2020/08/19 15:47
2020年8月24日付(集計期間:2020年8月10日~8月16日)のBillboard JAPANストリーミング・ソング・チャート“Streaming Songs”で、YOASOBIの「夜に駆ける」が首位を獲得した。
通算12度目の首位獲得となった「夜に駆ける」は当週、前週比96%となる9,768,877回再生を記録して、累計は約1億5000万回を目前に。YOASOBIは集計期間最終日の8月16日深夜に放送されたテレビ朝日系『関ジャム 完全燃SHOW』に登場したが、TV番組でのスタジオ出演は自身初のことで、その話題性がおそらく次週発表のチャートにも影響するものと思われる。
前週2位に初登場した米津玄師の「感電」は、当週9,538,402回再生で引き続き2位をマーク。1位の「夜に駆ける」との回数差は小さく、こちらは前週比112%と数字が増加トレンドにあることから、次週でトップの座を奪取する可能性はじゅうぶんにあるだろう。そのほか米津は、4位に「Lemon」、6位に「馬と鹿」、10位に「Flamingo」が入っており、計4曲がトップ10入りしている。
瑛人の「香水」は当週7,513,346回再生を記録し、順位は前週と同じく3位に。そして5位には、6,603,952回再生を記録したNiziUの「Make you happy」が入り、こちらは今回の集計で累計5,000万回を突破した。
当週も多くの楽曲を上位に送り込んでいるOfficial髭男dismだが、中でも「115万キロのフィルム」は前週25位から当週15位へジャンプアップ。再生回数は前週比132%となる4,023,552回再生となり、同曲史上最多となる数字を記録している。
2018年のアルバム『エスカパレード』に収録されている「115万キロのフィルム」は、これまでも彼らのヒット・シングルと並び、ストリーミング・チャートで長らく上位に入り続けていたが、浜辺美波や北村匠海らが出演する映画『思い、思われ、ふり、ふられ』の主題歌に起用されたことで、さらに注目を集めた。そして8月14日に公開初日を迎えた映画のプロモーションが活性化し、主題歌への注目度も上昇したことが、今回の再生回数の増加に繋がったと思われる。
また同曲は、共感性の高いラブソングとしても支持を集めており、SNSやYouTubeでカバー動画が続出。これは近年、瑛人の「香水」やTani Yuukiの「Myra」、りりあ。の「浮気されたけどまだ好きって曲。」などがそうであったように、TikTokから生まれるヒット・パターンにも通じる展開であることから、同曲に関しては、彼らのほかのヒット曲とは異なるリスナー層が形成されていることも予想できる。TikTokを含むSNS発のトレンドは予測が難しいが、それだけに同曲のヒットはまだまだ伸びしろがあると言えるかもしれない。
◎【Streaming Songs】トップ10
1位「夜に駆ける」YOASOBI(9,768,877回再生)
2位「感電」米津玄師(9,538,402回再生)
3位「香水」瑛人(7,513,346回再生)
4位「Lemon」米津玄師(6,973,117回再生)
5位「Make you happy」NiziU(6,603,952回再生)
6位「馬と鹿」米津玄師(6,005,604回再生)
7位「裸の心」あいみょん(5,717,186回再生)
8位「Pretender」Official髭男dism(4,824,502回再生)
9位「I LOVE...」Official髭男dism(4,629,806回再生)
10位「Flamingo」米津玄師(4,612,552回再生)
※()内はストリーミング再生回数
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