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2020/10/25

マンダロリアンは侍の影響大!?『スター・ウォーズ』の魂を継承した製作秘話

 『スター・ウォーズ』初の実写ドラマシリーズ『マンダロリアン』のシーズン2が、2020年10月30日よりディズニー公式動画配信サービスDisney+で独占配信スタートする。

 本作は名匠ジョージ・ルーカスが生み出した『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』に登場した人気キャラクターのボバ・フェットに続く、新たな賞金稼ぎ“マンダロリアン”を主人公に、フォースの力を秘めた子ども“ザ・チャイルド”との危険な冒険を描く。『スター・ウォーズ』は、映画『隠し砦の三悪人』(1956)をはじめとする黒澤明監督の作品にインスパイアされたことで有名で、ジョージ・ルーカスは同作の太平と又七をモデルにC-3POとR2-D2を創り上げ、伊達政宗の「黒漆塗五枚胴具足(くろうるしぬりごまいどうぐそく)」の写真をダース・ベイダーのキャラクター造形の参考にしている。ジェダイについてルーカスは「誇りある戦士を描きたかった。ベースとなったもののひとつがサムライ。ライトセイバーはその象徴であり、人道的な武器だ。相手を殺す場合でも人道的でありたい」と語っており、侍の要素がシリーズ全体に散りばめられているのだ。

 そんなルーカスの想いが新たに継承された『マンダロリアン』には、引き続き侍の影響が色濃く受け継がれている。『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』の5年後の世界を描いた本ドラマは、拝一刀が一人息子の大五郎を手押し車に乗せて旅をする『子連れ狼』を参考にしている。製作総指揮を務めたジョン・ファヴローは「この作品は、新しい世界で活躍する一匹狼のガンマンであり賞金稼ぎの男の物語がベースとなっている。たとえ荒野の決闘を描いていてもそこには人情があるんだ。ジョーズ・ルーカスが作ったオリジナルの『スター・ウォーズ』がサムライ映画でもあったように、本作もそれらに強く影響を受けているよ」と、ルーカスが大切にした人徳溢れる物語が受け継がれた作品になっているようだ。

 マンダロリアンを演じたペドロ・パスカルのスタント・ダブルには、カポエイラと柔術の使い手が選ばれ、侍に通ずる武道により磨きをかけていたそう。さらに本作のアクションを支えるもう一人には、『駅馬車』(1939)や『リオ・ブラボー』(1959)、『エル・ドラド』(1966)といった西部劇の傑作に出演した名優ジョン・ウェインの孫にあたるブレンダン・ウェインが抜粋。ペドロが「二人なしでは成立しない」と言うように、三人で一人の温かい人情を秘めた屈強な戦士を完成させたのである。ペドロはシーズン1の撮影中に、病院送りになるほどの怪我を負ったことを明かしており、壮大な銀河で繰り広げられる重厚感溢れるSWクオリティのアクションが期待できる。

 シーズン2では強い絆で結ばれたマンダロリアンとザ・チャイルドにどのような試練が待ち受けているのか? そして、マンダロリアンは如何なる新たな闘いを見せてくれるのか? 『スター・ウォーズ』の世界観とスピリットで描く壮大かつエモーショナルな『マンダロリアン』が、SWに新たな歴史を築く。


◎作品情報
『マンダロリアン』シーズン2
2020年10月30日(金)16:00より、Disney+で独占配信
※第2話は11月6日(金)17:00 配信開始、以降毎週金曜日17:00に配信
(C)2020 Lucasfilm Ltd.