2020/07/31
1965年、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを率いて登場して以来、常に”New York”を表現し、その独特な詩世界でシーンに大きな影響と衝撃を与え続けてきた孤高のロッカー/詩人、ルー・リード。時代を鋭い視点で見つめながら、フォークから、グラム、ヘヴィ・メタル、アヴァンギャルドまで、多様なジャンルとペルソナを探求しつづけてきた彼にとっても重要作となる1989年の名盤『New York』が、30年以上の時を超え、豪華デラックス・エディションとなって発売されることが明らかになった。
今から約30年前に発売された『New York』は、彼にとって15作目となるソロ・アルバムであり、<Sire Records>移籍後初となる作品だ。その生々しいサウンドと喚情的な歌詞は非常に大きな評価を受け、【グラミー賞】へのノミネートや、モダン・ロック・チャートでのNo. 1ヒット曲を生み出している。
この名盤が30年の時を経て、遂に初リマスター音源となって生まれ変わり、今回デラックス・エディションとしてリリースされる。リマスター音源を収録したCDと2枚組180グラム重量盤アナログに加え、ルー・リード・アーカイヴから発掘された26曲もの未発表のスタジオ音源やライヴ音源を収録した2枚のCD、そして当時VHSとレーザーディスクで発売されていた彼のライヴ映像作品『ニューヨーク・アルバム ーライヴー(原題: The New York Album)』を収録したDVD(今回が初のDVD化)を、アナログ・サイズのハードカバー・ブック仕様のパッケージに封入したこの3CD+DVD+2LPデラックス・エディションには、音楽評論家のデイビッド・フリックによるライナーノーツや、アーカイビストのドン・フレミングによるエッセイなども掲載されている。
『New York』は、ルー・リードの非凡さを余すところなく捉えた作品であり、「バスいっぱいの運命(原題: Busload Of Faith)」や「ハロウィーン・パレード」、「ダーティ・ブルヴァード」といった素晴らしい楽曲を収録したアルバムだ。今回このデラックス・エディションのリリースにあたり、1989年の発売以降初めてこの名盤にリマスターが施されることになった。2枚目のCDには、ルー・リード・アーカイヴの中から、アルバム収録曲全曲のライヴ・ヴァージョンを収録。このライヴ・ヴァージョンは様々な場所で行われた公演を収録していた音源から選曲されており、今デラックス・エディションに同梱されているDVDとは異なるライヴ音源が収録されている。
3枚目のCDは、未発表の初期ヴァージョン楽曲や、アルバム未収録曲などが収録されている。「ダーティ・ブルヴァード」や「ラスト・グレイト・アメリカン・ホエール」、「シック・オブ・ユー」といったアルバム収録曲の貴重なワーク・テープ音源やラフ・ミックス音源に加えて、アルバム未収録曲となっていた「ザ・ルーム」や、ヴェルヴェット・アンダーグランド時代の曲「スウィート・ジェーン」と彼のセカンド・ソロ・アルバム『トランスフォーマー』(1972年)からの曲「ワイルド・サイドを歩け(原題: Walk On The Wild Side)」のライヴ・ヴァージョンも収録されている。
DVDには、1990年にVHSとレーザーディスクで発売されていたライヴ映像作品『ニューヨーク・アルバム ーライヴー』を収録。今回が初のDVD化となる。このライヴ映像は、カナダ・モントリオールにて行われた、アルバム『New York』の楽曲をすべてライヴで披露したコンサートの模様を収録したもの。また、このDVDには、ボーナス・コンテンツとしてルー・リードのインタビュー音源も収録されている。
◎リリース情報
3CD+DVD+2LP『New York(デラックス・エディション)』
2020/9/25 RELEASE
13,600円(plus tax) / WPZR-30893/8
輸入盤国内仕様
※日本盤には英文ライナー翻訳、歌詞・対訳付
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