2020/11/04
デビューから12ヶ月連続新曲リリース&MV公開、しかも全作ハイクオリティでファンの度肝を抜いているアイドル界の新生・NELN(ネルン)にBillboard JAPAN.com初となるインタビューを敢行した。
NELNは、かねてよりアイドルのミュージックビデオに定評のあった映像作家・森岡千織がプロデューサーを務め、蟲ふるう夜にの元メンバーで、BiSH「サラバかな」を作曲したことでも知られるShinnosuke Nakasoneが楽曲を手掛けている為、新参グループらしからぬ圧倒的世界観を誇っている。
そのクリエイティヴを体現するに相応しいアイドルになる為、半年前まで素人ながら必死に戦うメンバーの物語、夢に迫った。NATSUMI、KARIN、AKARI、MAOの4人から成るNELNが奇跡を起こすまであと〇〇〇日? ぜひご覧頂きたい。
<BiSHアイナ/石原さとみ/イコラブ高松瞳/お笑いに魅せられた4人>
◎NELN(NATSUMI/KARIN/AKARI/MAO)インタビュー
--NELNをまだよく知らない人たちへ向けたインタビューに出来ればと思っていますので、まずは自己紹介とアイドルになろうと思った経緯を教えて下さい。
NATSUMI:高校2年生、16歳、NATSUMIです。元々好きなアイドルのジャンルは格好良い系で、BiSHのアイナ・ジ・エンドさんの声にすごく憧れていて、最初に聴いたのは「オーケストラ」のライブ映像だったんですけど、初めて耳にするタイプの声だったからすごくビックリして。それ以来、自分もアイドルになったらアイナさんみたいに心まで響く歌が歌える人になりたいなと思って、NELNでもアイナさんみたいな存在になれたらなと日々頑張っています。
AKARI:実際、ステージの上だと本当に格好良い歌い方をするし、アイナさんが好きというだけあって、声がすごく良いんですよね。でも、ステージを降りると天然系の女の子になっちゃうんです。ひとりじゃ電車の乗り換えもできないし(笑)。でも、そのギャップもNATSUMIの魅力なのかなって思いますね。
--続いて、KARINさん。
KARIN:ドラマが好きでよく観ていて、石原さとみさんが大好きだったから芸能のお仕事に興味はあったんですけど、アイドルをやりたいと思ったことはなくて。なので、お母さんがNELNのオーディションを見つけて「受けてみなよ」と言ってきても乗り気じゃなかったんです。でも、プロデューサーの森岡さんの手掛ける映像を観てみたら、その世界観にすごく惹かれて。それで「挑戦してみよう」と思って受けたんですけど、今は「こんな格好良いアイドルもあっていいんだ」と思いながら活動しています。
MAO:KARINは、4人の中でいちばん空気を察する能力に長けているんです。だから自分のことだけじゃなく他のメンバーに対しても目を配れるから、それでみんな救われているところはあると思います。あと、影の努力家なんじゃないかと。あんまり頑張っているアピールとかはしてこないんですけど、実はみんなの見えないところで頑張っているタイプ。
--続いて、AKARIさん。
AKARI:私は小さい頃からアイドルがすごく好きで、アイドルにずっとなりたくて。他のグループさんだとそういうメンバーがわりと多いと思うんですけど、NELNには私しかいなくて(笑)。ビックリしました! あと、表現をすること自体も大好きで、最初は地元のミュージカルの劇団に入ったりして、それでステージに立って歌うことの喜びを知って、お客さんから「すごく良かった」とか「元気をもらった」って言われたときに「こういうお仕事をしていきたいな」と思ったんです。そのタイミングでアイドルを好きになって、今もイコラブ(イコールラブ(=LOVE))さんが大好きでオタクしてます!
--イコラブのどんなところが好きなんですか?
AKARI:私はセンターの高松瞳ちゃんが好きなんですけど、笑顔が本当に……(急に大声になって)「あの子の笑顔さえあれば何もいらない!」って思うぐらい、見ているだけで元気をもらえるんですよ。それって凄いことじゃないですか。他のイコラブのメンバーも歌がすごく上手だったり、表現力が凄かったりして、ライブを1本観るだけで人生変えられるぐらいのグループなんです。
--続いて、MAOさん。
MAO:私は中学生でなんとなく英語でミュージカルをする部活に入って、その影響で劇団四季にもめっちゃハマってて、いろんな舞台を観るようになっていったんです。なので、ルーツ的にアイドルは通っていなかったんですけど、母がオーディションの募集動画を観て、私の知らないところで勝手に応募していて、私の知らないところで一次審査を通過していて、二次審査のちょっと前の日に母から打ち明けられたんです(笑)。でも、私もその動画を観たら「格好良いな」と思って、気が付いたらNELNのメンバーになっていました。
NATSUMI:MAOちゃんは、他の3人がへンなことを言っちゃったら、ちゃんとツッコミを入れてくれる。だからお笑い担当みたいなところもあって、お笑いの動画とか観て会話のテンポとか勉強したりしているんですよ(笑)。どんどんツッコミスキルが向上してる!
