2020/11/04 17:00
名盤『エルトン・ジョン3』(原題: Tumbleweed Connection)の発売50周年を記念して、エルトン・ジョンが「遅れないでいらっしゃい」(原題: Come Down In Time)の未発表ジャズ・ヴァージョンを、2020年10月30日にリリースした。5,000枚限定アナログ盤10インチ・シングルとして、日本ではユニバーサル ミュージック ストア限定で、11月13日発売予定となっている。
この「遅れないでいらっしゃい(ジャズ・ヴァージョン)」は、50年近く誰にも聞かれないまま埋もれていた音源で、近くリリースされるエルトンのボックス・セット『ジュエル・ボックス』(日本ではユニバーサル ミュージックより11月13日発売)に収録するためのレア音源を掘り起こしていた際に、保管庫の奥深くで発見。今年ようやく日の目を見る運びとなった。
1970年3月20日に英ロンドンの<トライデント・スタジオ>でレコーディングされた「遅れないでいらっしゃい(ジャズ・ヴァージョン)」は、アルバム『エルトン・ジョン3』に収録されている最終ヴァージョン(その3か月後に、別のミュージシャンと共に再録音)と比べると、2倍以上の長さがある。
アルバム・ヴァージョンを華やかに彩るポール・バックマスターのオーケストラ・アレンジが不在である一方、オリジナルと同様にバーニーの歌詞「夜空の星を数えながら待つ君に、待ちぼうけを食わせる女(ひと)もいる」で一旦締め括られた後、ジャズ調インストゥルメンタルとして、曲は再開。そこで展開されるのが、エルトンのピアノと、ケイレブ・クウェイのギターによる驚異的なインタープレイで、フックフットのリズム隊、つまりベースのデヴィッド・グラヴァーとドラムのロジャー・ポープが、それを下支えしている。
途中のブレイクダウンで「すごくいいね!」と絶賛の声を上げているのは、プロデューサーのガス・ダッジョンだ。その後さらに、フリースタイルの演奏が続行される。
「遅れないでいらっしゃい」のオリジナル・ヴァージョンが収録された、1970年発表の画期作『エルトン・ジョン3』は、2020年10月30日にリリース50周年を迎えた。
この『エルトン・ジョン3』は、エルトンがこれまでに発表したアルバムの中でも、特に愛されている作品である。後に“アメリカーナ”というジャンルとして知られるようになった要素が染み込んでいるこのアルバムは、前作『僕の歌は君の歌』(原題: Elton John)のプロモーション活動で英国とヨーロッパを飛び回っていた際に、多忙な日程の合間を縫って制作。曲作りとレコーディング(1970年3月20日~6月6日)は、全て英ロンドンで行われた。
アメリカについて説得力たっぷりに物語っている『エルトン・ジョン3』がリリースされたのは、シングル「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」のヒット後であり、エルトンとバーニーが初渡米し、米ロサンゼルスのトルバドールで伝説的な米国ライブ・デビューを飾り大成功を収めた後だが、実際に制作されたのはそれより前、つまり2人が初めてアメリカの地に足を踏み入れる前のことであった。
その象徴的なセピア色のジャケットは、忘れ去られた西部を思い起こさせる。同アルバムには、エルトンとバーニー・トーピンの初期の代表曲「名高い盗賊の伝説」(原題: Ballad Of A Well-Known Gun)や「布教本部を焼き落とせ」(原題: Burn Down The Mission)、「過ぎし日のアモリーナ」(原題: Amoreena)が収録されている。
◎リリース情報
「遅れないでいらっしゃい(ジャズ・ヴァージョン)」
2020/10/30 RELEASE
※全世界で5,000枚限定
日本ではユニバーサル・ミュージック・ストア限定で11月13日発売予定
https://store.universal-music.co.jp/product/0748603/
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