2013/01/03
ヴィジュアル系シーンの異端児として邁進してきたSuG。12月29日 国立代々木競技場第二体育館にて開催した【SuG Oneman Show 2012「This iz 0」】をもって、活動休止期間へと入った。
<6年間でSuG史上最高のドキドキ>
2012年10月、所属事務所 PS CAMPANYを卒業し、活動休止することを発表した彼らは、全国ツアーを敢行。各地で「絶対にこのままで終わる訳がない!」と、再会の約束をしてきた。そして、これまでの活動の集大成として同所のステージに立った彼らは「6年間でSuG史上最高のドキドキにしていくぞ!」と、ヴィジュアル系の枠に捕らわれない楽曲、ダンサーを取り入れたパフォーマンス等で超満員のファンを扇情。少しの後悔も残さぬよう、全身全霊のアクトを繰り広げた。
<俺たちがどうなっちゃうか分かんないのに、どれだけ……>
また、アンコールでは「この場所を無くしたくない(shinpei(dr))」「みんなのことが大好きです(Chiyu(b))」「もっとデカいところでできるよう頑張る(masato(g))」とメッセージを送り、yuji(g)に関しては、絶賛ブレイク中の武井壮風に「未来のバックを取って、首をグッとやって、勝ちでしょ。余裕でしょ」と誇らしげに語り、笑いを誘う。
そして武瑠(vo)は「頭かてぇ大人が、ゴチャゴチャうるせぇ奴がいっぱいいんだよ。だけど「うるせーな!」って心から言えるのは、みんながいるから。自分たちが格好良いって思えない、そんな作品をみんなに発表したくないし、みんなの前で演りたくないです。だって、俺たちがどうなっちゃうか分かんないのに、どれだけ一緒に仕事したいって言ってくれる人がいるか。どれだけこの場にも「応援する」って言ってくれる奴がいるか。……そりゃ調子乗るわな!」と、大声で叫んでみせた。
◎SuG活動休止ライブ直後インタビュー
「絶対帰ってくるからな!」と叫んでからの「ときどきすてきなこのせかい」大合唱で終幕した【This iz 0】。客席には声を出して涙する人々で溢れたが、そんなファンへのメッセージを残すべく、SuGの5人は終演後、Billboard JAPANのインタビューに応えた。
--今の心境を聞かせて下さい。
武瑠:えーっと、3曲目ぐらいでバテちゃって(笑)。1日分の体力を使い切っちゃって、それ以降はもうずっと限界みたいな感じ。今は真っ白でほとんど思い出せないので、これからゆっくりちゃんと思い出したいなと思ってます。
--どんな感覚で今日のライブを迎えたんですか?
Chiyu:不思議な感じだったんですよ。どういうテンションになるか、本番を迎えるまで分からなくて。で、1番最初にSE流れたとき、みんなの声を聞いて「今までで一番デカいな。間違いなく良いライブになるな」って確信しました。
--MCで未来と戦うと仰っていましたが。
yuji:はい。一回独り立ちして足腰は強くなると思うんで、それを想定した上で未来の攻略法を考えました。未来のバックを取ります。
--SuG。この6年間を振り返るとどんなバンドだったと感じますか?
武瑠:エンターテインメントをやろうとしている研修生みたいな(笑)。この先で本物になっていきたいなって。熱量下げないままスキルアップするのってすごく難しいことなんでしょうけど、それがやりたい。
--最後に、ファンへメッセージを。
shinpei:SuGは活動休止してしまうんですけど、個人の活動をしながら、また時が来たら復活すると約束するので、そのときはまたライブに遊びに来てほしいなと思います。
yuji:戻ってこれるとしたら、他の活動休止したバンドとかよりも早く戻ってこれるんじゃないかなって。逆に「早すぎて怒んないでね」っていう(笑)。
Chiyu:「早いなぁ」ってツッコまれるかもしれへんけど、本当にそうなれるように頑張りたいと思うんで、その間の各々の活動も応援して下さい。
武瑠:自分たちに「復活するんだ」と言い聞かせながら復活するグループだと思うので、今日のライブで伝えた通り、惰性で復活するんじゃなくて、ちゃんと復活したいなと思います。
masato:復活したときには「凄いバンドになったな」って思ってもらえるように、メンバーみんな頑張りたいと思っているので、またお会いしましょう。
取材&テキスト:平賀哲雄
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