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2020/11/03

クイーン、ガガ、エミネム、K-POP…伝説のアニメーター最新作には大ヒット曲から影響を受けた劇中歌がたくさん

 ディズニー・アニメーション『美女と野獣』や『塔の上のラプンツェル』を手掛けた伝説のアニメーター、グレン・キーンが監督を務める映画『フェイフェイと月の冒険』が、現在Netflixで好評配信中だ。

 本作は、幼い頃から「月には女神がいる」という伝説を信じる少女フェイフェイが、家族を巡る様々な悩みを抱えつつも、月の女神の伝説を証明するために、自らの手で宇宙船を作り、ウサギのバンジーと月へ向かうことを決意する、夢と感動のファンタジー・アドベンチャーだ。フェイフェイが月へ行くことを夢見ながら奮闘する姿や、月での幻想的な冒険の様子を、8曲の劇中歌と13曲の背景音楽が彩り、その劇中歌はクイーンやレディー・ガガ、K-POP、エミネム、ケイティ・ペリー、ビヨンセ、エルトン・ジョンらの大ヒット・ソングの影響を受けて作られている。

 劇中歌を担当した作曲家のヘレン・パクは、「様々なスタイルを融合することで音楽の幅が格段に広がったんだ。例えば本作の重要な曲の一つである『絶世のきらめき』という曲は、クイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』から着想を得たんだよ」と、大ヒット曲からダイレクトに影響を受けていることを打ち明けた。それにより本作の劇中歌は、単一的ではなく、幅広いジャンルの音楽を堪能することができる。

 背景音楽を手掛けたのは、アルフォンソ・キュアロン監督の『ゼロ・グラビティ』で<アカデミー賞作曲賞>を受賞した大物作曲家のスティーヴン・プライス。彼は「中国の伝統楽器を使って音楽を作ったのは初めてだった。音楽は様々なスタイルを通じて伝えられるので、楽曲がフェイフェイと共に素晴らしい物語に誘う役目を果たしているはずだよ」と、作品を盛り上げるべく、最大限の創意工夫を施したことを語った。

 約40年もの間、アニメーション業界の第一線を走り続けてきたキーン監督は、「音楽によって、作品はよりドラマチックになるんだ。音楽は心と感情と魂に触れることができる。この映画ではそんな力を持つ音楽が、みなさんの心に語りかけるんだよ」と、フェイフェイの感情をより豊かに観客に伝えるためにこだわり抜いた音楽の大切さを解説。大ヒット・ソングの影響を受けて生み出された劇中歌や、【アカデミー賞】受賞作曲家が手掛けた背景音楽からなる、フェイフェイの夢と感動の物語は必見だ。


◎作品情報
映画『フェイフェイと月の冒険』
Netflixで独占配信中

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