2020/09/14
ピンク・フロイドのドラマー、ニック・メイスン率いるスーパー・グループ、ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツが、名曲「吹けよ風、呼べよ嵐(One Of These Days)」のフル・ライヴ映像を公開した。 https://www.youtube.com/watch?v=ab8cP26wjU4
ピンク・フロイドのアルバム『神秘(A Saucerful Of Secrets)』をバンド名に冠したニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツは、1967年から1972年までのシド・バレット時代の曲を中心に、名作『狂気』以前の初期ナンバーを再現・再構築することをテーマにピンク・フロイドのツアーメンバーらと結成したスーパー・グループだ。
ニック・メイスン以外のメンバーは、『鬱』ツアー以降のピンク・フロイドに参加したガイ・プラット(Ba)、スパンダー・バレエのゲイリー・ケンプ(Gt)、ザ・ブロックヘッズのリー・ハリス(Gt)、ジ・オーブやリチャード・ライトと共同作業を行ったドム・ビーケン(Key)となる。
9月18日に全世界同時発売する初の作品『ライヴ・アット・ザ・ラウンドハウス』は、ピンク・フロイドの活動初期以来、滅多に取り上げられることのなかった楽曲を蘇らせるバンドとして、その神髄を捉えるライヴ作品。中にはライヴで一度も演奏されることのなかった楽曲も収録されている。
今回公開された「吹けよ風、呼べよ嵐」は、ピンク・フロイド1972年の作品『おせっかい』収録の代表曲。日本では当時プロレスラーのアブドーラ・ザ・ブッチャーの入場テーマ曲となったこともある人気曲だが、ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツのヴァージョンはサイケデリックな照明に包まれる中、フロイド初期ライヴの息吹を見事に再現している。
なお、2CD+DVD(円形くり抜き特殊パッケージ)、Blu-rayのパッケージでリリースされる『ライヴ・アット・ザ・ラウンドハウス』の日本盤には、バンド・ロゴをモチーフにした“サイケデリック・アート・ポスター”が封入。映像にはフル・ライヴ映像とともにボーナス映像として本編未収録のライヴ映像やリハ映像、各メンバーのインタビュー含むドキュメンタリー映像も日本語字幕付で収録される。
◎リリース情報
『ライヴ・アット・ザ・ラウンドハウス』
2020/9/18 RELEASE
2CD+DVD/Blu-ray
【日本盤のみの特典】サイケデリック・アート・ポスター封入
DISC1
1 Interstellar Overdrive/星空のドライブ(1967『夜明けの口笛吹き』)
2 Astronomy Domine/天の支配(1967『夜明けの口笛吹き』)
3 Lucifer Sam/ルーシファー・サム(1967『夜明けの口笛吹き』)
4 Fearless /フィアレス(1971『おせっかい』)
5 Obscured by Clouds/雲の影(1972『雲の影』)
6 When You’re In/ホエン・ユーアー・イン(1972『雲の影』)
7 Remember A Day/追想(1968『神秘』)
8 Arnold Layne/アーノルド・レイン(1967 1st Single)
9 Vegetable Man/ヴェジタブル・マン(アルバム未発表、The Early Yearsで初収録)
10 If/もしも(1970『原子心母』)
11 Atom Heart Mother/原子心母(1970『原子心母』)
12 If(reprise)/もしも(reprise)(1970『原子心母』)
13 The Nile Song/ナイルの歌(1969『モア』)
DISC2
1 Green Is The Colour/グリーン・イズ・ザ・カラー(1969『モア』)
2 Let There Be More Light/光を求めて(1968『神秘』)
3 Childhood’s End/大人への躍動(1972『雲の影』)
4 Set The Controls For The Heart Of The Sun/太陽讃歌(1968『神秘』)
5 See Emily Play/シー・エミリー・プレイ(1967 2nd Single)
6 Bike/バイク(1967『夜明けの口笛吹き』)
7 One Of These Days/吹けよ風、呼べよ嵐(1971『おせっかい』)
8 A Saucerful Of Secrets/神秘(1968『神秘』)
9 Point Me At The Sky/青空のファンタジア(1969 5th Single)
◎ニック・メイスンによるコメント
バンドについて、
「実際にプレイし始めたら、“ああ、この感触は憶えがある”と感じる瞬間があったんだ。肉体的にというより、興奮を覚えたという意味でね。一部の人にとっては“こんな曲がライヴで聞けるとは!まさか君がやるとは!”というところも魅力なんだろうね。それにシドと彼の作品に対する人々の愛着は絶大なものがあるしね。また、自由に曲をプレイして、実験的なことにトライをしていることへも興味が集まっている。大切なことだと思うよ。今、目にするものからはそういう要素が事実上欠けているからね。そういうものを受け入れてくれるオーディエンスと関りを持つことができるのがとても嬉しいんだ。」
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