<NELNが望む未来像=可能性 / NELNに足りないモノ=弱点>
--NELNは2020年にデビューした新生アイドルグループになるわけですが、メンバーとしてはどんなグループにしていきたいなと思っているんでしょう?
AKARI:楽曲やMVをチェックしてもらったら分かると思うんですけど、アーティスト感が強いグループだと思っていて、ライブも「アイドルらしくみんなに笑顔を振りまく!」という感じよりも、楽曲とステージの独特な世界観を楽しんでもらうアイドルなんです。アイドル好きの私から見ても他にいないタイプのグループ。なので、その個性をどんどん磨き上げていけたらいいなと思っています。
NATSUMI:今、NELNはデビューから12ヶ月連続で新曲とそのミュージックビデオを公開している真っ只中なんですけど、そういう動きを大事にしていきたくて。それらの作品が10年後とかでも評価されたりして、その映像の中の人として尊敬されるようにはなっていきたいと思っています。
KARIN:今、私は韓国のアイドルグループがすごく好きで、NiziUとか女の子にもすごく人気があるじゃないですか。日本のアイドルグループはそこまで女の子のファンがいないイメージですけど、BLACKPINKさんなんて女性のファンのほうが多いんじゃないかと思うぐらいなんですよね。なので、NELNも同年代の女の子にも憧れてもらえるような存在になれたらいいなと思っています。
MAO:唯一無二のアイドルグループになりたいですよね。NELNにしか出せないカラーを出して、NELNのファンじゃない方でも私たちの楽曲やMVをチェックしたら、ちょっと元気になったり、刺激を受けたりしてもらえるようなグループになりたいです。
--今、4者4様にNELNに望む方向性について語って頂きましたが、それらを実現する為にNELNに足りないモノ=弱点はどこにあると思いますか?
AKARI:単純にステージ上のパフォーマンスがまだまだ弱いと思っています。まだデビューから半年とは言え、パフォーマンスレベルの向上が今現在の最大の課題だと自覚していて。NELNって新人アイドルグループなんですけど、楽曲もMVもクリエイティヴが一流なんですよ。メンバーの実力だけがそこに追い付けていないんです。これはもうライブを観て下さっている方であれば、薄々気付いていることだと思うし、自分たちも重々分かっている。なので、人気のあるアイドルグループさんたちと肩を並べる為には、私たちのパフォーマンススキルをもっともっと磨かなきゃいけない。そこはメンバーが最も試されている部分だと思うので、12ヶ月連続新曲リリース&MV公開が終わる頃には、クリエイティヴに追い付くどころか超えているぐらいの存在になりたいです。
--NELN特有の苦悩であり、課題であり、面白いポイントでもありますよね。一流クリエイターvs半年前まで素人だった新人アイドルの図式があって、普通はクリエイターが演者の実力に寄せてくるんだけど、NELNチームは一切それをせず「早く相応しいアイドルになってくれ」と毎回ハイクオリティな作品を提供してくる。
AKARI:メンバー全員が本当に初心者。プロとしての活動歴も一切ない4人が集まったので、まだまだ実力不足なんですよ。でも、私たちが楽曲やMVのクオリティに追い付く為の物語でもあると思うので、どんどん成長していきたい。
MAO:いくらMVや楽曲が凄くても、私たちのライブが良くなくちゃ意味がないと思っていて、だから歌唱力やダンス力をレベルアップさせていくのはもちろんなんですけど、熱量もまだ足りていないからそこも高めていきたい。その為にはメンバー同士ももっと一丸とならなきゃいけないし、お客さんとも一丸となって盛り上がれるようにならなきゃいけないし、そこがクリアーできたら自然とみんなライブが楽しくなってくると思うんですよね。そうなったら「次もやってやるぞぉー!」って気持ちにもなるし、お客さんも「このアイドル、凄いよ」と広めてくれるだろうし、それが人気にも繋がっていくと思うんですよね。
KARIN:私たちのライブはぜんぶ生歌なんですよね。だから楽曲やMVを好きになってくれた人がライブに初めて来たとき、今の実力のままだと「あれ? 音源のほうが良いじゃん。ダンスもMVのほうが良いじゃん」とガッカリされちゃう恐れがあるんですよ。あと、MCも全体的にAKARIに任せっきりのところがあるから、AKARIの調子がちょっと悪いだけで一気にグダってしまう。だから、私もちゃんとフォローできるようになりたいです。
NATSUMI:あと、MVの世界観が好きだからライブに来てくれる人も多いと思うんですけど、ライブにその世界観をまだ反映しきれてないから、そこの表現方法についても考えていきたい。
