2013/01/04
2012年2月、約7年の沈黙を破りシーンへとカムバックを果たしたHermann H. & The Pacemakersが、初となるCDJのステージで華麗なる復活劇を締めくくる。
岡本洋平(Vo&G)、溝田志穂(Key)、そしてウルフこと若井悠樹のオリジナル・メンバー3人に、ランクヘッドの山下壮(G)、TOMOTOMO club(B)、元ビート・クルセイダースのマシータ(Dr)という、復活後はお馴染みのサポートメンバーを従えて臨む、ヘルマン初のCDJ。岡本の「行くぜ幕張ー!」という威勢のいい煽り文句とともに「東京湾」の印象的なイントロがかき鳴らされる。今夏、同じ東京湾沿いで行われたフェス【BAYCAMP 2012】同様、彼らの必殺チューンで、再び歩み出した記念すべき年の有終の美を飾るステージの幕が切って落とされる。すると間もなく例の真っ赤なジャージを身にまとったウルフ若井が大旗を翻しステージに登場し、縦横無尽にステージを跳ね回る。7年という歳月、勿論それなりに年齢も重ねたであろうウルフの変わらぬ姿にひと安心(笑)…なんてしている暇はなく、立て続けに「Come On, Ha!」を投下。キラー・チューンの連発で序盤からオーディエンスの温度はヒートアップ。
“真っ直ぐな情熱を持ったひねくれ者”といった一筋縄ではいかない独特のバランス感覚を持ち併せながら、なおも痛快ポップに突き抜けるサウンドは健在。「エアコン・キングダム」「言葉の果てに雨が降る」と、ヘルマン・サウンドを象徴するナンバーを立て続けに披露すると「アクション!」のコール&レスポンスに突入。夏フェスや単独ライブを経て、彼らの放つグルーヴはより一体感を増し、力強くヘヴィーな音の塊となって、こちら側まで飛んで来ているのは明らかだった。
そして最後に岡本の口から、2013年3月に新曲を含んだベスト・アルバムの発売、そして、その新曲とは自身と元メンバー平床政治、つまり、かつての“ヘルマン・ゴールデンコンビ”による共作であること、さらには来年4月、東京・大阪でのワンマンライブの開催が発表された。
そんな嬉しいサプライズを受け、最高潮に達したオーディエンスに向けて最後に放たれた「ROCK IT NOW!」の底抜けにゴキゲンなメロディーに乗せ、ヘルマンの次章への扉は開かれたのだった。
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