2020/08/14
エルヴィス・コステロが、ニュー・アルバム『ヘイ・クロックフェイス』を2020年10月30日にリリースすることを発表し、アルバムからのシングル第3弾「ウィ・アー・オール・カワーズ・ナウ」が先行リリースされた。同時にコステロ自身が描いた絵や詞が使われたMVも公開となった。
新作『ヘイ・クロックフェイス』は、ヘルシンキ、パリ、ニューヨークの3都市でレコーディングされ、ミックスはロサンゼルスのセバスチャン・クリスが担当している。
2020年2月にヘルシンキのスオメンリンナン・スタジオで、すでに先行リリースされている「ノー・フラッグ」と「ヘティ・オハラ・コンフィデンシャル」、そして本日リリースの「ウィ・アー・オール・カワーズ・ナウ」をレコーディング・エンジニアEetü Seppälä(イエトゥ・セッパラ)の下でソロ・レコーディングを行った後、コステロはすぐにパリに渡り、レ・ステュディオ・サンジェルマンで週末セッションを行った。
コステロは、「ヴォーカル・ブースから指示を得ながらスタジオのフロアで歌を歌った」と明かしており、「2日間で9曲を仕上げた。僕たちはほとんど話すことはなかった。ミュージシャンが演奏した曲のほとんどは、僕が歌っている曲に自然に反応したものだった。いつかパリでこんな風にレコーディングしたいと夢見ていたんだ」と語っている。
今作には、Le Quintette Saint Germain(ル・クインテット・サン・ジェルマン)と彼が名付けたアンサンブルが参加している。長年の盟友、スティーヴ・ニーヴ(グランド・ピアノ、アップライト・ピアノ、オルガン、メロトロン、メロディカを演奏)が中心となり、この週末のためにミュージシャンを募集し、Mickaél Gasche(ミカエル・ガシェ)(tp, flh, serpent)、Pierre-François ‘Titi’ Dufour(ピエール=フランソワ“ティティ”デュフール)(cello)、Ajuq(アジュ)(ds, perc, high harmony)、リード奏者のルノー=ガブリエル・ピオン(b-cl, Bb-cl, ts, b-fl, English-horn)の4人が加わり、演奏に様々な音色と色をもたらした。
このパリのセッションは、フランソワ・ドラブリエールによって録音された。ニューヨークのセッションは、コンポーザー/アレンジャー/トランペッターのマイケル・レオンハートがプロデュースを務め、ギタリストのビル・フリゼールとネルス・クラインも参加、コステロが“エレクトリカル・ワイヤーを通じて”リリックとヴォーカルをその音楽に入れて完成させた。
「レコードのジャケットに "Helsinki-Paris-??????"と書きたかったんだ。香水か広告代理店のようにね。"ロンドン"が第三の都市の可能性もあったけど、ロンドンは僕にとって永遠の街、また行くこともあるだろう。マイケルが絶妙なタイミングでニューヨークからこの音楽を送ってきてくれた。それは、ヘルシンキとパリのセッションの両方の要素と結びついていたので、これが加わり絵を完成させてくれたんだ」
本作のエモーショナル、かつダイナミックな幅の広さに関して、コステロは 「このレコードをヴィヴィッドで生き生きとしたものにしたかったんだ、ラウドでギザギザしたプレイの曲もあれば、とても親密で美しい曲もある」と述べている。
『ヘイ・クロックフェイス』は、エルヴィス・コステロ&ジ・インポスターズの【グラミー賞】受賞アルバム『ルック・ナウ』に続く、2年ぶりの“エルヴィス・コステロ&セバスチャン・クリス・プロダクション”となる。
また、公開となったイーモン・シンガー&アーロ・マクファーロウによる「ウィ・アー・オール・カワーズ・ナウ」のMVは、花とピストル、煙と鏡、墓碑とモニュメント、勇気と臆病、平和、愛と誤解のイメージなどをフィーチャーしている。
なお、YouTubeとSpotifyでは、「Songs That Influenced Elvis Costello」というコステロが影響を受けた楽曲のプレイリストが公開された。約300曲で構成されたプレイリストのラインナップはコステロならではの選曲となっている。
◎リリース情報
アルバム『ヘイ・クロックフェイス』
2020/10/30 RELEASE
UCCO-1224 / SHM-CD
https://jazz.lnk.to/ElvisCostello_HeyClockfacePR
Artist Photo: © ray di pietro
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