--デビュー半年でここまで自分たちに足りないモノを分析できていて、そこを改善する意識で動けているのは凄いことですよ。今、4人が話していた課題をクリアーできたら、分かりやすく状況が好転すると思います。
AKARI:Shinnosukeさんがサウンドプロデュースしてくださった楽曲と、森岡さんが作り込んでくれたNELNの世界観を、今度は自分たち自身がライブで表現できるようになれば、それがNELNのひとつのゴールじゃないですけど、完成形になると思うんですよ。
<叶えたい夢~来年○月○日の○○○○○○○○へ向けての意気込み>
--そうやってメンバーもクリエイティヴに積極的に参加していけたら、もっと面白いグループになりそうですよね。
AKARI:すでにライブの照明プランとかメンバーで話し合って提出させて頂いたりしていて、そうやって少しずつライブを自分たちでも作り込めるようになっていけたらなって思っているんです。
MAO:楽曲に関しても「お客さんと一緒に盛り上がれる曲が欲しいよね」とかメンバー内で話し合っていて、いつそれを伝えるか迷っていたりするんですけど(笑)、近いうちに言えたらいいなって思っています。
--そんな上昇志向の4人がNELNで叶えたい夢って何かあったりするんですか?
MAO:サマソニに出たいです! あと、海外のフェスにも出て行きたい。それで「ジャパンのアイドル、かっけぇ」って世界中の人たちに思われたいです。
AKARI:小さい頃からアイドルとは別にリトグリさんが好きなんですけど、そのリトグリさんが「全員高校生のうちに武道館公演をやる」っていう目標を掲げていて、その夢を本当に叶えたんですよね。NELNは今、全員高校生なので、全員10代のうちに日本武道館に立てたらいいなって思っています。
KARIN:私は日本のアイドルで初めての何かがしたいです。誰もまだやっていないことを実現したい。Perfumeさんみたいに「ここのステージに立つのは、日本のアイドルで初めて」みたいな偉業を成し遂げて、歴史に名を残したいです。
NATSUMI:私、オーディションに合格した頃から思っていることがあって、「ゼップトーキョー!」ってZepp Tokyoで叫びたいです(笑)。あと、アイナ・ジ・エンドさんがひとりで、『ミュージックステーション』で「罪と罰」(椎名林檎カバー)を歌っていたじゃないですか。ああいうソロ活動にも憧れます。
--では、最後に、来年○月○日の○○○○○○○○へ向けての意気込みをそれぞれに聞かせてください。(※○部分は現時点では公表できず。情報解禁日も今のところ未定。)
NATSUMI:今はちいさい会場でライブをやらせてもらっているので、普通にしていてもお客さん全員に目が届くじゃないですか。でも、大舞台になっていっても、すべてのお客さんが遠くに感じないライブを出来るようになりたいんです。なので、来年○月○日の○○○○○○○○までにそうなれるよう成長します!
KARIN:会場の定員はもちろんパンパンにして、ツイッターとかで「NELNの○○○○○○○○のチケット買えなかった」みたいな投稿だらけになるぐらいの存在になりたいし、それに伴った実力も付けていきたいし、デビューからちょうど1年後ぐらいなので、「1年でこんなに成長したんだ」と驚かせられるようになりたいなって思います。
AKARI:来年○月○日の○○○○○○○○は、NELNの12ヶ月連続新曲リリース&MV公開の集大成にもなると思うんです。そこに来た人たちが「もうこんな大きなステージでやるんだ。でも、NELNはまだまだこんなもんじゃないぞ!」「NELNはもっと広い世界を見せてくれそうだな」って思ってもらえるようなライブがしたいです!
MAO:アイドルオタクの方々のツイッターで「NELN、マジやばいッス。語彙力失いますわ!」って騒がれるような(笑)、そんなNELNにとって特別な日にしたいと思っていますので、楽しみにしててください!
Interviewer:平賀哲雄
Photo:森岡千織
◎NELN「MILK」Music Video
https://www.youtube.com/watch?v=jZI1y2hwPd0
◎NELN「ころがる」Music Video
https://www.youtube.com/watch?v=LPK3a5YJI2Q
◎NELN「ノンフィクション」Music Video
https://www.youtube.com/watch?v=P8sWM0zWAu0
◎NELN ツイッターアカウント
https://twitter.com/neln_official
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