2020/10/19
アイスランドのマルチインストゥルメンタル奏者/コンポーザーのオーラヴル・アルナルズが、2020年11月6日に発売するニュー・アルバム『some kind of peace』から、ボノボをフィーチャリングした最新シングル「Loom」を配信した。
アルバム『some kind of peace』は、ボノボをはじめ、アイスランドのシンガーソングライター JFDR、ドイツのオルタナポップ・アーティストのジョシンをフィーチャリングしたアルバムで、すでに「Woven Song」、「We Contain Multitudes」、「Back To The Sky feat. JFDR」がシングル・リリースされており、今作「Loom」はアルバムの1曲目を飾る、眩く脈動するナンバーとなっている。そして、その「Loom」にフィーチャリングされたボノボは、UKブレイクビーツの潮流を汲むエレクトロニック系ミュージシャンとして、今ではイギリスの代表的な人気プロデューサーとしても、多くのミュージシャンから注目される存在だ。
ボノボは、「去年1週間、アイスランドでオーラヴルと過ごしたんだ。キャンプをしたり、彼のスタジオで音楽を作ったり、レイキャビクの特別な小さなパーティでキアスモスとプレイしたり…。“Loom”はその時期、二人で作った曲の一つ。オーラヴルと一緒に曲を作れたのは僕にとっても名誉なことだ。彼は友人であり、僕が心から尊敬する人だよ」と語る。
またアルナルズも、「僕は昔からボノボ(サイモン)のファンだったんだ。数年前に知り合って以来の友人だよ。アルバムに取りかかり始めたものの、気付くといつも“Loom”という1曲に戻ってしまっていた。それでこの曲こそアルバムをスタートさせるのにぴったりの1曲目だと思ったのさ。春にかけ、二人でリモート作業を続け、心から誇りに思える曲が出来上がったんだ」
ミュージック・ビデオの撮影はニールス・カスティヨン、振り付けはファニー・セイジ。緑の山々に囲まれた水の中を3人のダンサーの優美に動きから、次第に動きは不安定さを増し、やがて穏やかながらもクライマックスの瞬間を迎え、孤独なダンサーは水を後にする、という楽曲を見事な映像美で捉えた仕上がりとなっている。
「撮影は高度2千メートルの山間の湖で行ったよ。日常生活から切り離された、静寂で、現実とは思えぬ場所の中で4日間、僕らは夢中だった。そして、水は切るように冷たく、ダンサーとクルーにとっては非常に過酷な経験だった。それはこのユニークな小さなアート映像の全てのショットから、感じ取れると思う」と、カスティヨンは語る。
レイキャビク市街地の湾に建つオーラヴルの自宅スタジオでレコーディングされたアルバム『some kind of peace』のテーマは、生きていること、あえて弱さを見せることの意味、そして“儀式” の重要性。オーラヴルが紡ぎ出すのは、彼の人生の物語を作り上げるリアルないくつものピース。それらが巧みなサンプリング技術によって一つになる時、彼の体験を私達も追体験するかもしれない。
◎リリース情報
アルバム『some kind of peace』
2020/11/6 RELEASE
https://classic.lnk.to/arnalds_somekindofpeacePR
Artist Photo: © Anna Maggy
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