリリースすることを皆さんにお伝えできてとても嬉しいです。アルバムの名前は“evermore”です」とフレンチブレイドしたヘアスタイルの後ろ姿の写真とともに投稿した。テイラーは「私たちは曲を書くことを止められませんでした。もっと詩的に表現すると、私たちはフォークロアの森の端に立っていた時に選択を迫られたのです。方向を変えて戻るか、もしくはこの音楽の森をさらに進むか。私たちはより深く迷い込むことを選びました」と語った。『evermore』の通常盤は15曲入りで、フィジカルのデラックス盤には「right where you left me」と「it's time to go」の2曲のボーナス・トラックが収録されている。
テイラー・スウィフト、今年2作目となるアルバム『evermore』をサプライズ・リリース
12月7日、ジャスティン・ビーバーが、今年の大晦日に【T-Mobile Presents New Year's Eve Live With Justin Bieber】と題されたコンサートをライブ配信を行うことを発表した。ジャスティンにとって2017年の【パーパス・ワールド・ツアー】以来、初のコンサートとなる。「私は遊び心に溢れたブランドであるT-モバイルと長年仕事をしてきました。そして、このスペシャルな夜のためにより多くのサプライズに共に取り組んでいます」とジャスティンは声明で述べた。「この壮大な大晦日のコンサートでT-モバイルとパートナーを組み、一緒に2020年に別れを告げる安全な方法を皆さんに提供するのが待ちきれません」と続けた。米東部標準時12月31日の午後10時15分から配信が始まり、コンサートは午後11時に開始される。T-モバイルは近々ファン・エクスペリエンスを発表すると約束しており、T-モバイルのユーザーはライブ中継を無料で視聴できる。T-モバイルのユーザーでない場合、日本時間12月8日の午後7時にライブ配信のチケットが25ドル(約2,600円)で販売される。また、ライブの模様は日本時間2021年1月2日午前5時まで視聴可能の予定となっている。
ジャスティン・ビーバー、約3年ぶりのコンサートを大晦日にライブ配信へ
12月7日、ユニバーサル・ミュージック・パブリッシング・グループがボブ・ディランの全楽曲の出版権を本人から購入したことを明らかにした。契約条件は明かされていないが、獲得されたのは1962年から現在までの全ての楽曲で、出版権とディランの“ライターズ・シェア”が含まれていることから、ほかの楽曲カタログの価値に基づいて見積もると少なくとも1億ドル(約100億円)、おそらくはその数倍の価値があるとみられている。現在、ディランの出版権は米国ではBob Dylan Music Company、その他の地域ではソニー/ATV音楽出版が管理している。ソニー/ATVの広報担当者によると、米国外における協定は、契約が終了する数年後までは続くとのことだ。新型コロナウイルスの感染拡大によるストリーミング需要の急増や低金利が影響し、音楽出版マーケットが活気づいている。コンサート・ビジネスが一時的にストップしていることや、米国のジョー・バイデン次期大統領が資本利得税を増税する可能性があることも市場の活発化を後押ししているとみられる。
ボブ・ディラン、1962年からの全楽曲の出版権をユニバーサル・ミュージックが獲得
さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、24kGoldnの「ムード feat.イアン・ディオール」が返り咲き、通算6週目の首位を獲得した。先週、BTSの新曲「Life Goes On」が1位に初登場したことで2位にダウンした「ムード」は、安定したポイントを維持して再び1位に上昇。週間オンエア数8,650万回を記録して、エアプレイ・チャートでも同6週目の首位をキープし、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートでは各15週目、ラップ・ソング・チャートでは8週目の1位をそれぞれ記録している。「Life Goes On」は、セールス、ストリーミングがいずれも激減し、今週28位まで転落した。2020年度では、7月4日付チャートで1位から33位にランクダウンしたニッキー・ミナージュ&シックスナインの「トロールズ」に次ぐ2番目のワースト記録となる。そして本格的なホリデー・シーズンを迎え、今年もクリスマス・ソングが続々とランクアップ。「恋人たちのクリスマス」は、前週から50%増加の2,640万再生を記録して、ストリーミング・ソング・チャートで7位から1位に上昇している。
【米ビルボード・ソング・チャート】24kGoldn&イアン・ディオール首位返り咲き、「恋人たちのクリスマス」2位へ急上昇
そしてアルバム・チャートでは、バッド・バニーの新作『El Último Tour Del Mundo』が1位に初登場した。本作は、3月14日付チャートで2位にデビューした前作『YHLQMDLG』から約9か月、5月にリリースしたコンピレーション・アルバム『Las que no iban a salir』(最高7位)から約半年という短いスパンでリリースされた、通算4作目のスタジオ・アルバム。首位獲得は自身初の快挙達成。また、全編スペイン語で構成されたアルバムとしても、歴代初の首位を獲得した。2020年度でTOP10に3作以上ランクインさせたアーティストとしては、ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインに続く2組目の記録となる。続いて2位には、マイリー・サイラスの新作『プラスティック・ハーツ』が初登場。初動ユニットは60,000で、そのうちアルバム・ストリーミングが38,000、トラックごとのユニット数が2,000、アルバム・セールスは1位の『El Último Tour Del Mundo』を上回る20,000を記録している。
【米ビルボード・アルバム・チャート】バッド・バニー初の首位獲得、マイリーが2位に続く
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