2020/10/01
御年92歳となる“20世紀最高のヒットメーカー”バート・バカラックが、ソングライター/プロデューサーのダニエル・タシアンと組んで制作した新作『ブルー・アンブレラ』が日本のみCDリリースされることが決定した。
バート・バカラックにとって、2005年の『アット・ディス・タイム』以来の久しぶりのアルバム『ブルー・アンブレラ』は、ケイシー・マスグレイヴスの『ゴールデン・アワー』という素晴らしいポップ・センスに溢れるアルバムをプロデュースし、昨年の【グラミー賞】でC&W部門のみならず<最優秀アルバム賞>をも獲得して、一挙に世の中の注目を浴びたナッシュヴィルのライター/プロデューサー、ダニエル・タシアンとのコラボレーション作品。
バカラックとタシアンの馴れ初めは、ケイシー・マスグレイヴス『ゴールデン・アワー』のプロデューサー、ダニエルの手腕にバカラックが感銘したことで、二人は意気投合し、本作が制作されることになった。その詳しい経緯はCDブックレットに、朝妻一郎氏による書下ろし解説やバート・バカラック&ダニエル・タシアン対談に掲載されている。
全曲書下ろしの新曲で、バカラックが作曲、アレンジメント、ピアノ(「ブルー・アンブレラ」と「ウィ・ゴー・ウェイ・バック」)、タシアンが歌詞とヴォーカルを担当。バート・バカラックの作品の中でも構えたところがない、見事な心地よさを備えた楽曲に仕上がっていて、バカラック・ファン、ポップス・ファンには必聴の作品となっている。
海外では7月に5曲入りのEPとして、デジタルのみでリリースとなっているが、この5曲を聞いた関係者からの強い要望と、周りの評判に気をよくしたバカラックとダニエルの情熱で「21st センチュリー・マン」と「クワイエット・プレイス」の2曲が追加でレコーディングされ、10月28日に発売される日本盤CDにはこの2曲がボーナス・トラックとして収録されることになり、日本盤のみ7曲入りとなる。デジタル(ストリーミング&DL)も同時リリースとなるが、こちらもCD同様に日本のみ7曲入りで、CDとして発売されるのは日本が初となる。
◎日本盤の発売にあたって、バカラックとタシアンから届いたコメント
「このアルバムは計画されていたことではなかったのですが、ダニエルと私が出会うことになり、こうした結果を残せたことは私にとってとても幸運なことでした。彼はケイシー・マスグレイヴスのアルバムプロデューサーでグラミー賞を獲得したばかりのところで、我々はその翌日会いました。すぐに一緒に曲を書き始めたのですが、一緒に仕事をすればするほど、気を使わなくてもよい何とも言えない心地よい間柄になっていったのです。彼は私の友人であり、とてもマルチな才能の持ち主―作詞―作曲―歌唱の3拍子揃った素晴らしい逸材です」(バート・バカラック)
「私はずっと日本の文化にあこがれを持っています。宮崎駿さんは私の大好きな映画監督ですし、村上春樹さんは大好きな小説家です。また小澤征爾さんも尊敬しています。特に小澤さんが村上春樹さんと対談した“小澤征爾さんと、音楽について話をする”は大好きです。またポップスではコーネリアスが素晴らしいと思います。“ポイント”のDVDを持っています。私は大きな尊敬の念と、親戚のような気持ちを日本に対して持っています。いつか日本を訪れるのが私の願いです。皆さんが健康でお元気に過ごされんことをお祈り申し上げます」(ダニエル・ダシアン)
◎リリース情報
『ブルー・アンブレラ 』
2020/10/28 RELEASE
SICX 30088 / 2,000円(plus tax)
※高品質Blu-spec CD2、解説:朝妻一郎、バカラック&タシアン対談(翻訳付き)、歌詞・対訳付き
<トラックリスト>
1. ベルズ・オブ・セント・オーガスティン BELLS OF ST. AUGUSTINE
2. ウィスリング・イン・ザ・ダーク WHISTLING IN THE DARK
3. ブルー・アンブレラ BLUE UMBRELLA
4. ミッドナイト・ウォッチ MIDNIGHT WATCH
5. ウィ・ゴー・ウェイ・バック WE GO WAY BACK
<ボーナス・トラック>
6. 21st センチュリー・マン 21st CENTURY MAN
7. クワイエット・プレイス QUIET PLACE
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